留学、ワーキングホリデーでの滞在方法の種類は幾つかあります。
多くの留学生はホームステイ、シェアハウスを利用しています。
また他にも、ドミトリー(寮)、バックパッカー、個人でのアパート契約、ホテル滞在、住み込みのベビーシッターなどがあります。
今回はメジャーなホームステイとシェアハウスに注目してそのメリット、デメリットを比較してあなたにあった滞在方法を見つけてもらえたらいいなと思います。
ホームステイ
留学といえばホームステイのイメージがありますよね。
大きなお家の白人家族に囲まれ、子供もいて、お庭にはゴールデンレトリバーが駆け回っている、そんな理想のホームステイを思い描いたことはありませんか。
私はあります。
さあ、現実はどうなんでしょう。
ホームステイのメリット
1、食事が提供される
契約によって、1日2食か3食、料金に含まれています。
レストランではなく、その土地のリアルな食生活を知ることができます。
また自炊をしなくてもいいので助かります。
その分の時間を勉強にあてられることもできるでしょう。
2、短期留学生でも受け入れてもらえる
シェアハウスやアパート契約だと、数ヶ月単位で住む約束をしないといけませんが、ホームステイは数週間から受け入れてくれるところも多いです。
3、スーツケースひとつで身軽に入居できる
ホームステイはもう全て揃っているところがいいですね。
すぐに学習などに集中できる環境が提供されています。
4、カナディアンとの家族となら英語環境で過ごせる
ホストファミリーと日常的なコミュニケーションをとることで、学校以外の場で英語を使うシーンが増えます。
休日ファミリーと一緒に過ごすことで英語を話す機会がぐん、と上がります。
お手伝いをする時や、一緒に出かける時など、ちょっとした出来事が生きた英語を学べる機会となり英語に慣れることができます。
5、困ったことやわからないことがあればすぐに相談できる家族がいる
ホストファミリーはたくさんの留学生を受け入れているから、英語が苦手な人の対応に慣れていますし、相談すれば聞いてくれます。
困ったことに出会わなくても、例えばどこのお店が安いとかのお得情報のほか、交通機関の利用の仕方などその土地の生活情報をホストファミリーから聞くことができます。
6、現地の文化を直に体験できる
実際にカナディアンのお家に住むことでカナダの生活や文化を知る事ができます。
クリスマスシーズンは特に日本と違った過ごし方をしますし、夏はバーベキュー、秋は収穫祭など、カナダのお家では家族とどう過ごすのかを体験する良い機会ですね。
ホームステイのデメリット
1、シェアハウスに比べると、割高。
価格は幅広いですが1ヶ月の料金が800から900ドルくらいが相場ではないでしょうか。
一般的に、シェアハウスと比べると、どうしても高くなってしまいます。
生徒想いの良いホストファミリーに出会えれば、その価値は十分あるとは思いますが、もしファミリーと気が合わなかった場合を考えると、出費は大きいです。
また、留学エージェントなどで紹介してもらった場合、その紹介費もかかります。
2、理想とは違う場合がある。(かもしれない。)
カナダは多民族国家です。
色んな人種の人が集まっているのでホストファミリーは必ずしも白人とは限りません。
紹介してもらった場合は英語スピーカーでしょうが、フィリピン系、インド系、中国系、ヨーロッパ系などさまざまな人種の家庭があります。
また、私は実際そうだったのですが、母子家庭が多いので、ホストマザーとの2人での生活になることもありえます。
しかも一戸建てのハウスではなくアパートでした。
また一人部屋ではない場合もあるようです。
紹介してもらう場合は、どんな家庭がいいか希望を伝えられますが、家庭を自分で選べないので、思っていたホストファミリーに当たらない可能性も多々あります。
3、ビジネスで生徒を受け入れしているという現実。
バンクーバー・トロントなどの都市部ではビジネスライクの家庭は多いようです。
留学生が好きで受け入れをしている家庭もあるでしょうが、実際体験してみて気がついたのは、ホームステイはビジネスでやっているということです。
電気の消し忘れや、水の出しっぱなしなども注意されることが多いので気をつけましょう。
4、食事が美味しくないかもしれない。食べたいものが食べられない。
これは家庭とホストマザーによるので、住んでみないとわからないことですね。
好き嫌いが多かったり、ごはんは自分の口に合うものしか食べたくない人にとってはつらいかもしれません。
5、門限などプライベートな時間がとりにくい。
家族の一員として生活するのですから、生活リズムをある程度ホストファミリーに合わせなければいけないです。
