『1年留学したら英語が話せるようになりますか?』

そんな質問をされることがあります。

これはどう過ごすのか、または元々の英語力や語彙力、文法力によって変わってきます。

留学やワーキングホリデーに行くのには、学校を休学したり、仕事をやめたりするので勇気がいります。

その為、どのくらいの語学力が付くのか気になるのはしょうがありません。

このページでは、どんな留学をしてどのくらいの英語力になったのか、経験者の経験を書いていこうと思います。

  1. 多くの日本人が陥るワーキングホリデーのパターン(TOEIC300)
  2. ワーキングホリデー平均英語力にたどり着く為に何をしたか(TOEIC500)
  3. ワーキングホリデーでもこのレベルまで行ける!(TOEIC700)
  4. 学生ビザで1年間、資格を取得し帰国(TOEIC700)

『海外に行けば英語が話せるようになる』これは大きな間違いです。

頑張った人だけ、勉強した分喋れるようになります。

1、多くの日本人が陥るワーキングホリデーのパターン(TOEIC300)

ジャンプをする若者

ワーキングホリデーで1年間海外にいたのに英語が喋れないままで帰って来る人が多いです。

語学学校に3ヶ月行って、9ヶ月間海外で働くのに、なぜ英語が喋れないのでしょうか。

まず、エージェントに語学学校を紹介してもらうとします。

そうするとその学校にはどうしても日本人が多くなってしまします。

バンクーバーやトロントなどの人気がある都市は学校の日本人率が25%という所も多いです。

学校も英語力のレベルでクラスが分かれますが、当然のこと、ヨーロッパ系の人は中上級クラス、韓国人や中国人、他のアジアの国の人もほとんど中級クラスにいて一番下のエレメンタリークラスは日本人ばかりのクラスになります。

日本人がこれらのクラスに振り分けられる理由は会話力がないからです。

英語のペーパーテストをしたら、もしかしたら半数くらいは中級クラスに入れるかもしれませんが、学校のクラス分けのテストは面接になるので、会話力でクラスが分かれます。

そうなると初心者クラスは80%が日本人なんてこともあります。

また初心者クラスに初心者クラス3ヶ月目の先輩日本人なんかも残っていますので、そこから日本食レストランのバイトや日本人シェアハウスなどの日本人コミュニティーへの勧誘が始まってしまいます。

海外に着いて不安な時に、海外に自分より長くいる日本人先輩は心強く感じます。

最初はホームステイをしていても、1ヶ月目くらいからは皆自分で住む場所を探し出します。

どんなに外国人と住みたいと思っていても、英語がわからないのに英語のサイトで家を探し、英語でオーナーと日時を決めて、家を見に行って交渉するのは大変です。

そうなると、『最初だけ・・・時間がないし・・・』という気持ちで日本人シェアハウスでの生活が始まってしまします。

そうすると後は、日本食レストランを紹介してもらい、気持ちは『外国人と働きたい』と思っていても、生活の為に日本食レストランで働き出してしまいます。

ここでも、きっと、『最初だけ・・・慣れたら外国人と働く・・・』そんな気持ちはあると思いますが、一度入ってしまった日本人コミュニティーから抜け出すのは難しいです。

日本人コミュニティーには、英語が喋れないけどカナダで何年も暮らしているような人もたくさんいます。

同じワーキングホリデーで来ていて、『英語なんて、ジェスチャーでなんとかなる!!』そんな意見を聞かされると、だんだん『そうかもしれない!』と考えが変わって来てしまいます。

どんな人でもワーキングホリデーに来た当初は、英語が話せるようになりたい!と思っていますが、楽な方へ、楽しい方へ流されてしまう人も大勢います。

『楽しかったらそれでいい!』そうです。

楽しかったらそれでOKです!

サーフィンやスノーボードを楽しむ為に来ている人も大勢います。

しかし、帰国時の英語力はTOEIC300点ほどしか取れるかわからないレベルになってしまうでしょう。

この状況を回避したい場合は、なるべく田舎の学校へ行くこと、

なるべく早く(できれば出発前に)中級レベルの語学力を付け、日本人が少ないクラスに入ること、

絶対に日本人と住まない、

日本食レストランで働かないと言う強い意志を持ち、その気持ちを忘れないようにする事が大切になります。

2、ワーキングホリデー平均英語力にたどり着く為に何をしたか(TOEIC500)

