ワーホリした理由
私は学生時代英語が大嫌いでした。
英語なんて喋れなくたって生きていけるのになぜ英語なんか勉強しなくてはいけないのか。
意味がわかりませんでした。ですが、初海外に行った時、日本語以外喋れない私はまともにレストランで注文も出来ませんでした。
その時に初めて英語喋れたらもっと楽しい旅行が出来るんじゃないか?と思いました。
それから、留学について調べている時に初めてワーホリを知りました。
勉強だけじゃなくて現地に住んで働ける制度があるならばお金がそんなになくても行ける。
それに現地の文化も知ることができる。
そんな面白い制度があるのなら是非やってみたいと思いワーホリに行くことを決めました。
ワーホリした都市
私はカナダのバンクーバーに一年間ワーホリをしていました。
なぜ、バンクーバーにしたのかというと気候が温暖であまり雪が降らないからです。
トロントも考えましたが寒いし冬は雪がすごいと聞いたからやめました。
冬のバンクーバーは毎日の様に雨が降るし日が落ちるのもすごく早くて嫌だな、なんて思うのですが夏のバンクーバーは本当に最高です。
毎日いいお天気で更に夏のサマータイムで日が長い時は夜の10時位まで昼の様に明るいんです。
仕事が17時に終わってもまだまだ遊べる?帰ったらもったいない?という感じでした。
英語力について
学生時代英語が大嫌いだったのでほとんど喋れない状態でのスタートでした。
それでも、日本人の多い都市なので何か困れば周りに必ず日本人がいる、そんな状態であまり喋れなくても困ることはなかったです。
学校も2ヶ月だけ通っていましたが日本人と韓国人それからブラジル系の人が多かった印象です。
英語力は本当に個人次第だと感じます。
カレッジに通っているような子は現地の人と混じって授業を受けなければいけないのでついていくだけでも必死という感じです。
語学学校の場合先生が英語がわからない国の人達にわかりやすく話してくれるので語学学校で習った事をどれだけ自分の物に出来るか、本人次第と言うところがあります。
カナダでの仕事先の探し方について
カナダの仕事の探し方ですが日本とは違い自分で履歴書を持って自ら自分を売り込みに行かなければいけないです。
英語力が高い人ならば割と簡単に決まるでしょう。
ですが私のようにあんまり英語力のない人間にはまずスタッフに声を掛ける勇気もないし、なんて声を掛けるんだっけ?と若干のパニックです。
だけど、そんなこと言っていたらいつまでも見つかりません。
数うちゃ当たる方式でひたすら配るのが1番の近道です。
最初は緊張して上手く喋れないけど慣れればなんでもないです。
そして、できれば直接マネージャーに履歴書を渡すこと。
もし、マネージャーがいなければ後日また履歴書を渡したお店に行ってもう一度マネージャーと話がしたいと言ってください。
この行動は本当にここで働きたい!って言う意思表示です。迷惑なんじゃないか…なんて思わずどんどん行ってください。
それから、当時友人の何人かはカナダのスタバで働いてました。
彼女達は日本のスタバで働いていたそうです。彼女達は英語力がめちゃくちゃすごい訳ではありませんでした。
だけど、採用されたのは彼女達には最初からスキルがあり即戦力になったのです。
もし、まだ時間があるのなら日本のスタバで働いて見るのもいいかもしれません。
基本的には海外の人達に育てるという気持ちはないように感じます。あなた自身が即戦力となる人材になるかインターンと言う形で実力を積むかです。
何の仕事をしていたか
私は運が良かったので割と苦労することなく仕事が決まりました。
元々服飾の大学を卒業しているので裁縫の技術がありそれを活かして現地の着物屋さんのアシスタントのお仕事を頂きました。
その後、知り合いの紹介でチャイニーズカナディアンの経営しているTake awayのお寿司屋さんのチラシ配りをしたり、台湾人の経営するモンゴリアンフードのキャッシャーをしたりと、最終的には日本人の経営しているラーメン屋さんでサーバーのお仕事をさせて頂きました。
