これから語学留学をしたいと思っている方、語学学校へ入学を予定している方にとって最も気になるのが、語学学校では普段どのような授業が行われていて、授業をどう攻略して行けるか、という点ではないでしょうか。
また、学校での生活や学校の雰囲気、他国の生徒との関わりも気になる点かと思います。
語学学校が英語学習に向いている理由のひとつは、ほとんどの語学学校では、学校内での母国語の使用を禁止していることが挙げられます。
つまり、語学学校にいる間は必然的に、英語でインプットし、英語でアウトプットするという英語漬けの時間を過ごすことになります。
英語力がビギナーの人にとって語学学校へ行くことはやはり一番おすすめです。
語学学校へ行く魅力は想像以上です。
短期間でも、卒業する頃にはスラスラと会話でき、TOEICのスコアも劇的にアップしていたいですよね。
そうなるために必ず知っておいてほしい、心構え、授業で意識すること、授業後にやるべき取り組み、についてお話ししたいと思いますので、是非参考にしてください!
- 語学学校へ通う前の心構え
- 授業を楽しむ環境作りをする
- 語学学校で先生と合わなかった時の対処法
- 先生の言っていることがわからないと辛い思いをする
- 授業についていけなくなった時の対処法
- 学校が終わった後の行動が重要
1)語学学校へ通う前の心構え
例えば、英語のレベルが同じくらいのAさんとBさんがいたとします。
もともと同じ英語レベルで入学したにもかかわらず、Aさんは短期間語学学校へ行き爆発的に英語力が伸びました。
ところが一方、Bさんは、Aさんより長く通って行ったのに、一向に日常会話でもなかなかうまく話せるようになりませんでした。
このような留学生の英語力の違いは、留学前と留学中にどのように授業へ取り組むかによって生まれてきます。
実は、というよりも、もちろん語学学校へ通う前から、授業を実際受けるまでにどう自分が準備しておくか、しておかないか、とで授業スタート後に大きな差ができます。
留学前にできることとして、単語とある程度の文法を勉強しておくことは重要です。
実際に留学してみて気づくことは、単語さえ聞き取れれば、大体の話の意味は聞き取りができ、伝えたいことも伝えられるようになることです。
単語だけではダメなんですが、まずは単語を知らないと話になりません。
ですので少しでも単語数を増やしておくことでとても楽になります。
また、ひとつとても大切なのが、そもそも自分が語学学校へなぜ通いたいのかという目的をはっきりさせることです。
語学学校を通して、自分がどこまで英語スキルを伸ばし、その後に活用させるかということです。
語学学校に通う人の中には、留学したいからじゃあとりあえず語学学校に通って、友達づくりを目的に通う人も少なくありません。
友達づくりや交流の場にはもちろん学校はベストな場ですが、ただ海外に遊びに来ちゃった、という仲間作りだけでなく、せっかくの費用と時間をかけて行く語学学校ですから、自分の目標をしっかり持って取り組まなければ、授業は無駄になってしまいます。
実際に、そういったBさんタイプの授業をモノにできない留学生はたくさんいます。
そうならないために、ブレない目的と目標を掲げて授業に臨みましょう。
そして、初めての語学留学はやはり緊張します。
日本語のパンフレットをただ読んで決めた語学学校では、着いた途端に想像していたところと違う、どうしたらいいかわからないと戸惑ってしまうことがあるかもしれません。
ですので、語学学校選びも、日本人が少ないところ、また資格が取れる授業内容になっているところなど、卒業生の意見なども参考にして、是非とも自分の条件をある程度絞って選びたいところです。
受けられる授業の内容やスタイルは異なります。
英語力アップを狙って学校へ行くのであれば、徹底して英語を学べる語学学校への留学がおすすめです。
しかし、ここだと思って決めた学校へ通い始めたとしても、希望していた感じとは違ったな、と通い始めは気になり出すこともよくあります。
あまり固定観念を持たずに入学し、環境に順応できるように心構えをしておくことも、期待とのギャップも埋まりますし、大抵は始めの頃だけで、授業に慣れて行けることがほとんどです。
もちろん、合わなければそこで学校の変更もできるでしょうが、学校を渡り歩いている生徒の多くは、学校に問題があったわけではなく、本人のモチベーションが安定していない場合がほとんどに思われます。
