留学には、短期間のプチ留学、語学留学、ワーキングホリデーなどがありますが、どのタイプの留学も期間が異なるだけでどれも語学学校に通うものです。

この記事では、語学学校にはどのようなクラスがあり、それぞれのクラスでは、具体的にどんなことを学べるかについてお話します。

スピーキングのクラス

女性に英語を教える外国人講師

スピーキングのクラスでは1クラス(学校にもよりますが50分くらい)ずっと英語でしゃべりまくります。

たとえば、英語の先生から「あなたの趣味は?」

「先週の日曜日は、起きてから寝るまで何をした?」

などお題を出されてそれについて英語で話します。

先生が課題を出し、与えられた題材についてクラスの中の生徒と英語で話す練習をします。

スピーキング力アップをするにはとにかく話すという事しか他に方法はありません。

とにかくしゃべりたおすことそれがスピーキングを伸ばす秘訣です。

日本人は文化的に自分の意見を控える事を美徳としていますのであまり自分の意見を率直に言う事が得意ではありません。

英語圏(カナダやオーストラリア)などで自分の意見を正直に言えない人は自分の意見がない人(精神的にもまだ成長できていない)と見られかねません。

英語を話している相手が東アジアの国々出身なら少し自分の意見を控えるのも手ですが、相手がヨーロッパ系やラテン系(南アメリカ)やカナダ人なら遠慮はすることはありません。

自分の意見を素直に言うようにしましょう。

少なくても「嫌いか、好きか」、「YESかNOか」くらいは、はっきりと堂々と言えるようになるようにしましょう。

リスニングのクラス

教室で英語を学ぶ生徒

基本的には英語の先生が用意するCD(英会話が録音されている)を聞いて、CDの中の人が何を言っているのか正解を当てるというような形式をとる事が多いです。

または映画、ラジオ、または洋楽をリスニングする練習をするクラスもあります。

おすすめのリスニングの伸ばし方は、自分の興味がある事を英語で聞いてみることです。

第一の利点として自分の興味のあることなので英語で聞いても飽きにくいという事があります。

そして、あなたの好きな事なので、ある程度の知識があるというメリットがあります。

さらに、自分の趣味を通して英語で友達作りができるというメリットがあります。

あなたの趣味が他の人の趣味と同じだったなんて事はよくある事です(もしかして、学校であなたの隣に座る外国人の生徒もあなたと同じ趣味を持っているかもしれません)。

趣味が同じだと仲良くなりやすいです。

ライティングのクラス

英語教育イメージ

次にライティングのクラスですが基本的には先生からお題を出されてそれに沿ったものを英語で書くというスタイルの形式が多いです。

そのお題のレベルが上がるにつれて「自分の趣味(低いレベル)→地球温暖化問題など(高いレベル)」のように難しくなり、文法はもちろんの事、スペルチエックや自然な単語を使えているかなど先生がチエックをして採点します。

ライティングは、日本人が比較的、得意なジャンルです。

特に日本人は文法が強い傾向がありますので書く事についても得意な人が多いようです。

ライティングの上達法ですが、英語で日記を書くこと、また英語圏で外国人の友達を作り、メールなどでその友達とコミュニケーションをとることがオススメです。

もちろんSNS(Facebook)を使うのもありです。

リーディングのクラス

英和辞書と問題集

多くの語学学校では入学する際、教科書を購入します。

その教科書をクラスの授業で読み進めていくといったレッスンが多いです。

リーディングを伸ばすのに重要なことはいかに英文法と英単語を知っているかによります。

英単語を増やすには、毎日の積み重ねがものをいいますので、その日に覚えた英単語を実際にホストファミリーや外国人の友達などに使ってみる事が重要です。

これを繰り返していくと英単語の量が増えていき、やがてかなり読めるようになります。

英文法のクラス

英会話の授業をする外国人講師

英語はあまりしゃべれなくても、英文法は得意といった人はよくいます。

日本では、中学、高校と、受験英語のための英文法を学びます。

でも、カナダの語学学校では、英語を話すための英文法を学びます。

ちなみに、語学学校によっては文法の力でクラス分けをしているところも多くあります。

ですので、文法のスコアが良くて、上のクラスに入れられてしまい授業についていけないという事も起こりえます。

プレゼンテーションをするクラス

外国人女性 プレゼンテーション

ビジネスクラスやインターンシップのクラスの中にプレゼンテーションが入っている事がほとんどです。

マイクロソフトのパワーポイントなどでプレゼンターションを作る事もこのクラスの課題ですので、プレゼンテーションに興味がある方は日本にいる間にパワーポイントに慣れておくといいでしょう。

