誰でも海外に1年間住める(ビザ申請時の年齢制限、各国の滞在可能期間等は国によって決まりあり)ワーキングホリデー。
実際に私がワーホリを始めて感じた事、「ワーホリは、英語がわかればわかるだけ楽しい!」。
そして、当たり前かもしれないけど、これが現実であり、せっかく一生に一度のワーホリで後悔してほしくない、後悔しないためのいくつかの秘訣を紹介します。
とりあえず行けば話せるようになる、は間違い?
ワーホリに行く人の出発時点での英語力は人によって様々です。
英語がほとんどできなくても、ペラペラでも、誰でもワーホリは行けます。
でも、ほとんど英語がわからない状態で出国した場合、一体どれくらいたったら、英語を話せるようになるのでしょうか?
例えばまず、学校やシェアハウス、バイト先で初めて会う人との自己紹介。
相手は自分に興味を持ってくれて家のこと、日本のこと、趣味のこと、色々質問してくれました。
しかしほとんど英語がわからないあなたはあまり答える事ができず会話がはずみませんでした。
もちろん、少しずつ、ゆっくり説明することはできましたが、他の人達は自分の事、自分の国のことについて楽しそうに話しています。
一生懸命会話についていこうとするも、やはりネイティブの会話は、日本の学校の授業で聞くようなCDとは違い、英語のスピードが速い上にスラングも使います。
その時、「とりあえずワーホリに行けば何とか話せるようになるはず!」と、出発準備に追われ英語の勉強の時間があまり取れなかったあなたは、「日本にいる間にもう少しでも単語や英会話を勉強してくればよかった、、、」と少なからず後悔してしまうのです。
もちろん時間が経つにつれ耳も慣れていき、少しずつ語彙力やよく使うフレーズも増えていき、会話ができるようになってくるかもしれません。
でも耳が慣れるまでに3、4カ月、半年くらいかかるかもしれません。
耳を英語に慣らすこと、使えそうな単語やフレーズを少しでも覚えていくことは、日本にいてもできます。
私の場合は、6年前に半年間の留学をしていて、日本の大学でも4年間みっちり英語コミュニケーションを学び、卒業後就職したホテルでも毎日英語を使う環境にいましたが、カナダに到着して初めの約1、2カ月はネイティヴの英語を聞きとるのは非常に大変でした。
一対一で話している時は少し聞きとれても、3人以上になると話がどんどん進んでいくため、いちいち話を止めて聞き直すことは実際できませんでした。
つまり、私が言いたいのは、「英語がわかればわかるほどワーホリは楽しめるのに、日本でもできることを1年という限りのあるワーホリに行ってからするのは時間が本当にもったいない!」ということです。
重要なのは仕事と家選び!
初めから学校に行く予定の人は、初めは学生ビザで入国し学校に通った後、ワーホリビザに切り替えた方がより長くその国に滞在する事が出来ます。
1年間は本当にあっという間なので、できるだけ長く滞在をして少しでも英語を伸ばしたい、少しでも長く働きたいと思っている人は、この方法をおすすめします。
学校を選ぶ際は生徒が日本人だらけの学校よりも、いろんな国から生徒たちが集まっている学校の方が色々な国の友達ができて楽しいし、学べることも多いです。
私はワーホリ中に学校は行かなかったので(6年前に半年間の留学をしていた為)、ワーホリ中に行く学校の事はあまりわかりませんが、ワーホリで過ごす時間の大半を占める仕事と家選びの2つが、英語力の向上にもカナダでの異文化体験にも一番影響すると言っても過言ではありません。
例えば同じ1年間カナダでアルバイトをしたとしても、
①日本語で求人を出していた飲食店(日本人オーナー+ほとんどが日本人従業員、又は英語があまり話せない外国人従業員)で働き、また日本語で募集が出ていたシェアハウス(ルームメイトも日本人)に住んだ場合、生活する上でほとんどの時間を占める勤務時間と家にいる時間を、ほぼ日本人またはノンネイティヴと一緒に過ごすことになります。
