人生の中の三大支出と言われる学費の中でも、大学の学費は年々授業料が高まっているにもかかわらず、その学費の支払いをしてくれる親の給料は上がらないままです。

そうなってくると、留学に行きたいと言い出せない学生も増えて来ます。

『留学に行きたい』という大きな夢があるのに、お金が足りなくて留学に行けないので夢を諦める人もいるかもしれません。

しかし、そんな人のための心強い味方が貸与型奨学金です。

このページでは、貸与型教育ローンについて説明していきます。

  1. 貸与型奨学金とは?
  2. JASSOについて
  3. 国の教育ローンについて
  4. 銀行の学生ローンについて

1人でも多くの人が、金銭面で夢を諦めることなく海外に飛び立っていけますように!

自分が対象に当たるのか、みてみましょう。

1、貸与型奨学金とは?

指差す女性

まず、貸与型奨学金(タイヨガタショウガクキン)とは、どんな制度なのでしょう。

奨学金とは、大学や地方自治体や企業が運営しているもので、能力の高い学生が金銭面で学校に通えない場合、その学生の学びたい気持ちを応援するために作られた機関です。

学生ローンは、銀行などが運営していて、あまり学校の成績など関係なくお金が借りられますが、金利が奨学金制度と比べると高くなります。

奨学金をもらうには、条件をクリアしていないといけませんが、返済義務がないもの、利息がないもの、利息が他の機関に比べて低いものなどあるので、卒業してからの返済を考えると、この奨学金制度を利用して留学に行くことをお勧めします。

お金の借り方や対象者、貸付金や金利もそれぞれの機関で変わってきますが、基本『給付型』と『貸与型』の奨学金があります。

『給付型』の奨学金は返済義務がなく、運営している機関から学費や留学費を払ってもらえます。

しかし、これには厳しい審査に合格する必要があり、限られた人のみプログラムに参加することができます。

『貸与型』の奨学金は、対象者の幅が広く、多くの学生に利用されています。

『貸与型』の奨学金も2種類に分かれていて、『無利息』の奨学金と『有利息』のものがあります。

どちらも基本、在学中は返済の義務はなく、卒業後数カ月後から毎月の返済が始まります。

今日本で多くの学生に利用されているのがJASSO(日本学生支援機構)で、毎年多くの学生がこの機関を利用し、海外へ飛び立っています。

JASSOの他にも、貸与型奨学金がある機関は沢山ありますし、地方自治体の奨学金もあるので、学校にまずは問い合わせしてみましょう。

2、JASSOについて

ビーチでジャンプをする若者

JASSOには海外留学支援制度(協定派遣)があり、 日本の大学、大学院、短期大学、高等専門学校に在籍している学生を支援しています。

学生は派遣生徒として、派遣先の学校(留学先)に通うことが出来ます。

海外留学支援制度のプログラムに参加するには、資格、要件があり、それを満たしている場合、奨学金の給付を受けることができます。

(条件)

①日本の大学、大学院、短期大学、高等専門学校に在籍している学生。

②学生交流の一環として受け入れる学校がある。

③学業成績が優秀で、人物等に優れている。

④経済的理由で留学できない人。

⑤留学から帰ってきたら、卒業して学位をとる人。

⑥派遣プログラムの必要な条件がある人。

⑦他の奨学金制度も受ける場合、JASSOでもらう奨学金の額を超えないようにすること。

(応募方法)

日本にある在学中の学校を通して応募してください。

個人での応募、留学先からの応募はできません。

(対象者)

・第1種奨学金(無利息)

大学1年生の場合、高校、または専修学校の成績が5段階のうち3.5以上。

大学2年生の場合、学部にて上位1/3以内に入っていること。

収入の目安も行っている学校、世帯数、学生の数などで違ってきます。

例)会社員の4人世帯、年収781万以下。

(返済期間)

卒業してから20年以内。

・第2種奨学金(有利息)
大学の成績が平均以上の人。

特定の分野で優れた能力がある人。

高校を卒業していて、かならず大学が卒業できる人。

世帯基準:会社員の4人世帯、年収1124万円以下。

(返済期間)

卒業してから7ヶ月後から返済が始まり、20年以内に返済する。

(利息)

