カナダは世界的見ても、治安も気候もよく、過ごしやすいので留学生や観光客に人気がある国です。

犯罪率は日本よりも低く、銃もない国なのでアメリカに留学するより親御さんも安心されるでしょう。

どんな治安のいい国でも、留学生や観光客が事件や事故に巻き込まれる事はあります。

そんなカナダ留学を安全、安心に1年過ごす為には自身で身を守る事、そして最低限の安全面の知識をつける事が大切です。

このページでは、カナダ留学中にトラブルにあった時の対処法などについて説明していきます。

  1. 事故、怪我、病気になったら・・・?
  2. 危険なところに近づかない事
  3. 覚えておくべき英語集
  4. 登山で熊に遭遇したら

留学中に日本と同じ感覚ではいけません。

自分が今海外にいる自覚は常に持っていましょう。

1、事故、怪我、病気になったら・・・?

事故、怪我、病気になったら・・・?

どんなに気をつけていても、事故や事件に巻き込まれる事あると思います。

カナダで病気や怪我、また盗難などにあったらどう対処するべきか知らないと、後で大変な事になる事もあります。

自分の入っている保険会社の連絡先などは、常に財布に入れおいたり、携帯電話に登録しておいたりしましょう。

・病気、怪我にあったら

まず病気になって病院に行く時は、保険会社に連絡しましょう。

AIU連絡先:1-800-8740-119

AIU海外保険に加入している場合、病気や怪我の際はまず、上記の番号に連絡し提携している病院を紹介してもらいます。

また重病の場合医療通訳が必要だと思えば、そちらも手配してもらう事ができます。

風邪や腹痛など軽い病状の場合は、必要ありませんので断るようにしましょう。

バンクーバーやトロントなどの大きな都市には日本人医師がいる病院もあります。

医療費が高額になる場合は、クレジットカードに付いている保険と併用して使うように工夫しましょう。

救急車は警察と同じ911に電話をします。

『Japanese please!!』といえば、日本人が待機していれば変わってもらえます。

救急車が必要な場合など切羽詰まった状態で、英語で状況説明は難しいと思いますので、日本を話せる人に変わってもらいましょう。

救急車は$500ほどかかりますので、海外保険に入る際に救急車代も保証してもらえるのか、確認していてください。

・事故

ワーキングホリデーなどの6ヶ月以上滞在を認められているビザの場合、自動車免許をカナダのものに切り替える事が可能です。

カナダは自動車がないとどこにも行けないので、ワーキングホリデー中に車の免許を取る人も多いと思います。

慣れない左ハンドル、左車線で、日本人留学生の事故も少なくありません。

まず事故が起こった場合は、警察に通報しましょう。

これは大きな事故でも小さな事故でも必要です。

『相手が警察は必要ない』というかもしれませんが、事故後の賠償金などの裁判で、警察のレポートは必ず役に立ちますし、有利になります。

警察が来るまでの間は必ず、相手のプレート番号、住所、名前、車の種類や年式、そしてライセンスナンバーなどをお互い交換しましょう。

また事故を目撃した人は、後日の裁判での証人になってくれるので、連絡先、名前を聞いて置きましょう。

カナダはICBCが車両保険を管理しているので、ICBCへ連絡するのも忘れてはいけません。

ICBCコールセンター 604-520-8222

また事故によって怪我をしている人がいる場合は救急車を呼びましょう。

交通事故の場合、事故当初は何もなくても後から症状が出る場合があるので、事故後かならず病院で検査してもらいましょう。

自分が加害者でも被害者でも弁護士が必要になります。

できれば、ICBCに行く前に弁護士に会い、賠償金などについて話し合いましょう。

日本人の弁護士もいますし、もしいない場合は通訳を雇う事も保険によっては可能になります。

弁護士を雇うのと、雇わないのでは、数十万ドル賠償金が変わってくると言われています。

事故の場合は成功報酬をベースに弁護士は働いているので、賠償金がもらえない場合はチャージされません。

事故当初は気が動転しているため、冷静な判断などできない事もあります。

日本人の友人に連絡して助けてもらうのも、気を落ち着かせる一つの案です。

またカナダ人の友人がいる人は、その人に対応を聞くのもいいでしょう。

事故の相手のいう事を聞くばかりではいけません。

2、危険なところに近づかない事

危険なところに近づかない事

治安がいいカナダにも危険なところはあります。

身を守る最大の防御は、危険なところに近づかない事です。

まず家探しや仕事探しも、治安が悪いところを避けるようにしましょう。

よく治安が悪いと言われているのは、チャイナタウン周辺、バスターミナル周辺、低所得者が住んでいる地域や、落書き、ゴミが道に落ちている地域と言われています。

家賃が安い地域も治安が悪いので、家探しの際には気をつけてください。

バイトもなるべく家の近くで探したり、暗くなる前に家に帰るように工夫したりしましょう。

夜の街も事故や事件が絶えません。

『行くな』とは言いませんが、行く際には十分気をつけましょう。

カナダでは、日本と違い酔っ払っているとお店に入れませんし、飲み過ぎにも注意し、お店の中で寝たりする事もできません。

また酔っているすきに荷物を盗まれる盗難事件も多発しています。

飲んだ帰りに一人で歩いて帰るのも危険ですので、なるべく友人と一緒に帰るかタクシーを使いましょう。

3、覚えておくべき英語集

覚えておくべき英語集

以前、アメリカで留学生が射殺された事件がありました。

『止まれ、手をあげろ!』と忠告されたのが、分からなかった、聞こえなかったなどと言われています。

もしも街を歩いていて強盗に会った時、英語が分からなかったせいで刺されたり、殺されてしまったり・・・そんな事に遭わないためにも、このような時に使われる英語は知っとくべきです。

いくつか紹介するので、覚えていてください。

①動くな!という意味です。言われたら動いてはいけません。

Freeze! Don’t move! Hold up!

