カナダは移民の国で知られています。

第二次世界大戦前は日本人街があるほど、日本人がカナダに移住していました。

現在、日本の経済も落ち着いているのでカナダに移住を考える人は多くありませんが、多くの移民を受け入れているカナダでは、日本人も移住することが可能です。

現在日本が抱えている問題は、低賃金、年金問題、老後、物価平常、放射線問題、地震大国、教育水準の低下、であることです。

これらの問題は実際に日本にいると気づかない問題ですが、海外に出てみるとこのような問題に気づき、留学後に日本に帰国しない人も増えて来ています。

このページでは、カナダに移住する方法について書いていきます。

  1. なぜ移住するのか。
  2. カナダへの移住方法
  3. カナダでの結婚&子育て
  4. 永住権が取れやすい仕事

移住に関しては、現在カナダの新しい首相、ジャスティン・トルドーが改革をしているため大きく変わる予定ですので、カナダ移民局のホームページを申請時によく確認しましょう。

1、なぜ移住するのか。

なぜ移住するのか。

ずっと住んできた日本を離れ、海外に移住を考える理由はなんだと思いますか?

理由は人それぞれあります。

結婚や大学留学後の就職、単純にカナダが好きだからなど、日本人で移住する人はそんな事情があると思います。

では、世界中からカナダへ集まっている人々が移民を決めた理由はどんなものでしょう。

経済面、教育面、医療面、治安、宗教などで移住を決める人が多いです。

自分の育った国では、十分な給料がないので親を養うことができない事や教育水準が低いのでカナダでの進学を希望する親なども多いです。

現在40万人の日本人が海外での生活を選んで、海外で生活しています。

また毎年80万人の日本人が長期留学のため日本から出国しています。

これらの数字は毎年増加していてこれから移住者、留学経験者が増えて行くでしょう。

そんなカナダ移住、もちろんメリットとデメリットがあります。

カナダに住む事のメリットといえば、医療費が無料な事です。

病院に行ってもお金を払わないでいいのは、嬉しい事ですよね。

また教育費も無料です。

高校まで学費はかかりませんし、大学もカナダ人は州が学費を負担してくれるので、1/3ほどの学費で大学にも行けます。

子ども手当も充実していて、年間70万円子供手当がもらえるような制度に変わるようです。

教育水準が高いカナダでは、カナダ以外にも、アメリカやヨーロッパでの就職も可能です。

どの地域、学校でも同じレベルの教育を受ける事が可能です。

移民が多い国なので、日本人としてカナダで生活もできますし、カナダで育った子供たちは、カナダ人として生きて行くことができます。

また仕事の面でも、日本とカナダのワークスタイルは大きく違います。

ワーキングーホリデーなどで、カナダで働いた人の多くは、日本のワークスタイルに疑問を持つのではないでしょうか。

残業、休日出勤はなく、あったとしても働きての許可が必要なこと、また給料が割り増しされます。

有給などもしっかり使うことができます。

働く時間と、自分の時間をしっかり分けてあります。

8時間労働の中に休憩を含んでいる会社が殆どですので、9時から働いた場合、5時に仕事が終わります。

付き合いで飲みに行って、帰れない・・・なんてこともありません。

また治安の良さ、過ごしやすい夏、美しい自然。

カナダが選ばれるのには、沢山の理由があります。

もちろんデメリットもあります。

医療費、教育費、また高速も無料なカナダには、高い税金があります。

国に払うGSTと州に払うPSTがあり、州によって%が違いますが、買い物に行くと値段にびっくりします。

しかし、高い税金が自分たちの生活に大きく反映されているので、税金が高くても納得できます。

2、カナダへの移住方法

カナダへの移住方法

カナダへ移住する方法は7つあります。

① 投資移民 “INVESTOR CATEGORY”,

投資移民とは、カナダ以外の国で業務経営、自営業、企業管理職または専門職として実績があり160万ドル以上の純資産を保有し、80万ドルをカナダの政府認定の投資プログラムに5年間投資することで、優先的に永住権が発行されます。

②個人技能移民 “INDEPENDENT SKILLED WORKER CLASS”.

個人移民職業リストの中にリストアップされている職業を過去5年間以内の職歴があり、必要な英語力がある人。

③専門職技能移民 “FEDERAL SKILLED TRADE CLASS”.

優れた技術、専門技能職のカナダへの移民促進を目的としています。

④カナダ経験者クラス: CEC “CANADIAN EXPERIENCE CLASS”.

カナダでの就労経験がある人が取れる永住権です。

⑤企業家移民 “ENTREPRENEUR CATEGORY”.

すでに企業を経営している人が、新たにカナダで企業絵経営を始める際に申請できます。

⑥自営業 “SELF-EMPLOYED CATEGORY”

文化、芸術、スポーツの分野で一定の実績があり、カナダ移住後も活躍が期待される場合、申請できます。

⑦家族移民 “FAMILY CLASS”.

