トロントでワーキングホリデー
私は大学3年が終わり4年にあがる前に1年間休学をし、ワーキングホリデーとしてトロントで留学をしています。どうしてワーキングホリデーを選んだのかと言うと、英語を使って働いてみたかったのと稼いだお金で色々な所に旅行に行ってみたかったからです。ただ学校に通うだけではなく、色々な経験がしてみたいと思いました。
トロントを選んだ理由は、私自身もともとトロントが大好きだったからです。大学2年時に大学のプログラムで1ヶ月間の英語短期留学に参加した際、必ずまた来ようと思いました。特に好きな所はトロントには様々な文化が共存していて、お互いが尊重し合っているところです。
大学2年時に初めてトロントを訪れた際は正直さまざまなカルチャーショックを経験しました。慣れ親しんできた日本の社会や習慣を離れ、触れたことのなかった文化や人々の考えに出会い、新鮮に思えたり、感動したり、時には不満を覚えたりもしました。
食べ物や人々の習慣、文化、社会など日本と異なることが多いため驚くとともに憂鬱な気分に陥ることもあったのです。しかし今回のワーキングホリデーでは最初からそれを受け入れ楽しむことができました。まだ終わった訳ではありませんが色んな人と出会い様々な経験をし、自分の夢を考え直すきっかけにもなりました。結果ワーキングホリデーとしてトロントに来て本当に良かったと思っています。
ワーキングホリデーの流れ?出発前、代理店、ビザ
まず、私が時期やプランや代理店、学校など詳しく決定し始めたのは10月頃でした。様々な留学代理店に足を運びお話を聞きました。
代行料もそこまで高くなく色んな学校を紹介してくれる大きめのエージェントを利用しました。
その会社に登録したのは12月です。本来ならまず、ビザを申請するのですが私の場合2014年の締め切りに間に合わなかったため2015年に申請することに決め、まず語学学校の手続きを済ませました。
たくさんの人に会って友達を作りたかったため規模の大きい学校を選びました。そしてその学校が定めるホームステイに1ヶ月間滞在することにしました。出発は3月に既に決まっていました。
今回は特例だったらしくビザの発表をぎりぎりまで待っていたにも関わらず結局発表はなく、観光として、帰りの航空券とともに入国しカナダ滞在中にビザ申請しビザを変更することに決めました。そして入国後に帰りの航空券はキャンセルしました。
トロント到着、学校生活、ホームステイ、銀行口座
到着後はホームステイのマザーが暖かく迎えてくれました。ホームステイは1ヶ月、学校は2ヶ月の予定でしたが延長して2ヶ月ホームステイ、3ヶ月学校に通いました。
ホームステイは50代女性が一人暮らしをしている家に滞在しました。マザーは私に自分の子供のように接してくれ毎日おいしい夕食とともにマザーと会話をしたりテレビを見たり散歩に行ったりしました。
マザーと共に生活するうちに英語が上達したと思います。また語学学校で出会った友達は私の留学生活全体の基盤となり、トロントでの生活のうえでかけがえのない存在でした。入学後すぐ銀行口座を開きました。学校でオリエンテーションがあり説明を受けたため簡単でした。
私はTDバンクにパスポートと当時の住所を用意して行きました。担当の方もとても親切に細かく説明してくださいました。私の周りではTDバンクかCIBCを利用している人が多かった気がします。
ワーキングホリデー中の旅行
学校が始まってしばらくして5月にはモントリオールに友達と週末を使って旅行しました。同じカナダなのにすべてがフランス語で標記されていて街並みの印象もトロントとはガラリと変わり別の国に行ったような気分でした。7月にはニューヨークに旅行に行きました。
メガバスを利用すると時期にもよりますが安くて片道10$くらいで12時間くらいかけて行けます。アメリカからカナダに再入国する際、こっちで申請していたビザがちょうどおりていたため、ワーキングホリデーのビザでカナダに入国することができました。
仕事探し、家探し
語学学校卒業前には新しい部屋探しと仕事探しを同時に進めていました。主に利用したのはEmapleとkijijiです。部屋は立地がいいことをメインに考えていたのですがEmapleですぐにいいところが見つかりました。
