この記事をお読みになっているあなたは留学に行くと決めている、もしくは行ってみたいなあ、とお考えでしょう。
初めてのことだと何から準備して、どのくらい期間がかかるのかもわかりませんよね。
さて、留学の準備って、何からやったらいいんでしょう?
そしてその期間はどれくらいかかるものでしょうか?
私は合計4年近くの海外在住経験があり、留学、ワーキングホリデーを体験してきました。
海外生活の中で、準備しておけばよかった、と思うことにも出くわし、その経験を生かし皆さんに留学準備についてアドバイスしたいと思います。
まず、留学の準備期間については準備を必要最低限の最短で済ませるなら、パスポート取得、ビザ取得、空港券購入さえできればすぐ、ビザ次第ですが1ヶ月後でも出発することも不可能ではありません。
でも留学自体を有意義なものにするための準備をするなら少なくとも半年前、基本的には1年前から準備できると良いでしょう。
留学準備についての順序を踏まえてやっておくべきことを期間別に以下にリストアップしますので是非チェックしてみてくださいね!
留学を決めたらすぐ始めること 渡航1年前
1、留学の目標をはっきりさせましょう
どうして留学したいのかがはっきりしていますか?
それから帰国後はどうするのかも視野に入れましょう。
留学して、その勉強によって自分がどうなりたいか。
どんな事に役立てたいかを考えてくださいね。
例えば、何となく英語が上手になりたいではなくて、どの程度上達したいのか、将来に活かせられる資格が取れる学校があるのか、そのレベルで後で何をしたいのか、を考えてリサーチしてみましょう。
仕事に関する目的だけではなく、人それぞれ色々な目的があるはずです。
留学先の過ごし方にも、目標があるかないかでは大きな差が出てきます。
目的、目標がしっかりしていれば、海外生活や英語学習が少々大変でも、結果的に充実した、楽しい留学になるはずです。
2、自分の目的にあった留学先を選びましょう
海外渡航が専門的な分野の向上のため、例えばファッションや美容、料理等、特別な目的の場合は、専門分野が学べたり、その専門の資格が取れたりなど、対応している学校など限られてきますので、自然に留学先は絞られてくるでしょう。
一般的な英語留学の場合、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドが主な留学先ですが、国によって同じ英語でも発音等が訛りがあったりと、かなり違います。
そして、英語の話し方ももちろんですが、国民性やライフスタイルも国によって当然文化があり随分違います。
よく調べて、比較してみて、自分にとってどんな国、環境、またどんな語学スタイルがいいのか考えて選んでください。
また行き先に基づいて、行く期間と費用の計画も立てていきましょう。
3、やることリストを作成しましょう
さて、行き先、期間、費用の計画が決まったら、『行くまでにやっておくべきリスト』を作って計画的に準備しましょう。
準備することは意外にたくさんありますので、出発前になってあせらないようにするためにやっておかなければならないことと、それをいつまでにすませるかの期限も具体的に決めておくことをお勧めします。
1年はまだまだ先だと思っていると、あっという間に時間は過ぎてしまいますのでしっかり準備できるようにしたいですね。
4、各種手続きの確認をしましょう
ビザ、学校の手続きなど、出発までに必ずしなければならないことは結構たくさんあります。
パスポートの取得は通常1週間程度でできますが、学生ビザやワーキングホリデービザは取れるまでに時間がかかります。
またワーキングホリデーは毎年定員があるので早めに申請をしなければなりません。
渡航先や目的によって用意すべき書類や発給までの期間が異なります。
また、書類に不備があった場合は再申請となってしまうので、時間には余裕を持って準備を進めることをお勧めします。
そして、学校の手続きも必須です。
留学エージェントをうまく利用して学校を決めていくのも良いですが、エージェントによって手数料などかかる場合もあるので、幾つかのエージェントを比較し、よく調べてから申し込みをした方が良いと思います。
また私の経験上、日本の大手の留学エージェントは安心ですが、その分多くの留学生が利用するため、紹介先の学校も日本人の生徒が多くなってしまうと思いますのでよく検討してください。
また、自分ですベて手続きする場合は、学校の決定から申し込みをして学費の支払いなども、現地とのやり取りが必要になるため、こちらも余裕をもって進めることが大切です。
学校によっては、4月、9月、1月しか入学を許可していないところもあれば、毎週受け付けているところもあります。
自分の渡航時期に合わせて学校を選ぶのも良いと思います。
留学を決めてから渡航までに継続してやっておくこと
1、体調を整え、日本で出来る治療は済ませておきましょう
留学中に体調が悪くなってしまうと不安ですよね。
そのためにできるだけ健康状態をベストな状況に持って行きましょう。
持病がある人は、留学が健康面で問題ないか担当の医師に確認しておきましょう。
また、必要に応じて英文の診断書、処方薬説明書を留学先に持参し、現地医療機関について調べておきましょう。
普段持病がない人でも、留学中、慣れない海外生活での食習慣の違いや緊張や不安のストレスから、思いもよらず万が一体調を崩すこともあるかもしれません。
ですので、対策はしておいたほうがよいです。
ちょっとした体調不良なんかを吹き飛ばせるよう、日本にいるうちから運動する習慣をつけておきましょう。
また、風邪薬や胃薬や持病の薬など必要なものは全て日本で揃えておくと良いでしょう。
予防接種が必要な場合は、海外渡航者向けのトラベルクリニックなどで済ませてから行くことも大切です。
この際、事前に予約や書類が必要な場合があるので、余裕を持ったスケジュール調整を心がけたいですね。
また、歯の治療は、海外旅行医療保険の対象外になります。
是非、歯の治療をきちんとしておく事をお勧めします。
