2度目のワーキングホリデー

私が今回2度目のワーホリをカナダに選んだ理由は多くの日本人の目的である「語学力の向上」+1度目のワーホリでの失敗を克服するためでした。

1度目はオーストラリアに5年前、オーストラリアの高校の日本語教師アシスタントとして派遣され10ヶ月間のボランティアプログラムへ。

初めての海外生活だったということで英語はある程度前もって文法を勉強していたものの英語スピーカーたちの中に入って英語を話すことは愚か聞くことすらまるでできない状態でした。

しかし、普通のワーホリとは違う、1年間すべてホームステイに加え現地の高校に日本人1人が入っていくというところがこちらのエージェントの特徴だったのですが、自然いっぱいのオーストラリアで優しく陽気な人たちに囲まれぬくぬくとそしてブクブクと、英語力以上に脂肪を身につけてしまった1年となりました。もちろん悪いことばかりではなく、ほとんど日本人と関わることがなかったためリスニング力はあがり、最後のほうは映画やテレビもわりと楽しんで観られるようになりました。

しかし帰国後に何故かもやもやした気持ちがずっと心の中にとどまってしまっていたのです。私はオーストラリアでただ与えられたことを恵まれた環境の中で楽しく過ごしただけで、完全に「ワーキングホリデー」ではなくただの「ホリデー」だったということに気が付いたのです。

カナダワーホリでの目標

今回のカナダワーホリでの目標は日本人とつるまないということはもちろんのこと自分の力で家を探し、自分の力で仕事を探し、自分の力で生活をしていくこと、それに加えて「英語の環境に入るだけで満足しないこと」でした。

そして、今回の最大の目標はなんといっても「自発的に英語を使う、ネイティブと対等に話す努力をする」だったので、最初のワーホリよりは目標も明確でありました。

オーストラリアからの帰国後自分の英語力がないことが恥ずかしく思い、帰国後になって初めて必死で勉強に取り組み始めました。TOEICで800を超えるまで受け続け、英語でおしゃべりができるイングリッシュカフェ、オンライン英会話手当り次第英語と名のつくものに飛びつきました。

2度目のカナダにワーホリ申請をする決め手となったのは、イングリッシュカフェで働いていたライアンとの関わりがきっかけとなりました。

彼は他のスタッフに比べ礼儀正しく、周りに気が遣えるどちらかというと日本人的な感じのする方でした。また、これは後に出会うカナディアン達に共通して言えることだったのですが、間違えた英語をすぐに直してくれる!文法や発音の間違いを許さない!少し厳しい方だったのです。またカナダの語学学校や現地の学校は教育水準が高く、ハイレベルな教育を受けられるということで、将来的に大学・大学院留学を目指していた私にとって絶好の場所であると考えたのです。

バンクーバーへ

さて、早速ワーホリを決意し、大手無料代行エージェントを利用させていただきバンクーバーへ。バンクーバーはとても雨の多い都市だと説明を受けましたが、気候がわりと一定であることでこちらの都市に決定しました。

おかげで寒いのが大の苦手な私は特に冬に寒くて辛い思いはしませんでした。なおかつ私の場合運良く夏場にほとんど雨が降らずバンクーバーで一番良い時期を存分に楽しむことができました。

6月~8月にかけてはとにかく驚くほど日が長く、最長で夜の10時30分まで昼間の明るさでした。

冬は本当に住んでみて聞いていた通り雨の日は多かったのですが、特別寒くて仕方がないということはなく、むしろ、カナダ独自のセントラルヒーティング設備のおかけで家やビルの中は暖かく朝布団から出るのがつらくて…だとか夜中に足が冷えて眠れない…など日本での冬の悩みがむしろ全くないところがかなり嬉しい点でした。

基礎を固めたら実践あるのみ!~英語力の向上

そして肝心の英語力の向上についてですが、なかなか自分では伸びを実感できないもので、初心者レベルから中級レベルにあがる実感は多少もてても中級レベルから上級レベルを実感するのはなかなか難しいところです。

よく言われるのが初級から中級までは多少基礎がなくてもある程度の日常会話までは話せるようになるので文法が例え間違っていてもだいたいの意思疎通はできるようになるということです。