せっかくカナダに住んでいるのに、朝起きて何気なくする会話も、仕事に行って友達とする会話も、ほとんどが日本語になってしまいます。
ノンネイティヴと簡単な英語を使って会話をすること自体は問題ないのですが、ネイティヴの話し方や発音を勉強したい、身につけたいと思っている人にはあまり適さない環境だといえます。
英語を第二言語として勉強中の人と、ネイティヴスピーカーとでは、彼らの話す英語の量=自分の耳に入ってくる英語の量に圧倒的な差が生まれるからです。
語学学校で色々な国から来ている生徒とはなんとか会話ができていたけど、ネイティヴの人と話すとなると速くてついていけない!となるのです。
一方、
②英語で求人を探して現地のアルバイトを見つけ、英語でルームメイトを募集している人とコンタクトを取り借りる部屋を探した場合(もしくはホームステイ)、仕事中の指示や従業員とのやりとり、休みの日にバイトの友達とご飯に行く場合やルームメイトと家でのんびりしている時でも全てが英語になります。
初めはスムーズに話せなくても、四六時中ネイティブ英語を聞いているうちに、発音や話し方に慣れていき、英語力向上にはもってこいの環境だと言えます。
少し手間がかかってでも、自分の英語をワーホリで出来る限り向上させたい!という気持ちがある人は、最初の環境づくり(家探しと仕事探し)が一番重要となってくるでしょう。
完全英語環境を手に入れるには
「仕事への応募」と「家探し」をある程度英語でできる必要があります。
レジュメを渡して面接をする、部屋を貸している人を見つけコンタクトを取り、契約内容等を確認して契約をする、この工程を多少辞書を使ってでもできる人は、完全英語環境を手に入れるチャンスがあります。
日本語の求人に応募して仕事を手に入れることは、英語の求人に応募するよりも正直かなり簡単だと言えます。
日本人オーナーが求人を出している場合、大体の日本人がhard workingで時間を守れるということを知っているし、メールでの問い合わせや応募に対してすぐに返事が返ってくる場合が多いからです。
しかしながら、日本語の求人に応募する事が必ずしも悪いわけではありませんが、英語環境を求めている人には、私はあまりおすすめしません。
なぜならそのお店のオーナーだけでなく複数の従業員が日本人である場合が殆どのことと、英語で仕事を探すことが少しハードルが高いと感じている人が、同じように応募して働いている場合が多いからです。
やはり同じ日本語を話す人に出会って友達になったら、ついその日本人と出かけたりする時間が多くなってしまいますよね。
仕事中でもつい日本語で話してしまい、同じ職場の日本語がわからない人との英会話より日本語での会話が多くなってしまいがちです。
その方が居心地がいいですから。
もちろん日本人と友達なる事が悪いとはいいませんが、英語を勉強しに来た場合、日本人と働いて日本人と休みの日も出かけていると、日本で生活しているのとあまり変わりません。
私は、せっかくワーホリに来ているのにその環境はすごくもったいないと思います。
出発前の英語の勉強方法
では英語でなんとか仕事探しや家探しができるようになるレベルまで、どうやって日本で準備(勉強)するか。
それはとにかくいつでも英語の事を考えている、できるだけ英語に触れている時間を取る、この二つにつきます。
英語に耳を慣らすのにオススメしたいのは、海外ドラマです。
海外ドラマはアクション映画や昔を舞台とした映画と違い、現代の日常会話をたくさん聞けるからです。
集中して見る時間がとれない人は、部屋にいる時に、テレビの音を流すだけでも耳に入りますし、通勤中に電車等で見れる人はスキマ時間を有効に使えるのでおすすめです。
見る時は英語字幕もプラスして見るとわかりやすいと思います。
聞きとれない部分を読んで補えるし、英語を速く読む練習にもなります。
英語で考える練習としては、毎日1文でも2文でも日記を書くことをお勧めします。
