語学留学でもワーキングホリデーでも、同じカナダに滞在するなら目標を持って過ごしたいですよね。
目標なく、なんとなく過ごしてしまうのは、せっかく貯めたお金がもったいないです。
このページでは、帰国後の就職に有利になるビジネス英語習得について書いていきます。
- ビジネス英語とは?
- 日本の企業で必要としている英語力や資格
- カナダのビジネス英語コース
- 帰国後に受ける、日本にあるビジネス英語の資格
ワーキングホリデーの場合、学校に通えるのが6ヶ月と決まっています。
ビジネス英語コースに入るには、中級レベルの英語力がまず必要なので、日本でそれなりに勉強してから行くか、3ヶ月の基礎英語+3ヶ月のビジネス英語コースに分けるか、もしくは観光ビザで入国し、語学学校に通ってからワーキングホリデーに切り替えるなど、選択肢はたくさんあります。
自分の貯金額や留学期間、英語力に合わせて留学方法を決めてください!
1、ビジネス英語とは?
外資系企業への就職や通訳・翻訳の仕事、またはカナダでインターンシップをする場合には、ビジネス英語が必要になります。
日本でも同じだと思いますが、友達と喋る言葉と、会社で上司や取引先の人と喋る言葉は違いますよね。
それは英語も同じで、一般会話ができてもビジネスで使う独特の表現や言い回しを知らないと、商談相手に馴れ馴れしく話してしまったり、最悪失礼な言葉を使ってしまったりしてしまう可能性もあります。
帰国後、企業に就職し、その会社の顔として英語を使うなら、失礼のないビジネス英語を使う必要があります。
まず、ビジネス英語の特徴は、簡単に言うと丁寧な喋り方です。
たとえば、『~したい』は『want to』を使いますが、ビジネス英語でしたら、『would like to』を使うことが多いです。
またその企業に必要な専門用語などは把握しておかないと、普通に生活していたら聞くことのできない単語なども多く出てきます。
また少しの文法の言い回しの仕方や、選ぶ単語で大きくイメージは変わってきますので、商談の際には確実に言いたいことを伝える力が必要になります。
後になって『今の言い方間違えました・・・』なんてビジネスの場面では、言うことができません。
またスピーキング力だけでなく、リスニング力も必要になります。
また文章にしてレポートや書類の作成をすることもありますので、文の書き方までしっかり習得する必要があります。
すべて基礎になるのは一般的な基礎英語ですが、それにプラスαで丁寧な表現を身につけていくのが、ビジネス英語になります。
基礎さえしっかりできていれば、ビジネス英語を習得するのは困難なことではありません。
日本人にとって一番難しいのは、発音矯正になると思います。
多くの日本人の英語は、RとLの発音ができなかったり、THをSの発音にしてしまったりと、ジャパグリッシュを聞きなれない外国の人にしたら聞き取るのが難しくなります
相手の聞き間違いや『Pardon?』と言われない為にも、発音矯正も必要になります。
ビジネス英語とは、丁寧に喋れて、リスニングができ、ネイティブのように喋れる英語です。
2、日本の企業で必要としている英語力や資格
英語を必要とする会社の多くは、TOEIC800点以上、英検準1級などを目安にしています。
しかしそれは実際には目安なだけで、仕事でその英語の点数に価するスピーキング力や英語力があるのかが必要になります。
試験勉強をしている学生なら、点数はいい点が取れても実際話せない、聞き取れないなどの問題を抱えている人も多いです。
そう考えると、海外でビジネス英語を勉強した人やインターンシップを経験して帰国した人は、企業にとって率先力とみなされ採用されやすいでしょう。
日本の企業でもグローバル化が進み、会社の公用語が英語になった会社も少なくありません。
また病院関係でも外国人雇用が始まっていますし、外国人滞在者が増えたことによる外国人の患者が増加しているので、英語力が必要になって来ています。
日本企業では、最近HONDAが2020年を目処に公用語を英語にし、英語力を役職認定の要件にすることを発表しました。
英語を公用語にすることを始めたのは、 楽天とファーストリテイリング(ユニクロ)です。
このような企業の目的は日本人の社員に英語が喋れるようになって欲しいわけでも、グローバル化する企業の商談相手が海外の企業になるからでもありません。
なぜ、企業が公用語を英語にするかといったら、優秀な外国人を雇用する為です。
そうです。もはやライバルは日本人ではありません。
大手企業は、日本人ではなく外国人を雇用しグローバル化の率先力としています。
日本人にはない、プレゼンテーション能力、発言力、行動力などが今の時代には必要になってきているからです。
最近では子供英会話でも、このプレゼンテーション能力を身につけるレッスンを小学生から始めています。
そんな状況のなか、英語を公用語にしている企業に就職するには、英語力を証明する必要があります。
楽天では、TOEICのスコア800点が目安になっていて、全社員のTOEICのスコアの平均も800点以上です。
またTOEICのスコアが目標に達しない場合は給料もカットされるなどのルールはありますが、研修なども充実している楽天では社員の英語力は他の会社に比べると高いものになっています。
ファーストリテイリング(ユニクロ)は、社員の場合はTOEIC700点以上と低めですが、ユニクロはすでに海外に店舗があるため本部で働く場合などは高い英語力が必要になります。
また外国人雇用数も多く、新しく採用する社員のほとんどが外国人という状況になっています。