しかし、いつまでも子どものように聞かれたことに答えているだけでは英語は話せるようになってもなかなか向上とまでは難しいと私は感じています。

ただし、語学力というものは、どこまでいったら完璧!というものではなく、努力しても努力してもなかなか満足するところまでいけないのが現状です。日本語に置き換えて考えてみても、自分の日本語が完璧でビジネスの場で自信を持って意見を述べることができるかと言われればなかなか言葉が出てこない、まだまだ知らない言葉や表現があります。

いくつになっても言語は学び続けるものなのだと今そう思うようになりました。しかし私を含む語学を学ぶ日本人に多く見られるのは、「私は英語がまだできないから、もう少し学校に行ってから自分のやりたい仕事に就きたい」です。

私自身オーストラリアの学校+学校でのボランティア+帰国後の猛勉強+カナダにきてからの語学学校と最初のスタートはともかくやたらインプットを重視して、いや、まだまだ勉強が足りない、まだ学校に行きたい、仕事で英語を使うには準備が足らないと思い続けておりました。

しかし、結果的に自分の伸びをふっと感じたのは何より仕事をし始めて数ヶ月経った頃だったのです。

思ったより苦労の多かった仕事探し

まず、私が今の仕事に就くまで、思ったよりいろんなことがありました。正直このお話だけでも一冊本がかけそうなくらいです。カナダでの仕事の探し方ですが、いろいろな方法があります。

まず、実際にカフェやレストランなどに直接行き、レジュメを配る。日本ではあまりこのような方法を取らないため最初は、こんなところで直接履歴書なんて渡しちゃっていいものなのか!と戸惑ってしまいます。

私も実は渡すだけなのにあまりにも緊張し過ぎて、コーヒーだけ買ってタイミングを見計らったもののやはり勇気がなくそのまま帰宅してしまったことが何度もありました。仕事探しの方法のもう一つが、掲示板で求人を探す!です。

eメールなどから自身の履歴書を添付して送るだけなので前者よりわりと気楽な方法です。実際に足を運んでレジュメ配り+気になった求人情報サイトからメールに履歴書を添付して送るという方法で、50件以上は応募したかと思います。

しかしこんなにレジュメをばらまいても返答があったのは合計して20件前後だったかと思います。また、メールの返信や電話に出られなかっただけでチャンスをなくしてしまう場合もあります。

実際に面接まで受けられたとしても不採用の場合は一切の連絡なし、さらに採用の場合でも二週間以上待つ場合もざらです。私の経験ですが、語学学校で様々な国の人たちとお友達になり毎日のようにパーティー三昧しお金をかなりつかってしまったのをこのとき少し後悔しました。

カナダの通信企業での販売の仕事

なかなか大変だった仕事探しも携帯電話の販売の仕事が決まりやっとひと段落。スタッフは全員日本人ですが憧れていた事務仕事+カナダの大手通信会社だったので、勉強会やイベントなどに参加させていただける特典などもあり決まった瞬間嬉しくて涙が出そうでした。(お金に切羽詰まっていたというのも理由のひとつではありますが・・)

仕事の内容としては、ワーホリや学生、観光で入国してくる日本人の携帯電話の販売開通及び解約までのアフターケア。800店舗ほどある大手の企業ですが、唯一日本語対応の販売ということで、日本からお申込みをされるお客様もいらっしゃいます。もちろん現地の方々や日本人以外の観光客にも同じように販売業務をしたり、問い合わせに回答したりと、一口に販売業といっても中身の業務内容は幅広いものでした。

中でも最初に苦労したのが英語での問い合わせ・お客様と通信会社のセンターとの仲介です。請求金額、故障、プラン内容、料金明細、その他もろもろの問題が起きた時に対処する方法はすべて電話でのやりとりでした。

英語を話すのはともかく電話口でのやりとりは口の動きや身ぶり手ぶりがないのでとても難しいものでペラペラと英語で電話をしているスタッフを横目に上記で述べたように私自身、まだまだ英語力が足りないからやはり準備不足だったと後悔しましたが、目の前にはお客様、頼る人は私しかいない、このまま電話で話が理解できなくてすみません・・なんて到底言えるはずはありませんでした。

間違っていることなんて恐れているどころではないこの状況が私を一回りも二回りも成長させてくれているのではないかと今は感じています。準備や基礎ももちろん大事ではありますが、実際に仕事中に相手から言われたことを盗んで自分のものにし、次回当然のように使ってしまう方法は意外と良いリスニング&スピーキングの実践の場となりました。

良いことばかりではなく電話口で怒鳴られたこともあれば呆れて電話を切られて落ち込んでしまったことも多々ありました。しかしつい先日語学学校卒業して直後に会ったあと連絡を取っていなかったあのライアンと食事に行ったとき、前に会った時より英語力がすごく伸びているねと言ってもらい嬉しくてモチベーションはぐっと上がりました。

これからワーホリをされる皆様へ、あなたはどちらのグループへ?

