カナダでの車の運転

トロントやバンクーバーでは、地下鉄などの公共交通機関がとても発達しているため、車が必要になることはほとんどありません。

ただ、旅行などで車を利用することは考えられます。日本とは違い、国土の広いカナダでは街から街への移動も一苦労。飛行機は飛んでいますが、費用を抑えて旅行をしたい!という方はレンタカーを借りて旅行をするという方もいるかもしれません。

そこで、このページではカナダでの車の運転について取り上げてみたいと思います。
カナダで車を運転するためには通常、以下の2点のいずれかが必要になります。

  1. 1国際免許証
  2. 各州のドライバーライセンスを取得する

それでは一つずつ見ていきましょう!

国際運転免許証を取得しよう!

カナダはジュネーブ条約加盟国なので、日本で発行される国際運転免許証をつかって車の運転をすることができます。国際運転免許証の発行は、警察署か、日本各地の運転免許センターおよび運転免許試験場で発行することができます。

ただ、警察署での発行は2週間程度の時間がかかることがあるので、運転免許センターか運転免許試験場での発行をおすすめします。この2か所での発行であれば、即日で発行されます。

有効期限は1年間なので、発行後すぐに渡航をすればワーキングホリデー期間中は運転できることになりますので便利です。

<必要書類>

必要書類は以下の通りです。
1. 日本の運転免許証
2. パスポート
3. 証明写真1枚(縦5cm、横4cm)

<発行の方法>

発行の方法はとても簡単です。必要書類を持ち、上記の3機関いずれかに行きます。申請書がありますので、記入例を参考に記入して提出すれば完了です。上述したように、運転免許センターであれば即日、警察署であれば通常2週間での発行となります。

次に、バンクーバーのあるBC州、トロントがあるオンタリオ州でのドライバーライセンス取得方法についてそれぞれ説明します。

ドライバーライセンスを取得しよう!バンクーバー編

バンクーバーのあるBC州でのドライバーライセンスの取得の方法を説明します。尚、BC州では渡航後90日以内の取得を呼び掛けています。取得をされる場合には早めに手続きをしておきましょう。

<翻訳証明書>

日本の免許証から、BC州のドライバーライセンスへの切り替えをするためには、あらかじめ「翻訳証明書」を取得しておく必要があります。これは、日本の免許証を英語に翻訳したものです。翻訳証明書は公認の翻訳機関で発行することもできますが、「バンクーバー日本総領事館」で発行してもらうのが一般的です。

翻訳証明書を申請するためには、「Foreign Driver’s License Details」と呼ばれる書類をあらかじめ用意しておく必要があります。これはバンクーバー日本総領事館でも手に入れることができますが、数に限りがあります。そのため、事前に近くのICBC免許センターでこの用紙を手に入れておくと安心です。

さて、翻訳証明書を手に入れれば、いよいよ免許の取得です。

<必要書類>

1. 日本の運転免許証
2. 翻訳証明書
3. パスポート
4. ビザ

<発行の方法>

必要書類を揃えて、最寄りのICBC免許センターに行きましょう。申請書に記入をし、必要書類がすべて揃っていれば、その場で免許証の控えが発行され、2~3週間後に免許証が届きます。

日本の免許を取得後から2年間が経過している人は、BC州の普通免許である「クラス5」が発行されます。しかし、2年間が経過していない場合は「クラス7(仮免許)」が発行されることになります。クラス7には、初心者マークをつけること、同乗者は1名までという規制がありますので、注意してください。

ドライバーライセンスを取得しよう!トロント編

次に、トロントのあるオンタリオ州の運転免許の取得方法を見ていきましょう。オンタリオ州の運転免許を取得するためには、「自動車運転免許抜粋証明書」を事前に取得する必要があります。

<自動車運転免許抜粋証明書>

「自動車運転免許抜粋証明書」はトロント在日領事館で発行することが可能です。
必要書類は以下の通りです。

1. 日本の運転免許証
2. パスポート

必要書類を揃え、申請書に記入をすれば完了です。その場で申請書の控えが発行されます。そして、1週間後以降にその控えと手数料(現金のみ)を持参すれば、「自動車運転免許抜粋証明書」が発行されます。

それではいよいよドライバーライセンスの発行の手続きを見てみましょう!

<必要書類>

1. 日本の運転免許証
2. パスポート
3. ビザ
4. 自動車運転免許抜粋証明書

<発行の方法>

オンタリオ州のドライバーライセンスは「Ministry Of Transportation Drivers & Vehicle License Issuing Office」で発行してもらうことができます。

まずは受付を終え、番号札を受け取ります。自分の番号が呼ばれたら、指定のカウンターに向かいましょう。簡単な質問、視力検査、写真撮影があります。

その後申請料を支払えば、その場で仮の免許証が発行されます。正式な免許証は申請後4~6週間ほどで郵送されます。

オンタリオ州でも同じく、日本の免許証発行後から2年間が経過していれば「クラスG」と呼ばれる普通免許証が発行され、それ未満の場合は「クラスG2」という仮免許の発行になります。

意外と知らない?カナダの運転ルール

日本と同じく、カナダの速度表示は「キロメートル」であるなど、似たところもあるカナダの交通ルール。しかし、もちろん異なる部分はあるため、実際の運転の前に確認しておきましょう!

<交通ルール>

• カナダでは助手席を始め、すべての座席でシートベルト着用が義務づけられています。
• カナダは左ハンドル・右側通行
• 赤信号でも、一時停止をした後、左右の安全が確認できれば右折ができる。(ケベック州は除く)
• ケベック州での道路標識はすべてフランス語なので注意
• 3way、4wayと呼ばれる特殊な十字路があります。ここでは、先に停止線に到達した車が優先して通過をするというルールになっていますので注意しましょう。
• 駐車はパーキングメーターのある所に駐車します。パーキングメーターの監視人がいて、1分でも超過すると罰金になってしまう場合もありますので注意してください。

また、街中では除雪がきちんとされているカナダも、すこし郊外になるとしっかりと除雪がされていない道路もたくさんあります。冬季の運転は特に注意しましょう。

まとめ

カナダの運転免許証の発行方法、交通ルールについてのまとめでした。冬は厳しい寒さのカナダも、夏になればドライブに適した気候になります。

トロントからモントリオール、バンクーバーからビクトリアなど、現地でできた友達と一緒に車で旅行をする場面もあるかもしれません。

その際はこのガイドを参考に、良い旅を楽しみましょう!!