実際にノートを開いて書かなくても、帰りの電車の中でスマートフォンのメモに書くのでも十分です。
どこに行ったか、何をしたか、1日1文でも英語で考えて書く練習をしていけば、1カ月で30種類になります。
自分の行動を思い出した時に英語にする練習をしておけば、ワーホリに行ってから、自分の言いたい事がすぐ言えない!!ともどかしい時間を過ごす期間が確実に短くなるはずです。
場所選び 田舎か都会か
同じ日本でも東京と北海道が全く違うように、同じ国でも州によって全く違います。
日本で都会に住んでいたからワーホリではのどかな所で暮らしたい、もしくは日本で交通に便利な所に住んでいたからワーホリでもバスや徒歩でどこでも行ける所でないと困る!など、自分がどんなところに住みたいかをなるべく明確にして、学校の場所なり住む場所なりを選ぶと良いと思います。
日本では大抵の場所へ電車やバスを使って行く事ができますが、日本ほど電車が発達している国は少ないと言えます。
車を買う余裕がない人、免許を持っていない人は、車がなくでも苦痛にならない場所を選ぶと良いかもしれません。
私はカナダのレイクルイーズのスキー場に住み込みで働いていた時、周りに車を持っている友達が何人もいたので、少し遠出をしたり、出かける時は一緒に連れていってもらっていました。
個人的な意見としては、バンクーバーなど都会に住まない限りはやはり車があった方が便利で、お出かけなど何倍も楽しめると思います。
カナダは高速道路を走るのに料金を取られないので、ガソリン代だけで遠出できますし、ハイキングや湖に行こう!という時も、車があればいつでも行けます。
自分ひとりで車を買わなくても、友達と車をシェアしているカナダ人の友達も複数いました。
近くに信頼できる友達がいる人は車をシェアするのも一つの方法だといえます。
ちなみに、カナダのアルバータ州、エドモントンに住んでいた時の事。
バスで通勤していたのですが、ほぼ毎日バスが遅れます。
バイト先に行くには乗り換えをしないといけないのですが、最初に乗るバスが2分でも遅れると、次のバスがもう行ってしまい乗り換えができないのです。
それを逃すと次のバスが来るまで約30分待たざるを得ず、そのせいで何度遅刻したことか、、、(笑)
もちろん同じバスでももっと都会に行けば本数が多かったり、乗り換えがスムーズで利用しやすかったりすると思いますが、田舎や場所によってはバスの利用は要注意です。
まとめ
これからワーホリに行く人へ一番言いたいことは、目標をぜひ明確にして欲しいと言う事です。
気分転換も含めて外国に住みたいのか、徹底的に英語を伸ばすために行くのか、日本とは違う壮大な自然を楽しむために行くのか。
目標や目的がしっかりしていれば、自ずと選択肢は絞れてきますし、ワーホリが始まってからホームシックになったり、「こんなはずじゃなかった、、、」「思っていたのとちょっと違う」となることを防げると思います。
私が上記で述べた事は、出来る限り英語を伸ばしたいという人向けに書いた部分が多いので、そこまで英語にこだわらない人は、自分が一番興味のある場所に行き、一番楽しそうだなと思った仕事に就けば、最初は不安だらけでもワーホリに行って後悔することはまずないと思います。
日本で一生懸命就職活動をして、せっかく手に入れた仕事を辞めるのは少し勇気がいるかもしれません。
でも、ワーホリに行って色んな国の人に出会い、日本人とは違う働き方や考え方、ライフスタイルを見たり聞いたりすることは、絶対にあなたの人生の価値、宝になります。
ワーホリに行って英語力をつけて、ワーホリ中だけでなく帰国後も英語で世界中の人と交流できる手段や友達を得ることは、日本で朝から晩まで忙しく毎日働き続けるよりもあなたの人生を豊かにするはずです。
少しでもワーホリに行きたい気持ちがあるなら、人生は一度きりなので日本にとどまらず、気軽に行ってみてほしいと思います。