携帯電話会社の仕事に就くと、私と同じようなワーホリビザで希望を胸に到着されたばかりのお客様、または英語に自信がなくて早速税関でガツンとやられて落ち込んでいるお客様、永住を目標に来られたお客様、まさについさっき到着されたお客様いろいろな方との出会いがあります。

語学学校でどうとかホームステイやシェアハウス探し、仕事探しに周りとの人間関係、そして英語力のことについて、そして最後に帰国について・・みんなそれぞれ個人個人違った形のワーホリがあるのを目の当たりにする中、ふとある1人のお客様がぽつりとおっしゃいました。

「携帯電話番号の必要性が未だに分からないし、このまま使うかどうかもはっきりいって少し疑いを持ってしまいます。」

もちろん、仕事探しやシェアハウス探し確かに電話番号は使います。ですが、周りの友達とはLINEやメッセンジャーなどのネット回線を通して連絡取れるじゃないですか??

現にそのお客様の周りではまだ電話番号を持っている人は1人もいなかったのです。どう販売していいのかわからなかった私に私の尊敬するオーナーはこう言いました。

「ワーホリにくる日本人は二つのグループに分かれるって言われてるんだよ。1つは日本人やアジア人、語学学校の仲間たちと1年間過ごすグループ、もう1つはカナディアンとの関わりの多いグループ。

前者の場合は某有名アプリLINEやフェイスブックメッセンジャーがあれば十分だと思う。

後者の場合は電話番号がないと彼らと遊びに行ったりするのは難しいじゃないかな。

要はどちらのグループに入りたいかじゃない?」少し大げさに聞こえるかもしれないが、現に日本では電話やメールをすべてLINEで済ませることが大半です。

というのもラッキーなことに日本にはパケット通信し放題という夢のようなプランが主流だからです。

カナダでは、ワイファイスポットがかなり多い代わりにモバイルインターネット通信し放題なプランは基本的には存在しないのです。

加えてLINEは日本のアプリなので結果的には電話や電話番号でのショートメッセージのやりとり「TEXT MESSAGE」でほとんどの連絡をとることになります。

日本人でいう「LINEして!」がカナダでは「Text me!!!」なんですよね。

カナダのワーホリは人生一度きり!あなたはどちらのグループに入りたいですか?

最後に

ワーホリの滞在が終わったとき、このワーホリは身になった、楽しかった、成功だと感じられるかどうかは目的を達成できたかどうかで決まるのではないかと私は実感しています。

現に私自身、日本人のスタッフの中で日本人を対象に仕事をしています。もちろんLINEも使いますし、フェイスブックで日本の友達や家族ともやりとりをします。

しかし最初に述べたように、「自発的に英語を使う、ネイティブと対等に話す努力をする」という受動的だったオーストラリアワーホリ時代から能動的に動ける自分になる目的に関しては仕事通して達成できたのではないかと思っております。

日本で出逢ったカナディアンのライアン、カナダで出逢った同じ考えや価値観を共有でき、英語のことで悩んでも励ましあえる日本人の友達、私をこのような素晴らしい環境で働かせてくださったお店のオーナーやマネージャー、ここでしか会うことのできない現地の方々や他の国からカナダに来た友達、全ての人々との出逢いに感謝しています。

ワーホリの過ごし方は個人個人それぞれだと思います。英語を伸ばしたい人、がっつり働きたい人、がっつり専門勉強したい人、ボランティアしたい人、文化に触れたい人、のんびり過ごしたい人。どれを選んでも充実したワーホリになると私は信じています。

一番大切なことは自分の意志で自分自身の目的にあった道に進んでいくこと、それを達成させるにはどうしたらいいのか具体的に渡航前に準備していくことだと思います。

一年間はあっという間です。私も残るところあと2カ月、ラストスパート何かもう一歩踏み込んだことに挑戦してみても良いかもしれません。

現在はワーホリ終了後こちらの大学に進みたいと考えているため規定のスコアにとどくようTOEFL試験に向けて日々勉強に励んでおります。