留学する前に、英語力は本当に伸びるのか、不安になる人も多いでしょう。
お答えします。
『英語力は伸びます！』しかも『日本にいるときの数倍も伸びます』ただし『条件付き』です。
そのため、その条件をクリアーしないと伸びません。
日本にいるときと同じことをしていれば、日本にいるときのように、伸びません。
その条件ってなんでしょうか？
今回は英語力を伸ばしたいあなたに、海外に行って英語力が必ず伸びて帰国できるその条件についてお話しします。
まず海外生活で英語が伸びる理由は、『実用できるから』なんです。
日本の教育は今小学校から英語教育が始まり、英会話も身近になってきました。
日本の英語教育方法も変わってきています。
しかし、少なくとも今ワーホリや留学を考えているあなたの世代は、まだまだ教科書で学んだ読み書きを中心とした勉強としての英語でしかありません。
だから既にご存知なように、日本人はリスニングとスピーキングが弱点です。
それではコミュニケーションが取れませんよね。
だから、『実用できる』機会に出会える海外留学がとても価値があるものとなって、今では敷居も高くなく多くの人時とが渡航していますよね。
でも実際、１年留学して、英語が伸びなかった。という人はザラにいます。
なぜでしょう？
今回私のお話しする条件を知ってもらい、実際に活用してもらえれば、英語が伸びなかった、という結果に終わった留学生の仲間入りをしないで済むと思います。
条件１ 英語は勉強じゃない
今まで英語は学校の教科の一つでしたが、海外に来たら、英語を学ぶということは相手と会話するためのものであり、テストで良い点を取るためではありません。
あなたの目標が例えばTOEICスコア２００点アップ、だとしても、海外に来たなら、実用できる英語を学ぶのが先決です。
そうすると、その後にスコアアップや、資格取得へのテストへの結果もついてきます。
そもそも問題集でガチガチに勉強するなら日本でもできますので、本当にテストの点だけを目標にしているのであればわざわざ海外まで出かける必要はないのでは、と思います。
私自身英語が話せるようになるのを目的に海外に来て、私と同じような多くの留学生にも出会いました。
日本人の留学生と、他の国からカナダに留学してきた留学生とも多く交流しました。
お国柄それぞれありますが、見ていて外国人は本当に語学を学ぶのが上手いです。
決定的に違うのは日本人は真面目に勉強しすぎていること。
外国人らはシリアスになることを嫌います。
勉強は勉強としてやりますが、あとはネイティブの友達を作って、楽しんでます。
そして気にせずとことん遠慮なく会話します。
そうすることで、学んだ単語、文法が実用でき、会話ができるようになります。
そして勉強するときも、無理のない範囲で学習の予定を立て、常に楽しく学習する工夫をしています。
楽しい時は吸収力も良いので、英語を楽しく学習している人ほど上達も早いです。
そして、長く学習を続けることができています。
いやいや勉強しても身につかないんです。
こうした、別の国から来た留学生や日本語を学ぼうとしている外国人がどう英語を学んでいるか、に目を向けるとより視野の広い、学習の仕方に気付くかもしれません。
彼らのように、軽やかに楽しんで習得する術を真似してみるようにしてみましょう。
条件２ まずは発音から「聞く・発音してみる」その繰り返し
まず海外で『英語を伸ばす』イコール『話せるようになる』ということを念頭にしてください。
だからやるべき事はまず発音です。
多くの学習者の方がここをないがしろにして試験での高得点獲得などに走ったりします。
そして、実際に発音抜きにしても試験で良い点が取れ満足してしまう人も多くいます。
だから試験や資格を取っていても、コミュニケーションが取れない、中身のない英語を身につけてしまう人がたくさんいるのです。
発音を抜きにして行き着ける英語のレベルは限られています。
本当にしっかりやりたければ避けては通れません。
私の経験上、発音を学ぶには自己流ではなかなかうまくいきませんので、発音の習得を主にしたリスニング教材を使うのはとても良いです。
そして実際に、海外でネイティブが発音しているのを聞いて学びます。
カナダはその点、英語を学ぶのにとても適した環境です。
移民が多くいますが、ネイティブの英語の発音は訛りがなくキレイで聞き取りやすいです。
もしかしたら英語は同じと思っている方もまだ多くいるかもしれませんが、イギリス英語、アメリカ英語、そしてオーストラリアで使われている英語は発音の仕方が違ってきます。
日本語も関西弁や博多弁など全然違いますよね。
英語が上達してくると違いがわかります。
いつでも遅くないので、まずは語学の原点、言葉はまず音であるという所に意識を向けるといいと思います。
聞いて発音してみる、その繰り返しです。
発音はできているかどうか、テストの点ではなかなか自分で測れないので、成果がわからず楽しくないかもしれません。
ですが発音は必ずやればよくなります。
生まれた子供が言葉を学ぶのに、親が話したことをそのまま聞いて口に出すことで徐々に話せるようになるのと同じです。
子供のようにひたすら真似をする。
それが大切です。
徐々に徐々に、しっかり耳を傾けていれば向上していくものです。
条件３ 間違えることが上達の近道
『いつになったら自分の英語が相手に伝わるんだろう。』
『いつになったら外国人の間で楽しく会話できるんだろう。』
『相手が何を言ってるのか全然聞き取れない。いつも愛想笑いしてしまうだけ。』
『一緒の時期に留学したあの子は外国人と楽しそうにおしゃべりしてるのに私は、、。』
留学中そんな不安に襲われます。
安心してください、あなただけではありませんから。