海外での歯の治療は非常に高額になる場合が多く、日本へ航空券往復購入してもそちらの方が安く済むという話も聞きます。
また、良い医師を探すのも大変かと思います。
治療までに時間がかかることもあるので、留学を決めたらなるべく早めに一度診断を受け、出発1、2か月前にも定期検診としてチェックしてもらったほうがよいでしょう。
2、留学先の国のことを調べておこう
まず、海外は日本のようにどこへ行っても安全というわけではありません。
留学が盛んな都市は治安がいいと言われている都市もありますが、治安の悪いエリアなどが大抵どこに行ってもあるので、そこには近づかないようにするなど、現地の情報を得ておく必要があります。
外務省や、留学先の在外日本公館、厚生労働省などの安全情報を参考に留学先国における治安情勢、衛生状態、犯罪傾向などについて知り、対応方法についても情報収集しておきましょう。
また、既にその場所に留学した経験のある人から直接聞いたり、現地にすでに留学している日本人が必ずいるはずなのでSNSなどの日本人コミュニティーなどに参加したりして情報は得られます。
それから留学先の歴史、文化、特に宗教について理解しておくことは大切です。
ご存知の通り、キリスト教は欧米ではほぼ一般的です。
クリスチャンとしての生活が基本となっている家庭も多く、ぜひこの機会に日本ではなかなか親しむ機会がない文化や考え方を調べておくのは今後、あなたの人生には役に立つでしょう。
また、国によってはイスラム教徒、ユダヤ教徒も混在しています。
それらに対して偏見を持たないで、存在を理解するべきだと思います。
私自身の経験からですが、その国の歴史的・文化的背景が分からないため、外国人たちが(海外では自分が外国人なわけですが)何故そのような考え方をするのかが分からなかったり、カルチャーショックを受けたりしました。
違った文化の中で生活するわけですから、留学中の努力はもちろん必須かつ大事です。
しかし、この留学前の期間にどれだけ現地のカルチャーを情報として持っているかいないかでは、文化によるすれ違いを多少でも少なくできるかに関わってくるでしょう。
3、英語学習を継続してやりましょう
英語学習を目的としているならば、日本で出来る学習は継続してやっていきましょう。
留学すれば英語が話せるようになると勘違いしている人が多いようです。
まず留学先で英語を学ぶわけですが、当然ながら現地にいったからといっていきなり英語が話せるようになるわけではありません。
要は留学前にできることは終わらせておいて、留学中は留学中にしかできないことに集中した方が良いですよね。
留学しているというのに部屋にこもって単語や文法の勉強をしていたり、英語力不足のために授業の理解がなかなか追いつかなかったり、さらには学校では英語力によってクラス分けされているので、そのために自分の希望のレベルに達せず、結果低レベルのクラスには日本人ばかりが集まってしまうこともあります。
その結果、英語で上手く会話できないために結局引きこもったり、日本人留学生同士でしか遊ばなかったり、ということになってしまうのは非常にもったいないです。
海外にいる日本人と交流するのもそれはそれで刺激にはなりますが、常に日本人としかいないという状況は絶対に避けようという意識を留学前から持っておきましょう。
日本での英語学習にお金をかける必要はありませんが、より自然に近い英語を聞きとり、そして慣れておく必要があります。
リスニング教材やスカイプでもオンライン講座を受けるなど、気軽に始められる勉強法を探してみてください。
出発3ヶ月から直前までにやっておきたいこと
1、各種事務手続きを済ませましょう
海外医療保険への加入はかならずしておいたほうが良いでしょう。
海外で病気・怪我をしてしまった場合、一般的に日本よりも医療費が高額になります。
そのほかにも、航空券の手配やクレジットカード、現地通貨の準備も3ヶ月前には準備を始めましょう。
航空券は早めに予約すると格安なチケットがある場合もあるようなので、具体的な渡航日が決まり次第予約してもいいかと思います。
また1年以上日本を離れる場合は、住民票の転出届けや年金などの届けが必要になりますので、必要な手続きには何があるのかあなたの住んでいる地域の市役所に問い合わせてみましょう。
また日本で契約しているサービス、携帯会社など一時休止や解約の手続きも忘れずに済ませておきましょう。
2、荷物と海外旅行用品の準備をしましょう
まず自分が必要な常備品をリストアップしてみてください。
あれもこれも持っていきたいですが、現地で手に入るものもたくさんあるので、重量オーバーにならない程度に荷物を用意してくださいね。
航空会社、目的地、路線によって飛行機に預けられる荷物には制限があるので、事前に確認をしましょう。
制限を超えると追加料金がかかり、結構な金額になります。
また、すぐ使う必要があったり大切なものは手荷物に入れましょう。
どこの国へ行くにも必ず持っていかなければならないものはパスポート、航空券、そして、クレジットカード、現金、トラベラーズチェックなどです。
また、 海外旅行保険などの証書、パスポートコピーなども用意しましょう。
そのほかには、日常で使用している風邪薬、基礎化粧品など、海外で手に入りにくいと思われるものは揃えておいたほうがよいでしょう。
直接肌につけるものは日本から持っていくのをお勧めします。
また、ノートパソコンや携帯電話、電子辞書などの機器も、現地での生活には必要となるでしょう。
快適な生活のためには、インスタントの日本食や好きな雑誌、小説もあると便利です。
まとめ
手続きのみ完了させるなら1ヶ月でビザの取得も可能な場合もありますが、しっかりとした留学の準備をするには半年から1年の準備期間を設けて出発に臨むのがいいでしょう。
準備不足は留学してから何からやればいいのかわからない、これもしておけばよかった、などということになりかねません。
留学は留学を決断してからすでに始まっています。
しっかりと準備して充実した海外生活を体験してくださいね!