友達とシェアルームで、電気、水道、インターネット代などすべて込みで月に500ドルでしたがとても快適に過ごせました。友達のつてでも簡単にいい所が見つかるので普段から友達に部屋を探していることを伝えておくのはいいと思います。
仕事は接客業がしたかったのですが日本でも趣味でやっていたネイルが活かせる求人をたくさん見つけました。レジュメは語学学校の先生に添削をお願いし協力して頂きました。
Kijijiで見つけたところに思ったよりすぐに仕事が決まり、英語環境で働くことができました。お客さんにも喜んでもらえ、チップまでいただけ嬉しかったです。やりがいのある仕事ができました。
プラン変更
毎日働くのも楽しかったのですが帰国後にはすぐに就職活動が待っていたため同時に毎日自分の将来を考えていました。そこで色々調べているうちに自分が将来就きたい職についてのカレッジを見つけ、再び学校に通う決断をしました。
アメリカ旅行
仕事をやめてすぐ、学校入学までの間は旅行をしに再びアメリカへ行きました。今回はカリフォルニアへ行きました。ロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコ、ラスベガスを車で巡りました。
アメリカでのレンタカーはガソリン代共にとても安かったです。またカリフォルニア州では日本の免許証だけで運転できます。私がまわった中でも特にグランドキャニオンは言葉を失うほどの美しさでした。
カレッジ生活
旅行から帰るといよいよカレッジが始まりました。カレッジではランゲージスクールとは違いカナディアンと共に授業を受けることが出来、始めはついていくのに少し必死でしたが皆同じ目標を持っていたため楽しく興味深く毎回の授業に参加できます。
課題やテスト、プレゼンテーションの準備には毎回必死になり取り組みました。カレッジに通いながら2月中にメキシコのカンクン、キューバ、ケベックに旅行に行く予定です。
キューバはトロントからのすべて含まれたパッケージがとても安く人気のようで多くの友達が休暇を楽しみにいっていました。そして帰国寸前までは学校に通い、帰国する予定です。
カナダ留学生活全体について
今回の留学は最初にたてていたプランを変更して再び学校に通ったり思ったより多く旅行に行ったりしました。今しか出来ないことをたくさんして本当に充実した留学生活になったと思います。
また私は友達に支えられ楽しく毎日を過ごすことが出来ました。ワーキングホリデーの場合は特に最初の語学学校での友達作りが大切なのではないかと思います。
仕事がはじまるとそこまで友達と出かける時間がなかったりしましたが休みの日など最初に出会った友達とよくあってお互いの近況報告をしたり共に息抜きをしたりしていました。
そして私はもともと旅行好きのため様々な場所に行きました。カナダはアメリカ旅行や中米にも安く行けるので旅行しやすいと思います。
語学学校の授業ではさまざまなクラスを選択しましたが特に印象に残っているのはCanadian Cultureというものでカナダについて様々なことをフィールドワークや映像を通して学びました。
この授業を受講したことにより初めて知ったことが多くとても興味深かったです。今までよりもカナダを好きになりもっと知りたいと思えるようになりました。
カナダの特徴、文化の違い
カナダは多文化共生の社会であるため、ホームステイでは各家庭によって様々な違いがありました。インド系、フィリピン系、中国系の家庭が特に多かったですが、私のマザーはイタリア系の方でした。
リトルイタリー、リトルポルトガル、リトルインディア、グリークタウン、チャイナタウン、コリアタウンなどがあるので毎週末は何かしらのイベントが開催されおり特に夏は出来るだけ色んなフェスティバルなどに出向き色んな文化を感じました。
食べ物も色々な国の食べ物が食べられます。カナダでは大抵の家庭が朝食はシリアルで昼食にはサンドウィッチでした。普段から朝は軽く済ませていたため私はホームステイ中も困ることはありませんでしたが友達の中には足りないなど困っている人も少なくなかったです。
ホームステイはイタリア系のホストファミリーでした
