ワーホリビザの期間は最大1年間。この期間を延長することはできません。
ところで、ワーキングホリデーで渡航をした後、現地での生活に慣れ、仕事を見つけるまでに3カ月かかってしまった場合を考えてみましょう。
この場合、ワーキングホリデーで実際に「収入を得ることができる期間」は9カ月ということになります。本来であれば、12カ月間お金を稼ぐことができるのに、これでは少しもったいない気がします。
また、求人広告の中には「ワーホリビザの有効期間が10カ月以上」など、ビザの残りの有効期間を条件として提示しているところも少なくありません。無駄に時間を過ごしてしまい、残りのビザの期間が減ってしまった後では、就きたい仕事に応募ができないこともあるのです。
そのような状況を避けるには、訪問ビザとワーキングホリデービザを組み合わせて、1年間半カナダに滞在する方法が有効的です。
(注)日本国籍の場合、正式に言えば「訪問ビザ」というものはありません。
日本人の場合、6カ月未満のカナダへの滞在にはビザ申請が必要ないと規定されているからです。しかし以降では、説明の簡略化のために「訪問ビザ」と表記することにします。
カナダに長く滞在するための具体的な方法とは?
実際にこの方法で滞在する場合の、具体的な方法について説明します。
カナダに長く滞在する方法STEP1
日本にいる間は、ワーキングホリデーの申請はしない。また、渡航してから6カ月以内の帰りの航空券も用意しておく。
ワーキングホリデーの申請を渡航前からすると、ほとんどの場合入国審査の際にトラブルとなるようです。また、訪問ビザで入国の際に帰りの航空券を提示できないと、「不法入国者の可能性あり」とみなされてトラブルになる可能性もあります。
(注)2016年3月15日から、ビザなしでカナダに渡航する場合にはeTA申請が必要になります。こちらは申請しておきましょう。
カナダに長く滞在する方法STEP2
最初にカナダに入国する際には、「ワーキングホリデーに切り替えるつもり」だということは伝えずに、訪問ビザステータスで入国をします。入国審査の時には学校の入学許可証などがあれば、6カ月という長い間カナダに滞在する理由を説明しやすくなるので、用意しておきましょう。
カナダに長く滞在する方法STEP3
カナダに入国後、ワーキングホリデーのビザ申請をオンラインで行う。実際にワーホリビザが発行された後、カナダ国外にいったん渡航をして、再入国する際にワーキングホリデービザに切り替える。(日本で購入をした復路の航空券は破棄になります。)
トロントからであれば、ナイアガラやニューヨークに行ってから再入国するのが一般的です。また、バンクーバーからであれば、シアトルからの再入国が良いでしょう。
このステップを踏むことで、訪問ビザとワーキングホリデービザを組み合わせて、最大1年半カナダに滞在することができます。
この方法のメリットとは?
この方法のメリットはなんといっても「カナダにできるだけ長く滞在できる。」ということ。
訪問ビザで滞在できる期間は最大で6カ月間。この期間を有効活用することでいろいろなことができます。
1. 現地での生活に慣れる。
2. ボランティアワークでWork Experienceをつける。
3. 6カ月の間で仕事探しをする。
訪問ビザで滞在する間、お給料をもらって仕事をすることは禁止をされていますが、無償のボランティアワークをすることは可能です。
カナダでの職探しで一番重視されるのが、Work Experienceです。特にカナダ国内で働いたという経験は、職探しの際に武器となります。
そのWork Experienceを、ビジタービザで滞在している間にボランティアワークとして手に入れて、ワーホリ期間中に有償で働く際の準備をすることができる点がこの方法のメリット。
また、6カ月の間に仕事探しをすることもできます。ただし、通常「6カ月後から働きます。」と言っても雇ってもらえません。ですから、最初の数カ月間は生活に慣れることと、情報収集に集中をして、ビジタービザが切れる1~2カ月ほど前から仕事探しをすると良いでしょう。
この方法のデメリットとは?
この方法のメリットはなんといっても「カナダにできるだけ長く滞在できる。」ということ。
訪問ビザで滞在できる期間は最大で6カ月間。この期間を有効活用することでいろいろなことができます。
1. 現地での生活に慣れる。
2. ボランティアワークでWork Experienceをつける。
3. 6カ月の間で仕事探しをする。
訪問ビザで滞在する間、お給料をもらって仕事をすることは禁止をされていますが、無償のボランティアワークをすることは可能です。
カナダでの職探しで一番重視されるのが、Work Experienceです。特にカナダ国内で働いたという経験は、職探しの際に武器となります。
そのWork Experienceを、ビジタービザで滞在している間にボランティアワークとして手に入れて、ワーホリ期間中に有償で働く際の準備をすることができる点がこの方法のメリット。
また、6カ月の間に仕事探しをすることもできます。ただし、通常「6カ月後から働きます。」と言っても雇ってもらえません。ですから、最初の数カ月間は生活に慣れることと、情報収集に集中をして、ビジタービザが切れる1~2カ月ほど前から仕事探しをすると良いでしょう。
まとめ
今回は、訪問ビザとワーホリビザを組み合わせて、滞在期間をできるだけ長くする方法を紹介しました。
ご留意いただきたいのは、この方法を推奨しているわけではなく、1つの可能性としてお伝えているということです。
入国審査でトラブルになってしまう可能性もゼロではありませんので、この方法で渡航をする際にはご自身のご判断と責任で行うようにしてください。
とは言ってもできるだけ長くカナダに滞在をしたいという方には魅力的な方法。ワーホリの期間中の可能性を最大限まで高めることができます。
それに魅力を感じ、この方法で渡航される際には、このページを参考にいていただければ幸いです。