私は日本で生活をしていた時は大学生で普段の何気ない日常に満足できず留学を決めました。渡航前の準備は一度だけ、体験の英会話教室に行っただけでした。英語はほとんどできない状態でした。

ワーホリビザの取得は、自分で取るまでに不安があったので留学会社に相談しながら、ほとんど留学会社の方にやって頂いたので、簡単に取得することができました。同時にホームステイ場所も手配して頂きました。

あらゆる面で不安なことは書ききれない程ありました。英語、仕事、友達、生活などです。しかし実際に行ってみて苦労したのは最初の三日間くらいでした。

ワーホリをしようと思った理由は、日本での自分自身の現状に満足いっていなかったから

私は当時、まだ大学生で、このまま就活することにただ漠然と不安でした。また、私は海外の路上でライブをしたいという夢があったので、夢を実現するために、ワーホリを選択しました。

それでも最初は、不安で何から手をつけて良いかわかりませんでした。そんな時、中学時代の友人が留学をしていたので、連絡を取り合い近況報告し合っていました。

彼がトロントでの生活についてとても有意義に生活していると話してくれたので、私もトロントに留学をすることを決意できました。そこから彼がくれた海外生活のアドバイスから渡航の準備を始められました。

留学した友人が周りにいれば聞いてみてもいいし、留学会社に聞いてみてもいいと思います。私はそのどちらも試みました。それでより決断の意思が強くなりました。ちなみに夢の話は、トロントの役所のような所でしっかりと申請をして実現できました。

本当に優しいホストマザーと娘が出迎えてくれました

今考えると、ホームステイの扉を初めてノックする瞬間が一番緊張したかもしれません。しかし、本当に優しいマザーと娘が出迎えてくれました。

私は予め日本で買った日本語の書いてあるマグカップをお土産として最初に渡しました。とても喜んでくれました。マザーは私の拙い英語も真剣になって聞いてくれました。

ホームステイ先には私と歳の近い韓国人が二人先に生活していて、私も彼等と一緒に生活をすることになりました。一緒にご飯を食べたり、お互いの学校での近況を話したりもしました。

また家にはギターとピアノも置いてありました。私はギターができるので私がギターを弾き、韓国人の彼がピアノを弾いてホームステイの兄が歌を歌い、小さな音楽会のようになりました。

ホームステイから学校まで通うにはバスに乗り、最寄り駅まで行き、電車でダウンタウンまで向かいました。留学するうえでホームステイは経験しておいた方が良いと思います。

新居が見つかるまでの過程

ホームステイは三ヶ月の契約だったので、新しい住居を探さなければなりませんでした。
私は学校の他に週末トロント大学で行われているランゲージ・エクスチェンジにも参加していました。そこでは、日本語を学びたい外国人、英語を学びたい日本人がコーヒーを飲みながら話すことができる非常に有意義な会でした。

私はそこで出会ったカナダ人が日本に二ヶ月旅行に行く間に、代わりに住ませてもらえることになりました。家はダウンタウンにあるコンドミニアムだったので快適に住むこともでき、学校から近かったので良い環境であったと思います。

他の方法は学校が紹介してくれたり、イーメイプルという現地のクラシファイドサイトからも家を探すことができます。新居探しは難しいと感じませんでした。

語学学校の授業の中では、必然的に会話をしなければならないので英語は話さなければいけない状況でした

私は半年の間、語学学校に通いました。日本で行われる授業とは全く別物でした。

まず先生と生徒、生徒と生徒間での意見交換が凄く多いです。クラス全員でゲームをしながら進める授業、好きなことをプレゼンする授業、様々な授業がありました。

これらの授業の中では、必然的に会話をしなければならないので英語は話さなければいけない状況でした。お昼休みはクラス全員と教室でご飯食べました。学校では世界中から来ている生徒、みんながお互いに友達になりたがっているので自然と友人関係になることができ、週末の授業後には先生も含めた全員でレストランに行きました。

放課後はサッカーを楽しんだり、ブルーマウンテンにスノーボードをしに行ったこともありました。学校では勉強だけではなくて、友人関係を築く上でも重要であるとおもいます。現に今も彼等とはフェイスブックなどのSNS上でも連絡を取り合っています。彼等が日本に来る時は、私が観光案内を手助けしたりしました。英語を学ぶ以外にも学校に行く価値はあると思います。

英語力について

私は留学する以前の英語力は大学受験で培ってきた英語力だけで、英会話はほとんどできませんでした。学校に初めて登校した日は相手がなにを言っているのかほとんど聞き取れない状態でした。

しかし半年の間、英語漬けで学校に通ったおかげである程度日常会話はできるようになり、卒業後は半年間現地の携帯代理店で働くことができました。

その半年後はティム・ホートンという現地では有名なカフェでコーヒーのオーダーを取ったりしていました。仕事は約一年間していたので、学校と合わせてカナダには一年半の間生活をしていました。振り返ると、机での勉強よりも実際に会話をすることで上達したと思います。

日本に帰国してからはTOEICを受けたら、留学前の200点台から800点台になっていました。大切な事は自分がどれだけ積極的に会話をできるかということだと思います。せっかく留学するのでしたら机の上での勉強は絶対やめた方がいいです。

