ワーホリと聞いて、まず想像するのは仕事探しと家探しでしょうか。

多くの人が、まずは仕事探しが重要!と思いがちですが、実はどこに誰と住むかを決める事で、どんなワーホリになるかが決まると言っても過言ではありません。

ワーホリ中にできるだけ英語を上達させたい!カナダや外国の文化をたくさん学んでから帰りたい!と思っているあなたには、普通に部屋を借りて住むのではなく、ドミトリーやスタッフアコモ(寮)に住んでみる事を、経験者の私は強くお勧めします!

ルームメイトと仲良くなれる

ワーホリを始めて一人でアパートの一室を借りた場合、家にいる時は基本一人になります。

出国前に家族と一緒に住んでいた人は、一人静かな部屋に毎日帰宅する事に少し寂しさを感じるかもしれません。

しかしドミトリーに住めば、家に帰るとたいていシェアメイトやルームメイトが誰かしら家にいるので、初めての海外生活で心細くなっても家で一人ぼっちになりません。

ユニットごとのリビングでルームメイトと映画を見たり、他の部屋に遊びに行って友達と飲んだり等、同じ寮の人たちと仲良くなるチャンスがたくさんあります。

また、ドミトリーにはたいていコモンルームと言われる共同のエリア(ソファがあって集まってテレビが見れたり、ビリヤードや卓球台が置いてあったり、場所によって様々)があって、そこに行けばたくさんの友達が作れますし、部屋で退屈することがありません。

私がドミトリーに住んでいた時、クリスマスディナーをやろうと友達が企画し、何人かと協力し約40人分の料理を共同キッチンで何時間もかけて作りました。

キッチンにあるテーブルを全部廊下に出してつなげて、長いダイニングテーブルを作りブッフェスタイルのディナーを完成させました。

その寮には色々な国からの人が集まって住んでいたので、クリスマスに家に帰れない寮の皆と、楽しいクリスマスディナーを過ごす事が出来ました。

このような貴重な体験も、ドミトリーならではのメリットだと言えます。

英語環境が作れる

ネイティブスピーカーや、他国からワーホリや留学で来ている人と同じドミトリーに住んでいれば、嫌でも毎日顔を合わせます。

「フライパンどこにあったっけ?」「今日の夜はどこか行くの?」といった何気ない会話が全て英語になります。

ワーホリを始めて思うように英語が聞き取れず少し消極的になっている時でも、ドミトリーの中で顔を合わせれば、フレンドリーな人たちは気軽に「Hi! How are you?」と話しかけてくれます。

自分から話しかけてどんどん友達を作るのが苦手な人でも、同じドミトリーに住んでいれば話す機会は常にありますし、毎日一緒に生活していればだんだん打ち解けて仲良くなる事が出来ます。

アパートの一室を借りて住んだ場合、つい暇な時間は一人で日本語のインターネットサイトやニュースを見たりする時間が長くなってしまうかもしれませんが、ドミトリーに住んでいれば、ルームメイトや同じ寮に住んでいる人と常に英語で話せる環境が持てます。

自分の英語力にあまり自信がなく話せなくても、誰かしらが廊下やキッチン、コモンルームで会話しているため、常に生きた英会話が耳に入ってきます。

人の会話をいつも聞いている事で、教科書に出てくるような英文ではなく、スラングやどんな風に友達同士が英語で話すのかを覚えられたり、耳が英語にどんどん慣れてきます。

異文化を学べる

ドミトリーで色んな国の人やワーホリに行ったその国の人と住む事で、学校の教室内で同じ授業を受けるだけではわからなかった、その人の国の文化を知ることができます。

例えば、日本とカナダではお皿の洗い方(キッチンのシンクが2つに分かれている)一つ取っても少し違います。

日本では寝るときは基本的にパジャマを来て寝ますが、カナダの人は冬でも下着のみ、もしくはとても薄着で寝る人が多いです。

冬の日本で下着のみで寝る人は私は見た事はありませんでした。

また、一緒に食事をする、共同のキッチンやテーブルで食事を取ることで、その国の食文化も垣間見えます。

カナダで感じた事は皆ベーコンとピーナッツバターが大好きだということ。

日本の食文化について思わぬ質問をされたり、自分が当たり前だと思っていた事に驚かれたりします。

例えば朝私が卵かけご飯を作って食べようとしたら、「生卵を食べるの?!」と驚かれたり、私は朝ごはんをしっかり食べるタイプなので、朝フライパンで魚を焼いていたら、「朝から魚食べるの?!変わってるね。」と言われたりしました。

