ワーキングホリデーで私がもっともやって良かったこと。それが、ホステルに泊まりながら、自転車でのロッキー山脈縦断です。ホステルやバックパッカーズというのは、リーズナブルなだけではなく、合理的で旅の本質が詰まっています。
そこで、ここではホステル・バックパッカーの基本情報や必需品を紹介するとともに、あえてホステルに泊まりたくなる!そんなホステルの魅力を、たっぷりとお伝えします。
- ホステルの楽しみ方
- ホステル泊の必需品、トップ5
- ワーホリ中に絶対やりたい、生涯の思い出となる旅。
- まるで「あいのり」!?初対面でも仲良くなれる旅マジック
1、ホステルの楽しみ方
ホステルやバックパッカーズやゲストハウスなどの利点はなんといっても、他の宿泊客との距離が近いことです。ホテルとは違い、部屋で、キッチンで、ロビーで、あらゆる場所で多くの人と接する機会があります。そんな人との出会いが、あなたの旅を180度変えることも!!
観光地のホステルでは長期滞在している人も少なくありません。穴場的なスポットや美味しいレストラン情報など、ガイドブックやインターネットには載っていない貴重な情報を教えてくれる事もあるので、いろんな人に積極的に話しかけてみましょう。もしかしたら、「じゃあ今から一緒に!」なんてことも珍しい話じゃありません。
「ホステルやバックパッカーに泊まった事がない」という人も多いかもしれません。日本にいるとあまり利用する機会のないバックパッカーやホステルですが、海外ではこのような宿泊施設が多く存在します。
基本的には、ドミトリーと呼ばれる2段ベッドの相部屋(男女別に別れていることが多い)、共有のキッチン・シャワー・トイレ。WIFIやパソコン、コインランドリーが完備されているところも多いです。冷蔵庫も共有なので、自分のものには名前を書いて入れましょう。もちろん2人部屋や4人部屋、団体用のキャビンを兼ね揃えている施設もあるので、旅のシーンに合わせて使い分けましょう。
そして、日本のホステルと大きく違うのが、カナダのホステルでは自炊ということです。日本のホステルでは朝食や朝・夕食を作ってもらえるところも多いですが、カナダではチェックインしたその時から、すべてがhelp your self(ご自由に)。
とはいえ、大都市から山奥まで、数多くあるホステルですが、場所が違えば雰囲気も施設内容も大きく違います。
カナディアンロッキーのレイクルイーズからジャスパーまでの約230キロ間、ガソリンスタンドは夏場のみの営業がひとつ。コンビニはもちろん自動販売機すらない大自然の中にワイルダーネスホステルが5つあります。
ここでは、電気も電話も繋がらず、トイレは外。水は外から汲んできて使うので、自然と誰もが節水を心がけるようになります。生ゴミや食べ物のゴミは、野性動物のことを考えて慎重に。そんなエコな暮らしを当たり前のように行っているところです。
しかし、時間とスペースだけはたっぷり。たき火を囲んで、それぞれの道中の思いで話や情報交換など、社交の場としての役割は充実。人と人を繋ぐ場所、それがホステルの大きな魅力なのです。
2、ホステル泊の必需品、トップ5
1)ビーチサンダル
ホステルというより、もはやカナダ生活の必需品ともいえるビーチサンダル。ホステルのシャワー室は、プールのシャワー室のようなところが多いので、足下が濡れてもいいようにビーサン必須です。
他にも、館内でくつろぐ時など、多くのシーンで大活躍です。
2)洗濯物ほしグッズ(バンジーコードや洗濯バサミなど)
必要最小限での旅行の場合、そのつどそのつど洗濯が必要。たとえコインランドリーが完備していても、下着や靴下ぐらいなら、自分で手洗いして干すのが懸命。そんな時、ベッドの横にちょっと干すために、バンジーコードがあるととっても便利です。ちなみに、カナダでは外に洗濯物をほす習慣があまりありません。また、観光地などでは、景観を損ねるという理由で、外ぼし禁止のところもあるので、天気がよいからといって無断でほすとトラブルのモトになることもあるので、もし外にほしたいときはオーナーやスタッフに聞いてからにしましょう。
3)小さめのポシェット
貴重品は肌身離さずもっておくのがベスト。また、カメラや携帯も一緒にいれておけば、ちょっとした時にすぐに取り出せて便利です。肩掛けできるウエストポーチサイズがオススメです。
4)チェーンロック
ちょっとした買い物や散策するのに、わざわざバックパックをまるごと持って行くのはいやですよね。そんな時、バックパックとベッドを自転車用のチェーンで繋いでおくと安心です。また、飛行機に乗せる時にも、スーツケースと違って鍵がないので、チェーンでしめて開かないようにするのにも使えます。
5)寝袋
