これから留学を迎える皆さんの中に、帰国後に就職できるか不安!って思っている人いませんか?
というか、みーんな思っていますよ。
あなただけじゃありません。
この時代、そもそも留学してもしなくても、就職できるかってきっと誰でも不安です。
留学もしたいけど、就職もちゃんとしたい!というそんなみなさんに今回の記事がお役に立てることを信じています。
1、留学を『ブランク』にしてしまうか、『キャリアアップ』にするか?
ここが大きな分かれ道です。
まず、あなたの留学の目的って何でしょう?
よく考えてみてくださいね。
『就職活動で評価されたいから。』でしょうか?
それとも留学を迷っている人は、
『就職活動の足かせになるから留学しないほうがいい。』と考えているでしょうか?
留学に行く動機やきっかけは人それぞれです。
いわゆる、難しい資格を取るためなどの意識が高いとされる理由で行く場合もあれば、単に海外に行ってみたいから、という理由の人もたくさんいるでしょう。
どういった理由であれ、何かを決断したことには間違いないわけですから、留学を決断したことは素晴らしい行為です。
ただし、やはり就職時のことを考えるとすれば、まともな理由が必要です。
留学を通して、何を得たいのかを明確にして計画するようにしましょう。
就職、そしてその先のゴールを意識するのとしないのでは、留学生活にも大きな差が出てくるはずです。
そして、留学する理由を就職へのメリット、またはとデメリットと捉えて設定してしまうのは如何なものかと思います。
そのような打算的な考えはまず捨ててください。
留学を就職に有利に働かせるためにはどうしたらいいか、そのカギは実は『就職を意識しすぎないこと』にあるといっていいと思います。
これまでの記述から矛盾しているように聞こえるでしょうが、つまりは、留学の目的が『就職』だけであってはならないのです。
留学そのものへの目的をも見出してください。
あなたのゴールが就職だとすれば、留学がそのゴールへの手助けとなるでしょうか。
もしそうであれば、希望の企業がもう見えていて、そこにチャレンジするために、留学がどうしても必要な理由を見出さなければばらないということです。
そうすれば、きちんと胸を張って今後の就職に、留学で『キャリアアップ』してきたことをアピールできます。
2、不安になりすぎないで!
ただでさえ留学は知らない土地、人、新しい環境に囲まれて不安や緊張が高まります。
留学先では思いもしなかった出来事や壁にぶつかり、予定通りに事が運ばないことを体験していく留学生も多いです。
苦労して試行錯誤して乗り越えたり、あらたなことにチャレンジできたりするようなことを体験していくのは留学の良い点ですが、うまくいかない時は、ネガティブな感情に心を支配されてしまうこともあるかもしれません。
さらに帰国後の就職のことまで心配になって、こういう感情が行き過ぎてしまうことは危険です。
こういうネガティブな感情って、自分のことを責めてしまう方向にしかいかないですよね。
こうなってしまうと、結構辛い人生を歩んでしまうパターンです。
そして迷いや後悔は、意欲を半減させます。
今、したいならした方が良い。
自分を信じて自由に動ける時は限られています。
信じて行動したら、不安はあっても後悔はしません。
後悔しないと決めた決断は、望む結果では無くても、心に自信をつけ勇気が得られる事は確かだと思います。
これから就職活動をしていく中で、自分自身を世の中に求められる『市場価値』を高めていかなければなりませんが、留学経験においては、人間として持つ自分の『人間的価値』を十分高められる経験になります。
私自身は留学で180度考えが変わりました。
就職も人生においてとても大事なことですが、それ以上に留学で得られる視野は広いものです。
以前は、条件がある程度良くて、安定した企業に就職できれば満足、それが当たり前だから。と思っていました。
そして周りの多くの学生と同じように、大企業に勤めることができれば他の人よりも偉くなれるはずだろうという錯覚をも起こしてしまっていました。
そんな私が、留学をきっかけに、起業したいと強く思うようになりました。
留学先で出会ってきた人々の影響のおかげと、日本では経験できなかった苦労を重ねてここまでこれたという自信から、そう考え行動できるようになりました。
それだけ留学経験は、人生への考え方を大きく成長させてくれるものにできたのです。
留学生には誰でもこういった自分を変える、成長させる可能性があります。
ですから、就職ができるか不安という気持ちを前面に持って留学するのは、お勧めしません。
あなたの目標が、就職なら、その希望の企業に入れる全力のことをしてください。
もしその企業に就職するために留学が必要なら、精一杯留学を意味のあったものにできるよう努力してください。
目標が見え、何をすれば良いのかわかれば不安も和らげます。
3、就職のために留学中できること
留学のメインの目的が語学向上、資格取得である場合、渡航前にTOEICなど日本で受けておくことをお勧めします。
現在のレベルを知っておき、留学でどれだけ伸ばせたかを記録しておきましょう。
帰国後の就職活動について心配な場合は、スキルアップと共に、留学先でも情報収集を続けましょう。
留学生は日本の学生と違って、各大学の就職課からのサポートが受けられなかったり、合同企業説明会、日本でのインターンシップやOB、OG訪問に参加することが困難となります。
情報不足を補うために、職種研究、業界研究やES、SPIなどについての本を持って行くことも良いでしょう。
留学先ではまず手に入りません。
たくさんの本を持っていくのが難しい場合でもインターネットで情報収集もできますので、留学中も就活をアップデートしていくことはできます。
