色々な留学の形の中で、高校留学があります。

なぜ日本の高校に進学せず、カナダの高校への進学を選ぶ人が多いのでしょう。

日本からだけではなく、世界中から高校生がカナダで勉強するために集まって来ています。

休みを使った短期留学も含め、カナダの高校に進学すると、どんなメリットがあるのでしょう。

このページでは、カナダへの高校進学について書いていきます。

  1. カナダが選ばれる訳とは?
  2. カナダの高校はどんな学校?
  3. カナダへ高校留学した後の進路は?
  4. カナダ高校留学にかかる費用

カナダの高校へ進学する場合、中学2年生には進学を決めて手続きを始める必要があります。

1、カナダが選ばれる訳とは?

カナダの旗

沢山の留学可能な英語圏の国の中でも、カナダは留学生に人気があります。

カナダが留学生に人気がある理由は、アメリカに隣接しているが治安がいいことではないでしょうか。

日本と同じくらい治安がいいと言われるカナダは、学生も安心して生活できますし、そのご両親も安心して子供を預けることができます。

寒い印象があるカナダですが、西海岸バンクーバーやビクトリアは温厚な気候で過ごしやすく、雪も降りません。

また移民が多いカナダでは、差別などもなくアジア人も平等の条件のなか生活するとこができます。

アジア人も多く移住しているので、スーパーでもアジア食品が手に入るのも、留学生には嬉しい特典ではないでしょうか。

アメリカでは、家庭に銃があり学校でも学生による銃によった事件なども起こっていますが、カナダの家庭には銃がありません。

またアメリカでは、高校留学の受け入れ先が少なく、ほとんどが私立の寮がある寄宿学校になるので、留学費用が高くなりますが、カナダの場合、公立の高校に留学するとこが可能なので、留学費用も抑えることができます。

アメリカは地域によって学校のレベルに差があります。

これはアメリカの学校のシステムによるものなのですが、お金持ちが多い地域の学校にはお金があるので学校の整備、またいい講師を雇うことができます。

しかしお金のない地域では設備も整わず、いい講師も雇えないので学校の教育のレベルが下がり、大学進学もそのような学校からは難しくなります。

カナダの場合、どの地域、学校でも同じレベルの教育水準が保たれていること、カナダ人は学費が無料なことからカナダ全体の教育水準が高く、進学率も高いです。

またカナダの高校に進学すれば、アメリカにある有名大学に進学することも可能ですので、ハーバードやイエールなどの大学進学を目標にカナダの高校へ留学する学生も多いです。

2、カナダの高校はどんな学校?

カフェでハートを持っている3人の女性

日本の学校の多くは、入試時にどの学部を受けるか決めてから入学し、同じ学部の人はみな同じ授業を受けます。

カナダの高校は、必修科目と選択科目があり、学生は自分の進路に合わせて授業を選択していきます。

学校に進路カウンセラーもいるので、将来の夢や目標、得意科目などに合わせてコースの選択をしていくことで、早い段階から生徒たちは自分の将来の目標などに目を向け勉強することができます。

留学生の多いカナダの高校では、留学生用の英語のクラスもあるので語学力が足りない生徒は、一般英語のコースも受講できるので、語学力が足りない生徒でも安心して学校に通うことができます。

カナダの高校にも成績表はあります。

テストの成績以外にも授業態度や遅刻・欠席、学問に対する意欲なども審査対象になり、やる気がない場合進学できないとこもあります。

進学するためにも、必要な単位が必要なため学生たちの勉強に対する意識はとても高いのがカナダの高校の特徴ではないでしょうか。

高校留学の場合、ホームステイをするのが義務付けられているので、学校以外でもホームステイすることによって、カナダの文化に触れ、異文化理解ができます。

ケベック州に留学すれば、フランス語と英語どちらも学ぶことができるので、2ヶ国語習得したい人には、モントリオールをお勧めします。

若いうちなら、吸収も対応力もあるので2ヵ国語同時に勉強しても、理解できるでしょう。

カナダの学校は9月から始まるので、3月に卒業してからカナダに渡っても、十分準備期間があります。

語学力を上げるために、早めに行き語学学校に通う人も多いです。

授業はすべて英語で行われるので、英語がわからないと授業もわかりませんので、英語力は学校が始まるまでにつけて起きましょう。

入学する際の英語力の規定などはありません。

入学試験なども公立の場合ないので、書類審査のみで学校が決まります。

希望の学校に行くこともできますが、留学生の数によっては、断られる場合もあるので、早めに申し込みをしましょう。

3、カナダへ高校留学した後の進路は?

