留学ローンには、奨学金、教育ローン、銀行のローンなど沢山種類があります。
どのローンを選ぶかで同じ値段を借りても、将来の返済期間、返済額、利息などが変わってきます。
借りられる種類も、今の成績や世帯収入で受けられる奨学金やローンと受けられないものがあります。
このページでは、自分に合った奨学金、教育ローンを見つけられるように奨学金、ローンの一覧表を作りましたので、ぜひ留学の際には利用してください。
- 日本政府の奨学金とローン
- 地域の奨学金とローン
- 銀行の教育ローン
ローンの内容は変わることが多いですので、あらかじめ確認するようにしましょう。
また、成績が募集概要に入っている場合も、一度学校に確認をしてください。
1、日本政府の奨学金とローン
奨学金制度とは優秀な学生が、金銭面が原因で修学できない場合を国や地域で支援することです。
機関で条件は変わりますが、学生であることが条件の場合が多いです。
①トビタテ!留学JAPAN
http://www.tobitate.mext.go.jp/
トビタテ!留学JAPANは、2013年から始まったプログラムで、意欲と能力がある若者が、留学に自ら一歩を踏み出す気運を醸成することを目的にしています。
2020年のオリンピックまでに12万人の大学生、6万人の高校生に留学の機会を与えます。
このプログラムで支援してもらったお金は返済する必要はありません。
『2017年度 応募概要』
『募集期間』
(前期)2016年7月1日~10月24日
(後期)2016年12月~2017年3月
全国大学コース
『対象者』
・プログラムに参加する前の事前、事後研修に参加できる人。
・日本の大学で卒業または学位取得を目的にしている学生。
・大学があなたの海外派遣を許可し、海外の大学があなたの受け入れが可能なこと。
・世帯年収が基準以下(JASSO第2種奨学金と同じ条件)
・留学に必要な審査を確実に取得できる人。
・留学後日本の大学に在籍し、継続し学位を取得する人。
※もし、留学計画中に卒業したり大学に在籍しなくなったりしている場合は、機関に連絡をする。
留学の取り消し、そしてすでに奨学金を支給している場合は返金を求められます。
・2017年4月で30際以下の人
・インターンシップや報酬などで、この奨学金と越えないこと。
・第1期~5期の派遣留学生でないこと。
・大学が派遣を支援してくれること。
※奨学金の額は各国で違います。
北米の場合毎月16万円ほど、大学を通して支給されます。
(理系、複合、融合系人材コース)
『募集人数』
200名
(新興国コース)
『募集人数』
70名
以下の国、地域のような今後経済成長が期待される国、地域に派遣されます。
※想定される国、地域(例)
東南アジア(ASEAN)諸国、南アジア(SAARC)諸国、中東
諸国、アフリカ諸国、中南米諸国等
(世界トップレベル大学などコース)
『募集人数』
90名
※以下のような世界大学ランキング例で100位以内に位置する大学や、同等の教育レベルにある研究機関(特定の分野に係るものを含む)
QS World University Rankings2015/16
(クアクアレリ・シモンズ社)
World University Rankings 2015-2016
(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)
(多様性人材コース)
『募集人数』
90名
※このプログラムには、世帯収入が高い人は大学オープンコースや、高校生の留学を支援する高校生コースなどもあります。
②JASSO(日本学生支援機関)
http://www.jasso.go.jp/index.html
日本の大学、大学院、短大、高等専門学校の学生が8日~1年間留学する場合、資格と要件を満たしている学生を支援する機関です。
JASSOの奨学金には3種類あります。
(給付型奨学金)
『対象者』
・大学に在籍していること。
・大学が留学を支援し、留学先が受け入れてくれること。
・学業が優秀で人物などに優れている人。
・所定の世帯年収以下の人
・留学後は日本の大学に戻り、学業を継続または学位を取得すること。
・派遣プログラムの査証を確実に取得できる人。
・他の機関から奨学金を受ける場合は、この奨学金の金額を越えないこと。
(貸与型奨学金 第1種奨学金)
学問に優れているが、経済的理由により修学が困難な学生が、無利息でお金が借りられる奨学金です
『対象者』
・世帯年収規定あり
・成績基準1/3以上
(貸与型奨学金 第2種奨学金)
第1種より幅広い学生が支援されます。
こちらも学問に優れているが、 経済的理由により修学が困難な学生が、低利息(3%以下)でお金が借りられる奨学金です。
③国の教育ローン
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/ippan.html
日本政策金融公庫が運営している教育ローンです。
