海外留学には、多額の資金が必要になります。

学費だけでなく、生活費、教科書代、通学費、航空券代、食費。

カナダなどの物価の高い国への留学には、少なくても1年間で200万円~400万円と言われています。

海外の大学などに留学を考えている殆どの人が、現在大学に通っている人で、大学の学費を払いながらの留学資金となると、留学を諦めるしかなくなる場合が多いです。

そんな時に奨学金制度を利用すれば、学費のローンが低金利、または無金利で組めたり、給付されたりすることもあります。

このページでは、そんな奨学金を貰うことができる学生の条件について書いていきます。

  1. 成績で決まる条件
  2. 家計状況で決まる条件
  3. 掲示する資格

奨学金が貰えるかどうかは、応募してみないとわかりません。

奨学金には条件がありますが、条件外でも受給されることはあります。

まずは、応募してみましょう。

1、成績で決まる条件

条件

奨学金は、優秀な学生のための支援機関です。

奨学金には3種類あり『給付型奨学金』は返済義務がなく、基本基準が高くなっています。

『無利息貸与型』は、奨学金を返済する義務がありますが、利息がなく100万円借りたら100万円返すだけでいい奨学金です。

また在学中は返済しなくてもいいので、お金の心配をする必要なく留学することができます。

『有利息奨学金』は、条件などが低いため審査に通りやすいですが、利子が付きます。

しかし銀行の教育ローンに比べると、利子も低いのが特長で最高でも3%ほどです。

殆どの奨学金の条件に成績についての項目があります。

あくまでも奨学金は、優秀な学生が金銭面で修学を左右されないために支援するための機関であることを覚えていてください。

また、学生のみが申し込み可能なものも多く、個人の申し込みではなく、在学している学校を通して申し込みをするものや、留学予定の学校を通して申し込みするものなど、奨学金によって違います。

地域自治体が運営しているのは、市役所などでの申し込みになります。

奨学金には色々な種類がありますので、各機関に確認しましょう。

給付型奨学金は、特待生制度、成績優秀者奨学金ともよばれ、入学する学校の入試試験の結果や、入試前の学校での成績が左右され、トップ成績の生徒のみ受け取ることができます。

JASSOの給付型奨学金は、全体の1/3の成績で申し込み可能と言われていますが、この奨学金は、難しいと思い申し込みしない人も多いと聞きます。

一か八か、申し込みをしてみてもいいかもしれません。

また特定の分野に特化し、大学や大学院で博士号の取得を目的にした留学なども支援してもらうことができます。

給付型が難しい場合は、貸与型奨学金もあります。

貸与型は基準が低く、成績の基準は平均で申し込みができます。

意欲がある学生のための奨学金ですので成績の他に、学問への意欲の証明も必要になるので、出席率や資格、コンテストなどの経歴なども見られていくでしょう。

2、家計状況で決まる条件

所得

奨学金の多くは、金銭面での支援でもあります。

奨学金を申し込みする条件に家計状況も、もちろん入ってきます。

家計支持者の収入や、世帯数で収入限度もかわります。

また奨学金の多くは、学生自ら背負うローンになるので、親の借金などもあまり関係なくお金が借りられます。

世帯収入の限度もそこまで低くなく、600万円~1000万円以下の年収なら、受給が可能の場合もあります。

提出書類は源泉徴収書が必要になります。

現在、大学生の半数が奨学金を利用して大学に通っていると言われています。

現在、奨学金で大学に通っている人が、留学を考える場合は、国の教育ローンや銀行の教育ローン、または留学先で給付される奨学金の利用になるでしょう。

しかし、給付型の奨学金を貰えるひとは稀で、殆どのひとが借りたお金を就職してから返す必要があります。

奨学金や国の教育ローンは、教育費用とみなされ『借金』とはあまり思われませんが、毎月返済する義務がある以上、借金に違いはありません。

1年の留学で300万、2年で600万円必要な海外留学。

奨学金は毎月10万円ほどの支給なので、給付型の人も貸与型の人もプラスで教育ローンが必要になるでしょう。

自分の返済できる費用に合わせた留学期間にし、無理のない返済プランをたてましょう。

また返済する期間はなるべく短目にするのをお勧めします。

大学に4年、留学に1年在学する場合、卒業するのは24、25歳です。

30歳で結婚しようと思うと、返済する期間は5、6年に設定していないといけません。

社会人になると車が必要になったり、結婚して家を建てたり、子供ができたらお金が必要になります。

そうなれば、教育ローンの支払い、車のローン、家の借金など借金が増えるばかりになってしまいます。

借りるお金は、なるべく最小限に抑えましょう。

また語学留学や、専門的な知識のための留学ならワーキングホリデープログラムを利用することもできます。

現地で働くことができるので、奨学金や教育ローンは適用されませんが資金も少なくてすみます。

海外で生活してみたい!

そんな夢があるなら、ワーキングホリデープログラムをお勧めします。

3、掲示する資格

机

奨学金を申し込む場合、英検などの資格の条件などはあまりませんが、意欲がある学生を支援するものなので、意欲的に学問に取り組むことは、大切なことです。

もちろんそれは奨学金だけでなく、のちの就職にも有利になっていきます。

また海外派遣のトビタテ!留学ジャパンなどでは、現地での活動に支障がない英語力を求めているので、英語ができないと応募もできません。

TOEICや英検などは、英語力の証明になりますし、スピーチコンテストや科学コンテスト、論文コンテストなどに出て、自分の能力を証明する事も必要です。

奨学金には、何か特化した能力がある人を支援したり、スポーツやリーダー育成をしたりするのが目的のものもあります。

日本の機関ではなく、現地の大学の奨学金を受ける場合にも、英語力や学力に対しての意欲を示す事が大切になります。

奨学金などの申し込みは、留学予定の1年前から始まるものが殆どです。

奨学金が必要だと思った時に、掲示する資格がなく急いで申し込むより、日頃から学問に励む事が奨学金を給付するのに有利になっていくでしょう。

まとめ

奨学金以外にも、教育ローンを利用する事もできます。

教育ローンは奨学金と併用して利用する事もでき、奨学金のみで足りない場合教育ローンにも申し込みをします。

奨学金は毎月の支払いだったり、大学に直接支払われたりしますが、教育ローンは一括で手元にお金が入るうえ、航空券代やテキスト代、家賃などにも使う事ができるので、留学資金が足りない場合や親の支援が受けられない場合には教育ローンが活躍します。

奨学金を申し込む際には、いつ、どのような形でお金を支給してもらえるのか、学費以外にもいくら留学に必要なのかなども知る必要があります。

また返済しないといけないのを知らなかったなどの意見も聞きます。

説明などは自分の責任でしっかり聞いて、わからない事は質問をする事が大切です。

『知らなかった』では、すまされませんよ!