半年留学したら英語は喋れるようになるのか?

2020年のオリンピックに向けて、日本も国際社会の流れが強くなってきている為か、学校を休んで半年の留学をしたり、学生ビザを取って語学留学や資格留学をしたりする人が増えています。

そんな中、皆が気になるのが英語力ではないでしょうか。

留学する理由は『語学力の向上』が多いと思いますが、実際に半年留学したらどのくらいの成果があるのかは留学前に気になる事だと思います。

このページでは、半年の留学で得られるものについて書いていきます。

  1. 半年間の高校留学で得られる英語力とは・・・?
  2. 半年間の語学留学で得る語学力とは・・・?
  3. 半年間でも資格が取れる!
  4. 留学生が英語を話せるようになるまでの流れ・・・

留学に行きたい!

そんな気持ちは大切ですが、現実をしっかり見る事も大切です。

半年間の高校留学で得られる英語力とは・・・?

読書する女の子

半年間の高校留学は、留学というより『お試し留学』に近く、この6ヶ月間の留学では、カナダの大学に入学するような語学力は付きません。

また帰国後、高校を卒業し大学に行き、就職した時に留学時の英語力はなくなっていますし、国際大学に行くのに有利になることがあっても、半年間で英語がペラペラになったりはしません。

カナダに高校留学を半年間する場合に必要になる費用は150万円ほどかかります。

あなたの家が裕福で、この150万円を出してくれるなら『お試し留学』に行き、海外の生活を体験するのは良い刺激になると思います。

また学校の交換留学生に選ばれたり、奨学金などで留学資金を提供してもらえたりするなら、半年間の留学はあなたの将来の為に良い経験が得られるものになるでしょう。

半年間の高校留学はお金を親に出してもらって行くものではないということです。

高校の交換留学生に選ばれなかったとしたら、語学力が足りないということかもしれません。

留学したら授業はすべて英語になり宿題も英語ですので、必要な語学力がなく留学して苦労するのはあなた自身です。

また海外に行けば英語が話せるようになる、行けばなんとかなる、そんなことはありません。

もしもあなたが海外で働きたいと思っているなら、海外の大学に行く為にこの高校留学に必要な資金は貯めておいた方がいいでしょう。

海外で生活してみたい。

そう思っているなら社会人になってから貯金をしてワーキングホリデーで1年間、カナダに滞在できます。

英語が喋れるようになりたい。

そんな夢もワーキングホリデーで叶えることができます。

ですので、半年間の高校留学を考えているなら、奨学金制度や交換留学制度について知っていてもらいたいです。

交換留学は基本10か月の団体が多いですが、学校によっては半年間の交換留学を行っている場合もあると思います。

交換留学の場合、授業料が免除になりますし、ホームステイもボランティアの場合もありますので、留学に必要な資金が低くなります。

一番良いのは、自分の通っている学校に問い合わせをすることですが、学校に交換留学制度がない場合は、交換留学を斡旋している協会を探しましょう。

・JFIE国際交流・留学を支援するNPO

http://www.jfie.gr.jp/exchange.php

・AISE日本事務局

http://www.aise.gr.jp/exchange/scholarship.html

奨学金制度あり

・ICC高校留学

http://www.koukou-icc.jp/scholarship/

奨学金制度あり、1年間の授業料免除など

・トビタテ!留学ジャパン

http://www.tobitate.mext.go.jp/

自分の得意な分野で留学ができ、自分で留学計画を立てることができる返済不要の奨学金です。

また各市町村でも交換留学の斡旋や奨学金制度があるので、市役所で確認してみましょう。

高校留学では、現地の高校生と同じように英語の授業を受け、宿題なども出ますので、基礎英語力が必ず必要になります。

