長期間の留学を希望している人には、これから払う学費や家賃、海外保険の高さに頭を抱えているのではないのでしょうか?
学費も高いですが、カナダは生活費も高いので1年間滞在をするのにも、留学生なら150万から200万かかると言われています。
それが3年、5年の留学になると、すごい金額になりますね。
できるだけ出費を抑えたいと思っているあなたに、このページでは海外保険の節約術をお伝えします。
- 長期留学に必要な補償とは?
- 医療費のみの保険にする。
- カナダで保険に加入する。
- カナダの国民健康保険に加入する。
長期だからこそ、入る保険には気をつけましょう。
1、長期留学に必要な補償とは?
日本で入る海外保険には、医療保険以外にたくさんの補償がついてきます。
短期の旅行や留学には手厚い保険が必要かもしれませんが、長期留学には必要ない保険もあります。
何を重視し、何が必要ないのか見て行きましょう。
傷害死亡、疾病死亡
あなたが亡くなることで、金銭的に困る人はいますか?
もしいないのであれば、死亡保険は必要ありません。
傷害後遺症害
これは死亡補償と一緒になっている場合も多いですが、あなたが事故に遭って後遺症が残った時に貰える保険です。
念のためにこれには入るようにしましょう。
疾病、傷害治療費
医療費の補償です。
カナダは日本に比べて医療費が高いので、補償額は高い方がいいです。
2,000万以上~無制限のものを選びましょう。
これが長期留学には一番大事な補償です。
賠償責任
ホームステイ先やルームメイトの家を壊してしまったり、水漏れの原因を作ってしまったりした場合の補償です。
トロント、バンクーバーの市内でホームステイを考えている人には大切な補償になります。
カナダの不動産の値段は日本では考えられないほど高いです。
普通の小さな一軒家なら1億円はします。
ホームステイを受け入れられるほどの大きな家なら、1億は超えているかもしれません。
これに加入すると保険料は上がってしまいますが、ホームステイを考えているなら、加入していてもいいかもしれません。
救援者費用
あなたが入院した時に家族が日本から来る為の費用を補償してくれるものですが、これも必要ありません。
飛行機代も最近は安くなりました。
繁盛期を避ければ安い飛行機が取れると思います。
携行品損害、生活用動産
あなたの身の回りのものが壊れた場合に、再調達分の金額を補償してくれる保険です。
何年も海外で生活していたら、何か壊れます。
しかし保険は必要ないと思います。
新しいものを買った方がいいかもしれません。
パソコンの補償も、マックは日本で買ったものでも、AppleCareの補償がカナダでも使えます。
スーツケースが壊れた場合も、航空券を買ったクレジットカードが補償してくれます。
飛行機を降りて、すぐ気付いた場合はすぐに、空港係員に申告しましょう。
家で気付いても、7日間くらいまでは補償してくれます。
この保険に入るより、なるべく高級なものはなるべく持っていかないようにしましょう。
航空機遅延費用
これも保険はいりません。
行きと帰りにしか乗らない飛行機に保険料をずっと払い続けるのは、馬鹿らしいですよね。
これは飛行機が遅れたり、欠航になったりした場合の宿泊代や食費を補償してもらうものです。
手荷物遅延費用
これも必要ありません。
飛行機に預けた荷物が届かなかった時に、服や生活雑貨を買う費用を補償してもらうものです。
これも航空会社が補償してくれます。
長期留学に必要な補償は、医療費と後遺症害がメインになっているものになります。
2、医療費のみの保険にする。
日本で入れる保険で治療、救援費用が2,000万以上で他の補償を選べるタイプの保険会社を紹介します。
東京海上日動 年間保険料¥154,880
東京海上日動の海外旅行保険は、世界中どこにいても日本の東京海上日動海外総合サポートデスクに相談できるので安心です。
世界80都市以上の病院と提携しキャッシュレス(自己負担なし)で病院に行けます。
また、急病やケガへの対処の仕方など、常駐している現役看護師または現役救急医が24時間365日体制で電話によるアドバイスもしてもらえ、緊急医療相談サービスも提供しています。
傷害、疾病死亡:1,000万円
傷害後遺症:1,000万円
治療費:2,000万円
損保ジャパン日本興亜 年間保険料¥260,290
