カナダは世界で2番目に大きな面積を持つ国ですので、『カナダの気候』と一言で言っても様々です。

気候の種類も5種類あります。

  1. 西海岸海洋性気候(バンクーバー、ビクトリア
  2. 温暖半乾燥気候(バンフ、カルガリー)
  3. 寒冷氷雪気候(トロント、ケベック)
  4. 寒帯気候(イエローナイフ)
  5. ツンドラ気候(ヌナブト北部)

また同じ気候内でも山の上に住むのと山の下に住むのでは気候が変わってきます。

このページでは分かりやすく、主要都市の気候に分けて説明していきます。

1、西海岸海洋性気候(バンクーバー、ビクトリア)

カナダといえば寒い!!とイメージしている人が多いと思いますが、バンクーバー周辺はあまり寒くありません。

経緯は北海道と同じくらいですが、大阪や名古屋と同じくらいの気候です。

気温だけみると日本より寒く思えたりしますが、こちらは陽があたるとポカポカと暖かく感じます。

雨季:11月-4月 ウィスラーなどの山岳地帯は雪が沢山降りますが、市内は雪があまり降らず、冬の間は雨が続きます。

冬に晴れると日差しが暖かいので、寒いのに半袖で歩いている人や、レストランのテラスでご飯を食べている人を見かけます。

気温はだいたい10度前後で意外に過ごしやすいですが、雨が降るので寒く感じるかもしれません。

レインブーツは必需品になります。

乾季:5月-10月が乾季になります。

夏は日本のように蒸し暑くなく、夜も涼しく寝ることができます。

夕暮れは気温が下がるので、外出の際にはジャケットが1枚必要になるでしょう。

日差しが強いのでサングラスが必要です。

また日照時間がとても長く11時を過ぎても明るいです。

この周辺では、オンタリオでは見られる紅葉もあまり見ることができません。

太平洋に面し、暖流が流れているので気温は1年を通して穏やかなのが特徴です。

バンクーバーのベストシーズンは5月と言われています。

暖かく過ごしやすい、夜も9時頃まで明るいのでゆっくり観光を楽しむことができます。

2、温暖半乾燥気候(バンフ、カルガリー)

標高2000m級のロッキー山脈周辺では夏は短く、冬が長い、そして天候の変化も激しくなります。

冬の間は雪が多く、多くのスキー場でウィンタースポーツを楽しむことができます。

春は4月下旬にやってきますが、まだ雪が降ることもあります。

美しい湖もまだ凍ったままで、氷が溶けるのは5月中旬とされています。

5月は気温の変化が激しく、冬のように寒い日や夏のように暖かい日があります。

夏は過ごしやすい気候ですが、朝晩の温度が下がるので夏でもセーターなどが必要です。

ここでも日差しが強いので、日焼け止めやサングラスが必要です。

9月から秋が始まり、紅葉も見ることができます。

ただし日本のように紅葉を楽しむ文化はないみたいです。

9月は積雪を観測することもあります。

9月-10月は『インディアン・サマー』と呼ばれていて晴天が続きます。

これが終わると長い冬が始まります。

バンフのスキー場周辺で仕事がしたい場合、冬になる前に行けば仕事を探しやすいです。

冬になってから行くと、もういい仕事はなくなっているかもしれません。

寒波がくるとマイナス30度を記録することは珍しくありません。

外出するなら、防寒具が必要になります。

防寒具は日本から持って行くより、カナダで良いのを買うのをお勧めします。

3、寒冷氷雪気候(トロント、ケベック)

この地域は、夏は暑く冬は寒いのが特徴です。

4月末くらいからコートが必要なくなります。

春の始まりはその頃からになりますが、5月には急に気温が上がり夏日になることもあります。

6月-9月中旬まで夏模様が続き、比較的さわやかな気候です。

バンクーバーと比べると、トロントの方が気温も湿気も高いです。

この地域では9月下旬から10月中旬にかけて美しい紅葉を見ることができます。

冬は大変厳しく、特に中部平野の方ではマイナス40度を記録することも少なくありません。

また湖から吹く風が強く、実際の気温より寒く感じます。

ケッベクはトロントより、冬の気候は厳しくなりますので防寒具が必要になります。

4、寒帯気候(イエローナイフ)

イエローナイフはオーロラが見える街として有名です。

夏は短く冬が長いです。

春、秋はほぼなく、寒さは5月末まで続きます。

6月になると日照時間が非常に長くなり、白夜ほどではないが深夜になっても夕方のような時間が続きます。

また経緯が高いので夏の気温は高く30度近くになることもありますが平均気温は15度程度です。

9月になると寒くなり、朝晩は氷点下になります。

この時期から天候が悪くなり10月から11月まで1年間で一番の積雪量を観測します。

冬の寒さはすさまじく、マイナス50度近くなり、防寒具なしでの滞在は難しくなります。

あまり知られていませんが、条件が揃えばオーロラは1年中見ることができます。

その条件は、

・雲がなく、天気が良いこと。

・空が暗いこと。

・太陽活動が活発であること。

なので夏でも晴れていれば見ることができます。

また夏は気温が緩やかなのでオーロラ鑑賞にはぴったりです。

夏場のオーロラ鑑賞シーズンは8月中旬から9月下旬です。

しかし夏場はハイシーズンになるので、ホテルやフライトなどは高くなってしまいます。

4月から8月初旬は日照時間の関係でオーロラ鑑賞が難しくなります。

10月、11月は雪が多いのでオーロラ鑑賞には向いていません。

冬シーズンは11月下旬から4月上旬になりますが、このシーズンはとても寒いですが快晴率が高いのでオーロラが見やすくなります。

どの時期に行くにしても、1泊ではオーロラはなかなか見ることができないので、数泊するのをお勧めします。

せっかくカナダに来ているのだから、オーロラを是非見に行ってください!

5、ツンドラ気候(ヌナブト北部)

この地域はイヌイットのカナダでの総人口の83%をしめていて、このヌナプトはネイティヴ達からは『我々の地』と呼ばれています。

夏も平均気温は12度程度、冬場は気温がマイナス15度から40度ほどになります。

あまり知られていませんが、ここには手付かずの自然があり、全世界の50%の白くまが住んでいたり、ノースウエスト・パッセージ(北西航路)クルーズに飛び乗ったら、ジャコウウシ、セイウチやホッキョククジラに目を光らせながら、イヌイットの歴史や遺産を学ぶことができます。

また氷河を見ることもできることで有名です。

少し遠いですが、トロントからは定期便も出ているので、一度足を伸ばしてみてください。

まとめ

カナダは日本の27倍の面積があります。

なのでカナダといっても気候も気温も様々です。

自分の行きたい街が決まっているなら、是非このページを参考にしてみてください。

防寒具やレインブーツなど、日本ではあまり必要ないものがカナダでは必要になります。

防寒具などは、カナダのものの方が質がいいです。

女性の場合でも可愛いコートやブーツで防水防寒になっているものも、こちらでは簡単に見つけることができます。

しかし、インナーは日本のヒートテックが1番です。

出発前に買っておくと、冬場助かりますよ!

またカナダの人は日光浴が大好きです。

公園などで水着で日光浴したり、海がなくても川や湖のビーチで泳いだり、滝に飛び込んだりします。

(もちろん水は冷たいですよ!)

水着も1着持っていくと、買う必要がなくなるかもしれません。

大自然が広がるカナダ。満喫してくださいね!