カナダは治安がいい国として知られていて『夜道を一人で歩ける』『日本よりも治安がいい』などとよく言われます。

また『住みたい国』『旅行に行きたい国』そして『留学に行きたい国』としても人気があります。

しかし、そんな平穏なカナダでも、旅行者、留学生を巻き込む事故などは起こっています。

このページでは、そんなカナダの夜の一人歩きについて書いていきます。

  1. 自分の街の危険地帯をしらべよう
  2. 留学生が巻き込まれる事件
  3. HIVについて
  4. 夜の街の歩き方

これは、女性だけへの呼びかけではありません。

日本人男性は、体も西洋人に比べると小さく、またゲイなども多い国です。

男性が事件に巻き込まれることも十分考えて行動しましょう。

1、自分の街の危険地帯をしらべよう

夜の歴史的市庁舎

まず日本にいる間に、調べられる事は調べておきましょう。

しかし、土地感もなく名前も聞きなれない英語で難しいと思いますが、留学前に学校や家を決める場合などは、慎重に場所を選ぶ必要があります。

日本のエージェント会社などで、ホームステイ先を派遣している場合は大丈夫だと思いますが、学校手配や自分で手配する場合は、エリアやバス停、駅からの距離をしっかり見てから決めてください。

自分の街の危険区域は、日本語で探せばインターネットで簡単に出てきます。

『バンクーバー危険地帯』と入力すれば、サリー、ヘイスティング、ガスタウン、チャイナタウンなど出てきます。

ガスタウンには、いくつか語学学校もありますが、昼間歩くのには問題がありません。

家を学校の近くにしようと思いガスタウンに住むのは、やめましょう。

ガスタウンやチャイナタウンのように日中は雰囲気がよく、日が暮れると雰囲気がガラッと悪くなるところも多いので注意が必要です。

大きな殺人事件や暴行事件などではなく、小さなすりの事件や盗難などの被害は日本の3倍?5倍起こっていると言われています。

被害に遭われた方が、不運だったのか無知だったのかはわかりません。

また一瞬の気の緩みで被害者になってしまったのかもしれません。

不運の場合はしょうがないですが、無知なことや気の緩みからこのような事件に巻き込まれるのは嫌ですよね。

『知らなかった』では済まされない、危険な目に遭う留学生も大勢います。

このサイトは、外務省が運営しているサイトで、カナダの状況を日本語でみることができます。

外務省 海外安全ホームページ

http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=222

現在、メキシコなどに多いような危険地帯のエリアはありませんが、テロなどもカナダでは起こっていますので、人が多い場所に行く時は十分気をつけましょう。

2、留学生が巻き込まれる事件

夜に通りを歩いている男性

これは、昼夜関係ありませんが、夜の方が犯罪率も悪質性も高くなります。

被害に遭うのは一人でいる人が多いですので、このような事件のことを知ることで、自分も同じような事件に巻き込まれないようにしましょう。

①トランプ詐欺

これは、バーなどで知り合った人と仲良くなり、家でポーカーなどの賭けに誘われ、行ってみたら家にいるのはみんな仲間で、持っているだけのお金を取られてしまった。

そんな事件です。

しかし、賭けに参加している時点であなたにも非があり、相手の罪などは認められませんし、取られる額も少ないことから警察沙汰にもなりません。

お金がなくなっても、24時間営業のATMがあるので一度参加するとなかなか逃げることもできません。

②ドラッグに手を出す

カナダでは、医療大麻が認められていて、道でみかけるクリニックも多いです。

なんとこれらの店は政府認定で、大麻はカナダの中でもビジネスとしても、また大きな税金の入ってくるものでもあります。

カナダは少し、薬物に対して温厚で、ホームレスの人たちのエイズ感染を減らすために注射針を無料で配る施設や、注射の打ち方を指導するような場所まであります。

そんなカナダに留学し、ドラッグをしている人を見かけない、見たことがない人はいないと思います。

友人宅、道、公園、普通に生活していても見かけてしまいします。