仕事について
着物屋さんの仕事は日系夏祭りに浴衣や甚平を現地の日系カナダ人や現地の白人さん達に売り着せてあげるという期間限定のお仕事でした。
チラシ配りも日本とは違い、色んな人に配るのではなくチラシを持った人が道に立ち興味がある人が話しかけて来たらその話しかけて来た人にだけ配るんです。
日本式の配り方だと何か押し売りされるのではないかと思うそうです。
日本との違いにビックリしました。
カナダ人は保守的な人が多くいつも同じ物を食べる傾向にあるのでキャッシャーをやっていた時は常連さんが多かったです。
話しかけてくれる常連さんの言葉が最初はあんまり理解できないことも多かったのですが、優しいカナダ人の人達は私がわかるようにゆっくり簡単な英語で話してくれました。
私も毎日常連さんと会話するうちに段々理解できるようになっていき、すごくいい英語の練習をさせてもらえました。
最後にラーメン屋さんで初めてサーバーというお仕事をさせて貰えました。
キャッシャーよりも英語力が必要でわからないことも多く四苦八苦しながら毎日働きました。
でも、最後にお客さんにthank you awesome!!と言われるのも嬉しかったし。
何よりサーバーのサービス次第で大きくチップが変わることがすごく私をやる気にさせてくれました。
時給について
2013年の話しなのでもしかしたら現在は時給が変わってるかもしれませんがアルコールを扱うお店のサーバーさんは最低時給が$9扱わないお店だと$10.25でした。
そこにtipがプラスされる形です。お酒を扱う場所は扱わない場所に比べてtipの比率があがるので多少違うようです。
私自身もキャッシャーのお仕事をしていた時は$10.25?tipを頂いていましたがサーバーの仕事に変わって時給は下がったのですが1日辺りのtipが倍くらいに増えました。
そして、中には悪質なお店もあり最低時給を守らないお店もあるみたいですが、もしそんなお店に当たってしまったら泣き寝入りや我慢せず他を探すことをお勧めします。
配り続けていればどこか見つかるはずです!
カナダでの滞在方法について
私はホームステイをせずに最初からシェアハウスをしました。
私が住んでいたシェアハウスには日本人、韓国人、中国人が住んでいて、全部で8人でした。
8人と聞くと人数が多いと思うかもしれませんが1人1部屋ある大きな一軒家でしたし、専用のバスルームが付いてる部屋が2つありその他にも共用バスルームが2つあったので使えなくて困ることは全くありませんでした。
各部屋には床暖房も付いていたので真冬の時も寒いと感じることはあまりなかったです。
カナダの洗濯事情ですが、私の住んでいたシェアハウスは週1回だけ洗濯が許されており週末になるとみんなこぞって洗濯するので順番戦争でした。
洗濯機が一度壊れましたがうちのオーナーはすぐに新しい物に取り替えてくれました。
壊れた時現場にいなかったのですが脱水ができなくなってしまったようでその時洗濯機を使っていたルームメイトはバケツで水を捨て洗濯物を全て自力で洗ったようです。
住んでいて1番困ったのはトイレの水が定期的に溢れること。
建物自体は新しくないので多分配管が古いんです。
その為定期的に下水が詰まり溢れてきました。
何度もオーナーに抗議して直してくれと頼んだんですがなぜかこれに関しては全く直してくれず、むしろ私達が生理用品を流しているんだろう!と言われました。
多分配管を変えるのは高いから嫌だったんだと思います。
最初のうちはタイミングもわからなくて突然溢れる?って感じなんですが住み慣れてくるとみんなわかるようになってきてそろそろやばいね?なんて言えるようになってました。
やばいと思った時は配管の元栓自体を閉めてバケツに水を汲み自力で流して生活してましたがもう慣れてしまってそれが普通になっていました。
滞在先の探し方
