“自分が働きたい国で働ける制度なんて戦後の間もない頃は存在しなくて、あなた方が本当にうらやましい“テレビのワーキングホリデー特集で60-70歳くらいの方々が実際に言っていた言葉です。

確かにワーキングホリデー制度は比較的新しく1番早く日本と協定を結んだオーストラリアでも1980年の事です。

18-35歳(国によって異なる)までの限定で1年間だけ働ける就労の権利がワーキングホリデーですね。

今では一般的に知られているワーキングホリデーですがこの制度も実は留学国による短期の就労ビザの付与だという事は知っていましたか?

カナダでこの制度では30歳までの若者に限られしかも、一生に一回しか取得する事ができない短期の就労ビザです。

2016年から変わったワーキングホリデービザの申請方法の詳細も書かせていただきます。

さらに今回はカナダに一般的に存在している就労ビザを紹介したいと思います。

  1. 就労の権利があるワーキングホリデービザ
  2. 一般の就労ビザ
  3. サポーズラル就労ビザ
  4. 大学卒業後就労ビザ
  5. 州政府公認ビザ
  6. フランス語バイリンガルビザ
  7. こんな就労ビザもある!番外編!

1.就労の権利があるワーキングホリデービザ

就労の権利があるワーキングホリデービザ

日本人だけではなく世界の若者達、特に30歳までの若者によく使われているビザと言えばこのワーキングホリデービザで間違いはないと思います。

日本人にだけではなく世界的に有名な制度です。

日本はオーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの有名な留学から始まり、最近ではスペイン、ポルトガルやポーランドなどの非英語圏のワーキングホリデー留学も可能になっています。

その国で1-2年間の就労期間を付与されます。

30歳-35歳(国によって異なる)の誕生日までに申請する必要があります。

ワーホリビザは一般の就労ビザと比べるとかなり優遇されています。

第一に雇用主を期限内であれば何回でも変える事が可能な事、就労時間に制限がない事、さらにカナダの国外に観光などの用途で一時的に出国しても期限内であれば再度就労する事が認められている事、などビザの性能からするとかなり優秀なものになります。

この1年限りの就労ビザですが学生ビザに比べると取得は難しいくなっています。

さらに2016年から申請の方法が変更されて難しくなっていますので軽くではありますが説明させていただきます。

このビザを取得するには二段階方式でどちらもパスしないといけません。

まず最初のステップですが個人でIEC PROFILE(個人情報の登録)というものを作成します。

そのあとでワーキングホリデー希望者枠というグループに申請をします(この状態で申請でカナダ政府から発行される招待状を待つことになります)。

その間にもワーキングホリデーなどに必要な犯罪歴証明書などの書類を集めておきます。

次に第二段階です。

カナダ政府の審議があった後にカナダ移民局(最大8週間程度)から招待状が届きます、この時に申請者は10日以内にその招待状を受け取るかどうかを決めて、その後20日以内にワーキングホリデービザを申請する手続きを取ります。

ワーキングホリデーの一連プロセスですが期間は多めに見積もって2-3か月程度かかると考えておいた方が無難です。

何事も早めの行動をお勧めします。

2.一般の就労ビザ

一般の就労ビザ

カナダでは日本国籍を有していて31歳を過ぎているとワーキングホリデービザを使ってカナダで働くことができなくなります。

この場合は一般の就労ビザの申請に挑戦することになります。

カナダ国内にある企業で就労ビザを出してもいいよと考えてくれる会社を自分自身で見つけて働く事が一般な的な方法になります。

しかしこの一般の就労ビザの取得ですがここ数年は特に難しくなっています。

雇用主からのジョブオファーを出すタイプですがジョブオファーがあってもカナダ移民局の就労ビザが簡単に下りるわけではありません。

カナダ人材技能開発省と言うところでその人材が本当にその会社に必要なのか、またカナダ国内の雇用を阻害してないかこのカナダ人材技能開発省というところで審査をします。

雇用主の会社は最低でもカナダ人を雇う努力をした事(最低でも14日間SNSなどを含む求人広告を出している事)さらにその仕事は特別なスキルが必要な仕事でカナダ国内でその人材を見つける事はコスト的に難しいなどの事をを証明しなければいけません。