日本にいる時点で自分の授業の希望に沿った学校選びをするとともに、実際授業が始まって順応していこうという心構えで、授業を受けられるようにしておきましょう。
2)授業を楽しむ環境作りをする
語学学校に入学するときは、一般的にレベル分けテストがあります。
筆記試験や先生と数分会話をするといった簡単なテストの場合がほとんどです。
レベル分けをした後、1クラス12名~15名くらいのクラスへと振り分けられます。
そのため一緒に学ぶクラスメイトは同じ英語レベルなので、授業に全くついていけないということはあり得ません。
もし授業を受けてみて、ついていけない場合は途中でレベルを落としたクラスへ変更もできますし、英語力が上がるごとにレベルの上のクラスに変更されます。
ですから、自分のレベルにあった授業が受けられるはずです。
しかしながら、これまで日本の義務教育で学んで来た英語の授業のスタイルとは全く異なるので、はじめは戸惑い、ついていけないと思うこともあります。
ついていけない、わからない、先生の言っていることが聞き取れない、つまり『チンプンカンプンと思うのは当たり前』なので、大丈夫です。
ただ不安になるのはやめましょう。
授業は先生が教えるだけでなくて、生徒も参加型です。
スピーキングや、ディスカッションも多く、発言することが求められます。
ここで意識するのは『大きな声で話す』ということです。
そして『間違っても恥ずかしくない』です。
ええ、大きな声で堂々と間違えたら恥ずかしい!そりゃあそうです。
でも、周りの生徒たちだって同じ英語レベルです。
あなたの間違いなんて、本当に気にしてませんから。
どんどん自信を持って発言し、アピールしていいんです。
もしわからなかったら、遠慮せずに聞くことも意識してください。
『わかりません。』『もう一度お願いします。』と尋ねる方法をまず習得しましょう。
英語力を伸ばし、授業をモノにするなら発言したもの勝ちです。
それから、意見交換はクラス全体で行われるだけでなく、4~5人のグループや、隣の人とのペアで行われることもよくあります。
グループでは、一つのテーマについて発表したり、別々に作った資料についてお互い意見交換をしたり、他の生徒を評価し合うこともあります。
また、ゲームなどを利用して英語を学んでいきます。
もちろんレベルによってその度合いは違いますが、先生の指示でみんなで何かをやる中で、そのために必要なボキャブラリーや文法が学べるようにレッスンがデザインされていますので、勉強という感じよりも楽しめる授業スタイルになっています。
他の生徒の発言もよく聞き、好奇心を持って『授業を楽しむ環境作り』が英語力向上のまず第一歩となるでしょう。
そこでもうひとつ意識したいのが、『先生と仲良くなること』です。
先生と生徒の間に信頼関係があるのってとっても大切なんです。
やはり信頼できる人、安心できる人から言われたことは説得力がありますし、授業に参加し発言するのが毎日楽しくなります。
良い先生は、レッスンの最初の時間や休憩時間に少し時間をとって普段の生活のことや、生徒について色々と聞いたりします。
その雑談も重要なのです。
自分のことも発言して、先生やクラスメイトとも信頼関係を築くのに役立てましょう。
3)語学学校で先生と合わなかった時の対処法
語学学校でどうしても先生の教え方が自分には合わないということでクラスを変えてもらっている学生を結構見てきていますし、私も先生が気に入らなかったからではないですが、クラスを変えてもらったことはあるので、あまり気にしないでカウンセラーに相談してクラスを変えてもらいましょう。
語学学校ではどのクラスが自分に合っているか
一般的には、自分のレベルより1段階高い分には、そのまま頑張った方がいいと言われています。
周りのレベルが自分よりも高いと、追いついていこうとして頑張りますので英語力が伸びます。
その逆に、自分のレベルよりも低いクラスになってしまったら、また授業が簡単に感じるようなら、すぐにクラスを変えてもらいましょう。
4)先生の言っていることがわからないと辛い思いをする
語学学校に初めて行く時には、リスニング力がかなり低い方もいます。
リスニング力がまったくない状態で、カナダに行くと、授業に参加しても、先生の言っていることがまったく理解できないということが起こります。
私がカナダの語学学校を視察に行くと、毎回、何度か日本人女性が泣き崩れている姿を目にします。
