留学できる期間は人それぞれです。

1週間の留学、1ヶ月の留学、半年、1年、3年と色々あります。

『英語が話せるようになりたいけど、どのくらいの期間カナダに行けばいいの・・・?』とよく聞かれます。

このページでは、カナダに行って、英語が上達するまでの期間と期間に合った勉強方法について書いていきます。

  1. 短期留学の場合
  2. 長期留学の場合
  3. ワーキングホリデーの場合
  4. 留学前にできる勉強方法

留学するには沢山お金が必要ですので、自分の行ける範囲で留学しましょう。

どの期間行っても、英語は必ず上達しますので、その期間内にできることを探していくことが大切になります。

1、短期留学の場合

おしゃれなノートとペン

英語の留学期間を決めるのは、金銭面が多いのではないでしょうか。

金銭的な理由から、数週間?数ヶ月の留学にしか来られない場合もあります。

また留学するということは、海外で生活することに慣れる事も大切です。

だいたい1週間ほどで、海外にいるのは慣れると言われていますので、落ち着いて勉強をスタートする為にも、1週間以上の留学を計画しましょう。

英語が話せるようになるまでに、2000時間かかると言われていますが、これは2000時間勉強したらいいのではありまあせん。

2000時間英語を使うと喋れるようになると言う事です。

短期留学の場合は、短期間という事もあり語学勉強に集中できますので、英語が得意だった人や、日本で英会話教室に通っていたり、日頃から英語を勉強していたりする人は短期間でも驚くほど英語力が伸びていきます。

英語のテストが良かったり、英検などの資格も持っていたりする人は、とにかく英語を話す練習を滞在中にするようにしましょう。

英語は勉強ではなく、コミュニケーションです。

たくさんの人と話して、たくさんの人の話を聞く事が英語上達の近道です。

3ヶ月ほどの語学留学なら、ホームステイで滞在し、学校で習った英語を家族に使うようにすれば、英会話はみるみる上達するでしょう。

文法のレベルと同じくらいの英語力がつくのには3ヶ月が目安なのではないでしょうか。

英語が苦手だった人、文法などのまったくわからない場合も同じです。

短期留学の場合は、いかに英語が使える環境に自分を置くかで、語学力が変わってきます。

英語がなかなか喋れない人がたまに『文法なんてわからなくても大丈夫!』なんて言っているのを聞いた事がありますが、実際には文法を勉強するのはとても大切です。

なぜか・・・?

日本語と英語の文法が違うからです。

英語の点数が良かった人や、英検なども2級レベルを持っている人は、文法は理解しているけど喋れないだけなので、必要な事は喋る事と聞く事になりますが、文法がわからない人は、文法の勉強も必要になります。

また語学学校によっては、文法のレッスンをあまりしないところもあります。

この場合は、語学学校でしっかり一般英語を勉強し、ホームステイ先でがんばって英語を使い、部屋で文法の勉強をして寝る、そんな生活が理想的ではないでしょうか。

文法の勉強も中学や高校の時とは違い楽しいはずです。

勉強すればするほど、次の日にわかる英語が増えたり、習った文法を使ってすぐ誰かと話せたりする環境は、あなたの意欲に繋がって行くでしょう。

文法がわかないのに英語は喋れるようにはなりません。

自分が話せるようになりたいと思っているレベルの文法は理解できるようになりましょう。

3ヶ月、語学学校に行けば、それなりに英語は上達します。

しかしそこからなかなか上達しなくて悩む方が多く、長期留学などで、語学学校に残っている生徒は『授業がつまらない、上達しない』と悩んだりします。

ですので、ある程度、英語がわかるようになったら、自分の好きな事を英語で勉強してみましょう。

3ヶ月、語学学校へ通えば、専門学校に入学できるだけの中級の英語力も身に付きます。

専門学校と言っても、日本のような2年生ではなく、翻訳や通訳、ホスピタリティー、バリスタ、ヨガインストラクター、フラワーアレンジメント、ウェーブ関係などのコースを短期で受けられます。

値段も語学学校と変わらないので、通いやすいです。

日本にいる間から、どのコースを受けたいか決めていて、そのコースの入学可能レベルになるのを目標に勉強すれば、やる気もでますし、語学力も上がって行くでしょう。

2、長期留学の場合

疲れた表情の青年

長期留学や、語学留学を半年以上で考えている人は、英語を勉強するだけでなく、ビジネス英語コースや、TOEFLコース、IELTSコース、ケンブリッジコースを受講することを目指しましょう。

また、せっかく長い期間カナダに滞在できるなら、何か資格を取るようにするのをお勧めします。

カナダの短期留学で取れる資格は、翻訳、医療通訳、児童英語、TOEICなどの英語資格、全米ヨガインストラクターなどがあります。

ただし、どのコースを受けるのにも、中級TOEIC700点、英検2級程度の英語力が必要ですので、それを目指して勉強してみましょう。

専門学校なら、就労許可を貰える学校もありますので、インターンシップに参加して卒業証書を貰えば、そのままカナダで就職する事も夢ではありませんし、帰国後のスキルにも繋がります。

何がしたいかわからない場合でも、自分の好きな事を勉強する事を意識して、いろんなコースを見てみましょう。

日本にいる間に、ある程度英語が話せるようになっていたら学費も抑える事ができます。

『勉強はカナダに来てからでいい』と思わずに、『時は金なり』と思い日本にいる間から勉強をスタートさせましょう。

3、ワーキングホリデーの場合

教育コンセプトデザイン

ワーキングホリデーの場合は、多くの人が最初の数ヶ月語学学校に行きます。

学校に行ってから働き出す人がほとんどではないでしょうか。

語学学校は、ワーキングホリデーに参加する人にとっては、最初の交流する場でこれからの1年間を共にする友人たちにも会える場所にもなります。

カナダにワーキングホリデーに行く人は、勉強することが一番の目的ではない事などから、ワーキングホリデーに参加して1年間、カナダに滞在したのに英語が話せるようにならなかい人も少なくありません。