ですので当然ですが就労者のスキルもカナダ国内で見つけられないほど高い物でないといけません。

この一般の就労ビザですが、取得が本当に難しいです。

ですので、カナダの就労ビザがほしい場合は他の方法(例えば、州政府のビザ)も探してみる事をお勧めします。

3.サポーズラル就労ビザ

サポーズラル就労ビザ

例えばあなたの旦那さんや奥さん(婚姻関係のパートーナー)が、カナダで正規のビザで働いている場合はあなたにもカナダで正式に働ける許可が下ります。

ただし、カナダで働いている人の職業レベルの専門性が高い職種である事や、その正規のビザが最低でも半年間は有効であることなど条件はあります。

この場合の就労ビザはオープンの就労ビザと呼ばれ雇用主を特定しないで働くことが可能になるビザです。

ワーキングホリデービザよりは多少ですが職業選択の幅は狭まりますが基本的にはどのような仕事でもできる就労ビザです。

さらにこのサポーズラル就労ビザの素晴らしい所ですが、婚姻関係のパート―ナーがカナダで就学している場合でも就労ビザが下りる事です。

例えば結婚相手の方がカナダの正式な大学で勉強を始めた場合には結婚相手は生活のために生活費を稼がなくてはいけません、ですので場合は就労ビザを申請する権利が与えられます。

2年制の短期大学や、4年制の大学または大学院などが対象です。

都合がいい事にこちらのビザもオープンの就労ビザとなっていますので雇用主を限定されないものとなっています。

ただ一点の問題としてこのビザを申請してから受理されるまでの時間が他のビザと比べて長いという事挙げられますので申請の際には早めに申請をしてください。

4.大学卒業後就労ビザ

大学卒業後就労ビザ

カナダでは一般の方々が就労ビザを取得するには難しい反面、学校などに通っていたり卒業したりした場合の就労ビザは比較的簡単に取得する事ができます。

カナダ政府の資本が50%以上入った公立の短大や大学に限られますが、そのような学校で勉強をしていた場合は就学中はもちろんの事ですが学校を卒業した後でも最高で三年間の就労ビザが下りる権利が与えられます。

このビザもワーキングホリデービザと同様に一生に一回だけの権利です。

条件としてカナダ国内にある正式な大学や短大のプログラムを学生ビザで最低8か月間フルタイムで勉強する事が条件ですがこれと引き換えに勉強をした分と同じだけの就労ビザが最大で3年間出ます。

この許可を元にカナダ国内で働けるようになります。

またこのビザは最大で3年間有効で就労の間に保険も入れます。

オープンの就労ビザで就労時間にも制限がない性能の高い就労ビザです。

このビザは大学や短大などの卒業を条件として付与されるビザです、大学などで使っている学生ビザが切れる前に必ず申請してください。

その後カナダ政府から就労ビザの招待状が届きますので90日以内に必ず受理してください。

5.州政府公認ビザ

州政府公認ビザ

一般的に考えて就労ビザの取得は非常に難しいという事は先ほどお伝えした事かと思いますが、それは連邦政府の就労ビザを申請した時の話をしています。

じつはカナダでは連邦政府と同様に州政府が就労ビザを出している事もあるのです。

この州政府の就労ビザを申請する場合は条件付きではありますが連邦政府が出す就労ビザよりも格段に就労ビザが出やすくなります。

例えばカナダ留学で一番有名なバンクーバーがあるブリティシュコロンビザ州ではスキルドワーカープログラムと言うプログラムがあり,ブリティッシュコロンビア州政府が希望する職歴が日本でかカナダ国内であり、しかもカナダ国内の会社から内定をもらっていれば就労ビザが簡単におります。

さらに、カナダ北西部のアルバータ州では昔から石油の採掘で知られています、石油の採掘の技術者や技師など(特に石油と天然ガスの採掘に関わる)仕事であれば就労ビザの取得が簡単です。