そういった日本人留学生のほとんどが、1週間頑張って、クラスに出たけど、全然、先生の言っていることがわからないので、パニックになって泣き崩れています。
カナダに行く前に、リスニング力はある程度つけていった方がいいので、カナダに行く前に、リスニング力をある程度鍛えておくことをオススメします。
5)授業についていけなくなった時の対処法
最初の頃は、授業を受けていて、何を言っているかわからないことがあるとつい、そのことばかりを考えてしまい、授業についていけなくなってしまうことがあります。
そんな時は、わからないことに気を取られないで、そのまま聴き続けるようにします。
そうすることで後で話の前後から聞き取れなかった部分も理解することができます。
頭の中でシャドーイングを行う
シャドーイングは英語の講義の理解やネイティブスピーカーが言っていることを理解するのにも有効です。
シャドーイングとは「影を追っていく」という意味の通り、相手の言っていることを真似して追っていくことを言います。
通常、シャドーイングでは、話し手のすぐ後について言っていることをできるだけ正確に真似ながら口に出して言っていきますが、講義の聴き取りでシャドーイングを応用する場合は、話し手が言っていることを頭の中でそのまま復唱するようにしてみて下さい。
そうすることで集中力が増し、理解度も高まります。
この講義の聴き方を身に着けることにより、ちょっとわからなくなってきた時や、集中力が落ちてきた時に、講義についていけるようになります。
語学学校の授業でノートを取ること
英語でのノートの取り方ですが、私の場合、講義中に大事だと思った部分をひたすら書き取るようにしていました。
私はノートを取っても、そのノートを見直すことがなかった時も多々ありましたが、それでもノートを取ると不思議なことに、講義の内容を覚えていやすくなります。
ノートを取ることにより、集中力が高まるので一層理解度が高まり、講義の内容を覚えていやすくなるのです。
またESL、レギュラーのクラスでも、先生が黒板に書くことは基本的に書き取るようにしていました。
また口頭で言うことは自分が大事だと思ったこと、覚えておきたいと思ったことを書き取るようにしていました。
6)学校が終わった後の行動が重要
授業で学んだことを、いかに日常で使うことができるかどうかで、英語力向上と習得に大きく関わって来ます。
授業中、先生に教わったり発言したりした言い回しを、日常のいろいろな場面で使ってみるようにしましょう。
そうすることの繰り返しで、次の授業へのステップアップに確実になります。
ほとんどの語学学校で授業以外に用意されているのが、放課後や週末などの時間を利用して行われる課外活動のアクティビティーです。
アクティビティーが毎日行われる学校もあれば、近場への観光旅行に週に一度連れて行ってくれるところもあります。
学校主催のイベントにはどんどん参加して、その中でも早速学んだ英語をアウトプットしていきましょう。
教室内で話したことが、『実際に自分で使ってみる』ということができたら、その言い回しや単語、会話は習得できたと言えます。
それから、語学学校では通常宿題が出ます。
留学先では授業の予習はほぼ当たり前と思っておいて良いでしょう。
一般的には、教科書を先に読んで勉強し、授業に臨むスタイルが定着しています。
そして基本的なことですが、授業で理解を深めた後は、復習してその内容を頭に定着させることももちろん重要です。
授業にただ出るだけではなく、授業の前後や学校の外で自分一人で行う学習量が結局は差を生みます。
英語力を本当に伸ばしていきたいなら、授業で使った例文を何度も繰り返し音読したり、教科書をしっかり見直したり、また英字新聞はどこでも手に入るので毎日読んでみたりする努力が必要です。
英語がまだできないうちは、やはりこう言った学習する努力がなければ、喋れるようにはなれないでしょう。
残念ながら、学校に行きさえすれば英語ができるようになるわけではありません。
結局は、どれだけ英語力を伸ばせるかは本人のやる気と勉強の内容次第です。
まとめ
語学学校の授業を攻略するに大切なポイントをお伝えしました。
自分から参加すること、楽しむこと、予習復習と努力すること。
そして、語学学校は、教わる場所じゃなくて、学ぶ場所です。先生が教えるだけじゃなくて、先生のサポートのもとに、生徒が学び、そして身につける場所なのです。
その意識と行動で授業はもうあなたのものにできます。
毎回の授業を大切に受けて、英語力をぐんと伸ばして言ってほしいと思います。