門限があったり、シャワーは何時までと決められていたり、子どもがいると家族の就寝が早かったりするので、深夜の音楽やテレビなどには気を使います。
シェアハウス
ルームシェアは日本ではあまり広まっていませんが、カナダでは留学生のみならず地元の若者は普通にやっています。
海外の留学生や、カナディアンと楽しくシェアライフできたらいいですよね。
シェアハウスの現実はどうなんでしょうか。
シェアハウスのメリット
1、安い費用で住むことができる。
何と言ってもシェアハウスの1番のメリットといえば、「安い」ということ。
一人でアパートを契約しようと思うと、手頃な値段の物件はどうしても立地の治安や建物のセキュリティの面などで見劣りします。
それに比べて、シェアハウスの物件なら、自分が支払うシェア分の値段が同じでも全体的にグレードの高い物件に入居できることもできます。
相場は物件にもよりますが、500から600ドルくらいで見つけることができます。
また、食費がさらにかかりますが、たいていの場合自炊をすれば、寮やホームステイよりも費用を抑えることができると思います。
2、色んな国の人と住むことができる。
ルームシェアでは、知らない人と共同生活を行います。
特にカナダは移民の国であり、日本以外にも多くの国からの留学生が集まってきます。
海外から来た、趣味も、知識も、背景も、自分とは全く違った人たちと触れ合うチャンスではあります。
いろいろな人と接することができるというのは、ルームシェアの楽しみの一つであり、日本ではなかなか経験できないですよね。
仲良くなれば、キッチンでお互いの国の料理を作って食べあったり、ホームステイとはまた違った形で他国の文化を知ることができますね。
3、知り合いの幅が広がる。
3人以上の多人数でルームシェアしていると、休みの日に各々の知り合いを家に連れてくることも多々あります。
そこで、新しい知り合いができ、自分にとって転機が訪れたりする場合もあるでしょう。
常に1人ではないので寂しくなったりする暇はないかもしれなですね。
4、自分の食べたいものを食べることができる。
日本の調味料やその他の食材も、アジア系のスーパーで手に入れることができるので、だいたいの料理は作れます。
今まで全く自炊をしていなかった人には大変かもしれませんが料理をするきっかけにもなります。
シェアハウスのデメリット
1、共同生活する上でのトラブルがある。
まず、共同生活ですから当然ほかの人とコミュニケーションをとらなければいけません。
自分の部屋があり、プライベートが守られることは多いですが、一人の時間を大切にしたい人は少し不満になることもあるかもしれません。
また、共用するということはもちろん自分が使いたいときに使えないことがあります。
トイレにしても冷蔵庫にしてもお風呂にしてもそうです。
また誰かが友達を読んでしまうと、つい自分のペースまで乱されてしまうことも多々あります。
トラブルとまではいかなくても共同生活がストレスになるということにもなりかねません。
2、シェアメイトを選べない場合が多い。
留学生が多くいる都市では、シェアメイトの入れ替わりも頻繁だったりします。
もともと住んでいる人たちに自分が入っていく場合がほとんどでしょうが、途中でシェアメイトが帰国などの理由で引っ越し、新たなシェアメイトが越してくる場合もありますよね。
自分にシェアメイトを選ぶ権利があればいいのですが、そうでない場合もありますし、実際住んでみないと相性はわかりません。
シェアハウスは、全く知らない人と共同生活をします。
育ってきた環境が違う者同士が、同じ屋根の下で暮らすわけですから、毎日色々なことが起こります。
ですから、同居人との相性が悪いと暮らしにくいです。
また、バスルーム、キッチンや水回りを共有しますので、きれいに使わない同居人がいてもストレスがたまるでしょう。
つまり、シェアハウスは同居人との相性で住み心地が決まるといっても過言ではないのです。
3、都市では日本人のシェアメイトも多い。
海外ではせっかくなら英語環境で暮らしたいと思いますが、都市部には日本人留学生も多くいます。
そのため、結局は日本人とシェアすることになり、同じ日本人同士分かり合えて住みやすいかもしれませんが、英語力向上の妨げになるかもしれません。
まとめ
以上を踏まえてどちらもメリットデメリットがあることが分かったと思います。
わたしがおすすめしたいのは、ホームステイを短期で経験してから、海外生活に慣れてきたらシェアハウスに移るというものです。
この方法が主流ですし、はじめのうちは安心なホームステイでそのあとは経済的で自由なシェアハウスを経験するのがベストかと思います。
海外でしか体験できない共同生活なので、あなたにあった滞在先を是非探してみてください。