ワーキングホリデーでは、ワーキングホリデーのコミュニティーがあり、日本人が住んでいるアパートでのシェアハウスを紹介されたり、仕事を早く見つけてお金を稼がないといけないプレッシャーから日本食レストランを選んで働いてしまったりする事が原因だと思います。

ワーキングホリデーは働く事ができるビザですので、本来なら一番英語が上達してもおかしくないプログラムです。

上手に利用すれば、ワーキングホリデーで滞在中にカナダで就職先を見つける事もできます。

実はワーキングホリデーは半年間しか学校に行ってはいけないというルールがあり、そのため語学学校に行ってから専門的な知識を学ぼうとすると時間が足りない場合もあります。

またせっかく働けるのに、働かないで学校に行くばかりするのもお金が減るばかりで嫌になってしまします。

何か専門的な勉強をして、インターンシップや就職を考えているなら、観光ビザで入国しワーキングホリデービザは国内申請(カナダからの申請)するという方法もあります。

観光ビザで、6ヶ月間、語学のための学校に通う事ができ、働くことができるワーキングホリデーの1年間の期間をまるまる、インターンシップや仕事に使うことができます。

学校に長く行く分、資金は普通にワーキングホリデーに行くより必要になってしまいますが、専門的な勉強をした分、カナダの企業で働けたり、給料が多くなったりもします。

専門学校で紹介してもらえるインターンシップ先で残りのワーキングホリデー中に仕事をしたりすることもでき、時間を有効的に使うことができます。

ワーキングホリデーは1年間という長い時間の中で、勉強をし、仕事をし、自分で家を探して生活しないといけません。

その慌ただしい生活の中で目標を持って生活し続けるのが難しいのですが、今やるべきことを考えて行動すれば、必ずあなたのこれからのスキルに繋がって行くでしょう。

4、留学前にできる勉強方法

学習教育知識リテラシー概念

留学前に英語を勉強するのは、とても大切なことです。

語学力が高ければ高いほど、カナダに着いてから、選択肢が増えます。

また必要な語学力さえあれば、語学学校に行かずに専門学校に入学し専門的な知識を身につけることも可能です。

留学前に英会話教室などに通うこともできますが、留学資金を貯めながら教室に通うと貯金額が減ってしまいます。

ここでは、お金をかけずに勉強する方法があるのでいくつか紹介します。

①Grammar in use

Grammar in useという文法の教科書を知っていますか?

ケンブリッジのテキストで、初級から上級まであり、レベルが本の色で別れています。

アマゾンや楽天で、3000円ほどで買うことができます。

多くの語学学校もこの教科書を使用しているほど、わかりやすく文法の説明が書かれています。

テキスト自体すべて英語ですので文法の説明も英語ですが、初心者でも十分理解できます。

ビギナーは赤本、中級が青本、上級は緑本となっています。

留学前の勉強にも適していますし、留学中に勉強するためのテキストにも使えますので、出発前に購入することをお勧めします。

初級はBe動詞の使い方から教えてくれます。

少し簡単だと思うかもしれませんが、その簡単な文法でも知らない事なども多く、改めて復習がてらにやり始めると、とても勉強になります。

②Exchange

日本にいる外国人は、日本語を学びたい、日本人の友達を作りたいと思っている人が多いです。

交際交流センターなどに行くとよくlanguage exchangeの貼り紙を見かけます。

カフェなどで待ち合わせをして、日本人は日本語を無料で教えて貰うかわりに、英語を無料で教えてもらう事をlanguage exchangeと言います。

language exchangeのいいところは、お互いお金がかからない事、外国人の友達を作れる事です。

また日本語を教えるという事は、日本語の文化を教えることにもつながります。

出発前に日本について考えるいい機会にもなるでしょう。

③DVDを見る

この方法で英語が話せるようになったと言う人は少なくありません。

海外の映画やドラマを英語翻訳で観たり、日本語の音声英語字幕にして観たりすると、英語がよく理解できます。

最初は日本語音声英語字幕から初めて、ストーリーが理解できたら英語音声英語字幕、英語字幕でストーリーが理解できたら、英語字幕なしで観てみましょう。

気づかないうちに英語が頭に入ってくるようになります。

また英語字幕をネイティブの後について、ワンテンポおいて、同じスピードで声マネする練習は、シャドーイングとも呼ばれていて、同時通訳者やフライトアテンダントの訓練などでも使われている英語習得法です。

是非やってみてください。

まとめ

留学する正しい期間というのは、ありません。

どの期間行ったとしても必ず語学力アップになりますし、またスキルを身に付けることもできます。

ただし、必ず何をするのか決めてから留学に行きましょう。

英語を話す、勉強する!ではなく、どのレベルを目標にするのか、帰国後や留学中に資格を受けるなど工夫をしましょう。

留学中に勉強することをやめてはいけません。

留学中は一番語学力が伸びる環境にいることができるので、勉強すればするだけ、語学力は伸びていきます。

『海外にいれば英語が話せるようになる』そんな風に思ってはいけません。

日本にいても海外にいても勉強した分、語学力は伸びますので、期間にとらわれず、自分のできることを探してくださいね。