ただ高校で現地の高校生と授業を受ける前に、まずは、ESLで他の国から来た生徒たちと英語の授業を受ける準備をします。

半年間海外で生活すると、まずヒアリング力が飛躍的に伸びます。

ネイティブの言っていることが理解できるようになったり、英語で映画を見てなんとなく内容がわかるようになったりします。

スピーキング面でも、シチュエーションに合わせて使う言葉が使えるようになるでしょう。

人に会ったらこう言う、別れの場面ではこのフレーズを使う、などスムーズに言葉がでるようになります。

自分で英文を作ると、文法の間違いなどはありますが通じる程度には半年あればなれます。

6ヶ月というと、英語に慣れてきた一番いい時期に帰国することになりますので、帰国後、英会話教室に通ったり、留学生のホームステイ先になったりすることで、英語力を維持する必要があります。

帰国しても英語でDVDを見たり、勉強を続けたりすれば語学力を伸ばすことも可能ですので、身につけた語学力を維持できるように頑張りましょう。

2、半年間の語学留学で得る語学力とは・・・?

カナダに半年間の語学留学をする場合、観光ビザで学校に通うことができます。

またワーキングホリデービザがないアメリカに留学を考えている場合は、学生ビザが必要になります。

海外で生活すると英語が話せるようになると、よく思われていますが実際はそんなに簡単なことではありません。

普通に英語が話せるようになるのには、2000時間必要と言われていて、大学留学などした人が2年目から英語が理解でき、伝えたいことが伝えられるようになると言われています。

大学の留学で2年かかるということは、語学学校に通って半年で英語が喋れるようになるのは難しいです。

しかし留学をすることによって、自信がつきます。

知っている単語を並べて、相手に伝えようとする姿勢が身につきます。

日本人が英語を喋れないのは、日本人はシャイな部分があることが大きいです。

留学すると英語を間違えたりすることよりも、伝えようとすることの方が大切なことに気づきます。

そういった部分から半年ほど留学すると英語で会話をすることに抵抗がなくなったり、外国人に対しても抵抗なくなったりしてスムーズに話ができるようになります。

半年の留学で得るものは、選ぶコースにもよります。

TOEICなどを強化するようなコースを受講すれば、点数を上げることはできますし、半年もいれば英語に耳が慣れてきて、なんとなく会話を理解できるようになります。

英語を本格的に学びたいなら2年以上の留学が必要になりますし、半年の語学留学で英語を身につけるのは難しいです。

英語初心者で半年間語学学校に通った場合なら『なんとなく英語がわかるようになる』
それが半年語学学校に行った結果になるでしょう。

3、半年間でも資格が取れる!

もしもあなたに中級レベルの英会話力があるなら、語学学校は数週間や一ヶ月だけにして、資格を取るための専門学校に行くことをお勧めします。

語学学校1ヶ月を含めて5ヶ月間専門学校に行けるなら、資格も十分に取ることが可能です。

ビジネス英語を学べば、外資系の会社への就職が有利になりますし、学校がインターンシップを紹介してくれるので、参加できれば必ず就職時に役に立つでしょう。

語学留学をしただけでは、履歴書などにも記入できませんし、語学力の証明にもなりません。

しかし、半年の留学中に、資格を取りインターンシップを経験することで履歴書にも記入できますし、就職する時に掲示することができるようになります。

また自分の好きなことを勉強すると、みんな学習意欲が増します。

語学学校で英語ばかり習っていても飽きてしまいますし、3ヶ月目から語学力が伸び悩んできます。

受講する資格は自分の職種に合わせて、スキルアップになるものを選んでもいいですし、新しい何かに挑戦することもできます。

またカナダで取る資格はアメリカや他の国でも資格として使えるインターナショナルな資格が多いですし、日本に帰国してからでも国際的な資格を持っていることは企業からしても、あなたのスキルは魅力的なスキルになるでしょう。