滞在先の探し方ですがカナダに住んでいる日本人向けのコミュニティーサイト(jpcanada)を使って日本にいる時に探しました。
募集している人のメールアドレスに連絡をして直接大家さんとやり取りする感じで、日本のような不動産屋さんを使う人はあんまりいないです。
中にはそういう不動産屋さんを使う方もいるようですが私はお勧めしません。
大体の日本人の方がこのサイトで見つけていると思います。
カナダの部屋探しはそんなに難しくなかったです。
ワーホリをして、よかったこと
色んな国の友達が出来たことです。
色んな国の友達が出来たことによってその国の文化を知ることができましたし、国によって英語のイントネーションが違うことも知ることができました。
ブラジルやスペイン語圏の人達の発音は慣れるまでわかりずらかったです。
それから、カナダからだとアメリカも近いので日帰りでシアトルにも行けます。
アメリカに入るとアウトレットが高速の両側にあって日本のアウトレットとは比じゃないくらい安いです。
島国ではあり得ない車での国境越え、初めての時はすごく新鮮でした。
帰国前はニューヨーク、ラスベガス、ロサンゼルス、メキシコのカンクンなどに行きましたが日本から行くよりも安く行けました。
特にカンクンは日本から行ったら時間もかかるしお金も掛かるけどカナダからなら半額位で行けちゃいます?。
ワーホリの費用
はっきり言ってお金はあるに越したことはありません。
幸い私は100万程貯めることができたのでそこまで困ることはありませんでしたが、それでも100万だと1年働かずには暮らせません。
友人のなかには本当にお金がないままカナダにワーホリ来て語学学校にも行くことができず日本語環境の場所でしか仕事もできないという人もいました。
私は語学学校、保険、航空券で大体40万位かかりました。
それから、生活費が大体1ヶ月10万程なので100万では何にもしないで暮らすのは半年が限界ですし、もしワーホリの終わりに旅行に行こうと思うのならばその分も残すか稼ぐ必要があります。
なのでこれから行く皆さんはよっぽどの英語力がない限り、少なくとも100万はあった方がいいと思います。
帰ってからの就職について
私は帰国してからオフィス街の中のカフェで働いていました。
なぜ、カフェかと言うと私は次のワーホリに行こうと考えていてカフェでコーヒーの作り方を学ぼうと思ったんです。
帰国後、就職に役立ったことはあるか?
正直、私の英語力ではまだまだビジネスに使えるとは言えません。
もちろん、頑張って勉強すれば1年でビジネスで使える程に上手くなる人もいます。
けれど、カフェに来た外国の方々の注文をとり日常会話をすることはできます。
ワーホリに行く前の私と比べたら桁違いに喋れてます。
これからワーホリする人へのメッセージ
カナダに行くことが目標でいざカナダに行ったら何にも出来ないという日本人を当時よく見かけました。
でも、本当のスタートはカナダについてからなんです。
カナダについたら何をしたいのか、どんな仕事をしたいのか。
なんとなくで構わないので、自分のなかのプランがあった方がいいと思います。
ノープランで行くのももちろんいいのですがそれは経済的に余裕のある人に限る気がします。
途中リタイアするワーホリさんの大半は経済的理由が多いです。
お金はあるに越したことありません。
もしくは出来るだけ日本にいる間に英語の単語をたくさん覚えて行ってください。
文法がわからなくても単語力があれば理解できます。
文法はもちろん大事ですがそれに捕らわれて喋れなくなるくらいなら文法めちゃくちゃでもいいから喋ってください。
喋らなければ決して英語は上手くなりません。
間違えたっていいんです?間違えることは恥ずかしいことじゃないですよ。
せっかくカナダに来る最初の一歩を踏み出せたなら何でも出来るんではないでしょうか?
カナダのワーホリは一度しか取れないので是非後悔のない有意義な1年を作って欲しいと思います。