奨学金と違い、一括でまとまったお金を貸し付けしてくれるので、留学準備費にも使うことができます。
世帯年収の上限がありますが、成績基準などはなく、比較的誰でも借りることができます。
最高450万円までの借り入れ可能で、利子も低く1.9%です。
返済期間も長く15年(低所得の場合18年)ですので、返済するのが銀行のローンに比べると楽です。
海外の大学、短大、大学院、専門学校への資金、または入学前の3カ月以内の語学学校代も支払い可能です。
学費のみならず、テキスト代、家賃などにも使うことが許可されています。
2、地域の奨学金とローン
各地域に、それぞれ奨学金制度があります。
また中学、高校と各自治体と姉妹校などでの留学交換制度なども多くあり、利用すれば、資金を負担してくれることもあります。
市役所などで、奨学金が受けられるのか確認してみましょう。
・AFS日本協会
・AFSどさんこ奨学金
http://www.afs.or.jp/donate/donatefor/scl_afsdosanko/
・みちのく応援奨学金
http://www.afs.or.jp/donate/donatefor/scl_michinoku/
(関東)
・荒奨学資金貸付 金:海外留学奨学金
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/kyoiku/sodan/shogakukin.html
・ぐんま国際今日奥財団
http://www.gief.or.jp/program/02_h24.html
・埼玉県国際交流協会
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/141211-06.html
・戸田市海外留学奨学金制度
https://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/371/kyo-somu-kaigai-syogakukin.html
(近畿)
・三重県国際交流財団
(中四国)
・淀江町青少年ゆめ基金活用事業
http://www.city.yonago.lg.jp/10642.htm
・ヒロシマ・スカラシップ
http://www.hiroshima-pcf.or.jp/event-ss/index.html
・広島県未来チャレンジ資金
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/72/challenge-koubo.html
(九州)
・福岡県アンビシャス外国留学奨学金事業
http://www.ambitious.pref.fukuoka.jp/work/abroad/
・佐賀県海外留学助成事業
https://www.pref.saga.lg.jp/web/kisha/_96813/_96920.html
・沖縄県国際交流・人材育成財団
ここに載っていない奨学金制度もたくさんあると思います。
県の奨学金、市の奨学金、町がしている奨学金と種類も多様です。
まずは市役所に問い合わせをしましょう。
3、銀行の教育ローン
国や地域の支援が受けられない場合、銀行の教育ローンを利用しましょう。
しかし金利が国や地域のローンに比べると高くなりますので、借りすぎ、長期の返済計画などはやめましょう。
・三井住友銀行
http://www.smbc.co.jp/kojin/mokuteki_loan/kyouiku_m/index02.html
教育ローン 無担保型
借り入れ可能額:300万円
借り入れ可能期間:10年
利率:3.475%(変動)
・みずほ銀行 教育ローン
http://www.mizuhobank.co.jp/loan/education/index.html
借り入れ可能額:300万円
借り入れ可能期間:10年
利率:3.475%(変動)4.150%(固定)
・三井東京UFJ銀行 教育ローン
http://www.bk.mufg.jp/kariru/kyouiku/
借り入れ可能額:500万円
借り入れ可能期間:10年
利率:3.975%(変動)
この他にも、地方の銀行での教育ローンや、労金、JAの教育ローンもあります。
教育ローンは比較的、他のローンに比べると金利が抑えてあるのが特徴なのと、在学中は元金据置可能なことです。
元金据置可能とは、在学中はローンの支払いがなく、利息のみの支払いができる仕組みで、学生が卒業してからお金を返せる仕組みになっています。
まとめ
カナダ留学には、1年で300万近くかかります。
これをすべてローンにすると、高額になります。
できるだけ返済不要の奨学金を利用し、足りない分だけローンを借りるようにしましょう。
また語学の勉強が目的なら、大学を休学しワーキングホリデープログラムに参加することもできます。
奨学金が受けられない場合は、ローンをして留学するよりワーキングホリデープログラムをうまく利用し、無理のない留学をしましょう。