さらにカナダ中部のマニトバ州では冬の厳しい寒さのため就労ビザの取得が他の州に比べると簡単と言われています。

以上のような州でその州に合わせたニーズで就労ビザの発行を行っていますので、連邦政府の就労ビザが却下されてもあきらめず、州政府の就労ビザの申請が可能かどうか調べてみてください。

6.フランス語バイリンガルビザ

フランス語バイリンガルビザ

カナダの公用語が英語とフランス語だと知っている人はあまり多くないですが、歴とした事実です。

フランス語が公用語であるケベック州のためにカナダの他にある州ではフランス語のクラスがありフランス語のクラスは必修科目です。

さらにカナダの総理大臣は歴史的に見てもフランス語を話せる人が多いのです。

カナダ全土にはフランス語バイリンガルの仕事があふています。

そのためもともとフランスの植民地であった国などからの就労者多いのです。

カナダ政府はフランス語の習得をカナダ国民すべてに奨励しいるのですが中々うまくいっていません、その結果このプログラムが生まれたのだそうです。

カナダ政府が指定するレベル7のフランス語力があると就労ビザが下りやすくなります。

このレベル7ですが12レベル中の7なのでもしあなたがフランス語を喋れる中級者だという事でしたらこの就労ビザもオプションではないでしょうか?

注意としてこのビザはフランス語が公用語として話されているケベック州で働くことは許可されていません。

(他のカナダの州なら大丈夫です)

またこのビザを取得するにはフランス語を話す必要がある仕事で内定をもらっている必要がある事です。

7.こんな就労ビザもある!番外編!

こんな就労ビザもある!番外編!

実業家ビザ

どの時代でもその国で新しい事業を始めてくれる実業家は歓迎されるようです。

そしてそれはカナダにも当てはまります。

カナダでは新規のビジネスのオーナーになりそうな方々に特別に就労ビザを付与しています。

そして手数料は$230CADだけと言うものです。

確かに新しい事業を始めるためにはいろいろな出費が必要ですので$230の手数料が安いという事でありませんが、カナダ政府は条件によっては開店から数年の間は税金の免除などの処置も行っているようなので、この機会に海外で新しく事業もどうでしょうか?

機械メンテナンス作業ビザ

カナダでは色々なタイプの就労ビザがありますがこのメンテナンス作業員ビザは一般の機械などのメンテナンスではなく、特殊な機械をメンテナンスする事を目的としたビザになります。

過去にこのビザでカナダで来た方々の中に原子炉や戦闘機なの修理やメンテナンスの方々がいたようです。かなり専門性の高い就労ビザである事は間違いありません。

チャリティービザ

カナダに限らず北米や欧米ではチャリティーが非常に盛んです。

例えば金銭的に恵まれないような人たちのための無償の炊き出しや防寒具の配布や癌や白血病などの病気にかかった人たちのためのマラソンなどです。

このようなイベントで無償で働きたいと考えている人にはカナダ政府は非常に寛大です。

ただしこの就労ビザは有給では絶対に使う事ができないビザですのでお気を付けください。

まとめ

カナダにある数々の就労ビザをまとめてみましたがどうでしたでしょうか?

皆さんがよく使うワーキングホリデービザは短期の就労ビザである事は知らなかったのではないでしょうか?

一般的な就労ビザの取得は難しいですが州政府のプログラムなら随分と簡単になる事もわかっていただけたと思います。

さらに婚姻関係の方などが学校などに通っている場合でも就労ビザが下りる事は忘れないで下さい。

大学を卒業した後には最大で3年間の就労ビザが付与されます。

その間に特定の職業であるていどの経験があると永住権の申請も可能になります。

カナダはフランス語が公用語であるためにフランス語を話せる人には有利な国です。

さらに番外編として色々な就労ビザを紹介しました。

カナダでは色々な就労ビザを出して色々なケースに対応できるようになっています。

もしあなたがカナダで就労ビザを取得を目指す場合にはあなた自身に最適な就労ビザを移民コンサルタントの方に探してもらってください、予想外に安い価格で簡単に魅力的な就労ビザがあるかもしれません。