大学課程の通り道

カナダの高校へ進学し、卒業したらその後の進路はどうなるのでしょう。

そのままカナダに残り、カナダやアメリカの大学に進学する人と、日本に帰国し日本の大学に入学する人がいると思います。

日本の大学に入学する場合は、『一般入試』『帰国生入試』『AO入試』の3種類の入試があります。

・一般入試

留学先で正規の高等学校を卒業すれば、基本的に日本のすべての大学の入学試験を受験する資格があります。

これを「帰国生入試」と区別して「一般入試」と呼びます。

しかしながら、外国の学校を卒業した学生が、一般の受験者に交じって入学試験を受けるためには、日本の教育課程に沿った勉強をやり直すために、少なくとも1年の浪人は覚悟しなければなりません。

・帰国生入試

外国の高校を卒業した学生は、留学経験を生かすためにも、やはり「帰国生入試」に挑戦するのが有利となります。

もともとこの入試は、保護者とともに海外で生活し、海外の学校に就学した生徒の受験学習の負担を軽減するために、71年に上智大学に設けられたのが最初です。

受験資格はほぼ一定していますが、受験方法、選抜方法、募集人数、出願状況は各学校、学部・学科によって異なるので、自分が受験したい大学、学部・学科について、事前によく調べておくことが必要です。

・AO入試

AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)は、1990年度の慶応大学から始まった、日本では比較的新しい入試方法です。

出願者自身の人物像を大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決めるもので、成績のみならず、志望理由書、面接などにより、資質・適性も重視した選考です。

そのため、「大学と学生とのお見合い入試」のようなものといえるでしょう。

近年では、AO入試や自己推薦入試枠を使って受験する学生も増えています。

しかし、実際には、カナダの高校へ進学した人の多くは北米の大学に進学する人が多いです。

カナダの大学を出れば、そのまま就職、永住権にも繋がります。

カナダには、世界トップ50に入る有名な学校がたくさんあります。

また学校に通った年月と同じだけの期間、カナダに滞在し働くこともきます。

人件費の高いカナダで働くことは、日本で働くよりも年収がいいですし、就労時間に厳しいこと、休みが多いこと、有給の取りやすさなどから考えてもカナダで就職できたら、日本で働くよりも仕事環境はよくなります。

4、カナダ高校留学にかかる費用

卒業

カナダの高校に入学して3年間学校に通うとします。

1年間の学費、教材費、滞在費すべて込みで、公立の学校で200万ほど留学費用が必要になるので、3年の留学となると、600万になります。

プラスしてここから大学に行く場合、そこにプラスされます。

決して安くない留学費用なので、一般の家庭からカナダに留学するのは難しいです。

また高校留学でももらえる奨学金も数が少なく、もらえる額も少ない場合が多いです。

これは、高校での勉強はこれからの、進路や就職には直接関係ないことが理由でしょう。

大学に入るなら、カナダ現地の奨学金や大学の奨学金などもあるので、利用しやすくなります。

親御さんからしても15歳になったばかりの子供を海外に行かすのは反対の人も多いと思います。

ホームステイの料金などは、田舎にいけばいくほど安くなります。

またカルガリーなどダウンタウン内は交通費がいらない街もあります。

そうすれば、通学費がいらないので、留学費用を抑えることができます。

カナダに高校留学を考えている場合は、日本の大学に行くより、北米の大学に行く方が簡単です。

長い期間の留学になるので、留学資金がしっかり出せる家庭の方のみが可能になります。

まとめ

長期以外にも、休みを使った短期留学は学生に人気です。

また短期留学を受け入れてくれる学校もカナダは多いです。

短期留学でカナダの大学に入学するのは無理ですが、語学力向上や異文化経験が目的なら十分楽しむことができるでしょう。

学校や地区によって、姉妹校などがある場合もあるので、市役所に確認してみましょう。

交換留学制度に参加すれば、安い値段で短期留学が可能になるでしょう。