また、日本にいる家族や友人、知人からも情報が得られることもあるのでこまめに連絡を取っていくように心がけましょう。
また、志望企業や志望業界の選考スケジュール、入社時期をしっかりと確認し、自分の卒業時期と合っているか、また一時帰国時するなど、時間をうまく利用して、選考を進めるためにいつからどのように動けばいいのかなど、スケジュールをしっかりと立て準備をして行動しましょう。
理想としては、面接が集中する期間に留学先を休学して、日本に一時帰国し、面接や試験に挑みたいところです。
帰国前に興味のある企業にはできるだけ企業エントリーをしましょう。
また選考会や説明会の日程を確認し、予約が必要なものは取り、履歴書など必要な書類を送って人事担当の方と帰国前にコンタクトを取っておくと限られた日本滞在時間を有効に活用することができます。
既に選考過程にある会社については必ず担当者の連絡先を控えると同時に、自分の日本での連絡先、滞在のスケジュールを伝えておきましょう。
直前に連絡を取るのはお勧めできません。
遅くとも2週間前には連絡を取っておくと良いです。
また、留学中の体験を記録として手元に残しておくことも忘れないようにしてください。
これは自分の記録でもあり、功績になります。
自分のエピソードに具体性を持たせるためにも、こういった記録は就職活動用に残しておくと、面接やES作成時の素材として使えるなど、後から役に立つかもしれません。
ただ単に、起こった出来事をメモに残すだけでなく、例えば、ボランティア活動をした時の写真や大学のフリーペーパーに投稿した記事など形に残るものは様々です。
また、何か形に残るように意識しながら課外活動に取り組むといいかもしれません。
音楽活動やスポーツ、ボランティア、インターンなど積極的に活動してみましょう。
他には、自分の経験をもとに留学生活のブログを作成してみるのもいいかと思います。
これから留学を検討している人は、インターネットで情報収集していますので、個人ブログも需要があります。
日本にいる人のために情報発信をしたという記録が残せます。
また、企業を選んでいく際、留学生には語学力を活かせる外資系に人気が集中します。
外資系企業の事業内容に興味や適性があればよいのですが、外資系というイメージだけで志望業種・企業を狭めてしまいがちです。
外資系に絞りすぎるのはお勧めできません。
もし、そうした漠然としたイメージで志望企業を狭めている場合は、就職して何をやりたいのかをもう一度十分に検討し直す必要があります。
視野を広げて就職活動を行うことも大切と言えます。
また、目先の状況で志望する企業を選ぶのではなく、先を見据えて業種を決めるようにしましょう。
4、帰国後に留学経験を有利に自己PRするには
留学を経験していることは、経験していない人と比べて何だか優れているように感じるかもしれませんが、それが企業側にとって何らかの意味を見出せないと、この時代留学は珍しくもないので、留学経験があった事実だけを評価してはくれません。
留学で体験した話をどう自己アピールにつなげていくかということが非常に大切になります。
留学生活を通じて培った経験や得た能力のうち、企業の業務の中で実際に活かせそうなもの、活かせる場面のあるものを選んで提示もしていかないと自己PRにはならないので注意してください。
留学経験をしたことによるアピール材料といえば、どんなものがあるでしょうか?
まずは語学力がアピールできます。
ただ、留学によって語学力を磨いたという場合には、語学力をアップさせるだけなら、日本にいても独学や英会話教室などを駆使すれば出来ないことはありません。
留学をしなくたって良いのに、何故わざわざ手間のかかる留学を選んだのか?というのも重要になりそうです。
留学のメインの目的は、もちろん語学力の向上ですが、それ以外にも異文化交流、そこで出会った人との交流、気づいたこと、行動を起こしたこと、価値観の変化など、留学でしか得られない学び、経験を誰しも持っていると思います。
留学の経験談からは、その人の人柄が見えます。
人事担当者が本当に知りたいのは、その人の能力と人柄です。
採用したら一緒に働いていく仲間になるのですから、一緒にいて楽しい人、社内で上手くやっていけそうな人、活躍しそうな人を選抜するのです。
ある程度は、就活本などを参考にした自己PRや志望動機で良いと思いますが、必ず、留学中に記録に残すことができたあなたオリジナルの経験談、体験談を活かして、自分の人柄、長所、価値観などを含めてアピールするようにしましょう。
例えば、用意されたシステムを使わずに、自分で計画を立てて海外に出たといったエピソードなどや、資金は自分で全て工面してきたことなど、特定のことを自己PRに盛り込めれば、行動力、忍耐力をアピールできます。
誰でもやろうと思えばできることを普通にしただけでは、特別な資質があるとアピールするには足りないので他の就活生と差がつけられるようなエピソードが必要です。
まとめ
留学するしないに関わらず、就職活動は思っている以上に周りの声に左右されやすいです。
『大手でコレコレの職種じゃなきゃダメ。』『やっぱり就職なら外資系じゃないと。』など、様々な意見を聞くことになります。
また、キャリアアップするためには新卒でトヨタや都市銀に入るのがベストのような事を言う世論もありますが、日本の大きな会社に入っても、何千人もいる大勢の中で出世できるのはほんの一握りのエリートだけです。
人一倍の実力が必要で、それ以外にもまた能力と人望と運が必要ですよね。
小さな会社でもやりがいのある仕事に就ければベストだと私は思います。
最終的に大切なのは、自分がどう思うかということです。
1年後に自分がどうなっていたいか。
そして、5年後、10年後になりたい姿を想像してみてください。
なるべく具体的に想像できればできるほどその姿に近づけることができると言われています。