私のホームステイ先はイタリア系の食べ物でディナーにパンやパスタを食べることが多く、お米が食べたくなったときは韓国料理や日本食を食べに友達と出かけました。
夜ご飯がピザだけで、日本のようにきちんとした夕食を取る機会があまりないのもカナディアンにとっては普通のようでした。街には日本食のレストランも多く、現地の人々にも人気があるようでした。
またシャワー文化のため留学中温泉に行きたいと何度か思いました。そしてカナダは自然が多く、どこでも野生のリスを普通に何度も見かけました。
春は桜を観にハイパークに、夏にはトロントアイランドでバーベキューを楽しんだりウッドバインビーチに行ったりし、紅葉の季節にはぜひアルゴンキンパークに行くといいと思います。
アルゴンキンはトロントから車で3時間ほどで木が多く湖がとても大きくカナダの自然をいっぱい感じることができました。
カナダ人の特徴
カナダの人々の特徴について述べると、カナダの人は笑顔で優しく礼儀正しい人が多いです。
学校のプロジェクトで見知らぬ人にインタビューする際もほとんどの人が快く引き受けてくれました。またドアエレベーターを開けるときは次の人の為にドアを支えてくれているのが普通のようでした。
レストランで注文する際はすみませんと言ったり手をあげるのではなく、店員さんとアイコンタクトをとり合図するようでした。またカナダだけではありませんが欧米の人々は自分の意見、希望を直接表現するので、少し攻撃的に聞こえるときもありました。
そして日本のように、相手に直接希望を伝えなくてもその場の雰囲気で気分を感じ取ってくれるということはないためなんでもはっきりと伝えることが重要に感じました。店員さんのサービスもかなり違います。
時と場合によりますが日本では店などで働いている人はほとんど訓練を受けて、マニュアル通りにお客様対応をこなすところが多いので、どんな店に行っても大抵丁寧に接してくれますが、カナダでは人ぞれぞれの性格もあり、フレンドリーな対応で友達のように接してくれる人もいれば、全く反対の態度で業務をこなす人もいました。
チップ文化があることもこれに影響していると感じました
飲食店でのサービスや航空会社での電話対応が日本の接客とは違った対応で私が経験し驚いたケースでは、明らかに向こう側のミスであっても謝ることはまずなくこちらがなにかしら損をしなければならなかったいうことです。日本ではあり得ないことですがそれにもすぐに慣れました。欧米は「自信」、日本は「謙遜」精神、それぞれの国の文化は対照でケースバイケースではありますがどちらも素敵な考え方でありどんな文化の違いがあっても、バランス良く人と人との繋がりを大事にするのが大切なことだと思いました。
ワーキングホリデーをして成長しました
留学前や当初は日本から離れるのだから英語だけでがんばろうと意気込んでいましたが時には日本食や日本の映画、ドラマを見るなど、日本のものに触れると気分転換にもなりました。
日曜日にはバサーストの映画館で日本映画が無料で放映されておりいつも満席でした。劇中にみんなが笑っていて日本映画を色んな国の人が楽しんでくれていると思うと嬉しかったです。また毎週火曜日はどこの映画館も安かったです。
私は留学をしたばっかりの時期は言語に慣れるのに非常に体力、精神力を使い、ストレスとともに疲れが一気に溜まってしまったし新しい環境で乱れがちな留学生活では、規則正しい生活と食事が大切だと感じました。
私の場合ホームステイ先の方々が全面的にサポートしてくださり本当に充実した留学生活を送ることが出来ました。学校で全然違う地域や大学の人と出会えたり、ホストファミリーと一緒にテレビを見て笑ったり、仕事探しや家探し、接客業をしたり、自分の夢のためにカレッジに通ったり、友達と出かけたり旅行に行ったり、そのような日常1つ1つが全て貴重な経験で本当に留学してよかったと思えました。
英語が上手く喋れず、伝わらず困ったときも多々ありましたがうまく話せるようになっていると感じたときはほんとうにうれしかったし、自分に自信がついたように思います。
これから日本に帰国しても英語の勉強を頑張って続け就職活動でも身に付いた自信とともに夢を諦めずにがんばりたいと思います。貴重な経験になったこの留学をサポートしてくれた全ての人々に感謝の気持ちでいっぱいです。