そういった何気ない質問から、日本の文化の話に発展したり、色々な会話ができたことがすごく楽しかったです。

レント(部屋代)が安い

場所にもよりまずが、通常一部屋を借りようとすれば安いところでも1カ月$500はかかります。

都会に行くともっと高いです。

しかし部屋をシェアするドミトリーや(一人部屋がある所もある)、会社の持っているスタッフアコモデーション(社員寮)だと、安いところで1日$7~で滞在できます。

私が住んでいたドミトリーは月$300でした。

差額×1年分となると結構な金額になります。

浮いたお金でワーホリ中に旅行に行けちゃいますね!

日本で仕事を探してから行く人、もしくはワーホリ中に仕事を変える人は、スタッフアコモ付きの仕事が見つかれば家を探す手間も省けるし、大人数のドミトリーなら、この記事に書いたようなメリットも付いてきて一石二鳥ですね!

自立した生活の準備になる

ドミトリーではもちろん、洗濯物など自分の事は自分でしなければなりません。

日本でずっと家族と住んでいて、洗濯物や食事の準備も親にやってもらっていた人の場合、自立の為のいい機会にもなるでしょう。

食事つきのドミトリーでない限り、朝昼晩の食事も自分で作らなければなりません。

ホームステイの場合はホストファミリーが食事を用意してくれますが、異国の地で自分で食材を買って腐らせたりしないように管理・料理をすることは、必ずいい経験になります。

私の場合、60人が住むホステルに住んでいたので、夕飯時には毎日共同キッチンが大混雑。

使いたいフライパンが使用中だったり、洗い物をしない人たちもいたので洗い物がたまっていたり、料理をするのは一苦労でした(笑)。

冷蔵庫は業務用の大きいものが置いてあり、プラスチックの箱に名前を書いてその中で食べ物を保存しますが、私はバナナが1本盗まれた事がありました(笑)。

冷凍のピザを盗まれた友達もいて、今となっては笑い話ですが、こんなこともドミトリーならではの経験と言えますね。

困った時も助けてもらえる

私の場合、雪山のドミトリーに住んでいて、休みの日に他のスキー場に行きたかった時のこと。

車を持っていなかった私は「明日○○スキー場に行く人を探してるんだ~」と何気なく同じドミトリーの友達と話していたら、その友達が「明日そこに行く人知ってるよ!一緒に車に乗れるか聞いてみようか?」とすぐに一緒に行ける人が同じ寮の中で見つかった事がありました。

ドミトリーに住んでいると常に周り(近く)に人がいて、全員が直接の友達でなくても、友達の友達が助けてくれたりします。

例えばレジュメなどの英語で困った時でも、わざわざ友達に電話して家に来てもらったりしなくても、ルームメイトや隣の部屋の友人に気軽に助けてもらう事が出来ます。

デメリットをあげるとしたら

メリットをたくさんあげましたが、デメリットも無いわけではありません。

一つはやはりプライベートの空間が少ないこと。

自分の部屋以外でもなるべく一人でのんびりと過ごしたい人、かなりの綺麗好きで、他の人が共同キッチンを汚すのがすごくストレスになってしまう人、自分だけでバスルーム・トイレを使いたい人は、ドミトリーでの生活はストレスになってしまうかもしれません。

また、多くの人が同じ建物で暮らしているため、盗難の危険性も残念ながらないとは言えません。

私の友人は、部屋のドアの横に置いておいた新品のスノーボードビンディングを盗まれてしまっていました。

日本はとても平和ですが世の中には色々な人がいるので、ドミトリーなどで大人数の中で共同生活をする場合は、大事なものや高価なものの自己管理も大切になってくるでしょう。

まとめ

ドミトリーに住むのは、一言でいうと楽しい!です。

多少のデメリットもありますが、そこに何年も住むわけではなくワーホリで1年間住むだけならば、私は絶対ドミトリーをおすすめします。

普通に部屋を借りて生活するだけでは経験できないことが、ドミトリーでは経験できるからです。

1年間のワーホリは本当にあっという間で、その国の文化を知るには足りないかもしれませんが、ドミトリーで多くの人と共同生活をすることによって、よりその国の文化を間近に感じられるはずです。

1年間のワーホリの中で、ぜひドミトリーにも住んでみてくださいね!