基本的には必要はありませんが、山小屋タイプのホステルではブランケットがないことや、借りたブランケットだけでは寒いこともあるので、あるととても安心です。ただし、場所によってはノミやダニの持ち込みを防ぐ為に、寝袋の使用を禁止しているところもあるので、使う前には確認しましょう。
3、ワーホリ中に絶対やりたい、生涯の思い出となる旅。
夏のロッキー山脈といえば、日本からも多くの人が訪れる世界有数の観光名所。緑は濃く、どこまでも青い空と湖。残雪や氷河が残る、そそり立つ山々は荘厳で、圧倒的な魅力を放っています。
野性動物との出会いも多く、人間が自然の中に生かされている事をひしひしと実感させられます。
さて、そんなロッキー山脈にはバンフのフェアモントホテルなど、超がつくほどの高級ホテルも数多くありますが、ホステルの数も負けてはいません。
アルバーター州にあるホステルのほとんどがここ、ロッキー山脈沿いに集中しているのです。
時間をたっぷりかけ、思うぞんぶん世界遺産のロッキー山脈を楽しみたい!そんな私の旅のスタイルに、しっくりくるのが自転車での縦断。
日本からの荷物も、スーツケースでなく40?のバックパックで持って来たのもこのためです。雨具と寝袋とすこし厚めのジャケットとズンボの着替え1本とTシャツと下着の替えが数枚のみ。
自転車は、カルガリーのガレージセールで40ドルで手に入れました。もしもの時の、パンク修理用キットと携帯空気入れを買い、準備万端。
調べてみれば、ちょうどよいぐらいの感覚で、ホステルが点在。自転車旅行の人気の高さが伺えます。
カルガリーを出発して最初の宿泊地がカナナスキス。そしてキャンモア→バンフ→レイクルイーズ→ジャスパーへと続きます。その間、バンフナショナルパークに6つ、ジャスパーナショナルパークに7つものホステルが点在しているのです。
日本のホステルはいわゆる民宿的な雰囲気だったり、保養施設的な簡素なイメージのところが多いですが、ロッキー山脈のホステルは、どっしりとしたログキャビンや山小屋風。特に、バンフ、レイクルイーズは、ビジターセンターとしての働きも兼ね備えているので、つくりも立派。多くの情報が集まるホステルは旅人にとってはなくてはならないスポットです。
HIホステルは世界でグループ化しているものの、オーナーはそれぞれ。各ホステルごとに、オーナーの趣味や性格が現れており、DIY好きのカナディアンのこだわりが詰まっています。
ワーホリの行き先選びは、ずいぶん迷った人も多いのではないでしょうか。広大なカナダの西側と東側では雰囲気がことなり、どちらも捨てがたいですよね。せっかくカナダにきたのだから、この機会にぜひ多くの場所を旅してみて下さい。
あなたのワーホリの足跡を残しに、いますぐ計画を立てましょう!
下記のような、ホステルを利用したツアー会社もあるので、まずはそこから初めてみるのもいいかもしれません。
4、まるで「あいのり」!?初対面でも仲良くなれる旅マジック
ホステルと提携している旅行会社「ムーストラベルネットワーク」では、バンクーバーアイランド・ウィスラー・ロッキー山脈をめぐるウエスタンカナダの旅とケベック・ノバスコシア・ニューファンドランド島をめぐるイースタンカナダの旅が楽しめます。
各エリアのホステルからホステルへバンやバスを使ったツアーを開催。バスの最高遂行人数は西側で17人、東側では11人という少人数制なので、「スーパーによりたいっ」とか、「途中にある〇〇滝が見てみたい!」なんていう、みんなの希望も聞いてもらえる、オリジナルで小回りのきく旅が可能です。
ホステルではみんなで一緒に料理したり、撮った写真を共有したり、まるで合宿のような、大人の修学旅行のような、一体感のある旅行が楽しめます。
もし途中で気が変わり、同じホステルで連泊したければそれも可能。あとから来た別のバスに乗って旅を続ける事が出来るという気軽さがうれしいですよね。
旅の途中で新しい仲間が加わったり、バスを変えて違った雰囲気の旅が楽しめるというのもムースならでは。
例えるなら、昔流行ったフジテレビの恋愛バラエティ「あいのり」みたいです。初対面でも旅という共通の目的が人を仲良くさせてくれます。
ムーストラベルネットワーク
まとめ
ワ−ホリ中に旅を計画している人は多いでしょう。鉄道の便が悪いカナダでは、ほとんどの人がバスを使った旅行になると思います。
HIホステルの会員証でグレイハウンドの割引が受けられるので、この機会に会員になっておくのをお勧めします。心配な人は日本で作って行く事も出きますよ。
長くて身近いワーキングホリデー。悔いのないようしっかり遊んで下さい。
◆ホステリングインターナショナル http://www.hihostels.ca
◆ セイムサン バックパッカーズホステル http://samesun.com