突然ですが、海外の入院費用(一日分)はいくらだと思いますか?
なんと24万円!!これは嘘のような本当の話です。
この話からあなたがもしカナダに行くとしたら必ずしておかなければならない事がありますよね?
その通り!それは保険の加入です。
日本などで加入できる国民保健などとは違い、大概の場合は民間の保険が必要になります。
時にとてつもなく高額になる費用ですが、万が一のためにも保険の加入は不可避です。
今回は皆さんが行くカナダの大都市(トロント、バンクーバー、モントリオール)でどのように保険に加入すればいいのかを調べていきたいと思います。
また、ワーキングホリデーを考えている皆さんのために、わかりやすく説明しました。
日本語の通じる医療機関
日本国内外を問わず、事故や病気はいつ起きるかわからないものですよね?
たとえ皆さんの英語力がある程度身についてきた時でも、海外で英語で医療機関などとやり取りするのは大変なものだと思います。
ということは、日本で民間の保険の加入の際に留学予定地で日本語ができるクリニックや医者を事前に調べておく必要がありますね。
いざという時に慌てなくてすむよう準備しておきましょう。
大手の保険会社の場合、24時間の電話回線があり、いつでも現地で日本語に対応できるクリニックや病院を紹介してくれます。
実際に私がワーキングホリデー中に病院に行くことになった際も、電話を掛ければ最寄りの日本語が通じる医療機関の紹介が円滑に行われて何一つ不自由はありませんでした。
治療費はもちろん、タクシー代までちゃんと払い戻しがありました。
保険会社を選ぶポイントとしては、世界で展開している会社かどうかです。
その理由は広大なネットワークで情報の提供を円滑にできるシステムが出来上がっているからです。
もしあなたが日本での任意の保険加入をしてくるのを忘れてしまい(そうならないことを願っていますが)、十分な英語も話せないのに医療機関に行かなければならなくなったら焦りますよね。
どうすればいいのかわからない、そんな人のためにアドバイスです。
日本大使館の医療情報のページを見てください。
そこには大都市はもちろん、一般に中規模と呼ばれる都市内の“カナダ医療情報として”日本語が通じる医療機関が載っています。
(https://www.ca.emb-japan.go.jp/itpr_ja/iryo-kikan.html)
任意の保険なしでカナダの医療を使った場合は全額負担になり、その金額を知ったら、必ず驚かれるでしょう。
何度も繰り返しになりますが、くれぐれも任意の保険加入を忘れないでください!!
病院に行く費用
病院に行った時の医療費の支払い方法ですが、大まかに分けて2通りの方法になります。
(1)医療費全額を払って、後で保険会社から払い戻しを受ける。
(2)(契約した保険会社と提携がある医療機関を利用した場合)医療費の支払いは保険会社との間で行うので皆さんが支払う必要がない。
大体の医療費として、保険なしの場合でお医者さんの診察費が$50-200くらいと処方箋が出る薬の費用です(もちろん値段は薬のタイプによって違いますが、日本とは違い全額負担です)。
クリニックの使用では、任意の保険に入っていなくても費用は大したことはありません。
しかしながら、問題は病院などに入院した場合の費用です。
救急車での搬送10万円、病院の入院費用が1日当たり20万、手術費用100万円など聞くのも恐ろしい額になります(全て本当の話です)。
日本での民間保険の加入の必要性をわかって頂けたのではないでしょうか?
オンタリオ州の医療(トロント)
これはオンタリオ州だけの話ではありませんが、クリニックや病院に行った場合の医療費は大まかに分けて2つあります。
クリニックの場合はドクターの診察代(オンタリオ州の保険に入っていれば無料)と薬代(薬代はオンタリオ州の保険に入っていても全額負担がほとんどです)です。
また病院に行った場合(クリニックからの紹介状がでて病院に行くケースが多いです)には、病院の設備使用料やお医者さんの手術料などの費用を払う必要があります。(保険がないとかなり高額になります)
ワーキングホリデーの方は条件によりオンタリオ州の保険に入ることが可能ですが薬代は保険で出ない事がほとんどです。
そのことも頭に入れたうえで日本での任意の保険に加入するかを考えてください。
参考までに、ワーキングホリデーの方がオンタリオ州の保険に加入できる条件をお伝えしておきます。
私は正直、少し厳しい印象を受けました。
・オンタリオ州に153日間住んでいる必要がある
・現在に就労ビザを持っていて今後6か月間の就労が予定さているという事が雇用者からの手紙で証明できる。
・現在、オンタリオ州に住んでいる
オンタリオ州にワーキングホリデーで行く方は下記のアドレスに行って適格であるかどうか事前に確認することをお勧めします(条件が変更になる可能性は常にあると思われます)。
http://www.health.gov.on.ca/en/public/programs/ohip/(あなたが適格であるか確認できます)
http://www.healthquotes.ca/Guaranteed_Issue/(オンタリオ州の保険でカバーされる物のリストです。この中にはオンタリオ州の保険に加入されていてもカバーされないものも含まれているので注意してください)(歯医者などは除く)
病気などで病院に緊急入院したなどの一大事にはオンタリオ州の保険でカバーされるようです(つまりワーキングホリデーの方はオンタリオ州の保険に加入すればカバーされます、他のビザをお持ちの方は基本的にはされません)
ブリッテイシュコロンビア州の医療(バンクーバー)
次はブリティシュコロンビア州(バンクーバー)での医療制度です。
同じカナダでの医療制度ですがオンタリオ州(トロント)と比べると多少異なります。
これから説明するものはワーキングホリデービザで加入が可能(条件による)なブリティシュコロンビア州での医療制度です(他のビザを保持している方は日本で民間の保険を加入してください)。
加入の条件として
・就労ビザ(ワーキングホリデービザ)の有効期限が最低半年間は残っていること
・6か月間連続でブリティシュコロンビア州に住んでいること
・最低でも週18時間は働いている事
ブリティシュコロンビア州(バンクーバー)に滞在予定のワーキングホリデーの方は下記のページで加入条件を確認してください(条件が変更になる可能性は常にあると思われます)
ブリティシュコロンビア州の医療保険の特徴として、毎月一定の費用を州政府に払う必要がありますが低所得者層は無料になるようです。
ケベック州の医療(モントリオール)
最後に、ケベック州(モントリオール)での保険制度です。
州都のケベックとは違い、モントリオールでは英語とフランス語が都市の共通語となっているため多くの留学生が生活しています。
ケベックと言えばフレンチカナダで有名ですが、そのためか他の州より加入条件が甘いです。
加入条件は
・ケベックに6か月間滞在していること(ただし就労ビザ持っていることが必須)
下記のページで加入条件を確認してください(条件が変更になる可能性は常にあると思われます)。
ケベックの保険でカバーされるものの一覧ページを添付しておきますので、ケベックを訪れる前には一度目を通しておきましょう。
http://www.ramq.gouv.qc.ca/en/regie/legal-publications/Pages/list-medications.aspx
まとめ
上で説明をした通りですが、ワーキングホリデーの保険加入はどこの都市でも一定期間その場所に滞在していることが必須条件になります。
ただし、ここで見落としがちな問題は、その一定期間が経過するまでの間で病気や事故にあった場合は保険が適用されないということです。
また、ほとんどのケースで処方箋の薬が全額負担になります。
人によって考え方や物の捉え方は様々かと思いますが、やはり短期就労者はカナダに来る前に民間の保険に入っておくことを私は強くお勧めしておきます。