カナダに留学に行く前に必ず決めないといけない事と言えばなんでしょうか?

留学の予算?

ホームステイ?

カナダのどこの都市に行くかも非常に重要ですよね?

これらはカナダに留学するためには絶対に欠かせない決定事項のいくつかです。

留学する国によって物価は違いますので予算が異なるは当然ですし、留学と言ったらホームステイは外せませんし留学で有名なバンクーバーにするか?それとも英語とフランスが話されているモントリオール?カナダは日本の何十倍も大きな国ですので国の中で時差があったり、人間が住めないほど寒かったり日本とは環境が大きく異なります。

これらは非常に重要な事柄ですがその前にもっと重要な事がありませんか?

そうです、ビザの問題ですね。

一般的に考えてビザの話をすると複雑なイメージがあると思いますが留学生に避けて通れない問題と考えて問題はありません。

ビザにはいろいろなタイプのビザがありその用途によって申請するビザは違ってきます。

日本国籍所持で観光目的でカナダに行く場合はそもそもビザの申請の必要はありません。

しかし、長期の就学でカナダに滞在するという場合はどうでしょうか?

そうです、この場合はカナダ政府に正式な学生ビザを申請する必要があります。

さらに学生ビザと言っても長期のビザから決まった用途に使うビザなど様々です。

今回は数あるビザの中からいくつかの学生ビザを紹介したいと思いますので宜しくお願い致します。

  1. ESL(観光許可証)
  2. 学生ビザ
  3. インターンシップビザ
  4. 交換留学生ビザ
  5. 就労ビザ(キャンパス用学生)

1.ESL(観光許可証)

ESL(観光許可証)

カナダの語学学校に行くときには基本的に学生ビザが必要なのですが、語学学校に行く場合に限って例外があります。

それはESLの就学に限り観光ビザでも通う事ができるというものです。

ですがこの学生ビザの免除ですがカナダ政府は世界の全ての国の住民にしているというものではありません。

カナダと友好な関係にある一部の国に向けて行っている特別な処置です。

好ましい事に日本はこの国の1つに入っています。

日本国籍保持者の場合は6か月以内の滞在に限り学生ビザを取らなくてもカナダに入国できる事になっています。

ただし短期大学や大学の正式なプログラムの場合は6か月以内でも学生ビザを取る必要がありますので忘れないようにしてください。

さらに注意点として、たとえ6か月以内の滞在であってもe-TA(電気渡航許可証)の申請は必ず必要ですので気を付けてください。

必要な物にパスポートとクレジットカードが必要です。

また手数料として$7掛かります。

eTAは基本的に申請した日に受理されることが大半ですが、ごくまれにカナダ政府に受理されるまでに数日かかる方もいらっしゃいます。

ですので申請の際は必ず1週間くらい前までに申請を澄ましておきましょう。

eTAがない場合はカナダ国内に入国できませんのでお忘れにならないようにしてください。

2.学生ビザ

学生ビザ

一般的な学生ビザでは比較的長期にカナダに滞在する予定の方が申請を行う必要のあるビザです。

具体的に語学学校に6か月以上通う予定の方や大学や短大などのプログラムで勉強をする(正規留学)方は学生ビザが必要になります。

学生ビザ申請に必要な物として有効期限内であるパスポート、カナダ国内にある学校からの入学許可証が必要です。

その他にもカナダ国内にある学校に払うための学費と生活費の残高を入管の審査で聞かれる可能性はありますので、口座の残高証明書なども用意しておきたい物です。

そして絶対に必要な物として往復便の航空券(片道の航空券で入国を試みた場合は最悪、入国拒否の可能性があります)は必ず必要ですのでお忘れにならないようにしてください。

注意事項としてカナダでは学生ビザを申請した後に観光ビザを申請する場合は比較的簡単にてきますが、観光ビザから学生ビザに変更をする場合はより難しくなっています(カナダ移民局に面接に呼ばれることもありえます)。