私がまだ海外生活半年くらいでなかなかうまく話せなかった頃、ネイティブの初めて知り合った人に、『Your Engilish is so cute!（あなたの話し方って可愛いいー）』なんて笑われました。
彼女は全く悪気なく言った言葉でしたが、私は馬鹿にされたようでとてもショックでした。
でも今思えば、カナダ人のその人は英語しか話せないですよね。
彼女にとって完璧な英語が話せるのは当たり前です。
母国語なんですから。
私は完璧な日本語が話せますし、（少なくとも日本語に不自由はありません。）さらに英語もわかります。
なので言葉のスキル上は劣ってませんよね。
そう考えるようにしました。
間違えたらそりゃあやっぱり恥ずかしいです。
でも、その分上達するんだと何度も自分に言い聞かせるんです。
語気を荒げて言いたいくらいですが、あなたが英語を間違えたからと言って特別な事情でない限りだれにも迷惑はかかりません。
だから、自分の英語が未熟でも、相手に話しかけるように努力しました。
そうしたら自然と視野が広がって、リスニングもスピーキングも怖気付かず、積極的にコミュニケーションできるようになりました。
なんというか、耳が急に聞こえるようになって、口からすらっと言葉が言えるようになる日が突然来たような感覚です。
これは徐々に来る人と、パッと急に開ける感じの人とそれぞれだと思いますが、あるレベルまで頑張ると、できるようになります。
これは自信を持って言えます。
会話ではどんどん間違えてください。
それから、間違えた分同じだけ後で振り返ってください。
それが会話を自然に上達させる方法です。
勉強と実践を交互に、いいバランスで行うこと、これが大切なことです。
英語が早く上達する人は、たくさん失敗したり、恥をかいたりしています。
でも、あまり落ち込まず、その経験を次に生かしています。
一方、英語がなかなか上達しない人は、恥をかくのを怖れて、失敗をできるだけ避けようとしている人が多いです。
しかし残念ながら、失敗を避けようとすればするほど、学ぶチャンスを逃しているのです。
経験をたくさん積むことで、喜びも悔しさも多く味わうことになりますが、経験を通じて学んだことは確実に身につきます。
英語を頭だけでなく実際に体験して理解している人は、やはり英語の上達がとても早いです。
そしてもう一つ重要なのは、ある程度会話できるようになるレベルに達成するまで、どれくらいの期間がかかるかは人それぞれなので、誰かと比べてはいけません。
いつまでにどうなっていたいという目標は大切ですが、あなたのペースで上達する心構えが大切ですね。
条件４ 日本語禁止の英語環境に自分を持っていく
以上のように学習のやり方と心構えができたら、英語は十分に伸びる可能性があるでしょう。
次はそれを実行できる環境を自分で作っていくということです。
冒頭でお話しした、１年留学しても英語が話せず帰国する人がたくさんいる。
とお伝えしましたが、その答えは『海外でも日本語を使ってしまうから』なんです。
当然留学が盛んな都市はあなた以外にも日本人留学生はたくさんいます。
周りに同士がいるというのはとても心強いし、何かあった時に頼りになります。
気持ちも分かち合えます。
ですがそうやって、日本人のコミュニティにはまってしまうと、１年英語を話さなくても、それほど不便なくやり過ごせます。
日本人と付き合うなとまでは言いませんが、できるなら、本当に英語上達をしたいのであれば、どうか、日本人グループに入っていかないようにしましょう。
日本人グループはたくさんあります。
そしてすぐに仲良くなれます。
一緒にいて正直楽しいですよ。
でもバランスが大事です。
時には心を決めて、日本人グループから決別しましょう。
英語の環境に自分自信を持って行きましょう。
英語の学習を続けていると、壁にぶつかることがあります。
英語がなかなか伸びない人は、そこで立ち止まって悩んでしまい、最悪の場合、英語を学ぶのを諦めてしまうこともあります。
そして楽しい日本人グループに入って留学終了ということになります。
一方、英語が上達する人は、英語の壁にぶつかっても、すぐには諦めません。
代わりに、試行錯誤をして他の方法を試します。
やり方を変えると、失敗する可能性も高くなりますが、失敗を怖れずに試行錯誤を繰り返していれば、いつの間にか英語の壁を突破しているとことはよくあります。
すぐに行動に移して動き出す人は、自分の状況を変えることができ、やはり英語の上達も早いと思います。
私が胸を張って誇れることの一つはこれです。
カナダ、バンクーバーで、たくさんの日本人グループがある中、シェアハウスも日本人がいない場所、アルバイト先も英語環境が第一条件で探しました。
私の主な行動範囲、自宅と職場を英語オンリーにすることによって、英語に触れる時間が圧倒的に増え、会話の経験量を増やすことができました。
環境プラス学ぶ姿勢が整えれば、自然と会話力はついていくものです。
だから時には心を鬼にして日本語禁止令を自分に出してみることも必要です。
まとめ
以上のように、４つの条件をまとめると『楽しんで英語を学ぶ』『発音をしっかりやる』『たくさん間違えて復習する』『日本人グループとの付き合いはほどほどに』この条件がクリアーできると非常に英語力が伸びるようになります。
なんでもそうですが英語上達は毎日の積み重ねで伸びていきます。
いきなり、翌日ペラペラになるということはありません。
もしあなたがしっかりとした目標を定めてそれに対して行動できれば、海外留学は英語上達の最も近道です。
日本では条件４つにまとめたことがなかなか実践できません。
海外留学を通してあなたの英語をしっかり伸ばす価値のあるものにしてくださいね。