平成28年度は利息固定0.10%、利息変動0.30%
この第二種奨学金の利用者は毎年100万人を超えます。

他の民間の教育ローンに比べると、金利が低い分条件に合っている人は借りやすくなっています。

返済期間は最長20年ですが、働きだして結婚、出産、家を建てるなど、お金の出費は卒業後も続きます。

またいくら金利が安いとはいえ、長い間金利を払い続けるより、無理ない金額で早く返金したほうがいいでしょう。

またローンがあると家を建てる時、車を買う時など、お金が借りられない場合もありますので、計画的にお金は借り、返済していきましょう。

また学生の間は、金銭感覚が鈍くお金の借りすぎや使いすぎも目立ちます。

毎月10万円の援助を受けていて2年間留学した場合、240万円の借金になります。

返済も楽な金額ではないので、返済できる金額ないで留学をするようにしましょう。

http://www.jasso.go.jp/ryugaku/

3、国の教育ローンについて

たくさんの本が散らかっている様子

JFC(日本政策金融公庫)には、教育ローンがあります。

この教育ローンは、奨学金とは違い成績に関係なくお金を借りることができます。

また奨学金の場合、語学学校などは認められていませんし、学生以外は応募もできませんが、『国の教育ローン』は学生じゃなくても応募することができます。

またJASSOの奨学金だけでは足りない学生も、この学生ローンと併用して利用することが可能です。

(条件)

①世帯年収790万円以下(子供1人)890万円以下(子供2人)子供の人数で年収額は高くなります。

②大学が決まっていて、語学力のために語学学校に入学する場合は、3ヶ月以内支援してくれます。

(融資限度額)

子供1人に対して350万円以内ですが、海外留学(大学や短大のみ)の場合450万円まで借りることができます。

※要確認

(金利)

固定金利1.90%ですが、母子家庭、父子家庭または世帯年収200万以下の場合、金利が1.50%まで下がります。

(返済期間)

15年以内ですが、 母子家庭、父子家庭または世帯年収200万以下の家庭は18年以内で返済。
『国の教育ローン』は申し込みをしてから20日程度で口座にお金が振り込まれます。

また受験前、合格前などでも申し込みが可能です。

申し込みも学校を通す必要はなく、個人での申し込みも可能なうえ、連帯保証人がいない場合も、 公益財団法人の保証機関(保証基金※)を利用することができます。

保証料は100万円の融資にあたり、返済期間10年で5万円?7万円程度です。

在学中は、利息のみの支払いが可能です。

オンラインと郵送での申し込みができます。

ウェーブサイトには、返済シミュレーションを見ることもできますので、一度確認してみてください。

https://www.jfc.go.jp/

4、銀行の学生ローンについて

応援する女性

国や地域自治体以外にも、銀行でも教育ローンがあり、留学の際に使うことが可能です。

銀行の金利は学生ローンでも金利は高めですので、なるべく早く返すように計画をたてましょう。

①MUFG 三井東京UFJ銀行

三井東京UFJ銀行の教育ローンは、申し込みをしたその日に審査の結果を教えてくれるサービスを行っています。

ウェブサイトでは返済シミュレーションも見ることができます。

(対象者)

年齢が20歳以上で70歳までに完済できる人。

前年度の収入が200万以上の人で保証会社(ジャックス)の保証を受けられる人。

勤続年数1年以上でパソコンなどのEメールアドレスを持っている人。

(貸し入れ可能金額)

30万~500万円

(返済期間)

10年以内の返済。

(利率)

変動金利なので、変わります。

2016年6月時点で3.975%
在籍中は利息のみの支払いが可能です。

http://www.bk.mufg.jp/kariru/kyouiku/index.html

②みずほ銀行

みずほ銀行の教育ローンも対象者は同じです。

(貸し入れ可能金額)

300万円まで可能。

(返済期間)

最長10年まで。
お金を借りてから5年間は利息のみの支払いにできます。

(利率)

固定金利:4.200%
変動金利:3.475%
オンライン申請可能です。

http://www.mizuhobank.co.jp/loan/education/index.html

③三井住友銀行

三井住友銀行の教育ローンは、無担保型です。

コールセンターは夜の9時までしていて、遅くまで相談が可能です。

申し込み後の即日審査もあり、申し込みした日に、融資が受けられるのかがわかります。

学校以外にも、塾や語学学校、専門学校などにもお金を使うことができます。

(貸し入れ可能金)

10万円~300万円まで可能。

(返済期間)

10年以内。

(利率)

2016年6月時点
3.457%
オンラインでの申し込み可。

http://www.smbc.co.jp/kojin/mokuteki_loan/kyouiku_m/

銀行の教育ローンに申し込む前に学校に行っている人は、一度学校の方に奨学金制度を受けられるのか確認してください。

貸与型奨学金は、審査基準も低いので受けられる可能性も高いです。

※ワーキングホリデービザの場合、教育ローンは使えません。

まとめ

今回は紹介しませんでしたが、市町村で地域自治体が運営している奨学金もあります。

市役所に行って確認すれば教えてくれますので、1度行って見ましょう。

奨学金やプログラムの中には、学問以外の分野でも審査してくれるところもあります。

ボランティア活動枠などは、勉強が苦手でも参加できる可能生はあります。

語学留学などの分野も、英会話教室に長く通っている場合などは審査に通りやすいそうです。

奨学金以外にも、学生の場合は交換留学生として市町村に留学金を負担してもらい、留学に行けるプログラムもあります。

自分の得意分野で、海外で活躍ができる。そんなプログラムを見つけてください。