外資系企業で、仕事ができるビジネスマンの必須条件は、「英語でプレゼンがうまくできる事」です。

プレゼンテーションをうまくする秘訣の一つ目は、プレゼンには簡単な単語を多く使うようにすること(なるべく難しい単語を使わないようにすること)です。

二つ目は友達やホストファミリーなどの前で実際にプレゼンテーションをしてみることです(感触をつかみましょう)。

そして三つ目は、プレゼンテーションが終わった後の質問を予想することです。

プレゼンが終わった後には多くの場合、質問タイムがあります。

その時に何を質問されるかを事前に予想して回答を準備しておくと安心してプレゼンができます。

ビジネスコース

ビジネスイメージ―会議・プレゼンテーション

ビジネスコースでは、外資系企業で働くのに必要なビジネス英語を身に付けることができます。

私たちが普段、日常生活で使っている日本語とビジネスで使っている日本語は違いますよね。

これは英語圏でも一緒です。

たとえば、フォーマルな場面でよく使われる英語に”May I”や”Should you have any questions”などがあります。

ビジネスコースでは、そういったビジネスシーンで使われているビジネス英語を学ぶことができます。

また、ビジネス英語だけではなく、英語圏での名刺の交換の仕方などビジネスシーンでの作法やマナーも学ぶことができます。

TOEIC、TOEFLクラス

このクラスではTOEICやTOEFLの問題の解き方を勉強することはもちろんのこと、TOEIC攻略などのコツやTOEICによく出る単語などを学びます。

日本で人気のTOEICですが、実はスコアを上げるための攻略法があり、TOEICやTOEFLのクラスを取ると、高いスコアを取るためのテクニックを学ぶことができます。

IELTSやアカデミックのクラス

IELTSは、カナダに移民をするのに必要とされているテストです。

カナダに移民をしようとする時に英語力を測るのがIELTSです。

IELTSのコースは、カナダに移民を考えている方や、カナダの大学に進学を考えている方が取るコースです。

通常、全てのコースの中で、もっとも難しいコースです。

インターンシップのコース

英会話教師と女性

英語力が低いと、自分から企業にアプローチをして、インターンシップをすることは難しいです。

そんなハンデキャップを補えるのがこのコースです。

語学学校ではインターンシップのコースが終われば、そのまま語学学校と提携のある企業でインターンができるようになっていることが多いです。

インターンシップをしたい人にはお勧めのコースですが、気を付けないといけないことが2つあります。

1つ目は、カナダでは、就労ビザやワーキングホリーデービザがないと、インターンシップをすることができないということです。

つまり、学生ビザでは、インターンシップをすることができません。

2つ目は、通常、中級以上のレベルになっていないとインターンシップのコースが取れないということです。

Pathwayコース

読書 重厚な本

海外の大学に正規に編入しようとすると

(1)TOEFLなどで一定のスコアを取る

(2)カナダの高校などで一定のスコアを取る

(3)語学学校のPathwayコースを修了する。

という選択肢がありますが、日本人留学生には3つ目のオプションが一番人気あります。

Pathwayコースで一定の英語レベルに達すると、大学やカレッジの試験を受けないでも、大学やカレッジに入学することが認められます。

Pathwayコースでの授業内容は、大学での授業に慣れるために、主に本を読んだり、プレゼンの仕方や論文の書き方などを勉強することが多いです。

とてもハードなコースです。

アクティビティー

ナイアガラ

アクティビティーとは、学校の授業の後(放課後)に参加できる課外活動のことです。

語学学校によってアクティビティーは様々です。

バーベキューなどの簡単なものから、雪山にスノーボードに行くアクティビティーや、ナイアガラの滝を見に行くアクティビティーなど様々なものがあります。

アクティビティーは他のクラスの生徒と友達になるのに絶好の機会なので、是非、積極的に参加して外国人の友達をたくさん作ってください。

ホビークラス(映画など)

劇場 観客席

語学学校によって金曜日の午後に映画などのホビークラスを設けた学校があります。

語学学校の映画のクラスですが非常にリラックスした気分でみんなで映画を見ると言った感じのクラスです。

楽しいクラスですので、もしもあなたが通う語学学校に映画を見るといったホビークラスがあれば、是非、参加して楽しみながら、英語力を伸ばして下さい。

まとめ

それぞれのクラスを具体的にイメージできるようになったでしょうか。

ここで紹介したクラスは色々ありますが、最初にご紹介した5つのクラスが基本のクラスであり、まずは、この5つの教科の英語力の強化を図りましょう。