現地の情報サイト、クラシファイドなどを見て、仕事先を探しました

現地の情報サイト、クラシファイドなどには求人情報が沢山載っているので、気になったところにメールを送り、履歴書を作って面接をしました。

お店にも求人広告が貼ってあるところは多いので、気になったお店には直接、履歴書を手渡ししたこともありました。もちろん日本料理屋でも求人広告は見かけましたが、やはりせっかくのワーホリですので英語を主に使えるところで働いてみるのが良いと思います。

面接では、ワーホリの期限が後どのくらい残っているかと、週に何回働けるかなど聞かれました。ワーホリの期限が多く残っている方が有利であると感じました。仕事先探しは足も使って行動あるのみだと思います。

私の人生で初めての海外での仕事でした

面接を終えて合格したことと初出勤は今でも忘れられません。私は半年の語学学校を終えて半年間携帯代理店で働かせて頂きました。

給料は二週間に一度で約900ドルでした。内容は、新規契約、トップアップ、解約手続き、故障・不具合に対する対応などでした。正直、カナダの携帯電話事情についてかなり勉強しました。

最初は本当に緊張していたけれど、スタッフも親切に仕事について教えてくれたので、すぐに仕事に慣れることはできました。一番苦労したことは、仕事で使うときの英語でした。

正直、学校へ通っていた時より睡眠時間を削り勉強も同時にしていました。接客するときも、仕事場に一人だけという状況も何回かあったので、とにかく緊張していて、早く慣れようと頑張りました。

半年間である程度はできるようになり、慣れてきました。より多くワーホリ期間に経験したいと思い、カナダでは有名なティム・ホートンというカフェに仕事場を変えることにしました。時給は11ドルでした。

私は携帯屋での接客の経験から、カフェでもオーダーを取ることから始まりました。それと同時にコーヒーの作り方を覚えました。カナダの人は独自の好みの味でオーダーをするので、最初は戸惑いました。

しかも私の店舗はお店の外まで大行列の店舗であったために、物凄いスピードでコーヒーを作ることを要求されていました。本当に大変だったので、すぐに辞めようかと思いました。それでも、こんな経験はもうできないと思い、日々努力して仕事をこなしていました。

コーヒーもある程度作れるようになり、ドーナツ作りの仕事を任せられました。これはお店が開店するまでに全てドーナツを作らなければいけなかったので、私は六時開店の早朝4時から出勤していました。起床時刻は三時過ぎでした。

きっとこの先、私がこれより早く起床する仕事に就くことは無いでしょう。ドーナツ作りは一人でこなす仕事なので寝坊などはできませんでした。私はこの店舗で唯一、コーヒーとドーナツを作れる従業員になっていました。これら上記のことを経験して、本当に自信はつきました。

ランゲージ・エクスチェンジを利用して英語力を伸ばしました

平日はずっと働いていたので、週末はとても大切な時間でした。金曜日になると街全体が活気付いているのもすぐに分かると思います。週末はトロント大学でランゲージ・エクスチェンジが行われているので参加してみるといいと思います。実際、私はそこで結構英語力はあがりました。

友達も沢山できました。また私は、スケートボードもトロントで始めたのでスケートボードパークに行って、仲間と交流も深めていました。またトロントは様々な国から移民が来て暮らしています。

それと比例して同じ数だけ彼等が経営しているレストランもあるので様々な国の料理を楽しむ時間でもありました。週末どれだけ有意義に生活できるかで、充実度も変わってくると思います。トロントは楽しむ場所が沢山あるのですごく充実できました。

カナダ圏内ではモントリオールやオタワに友人の車で旅行しました

カナダ圏内ではモントリオールやオタワに友人の運転で訪れました。やはりトロントかた車で行ける距離は行くべきだと思います。特にモントリオールは綺麗な協会が数多くあるのでオススメです。

町並みはトロントより美しいと思います。ただ人によっては英語ではなくフランス語しか通じないこともありました。またトロントからはニューヨークもバスで10時間くらいの距離です。

私はニューヨークに4泊5日の滞在でしたが、全てを観光するのには全く時間が足りないと感じるくらい大きく娯楽に溢れた街でした。トロントからは様々な土地へアクセスしやすいので旅行もしやすいと思います。

これからワーホリをする人へのメッセージ

私の経験として、留学するうえで重要だと思うことは、実際に生活してみるということだと思います。

「目的を持って行くべき」などと、巷では言われていますが、悩んでいるなら実際に行って生活をしてみるべきです。

確かに目的を持つことは重要ですが、実際に生活をしてみるということがより重要であることはすぐに理解できると思います。私は身をもって経験しました。そこでは上手くいかないことの方が多かったです。

それでも自分で考えて、その土地で生きていかなくてはいけません。しかし、カナダの人々は親切であったし、町並みはとても綺麗でした。

これから行く人は大変なことが沢山あるけれど、自分の人生の中で、大きな価値になるので、色々なことを吸収して積極的に行動してみましょう。実際に何か行動することで、新しい経験することができます。

家で机の上での勉強は日本でもできるので、あまりしない方が良いと思います。とにかく積極的に行動する方が良いと思います。英語は最初から誰でもうまく話せません。

それでも恥ずかしがらずに会話をし続けることが良いと思います。そして、ワーホリ期間は気づいたら終わってしまうので、せっかくのワーホリで後悔の無いように、日々、精一杯楽しんでください。