小川を飛び越える女性

ワーキングホリデーで1年間滞在した人の平均英語力がTOEIC500点と言われています。

英検準2級ほどの英語力でしょうか。

生活には困らない程度の英語が使える。

外国人の友達がいて一緒に出かける事はできるが、難しい話は理解できない。

そんなレベルです。

『その程度の英語力・・・?』とがっかりするかもしれませんが、ワーキングホリデーでこのレベルに来るには、人一倍の努力が必要になります。

最初に紹介したような生活でこの語学力を身につけるのは難しいです。

TOEIC500点を目標にするなら、『ワーホリに行ってから勉強しよう』ではなく、日本にいる時から、少しずつ英語の単語や文法の復習などを始めましょう。

それでも語学学校に入ったら、初心者クラス(プレエレメンタリー)からのスタートかもしれません。

でも毎日学校にちゃんと通い、進級する事を意識しながら英語学習を頑張りましょう。

できたら『ジェスチャーで通じる!』と言っている人たちからも距離をとりましょう。

語学学校によりますが、週に一回進級テストがあったり、講師の判断でいきなり『明日から隣の教室ね!』と言われたりします。

まずは、そこを目標に、少しずつレベルアップしていきましょう。

ホストファミリーと過ごす時間も大切にしてください。

一日学校で、英語漬けで勉強したら疲れますし、部屋で一人になりたい・・・と思ってしまいます。

ゆっくり部屋で過ごす時間も大事ですが、できるだけ、少しでもいいので、食後ホストファミリーと話をしたり、今日の出来事など伝えたりしてみましょう。

「会話が保つかな?」と思うなら、教科書などを持ってその日にわかならかった事を聞いてみるようにしましょう。

ホストファミリーは基本常に家に留学生がいる生活をしています。

英語をわかりやすい言葉で教えるのにも慣れています。

ホストファミリーと交流したらその分だけ、語学力が伸びるでしょう。

学校を卒業する前から、仕事を探しだすようにします。

日本人用のサイトを見て探すと日本語環境の仕事が多いので、できたら現地の人が使っているサイトなどをみて仕事を探すようにしましょう。

また学校でバリスタやホスピタリティーのコースをプラスで受講していると、仕事が見つけやすくなります。

『最初だけ、英語に慣れるまで日本食レストランで働こう・・・。』

そんな気持ちに負けないで、『最初が肝心!!』と気を引き締めて、英語環境の仕事を探しましょう。

カフェでもお皿洗いでもラインクックでも掃除でもなんでもいいと思います。

まず、英語環境で働いてみる事が大切です。

また家探しも英語が苦手で、英語のサイトで家探しが難しいなら、英語が得意な友達に助けてもらいましょう。

日本人がいない家に住む事が肝心です。

こうして少し意識して自分の生活を英語環境にすることでワーキングホリデーが終了した時の英語力がTOEIC500点ほどになります。

誘惑が多いですが誘惑に負けないように、『英語が話せるようになりたい!』と強く思っていた頃の気持ちを忘れないで一年過ごしてください。

3、ワーキングホリデーでもこのレベルまで行ける!(TOEIC700)

勉強する姉妹

ワーキングホリデーは、働いてもいいし、学校に行ってもいい。

ある意味、何でもできるビザです。

ですので、大学留学や高校留学した人たちとは違い、過ごし方で語学力に差ができます。

そんな何でもできるワーキングホリデーの特性を活かせば、帰国後のスキルに繋がるような経験もできますし、TOEIC700点代も目標にする事ができます。

ワーキングホリデーは半年間学校に通う事ができますので、資格を取る事も可能です。

資格を取れば、残りの半年間は資格を活かしたインターンシップの経験や、現地の職場で働く事もできます。

英語初心者なら、最初は語学学校に通います。

そこでは、その次の学校に入学するのに必要な語学力を身につけなければいけません。

例えば医療通訳の学校は、中級レベル(TOEIC500程度)が入学できるレベルになっていますので、3ヶ月以内にそのレベルになるよう努力しましょう。

バンクーバーのメインランドクリニックでは、3週間のコース+インターンシップに4週間参加する事ができます。

児童英語のコースは帰国後に、英会話講師や小学校で英語を教える資格を取る事ができます。

トロントにあるEmbassy English校では、12週間の基礎英語コースから始められ、8週間のJ-shineコースを受ける事ができます。

トロントの幼稚園でのインターンシップもあるので、帰国後は英会話講師として活躍できるでしょう。

このほかにも、トリマーは3ヶ月、バーテンダーは1ヶ月、ウェブデザインは3ヶ月、ホスピタリティーは6ヶ月のコースなどがあります。

インターンシップでの経験は日本に帰ってから必ず役に立ちます。

またカナダでそのまま就職する事も可能になってきます。

高い英語力が身につき、経験があるなら仕事を見つけるのは簡単でしょう。

4、学生ビザで1年間、資格を取得し帰国(TOEIC700点以上)

ビジネス女性

ワーキングホリデーという便利なビザがあるのに、なぜ学生ビザを取って留学する人がいるのでしょうか?

それは、ワーキングホリデーでは半年間しか学校に通えないからです。

半年間以上在学し、資格を取りたい場合は学生ビザが必要になります。

語学留学の場合は、就労許可がないのでインターンシップなどに参加できませんし、バイトもできません。

しかし専門学校に行けば、就労許可が出るのでインターンシップやバイトができます。

学生ビザを選ぶ人は目標などもしっかり持っている人が多いので、語学力も1年の留学でしっかり上がります。

語学学校に1年間、通うか、または、ある程度の英語力が付いたら、専門学校で興味がある事を学ぶのもありです。

学校によっては、英語力の指定があったり、入学時期が決まっていたりする学校も多いので、気をつけましょう。

長期間、学校で勉強するとなると、専門的な語彙力や理解力、またプレゼンテーション能力も付いてきます。

また語学学校とは違い現地の学生も多くクラスにいるので、100%英語環境になります。

好きな事や興味のある事を学ぶ事が一番の英語勉強法です。

入学する流れは、まずは語学学校で専門学校に入学するのに必要な英語力を身につけてから専門学校に数ヶ月通うようになります。

インターンシップなども専門学校で紹介してもらえるので、ぜひ参加しましょう。

まとめ

留学に行きたいと思って、頑張って夢を追いかけ貯金をしている時の気持ちと、目標を達成し海外について生活が始まった後の気持ちには、みんな変化があります。

日本を離れ、海外での生活がスタートしただけで満足してしまう事もあります。

留学する事を目標にしたり、『英語が話せるようになりたい』とアバウトな目標を立ててしまったりする人が、最初に紹介した日本語環境の生活になってしまう傾向があります。

あなたの目標はしっかりしていますか?

語学力がどのくらいになるのかを心配するより、海外で何がしたくて、どのくらいの英語力が必要になるのか、そちらの方が大切かもしれません。