(その他の企業)
・サムソン 新卒採用 TOEIC900点以上
・松下電器 国際広報 TOEIC900点以上
・武田薬品 新入社員 TOEIC730点以上
・三菱商事 TOEIC860点以上
・富士通 860点以上
・HONDA、NISSANなどの経営会議は英語で行われている。
ここでは、TOEICのスコアが目安になっていますが、このような会社で働くためには、ビジネス英語が使えないと仕事ができません。
多くの語学学校は、履歴書に書くことができませんが、ビジネスコースに通った場合は履歴書に書くこともでき、ディプロマも提出することができます。
3、カナダのビジネス英語コース
カナダにある語学学校は、基本一般英語コースとビジネス英語コースどちらもあります。
しかし経験を積むためにもインターンシップを紹介してくれる学校に行くことをお勧めします。
カナダにあるお勧めビジネス英語コース紹介します。
①Royal Canadian Institute of International Studies (RCIIS) トロント
Royal Canadian Institute of International Studies はトロントにある学校で、ビジネス英語とインターンシップに特化している学校です。
また2009年にはベストビジネススクールにも選ばれている学校です。
ビジネスコースの特徴は2ヶ月という短い期間に完結する短期間コースで、ビジネスの場で使う生きた英語を身につけ、ミーティングやディスカッション、プレゼン、企画、ケーススタディ、ロールプレイ、マーケティング&マネジメントスキル、オフィススキル、TELマナーなど、ビジネス環境ですぐに使える実践的な英語力を総合的に学ぶ基本クラスの他、発音矯正や電話トレーニングなどを強化するフリークラスもあり、「使える英語」を身に付けることができます。
インターンシップ先も500社以上あり、インターンシップ派遣には自信を持っている学校です。
生徒のなかには、IKEAにインターンシップに行き、その後帰国してから、IKEA JAPANのマネージャーになった人もいるそうです!
サイト:http://rciis.ca/
②Gastown Business College バンクーバー
Gastown Business Collegeはバンクーバーにあるビジネス専門学校です。
ビジネス英語とインターンシップがセットになっているので、学習後、現地で経験を積むこともできます。
レッスンの内容は、実践的でプレゼンテーションの方法や現場で使えるスキルを学びます。
インターンシップ先は、IT関係やエンジニア、銀行、ホテルなどがあり、生徒に合わせたインターンシップ先が手配されます。
http://www.gastownbusinesscollege.ca/
③SELC Canada バンクーバー
SELC Canadaはオーストラリアに本部がある学校で、カナダにも学校ができました。
ビジネス、インターンシッププログラムがあり、ビジネス英語の授業では、カバーレターや履歴書の書き方や、プレゼンテーション、接客方法などを学ぶことができます。
http://selc.net/jp/ca/(日本語サイト)
他にもたくさん学校はあります。
できるだけ歴史があり、インターンシップ先が豊富な学校を選びましょう!
4、帰国後に受ける、日本にあるビジネス英語の資格
履歴書に検定の資格を記入する場合、知名度のある英検やTOEICなどでしたら説明はいりませんが、もしあまり知られてない検定を記入する場合は、その検定のレベルなども一緒に記入する必要があります。
また履歴書に書ける点数もあります。
たとえば、高校や中学の時に受けた『英検3級』などは、記入できません。
英検も記入するとしたら2級くらいからになります。
履歴書に書ける資格紹介していくので、帰国後、または滞在中に受けてみましょう。
①TOEIC
記入可能600点以上
全国的に知られていますが、海外での就職などにはTOEICではレベルが低すぎる。
使用可能期間は、スコアが出てから2年以内。
②英検
日本では知られていますが、海外では知られていません。
使用可能期間は永久で、いつでも資格として掲示できます。
気球可能は2級以上
③国際連合公用語英語試験資格(国連英検)
英語力以外にも、国際意識の高さが評価されます。
政治問題や、環境問題などが試験内容になるため、ボランティア活動や翻訳・通訳などの際に活躍する資格です。
④日商ビジネス英語検定試験
ビジネスとライティング能力を見る資格です。
ビジネスの場で必要な実践的な英会話力が必要です。
自分のビジネス英語力の証明になります。
⑤BULATS(ブラッツ)
知名度は低いですが、高い英語力の証明になります。
外資系や海外企業、大手企業へ就職する際には、有利な資格になります。
記入可能75点以上
これらの資格以外にも、カナダの専門学校のディプロマやインターンシップ先なども記入することができます。
まとめ
これからの日本は、企業のグローバル化が進み、語学力は必須な時代になってきています。
英語が話せることは、どんな職業でも有利な資格になります。
それが、看護師でも、レストランでも、美容師でも、農家でも英語が話せるとビジネスの輪は確実に広がります。
カナダ留学中はできるだけ高い英語力が身につくよう努力しましょう。
帰国後は、なるべく英語が使える職をみつけましょう。
そうすれば、あなたの英語力は帰国してからも伸びていきます。
留学は夢の先のゴールではなく、これからの未来を切り開くためのスタート地点です。