自分のことを知っている人がいないカナダでは、留学生のドラッグ関与も多いです。

友達がしていたから、彼氏に誘われたから、合法だから・・・
理由は様々ですが、日本で禁止されているものには手を出さないようにしましょう。

③スリ、置き引き

留学生、観光客が一番多く被害にあいます。

気づかないうちに財布だけなくなっていたり、カバンごと盗まれてしまったり、少し目を離したすきになくなってしまったりします。

アジア人が狙われる理由は、現金をいつも持っているからです。

カナダでは、クレジットカードがどこででも使えて、現地の人の多くは、現金はバス代として数十ドルほどしか持ち歩いていません。

しかし、留学生は違います。

現金を持っている可能性は、現地の人より高いのでターゲットにされます。

このような事件を減らすためにも、また事件の被害額を減らすためにも、持ち歩く現金は減らしクレジットカードを利用するようにしましょう。

このような事件は、夜中や日中でも人通りの少ない道などで起こっています。

なるべく避けるようにしてください。

④強盗

ATMでお金を下ろした直後、薄暗い裏道、人通りの少ない夜道・・・
このような場所で強盗は起こっています。

犯人も殺す気はありませんし、お金をもらったら捕まりたくないのですぐ逃げていきます。

言われた通りにしましょう。

英語がわからないかもしれないと思うなら、『フリーズ!』このフレーズだけ覚えて起きましょう。

『動くな』という意味です。

お金を渡して、無事にことが終わることを祈りましょう。

このような事件に巻き込まれないためにも、自分自身が今、海外で生活していることを自覚し、安全な道を選んで歩くように心がけてください。

3、HIVについて

男性に話しかけられる女性

世界中で感染が広がっているHIVは、カナダでも多く広がっています。

実際にも日本人留学生が感染する例も多く、日本に帰ることを躊躇する方もいます。

『カナダで出会う相手、全員を疑いなさい』そうは言いませんが、夜の街で出会い、軽い気持ちで性行為をすることは、そういうリスクを背負うことでもあります。

カッコイイ外国人男性、金髪の美女に誘われ誰でも誘惑に負けてしまう可能性はあるかもしれません。

HIVの感染はコンドームをつけることで、防ぐことができる感染病です。

お互いのため、相手のため、周りのみんなのため、あなたの家族のためにも、夜の街での出会いには気をつけてください。

4、夜の街の歩き方

ビジネスウーマン

強盗、強姦、恐喝などの事件は夕方暗くなって人が少なくなってから起こります。

このような事件は、どこにいても巻き込まれる可能性があり、自分自身で気をつける以外、他に避けようがありません。

とくに仕事が遅くなるようなら、職場の場所から近い家に引っ越すなど工夫をしたり、バス停の目の前の家にするなど工夫したりする必要があります。

ここでは、そんな事件に巻き込まれないために夜道を歩く時に気をつけて欲しいことを書いていきます。

①ながら歩きをしない

音楽を聴きながら歩いたり、携帯で話しながら歩いたりする『ながら歩き』は注意力を半減させます。

後ろから誰かが付いてきていること、近づいていること、そんなことに気づかない事もあります。

夜歩く時は、心細くなにかしていたいのはわかりますが、周りに十分気をつける事が一番大切です。

②人通りの多い道を歩く

裏道、知らない道、暗い道など夜一人で歩いてはいけません。

多くの犯罪はこのような暗い場所で起こります。

できるだけ明るい、人がいる道を歩きましょう。

③防犯ブザー

実際に事件に巻き込まれると『声が出なかった』とよく聞きます。

あまりの恐怖感から声が出なくなってしまいます。

ブザーをカバンにつけて置く事は、身を守る事でもありますし、犯人にも見えるところに付けておくと狙われないかもしれません。

自分の心がけ次第で変わるなら、事件に合わない生活を送りたいですよね。

『自分だけは大丈夫』それが一番危ない考え方です。

まとめ

夜道を歩くのは、日本にいても危険な事ですが、日本は人口密集率も高く、街頭も多いです。

なるべく夜道を歩くのは避けて、誰かと一緒に帰るようにしたり、タクシーを利用したりするようにしましょう。