カナダに到着後、最初にしなければいけないのが「入国審査」です。カナダの入国審査は、アメリカと同じく厳しいと言われており、稀ではありますが入国を認めてもらえないケースもあります。
無事にカナダに入国するためにも、このページではカナダの入国審査の流れや注意点について説明していきたいと思います。
カナダ入国審査までの流れ
まず飛行機から降りたら、「Immigration」や「Arrival」と書かれたサインに従って進みましょう。入国審査カウンターに着いたら、「Non Residents」または「Visitors」と書かれたカウンターの列に並びます。後ほど説明しますが、入国審査では「税関報告書」という書類を見せる必要があります。
これは機内でもらえるので、機内で書いてしまうか、まだ書いていなければカウンターのそばにある書類記入用のデスクで記入を済ませてから列に並びましょう。
自分の番が呼ばれたら、入国審査官にパスポート、税関申告書、ワーホリビザや学生ビザなどの発行証を提示します。
入国審査でよく聞かれる質問とその答え方
カナダの入国審査で重要なのは、「嘘をつかないこと」、「余計なことを言わないこと」、「客観的に示すことができる書類などをしっかりと準備すること」の3つです。これさえ守っておけば、入国審査も怖くありません。
下によく聞かれる質問と、それに答える際の注意点をまとめました。参考にしてください。
1)入国の目的は何ですか?
これはどのようなビザでの入国でも必ず聞かれる質問です。この質問に答えるためのポイントは、「自分のビザステータスにあった答え方をする」ということです。例えばみなさんが、入国後にワーキングホリデーに切り替えるつもりだけれども、今は観光ビザで入国するつもりだとすれば、「観光目的できました。数カ月の滞在期間で、語学学校にも通うつもりです」というような形で答えましょう。
もし、観光ビザステータスなのに「のちのちはワーキングホリデーを取得します」だとか「英語学習です」ということだけを答えてしまうと、トラブルになる可能性もあります。逆に、ワーキングホリデービザを使って入国をする場合には、そのまま「ワーキングホリデーです」と答えればOKです。
2)滞在予定期間はいつまでですか?
こちらもよく聞かれる質問です。この場合、日本に帰る際の航空券の控えなどがあれば提示すると良いでしょう。注意点は、観光ビザでは半年までしか滞在できませんが、「(ワーホリビザも併用して)1年半滞在しようと思っています」などと答えないようにすることです。
また、観光ビザで入国する場合、半年ギリギリまで滞在すると言うと、不信がられることがあります。その場合は学校の入学証と航空券の控えを提示して「観光が主な目的ではあるが、自分が学校にも通うこと、航空券も買ってあるので、期日までには出国する意思がある」ということをしっかりと示しましょう。
3) 滞在予定先はどこですか
この質問もよく聞かれます。ホームステイの手配書に住所などが書いてあれば、それを提示しましょう。ルームシェアなどをする予定だったり、ホテルに滞在したりする予定であれば、アパートやホテルの住所が書かれたWEBページを印刷して持っていけば安心です。
もし印刷したものがなければ、自分の手書きのものでもいいので、聞かれたときにはっきりと答えられるような形にしておいてください。
万が一トラブルになってしまった場合
質問の受け答えによっては、入国審査官に別室に行くように指示されることがあります。詳しくは不明ですが、この部屋ではなんらかのデータベースを参照しながら、より細かく質問を聞かれます。
ただこの場合にもパニックにならず、用意した書類を見せ、質問に的確に答えていけば、大抵は入国を許可されます。
重要なのは、聞かれていない質問に余計に答えず、堂々とした態度をとることです。
カナダの免税範囲
免税でカナダに持ち込むことができる範囲をまとめました。これ以上の物品を持ち込む場合、申告をしなければいけないですし、それに漏れがあればトラブルになってしまう可能性があります。注意しておきましょう。
たばこを吸う方や、ホームステイ先などにお土産としてお酒などを持っていく予定の方は特に注意しましょう。
品名 |
免税範囲 |
ワイン |
1.5リットル |
ビール |
8.5リットル |
その他のお酒 |
1.14リットル |
紙巻きたばこ |
200本(1カートン) |
葉巻 |
50本 |
刻みたばこ |
200グラム |
ギフト |
1品につき60ドル |
まとめ
このページでは、カナダ渡航後の最初の難関である「入国審査」について取り上げてみました。繰り返しになりますが、入国審査の際に重要なことは「客観的なデータを示し、答えられた質問にだけ的確に、嘘をつかずに答える」ということでした。
また、渡航をする前には現地の安全情報などを「外務省の海外安全ページ」などで確認をしておくことも忘れないようにしてください。下に、外務省の海外安全ページのリンクを書いておきます。
外務省の海外安全ページへのリンク:http://www.anzen.mofa.go.jp/
入国審査をくぐれば、もうそこはカナダの地です。このガイドを頼りに、楽しいカナダ生活の良いスタートを切りましょう!