18歳以上のカナダの永住権、市民権保持者がカナダ国外にいる家族を経済的に保証するかわり永住権が発行されます。

結婚の場合はこのクラスの申請になります。

またコモンビザ(婚約者)の申請も同じファミリークラスになります。

結婚していなくても、同居していた証拠や、通帳、写真などの提出でパートナーとしてカナダに移住できます。

7つの方法の中で自分に一番近いものを選びましょう。

3、カナダでの結婚&子育て

カナダでの結婚&子育て

移住の中では、カナダ人と結婚してカナダに移住するのが一番簡単な方法です。

しかし、このファミリークラスの申請も大変です。

まず、書類が山ほどあり、すべて英語なので自分で進めるのは難しいです。

提出書類は、決まっている書類とは別に、カナダ人の相手との恋愛してきた証拠が必要になります。

写真も、お互いの家族と写っている写真や場所が特定できる旅行の写真などを提出したり、お互いの通帳の記録、手紙などお付き合いがあった事を証明したりします。

日本から申請する方法とカナダ国内からの申請方法があり、日本からの申請の方が早く許可が下りると言われていますが、移民局は否定しています。

日本からの申請の場合は、許可が下りてからカナダに渡航しますが、カナダ申請は観光ビザで入国し申請する形になります。

カナダ移民局では、認められているのか、認めていないのかが曖昧ですが、配偶者と離れたくないという気持ちから、こちらを選択する人も多いです。

この場合、許可が下りるまで仕事はできませんし、学校にもいけません。

また申請が下りるまでカナダから出国もできません。

永住権がおりるまでの間に、就労許可がもらえる場合もあるので、許可がもらえると働けます。

できれば、日本からお金がもらえる仕事を合法的に探す事をお勧めします。

非合法にこっそり働く事もできますが、見つかった場合、カナダに数年間入国する事ができなくなりますので、結婚でカナダに移住する人にはお勧めできません。

カナダ人との間に産まれた子供は、日本の国籍とカナダの国籍を選ぶ事ができます。

カナダの場合いくつかの国籍を持つ事を許されているので、2つの国籍を所有する形になります。

小学校の教育に関しては、日本がいいという人もいれば、カナダがいいという人もいます。

まず、カナダの小学校には宿題がありません。

夏休みなどの長い休みも宿題がないので、夏休み明けには習った事を忘れています。

逆に日本のように宿題があって、夏休みも宿題付けの環境にカナダ人は驚き、勉強しすぎだと反対します。

小学校は、どちらで学ぶ方がいいのか、両親が決めますが、中学、高校になると本人の意思を尊重する親御さんも多いです。

どちらの学校にも、好きなほうに通えるのがハーフの子供の特権ですよね。

また休みの間に、里帰り中も日本の学校にも、カナダの学校にも通うことができ、足りない語学力を身に付けられます。

子供たちは順応するのが早いので、数日で現地の言葉を使いだします。

子育てには、お金がかかるので、教育費も医療費もかからない、そして手厚い子供手当がもらえるカナダでの子育てを選ぶ人も多いです。

4、永住権が取れやすい仕事

永住権が取れやすい仕事

永住権が取れやすい仕事と取れにくい仕事があります。

カナダに移住したい場合、現在のカナダの状況などをよく見て、どんな職種を必要としているのか知ることが大切です。

たとえば、バンクーバーオリンピックがあった年は、ウェートレスが不足していたため、ウェートレスでも永住権の申請ができました。

カナダは移民で成り立っている国なので、必要な人材なら永住権を発行してくれます。

現在、必要とされているのは、看護師、医者、整備士、美容師、建築関係、料理人などです。

また職人としてカナダに移住する場合は、語学力も必要になります。

カナダの移民の審査は点数制になっていて、最終学歴や語学力、資格などで点数が付けられて、必要な点数があれば申請することができます。

またカナダの大学に進学すれば、3年間の就労許可がもらえるので、カナダで就職し、そのまま永住権の申請も可能です。

あなたが永住権をもらえれば、自分の家族をファミリークラスでカナダに呼ぶことができます。

まとめ

自分の国のことは、離れてみて初めていろんな事に気づきます。

留学中にカナダに住みたいと思うなら、カナダはその希望を聞いてくれます。

住んでみると分かりますが、カナダは本当に住みやすい国です。

留学する時に、移住を意識した留学プランを立てれば、移住は可能になります。

日本人にとって日本以外に住むのは、大きな決断になりますが、できる事を諦めるのはもったいないです。

バンクーバーと東京なら飛行機で8時間です。

飛行機もやすい時代です。

ぜひカナダ移住も考えてみてください!