ですので学生ビザから観光ビザの申請は慎重に行ってください。

3.インターンシップビザ

インターンシップビザ

カナダではインターンシップは非常に重要です。

どんなに有名な大学を出ても経験なしでは就職が難しいからです。

ですので、カナダ国内の生徒はインターンシップから経験を得て正規の仕事を得るのが一般的です。

インターンシップはそのような学生にはとてもこころ強い機会なのです。

最近では留学生が英語勉強するESLの学校にもインターンシッププログラムがあるところがよくあります。

このような貴重な体験をしたいと考える人はなにもカナダ人だけはないという事です。

このインターンシップビザですが、カナダ政府が認定した学校(語学学校を含む)で決まった期間、勉強をする必要があります。

そして勉強したプログラムと同じ産業での就労が期間限定で許されるという形です。

いくつかのプログラムには有給でインターンシップをできるものもありますが、大多数のインターンシップは無給の就労になり、基本的に実務経験だけを積みに行くものになります。

またインターンシップで実務経験が詰める期間はプログラムの50%以下(勉強している期間より短い)でなくてはいけないというルールがあります。

4.交換留学生ビザ

交換留学生ビザ

いくつかのカナダと日本の大学では交換留学制度があります。

日本の大学で正規のプログラムで勉強をしている学生を対象とした制度で毎年カナダから日本へまた日本からカナダへとそれぞれの大学に交換留学目的で渡航します。

この交換留学で気を付けないといけない事と言えば、交換留学に限り学生ビザの申請をカナダについてから申請する事が許可されています。

しかし、この場合は交換留学する予定の大学が正式な交換留学生プログラムに該当している必要があります。

また交換留学プログラムで日本の大学から大学付属の語学留学を目的としてカナダに来る方がいますがこの場合はカナダ政府が指定する交換留学に該当しないのでカナダに来る前に学生ビザの申請が必要になります。

またほとんどの場合で正規の学費を払う必要があるようです。

5.就労ビザ(キャンパス用学生)

就労ビザ(キャンパス用学生)

海外で正規のプログラムを短大や大学で勉強しようとすると学費は非常に高いものになります。

4年制の大学のプログラムではカナダ国内の生徒と比べて約3-4倍も高くさらに2年制の大学では5-6倍も高い学費を払わないといけません。

ですので留学生はアルバイトなどをして生活費を稼ぐ事は一般的によくある事です。

学生ビザから正規留学者用の就労ビザの申請方法ですが大きく分けて2つあります。

大学構内での就労の場合と大学の郊外での就労です。

まず大学構内の就労の場合ですがこの場合の就労は後者に比べれば手続きは簡単です。

条件としてその大学で勉強する学生である事、学生ビザが有効期限内である事、さらにソイシャルセキュリティ番号を所持している必要があります。

大学のキャンパス内での就労(レストランや家庭教師など)は就労ビザを申請する必要はありません(2014年7月より、法の改正で学生ビザでオンキャンパスの就労ビザとして機能するようになりました)

もう一つの学生の就労ビザですがそれはオフキャンパスの就労ビザです。

大学構内で働くのではなく大学郊外で仕事を見つける場合です。

オフキャンパスの場合は少しだけ条件が厳しくなります。

上記のオンキャンパスの条件に加えて正規のプログラム(英語学習は除く)を最低でも半年以上は取っている事が条件に加わります。

そして重要な事にどちらの場合も学生として働ける時間は最大で週20時間程度という事になりますのでくれぐれも注意してください。

ただし一つだけ例外があります、夏休みの間は最高で40時間まで働くことができるのです。

ですので大学に1年間留学して8か月を勉強に、残りの4か月をフルタイムとして企業などで働くことはカナダ政府から許可されいます。

まとめ

色々な学生ビザを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

学生ビザと言っても色々な学生ビザが存在している事を理解していただけたと思います。

カナダ国内で語学学校に通う目的でカナダに行く場合は観光ビザで問題がない事、ただしその期間が6か月を超える場合や短大や大学で正式なプログラムを専攻する場合は学生ビザの申請が必要である事はぜひとも知っていただきたいことです。

また最近、日本でも有名になってきたインターンシップですがカナダでもインターンシップビザがあれば就労可能です。

そのビザを取るためにインターンシッププログラムを取り扱っている学校(語学学校を含む)でそのプログラムに申し込む必要があります。

また交換留学生がカナダに来る場合には条件付きで学生ビザの申請をカナダについてからできるという特権があります。

最後に学生の就労ビザですが2種類あり大学構内用と大学校外用に分かれている事、またどちらの場合も就労時間は20時間までと定められている事、しかし夏の間は最高で40時間まで働けるという事はここで書かせていただいた重要な事です。