②強盗が使うかもしれない英語 言われた通りに行動するのが大事です。

手をあげろ! Hands up!

膝をつけ! Get on your knees!

そいつを渡せ! Hand it over!

バッグをよこせ! Give me your bag!

これで全部か? Is this all?

ついてくるな! Don’t follow me!

さがれ      Back off.

後ろをむけ turn around.

金を出せ       Money or Die.

③強盗に遭った時に使う英語

これで全部です       It’s all I have.

どうぞ(渡す時) take it(them)

たすけて。 Help!

撃たないでください。 Please don’t shoot me.

警察を呼んで call the police.

彼を捕まえて! Stop him (them)

泥棒!! Thief! Robbery!

誰か日本語しゃべれませんか? Is there someone who speaks Japanese?

緊急事態です。        This is an emergency.

荷物が盗まれました。     My luggage was stolen!

※強盗に遭った時は、反抗してはいけません。

言われた事を聞くのが大事です。

お金を渡すのは嫌かもしれませんが、渡す事で命が助かるのなら、渡してしまいましょう。

強盗の多くは、日本人が現金を多く持ち歩いている事やブランド品などを持っている事を知っていて、日本人留学生をターゲットにしています。

持ち歩く額を少なくしたり、クレジットカードを利用するようにしたりして、現金の持ち歩きを減らせば、被害額も減りますし、これから強盗に狙われる日本人も減るかもしれません。

このような目に遭わないためにも夜道を歩いたり、人通りが少ない路を歩いたりしないようにしましょう。

4、登山で熊に遭遇したら

登山で熊に遭遇したら

自然豊かなカナダでは、春先から登山を楽しむ人が多いです。

そんなカナダに留学したら、もちろん登山もしてみたいですよね。

しかし、もしかすると強盗に遭うより、登山中に熊に遭遇する確率の方が高いかもしれません。

市内では大丈夫だと思いますが、山側にある街(ウィスラーやバンフ、バンクーバーアイランドなど・・・)では、家のゴミ箱や街に設置しているゴミ箱が熊対策用になっている場所もあります。

そういう街には、熊が出るという事です。

実際に家のゴミを熊があさりに来て壁を壊されたりする事もあります。

登山やキャンプをする場合は、熊に遭わないよう注意をする必要があります。

登山中やキャンプの時に、食べ物を捨てたり埋めたりする事もいけません。

自分が被害に遭わないためにも、また次に来る人が安全に過ごせるように注意しなければいけない事を覚えておきましょう。

熊に遭遇した際には、熊によって対処方が違ったり、人によっていう事が異なったります。

このページでは、カナダ・アルバータ大学のスティーブン・ヘロ教授が30年に渡って北米での事故例を元に分析した結果を元にして作られた『ベアアタックス』から引用して熊対策について書いていきます。

①熊が人を襲う理由

まず1番大切な事は熊に遭わないようにする事です。

基本熊は怖がりで人間を避けます。

人間を見かけると、熊の方から逃げて行く事が一般的で、襲われる事の方が珍しいです。

熊は人間を食用にするとこもないので襲う原因は、びっくりしたからや、子供を守るため、また以前人間の食料を食べまた食べて見たいという興味心からです。

人間の食料に興味を持たせないためにも、食料を捨てたり残して行ったりするのはやめましょう。

食べた残りのりんごなどを山に捨てるのもダメですので、全て持ち帰りましょう。
一人で山に入る事、夕方の登山も危険です。

軽い気持ちで山に入らないようにする事、熊スプレーは効果が実証されていますので、リュックの中ではなく、ポケットに必ず持っておいてください。

また熊が人間に気づかず、ばったり遭ってしまうケースもまれにあり、近ついて来る事もあります。

そういう事態を避けるために鈴や大きな声で話す必要があります。

熊は足が速く、木登りも得意です。

犬と一緒で、逃げると追ってきます。

逃げないで隠れる事が大切になるようです。

また背中を見せてもいけません。

②登山中熊を見かけたら・・・

熊がこっちに気づいてなければ、静かに隠れ通り過ぎるのを待ちましょう。

近ついてくるようなら、大きな声で喋ってみると基本熊は逃げます。

それでも近づいてくるなら、食べ物が入っている荷物を置いて高いところへゆっくり登る。

まだ近づいてくるようなら強気に対応する。

大きな声で威嚇、手を上に大きく伸ばし、体を大きく見せ、音がなるものが(鍋など)を鳴らし威嚇、熊スプレーを用意します。

4メートル以内で熊スプレーを使用します。

風向きによっては自分の方へ来るので注意してください。

いきなり至近距離で出会ったら、熊もびっくりしています。

両手を挙げ優しく話しかけ、ゆっくり去る、隠れる。

死んだふりは逆効果ですが、もし熊に襲われたら、力を抜くと離してもらえる事もあるようです。

丸くなり、首に手を回し防御しましょう。

熊の攻撃は短いですので、しっかり防御し反抗しない事が大事です。

②登山の時の心得

登山で歩く時は、鈴をつける、大きな声で話す、人が多い時間帯を選ぶなどを心がけましょう。

③キャンプの時の心得

キャンプをする場合は、テントと食料を100メートル以上離し、調理場、ゴミ、テントを100メートルずつ離し、トライアングルを作りましょう。

熊スプレーはテントの中に入れておきましょう。

まとめ

強盗に遭遇、熊に遭遇。

どちらも気をつければ、防げる事です。

自分は大丈夫と思わず、常に危険な目に遭わないように意識し、留学が無事終わるように心がけましょう。

海外にいる間は、自分の身は自分で守る。

それが一番大事です。