語学学校よりも専門学校の方が、値段が少し高くなりますが、その分資格やインターンシップの紹介などもしてもらえます。

もしも英語が初心者でも初心者から始められるコースなどもありますので、探してみましょう。

このような専門的な知識を身につけることができれば、語学力は確実に上がっていきます。

専門学校に入学するのに必要な英語力は基本TOEIC500点ほどですので、半年間コースを受講し、インターンシップを経験すれば700点くらいになるのも可能でしょう。

4、留学生が英語を話せるようになるまでの流れ・・・

英語が喋れるようになるまでの流れ・・・と言っても半年間でどのように心境や環境が変化するのか、書いていこうとおもいます。

一ヶ月目

海外について一ヶ月目の心境の変化には驚かされます。

少し心がアンバランスなせいか、100%楽しくて日本に帰りたくない!と思ったり英語なんて喋りたくも聞きたくもない!と思ったり、気持ちが大きく揺れます。

どんなに毎日学校に通っていても、最初の1ヶ月はとりあえずフレーズを場面場面で覚えて使い、フレーズ本を持ち歩いていて注文する前、バスに乗る前、ホームステイ先での会話・・・など何かをする前に本を開き、その本通りに喋るのが精一杯です。

学校には英語を勉強しに来ている人ばかりなので、気兼ねなくブロークンイングリッシュが喋れますが、帰り道やホームステイ先での会話には苦労します。

右も左もわからない海外での生活に慣れるのが精一杯です。

最初の一ヶ月は、まさに海外の生活に慣れる為の一ヶ月です。

二カ月目

学校や生活が落ちついてきますが、気持ちにも変化が起こります。

生活が慣れるということは、海外の生活が普通になるということです。

ここで海外生活を満喫して、満足してしまう人も多いので注意してください。

英語はリスニング力が付いてくるので、先生の言っていることや決まり文句のような挨拶などは聞き取れるようになります。

イエス、ノー、OKなどの意思がスムーズに伝えられるようになりますし、単語を並べて、短い文を少し作れるようになります。

まだまだフレーズ本は手放せません。

三ヶ月目

学校の勉強も難しくなり、文法面も気になってきます。

今までは伝わればOK!と思っていたのに、間違えている英語が嫌になり、自分自信で間違いに気づくので、急に英語が喋れなくなったりします。

自分の文法力に言語力がついて行っていないから起こる現象です。

この時期が低迷期で抜け出すのに3ヶ月ほどかかる人もいます。

その場合、3ヶ月間急速に伸びた英語力もここで止まってしまします。

四ヶ月目

低迷期・・・英語を話したり聞いたりするのが嫌になりホームシックになる人も多い時期です。

低迷期だからこそ、専門学校などにコースを移すことで、また新しい刺激を受け学習意欲を維持することができます。

この時期に英語が話せなくなるのは、文法の間違いに気づくからなので、脱出方法は一つしかありません。

文法を一からやり直し、語彙力を付け、ネイティブの友人を作って楽しく過ごすのが一番です。

勉強して自信をつけたら、間違えてでも伝えることの方が大切だと気づくでしょう。

五ヶ月目

低迷期から脱出(してほしい!)

すると、英語がスラスラでてくるようになります。

発音が少し綺麗になり、相手に通じる英語が身についてきます。

現地のテレビを見てなんとなく言っていることが理解できるようになるので、ドラマなどにも挑戦できます。

六ヶ月目

外国人の友達もでき、ホームステイ先の家族とも会話らしい会話ができるようになってきます。

質問されるばかりでなく、こちらから質問したり今日の出来事を英語で伝えてみたりできるようになります。

もしかしたら半年目が一番楽しい時期かもしれません。

ホームシックは消えてしまって、帰国時には『まだ帰りたくない!!』という気持ちでいっぱいでしょう。

まとめ

半年間の留学では生活に慣れ、学校に慣れ、英語に慣れ・・・日々忙しい中一瞬で半年が終わってしまします。

また来たい。

そう強く思うと思います。

一度来れば、勝手もわかり2度目の留学は一度目よりも安く、簡単に実現することができます。

留学できるチャンスは一回ではなく、あなたが望むなら無限大にあります。