損保ジャパン日本興亜の長期海外渡航者向け、海外旅行保険は、様々な目的で海外に長期滞在する人用に作られていて、長期滞在者に人気があります。
ケガ病気のご相談窓口と海外ホットライン(パスポート紛失など)を世界各地に設置。
24時間日本語対応してくれます。
思いがけないアクシデント時のサポートもしてくれるので、留学生は安心して過ごす事ができます。
傷害、疾病死亡:1,000万円
傷害後遺症:1,000万円
治療費:無制限
航空機遅延:2万円
あいおいニッセイ同和損保 年間保険料¥179,760
あいおいニッセイ同和損保の長期海外旅行保険には、オーダーメイドプランがあります。
『AD海外あんしんダイヤル』では、旅行先で突然のアクシデントに遭った場合、電話での相談を24時間年中無休日本語でする事ができる。
オーダーメイドプランの結果過ごす事ができます。
傷害、疾病死亡:なし
傷害後遺症:1,000万円
治療費:3,000万円
賠償責任:1億円
日本で加入する海外保険のほとんどが1日の保険料¥400~500ほどかかりますので、長期留学には少し高い設定です。
しかし、日本の保険に入ると、日本語での対応やサポートがついてくるので、英語がまだ自信がない人は日本で保険に入る方が安心できるかもしれません。
持病がある人は日本の国民健康保険に入ったままで、カナダに行きましょう。
健康保険に加入していれば、海外での医療費も7割補償してくれます。
これは日本での治療費に換算されるので、少し返ってくる額は少なくなりますが、今の所、持病までサポートしてくれるのは、日本の国民健康保険のみとなります。
AIU海外保険は最初も31日間のみ、持病を補償してくれます。
持病の内容では、どこか保険会社が受け入れてくれるかもしれませんので、窓口で聞いてみましょう。
時間はかかってしまうと思いますので、早めに申請してください。
また、ほとんどのクレジットカードに90日間の海外保険が付いています。
これを利用する事で、最初の3ヶ月分保険料を払う必要がなくなります。
上手に利用しましょう。
3、カナダで保険に加入する。
日本にも民間の保険会社があるように、カナダにももちろん民間の保険会社があります。
BRIDGES INTERNATIONAL INSURANCE SERVICESはバンクーバーやトロントには日本人がいるデスクもあり、日本人スタッフもいるので、簡単に加入する事ができます。
先ほど、日本で入る保険は1日¥400~¥500かかると言いましたが、カナダで入る保険の保険料は留学生割の最安値で、日額$1.66のものもあります。
年間保険料は$600程度です。
この場合補償額は$2,000,000。
眼科も年に1回なら行く事ができます。
妊娠、歯科、心的傷害のカウンセリングまで補償してくれます。
オンラインでの申請もできるので、日本からも申し込みができます。
もちろん日本語のサイトです。
北米では、保険の自由化が進んでいるため、日本の保険会社に比べると優れた価格設定ができるようになっています。
医療保険のみの補償になりますし、自己負担なので病院に行った際は支払いをしてから、あとで保険会社に請求するシステムです。
少し手間はありますが、その分コストは抑える事ができます。
治療によっては高額になる場合もありますので、クレジットカードは常備しておきましょう。
BRIDGES INTERNATIONAL INSURANCE SERVICES
カナダで入る保険で持病もカバーしてくれる所はありません。
日本の国民健康保険に加入していれば、帰国後医療費の7割を国が負担してくれますので、カナダ滞在中も加入しておきましょう。
4、カナダの国民健康保険に加入する。
日本にも国が運営している国民健康保険がありますが、カナダにも州で運営している保険があります。
ブリティッシュコロンビア州では、 MSP (Medical Services Plan)という保険があります。
申請するとBC Services Card (保険番号と被保険者の名前、有効期間が書かれたカードが貰えて、病院にキャッシュレスに行けるようになります。)
そもそもカナダは医療保険のシステムが進んでいて、基本カナダ人は無料で病院にかかる事ができます。
留学生もそれと同じ保険に入る事ができるのです。
しかし、BCの場合は毎月の支払いがあります。
また加入にも条件があり、ビジタービザの人は加入できません。
申請資格としては、学生ビザ、ワークビザ保持者の加入は許可されていますが、ワーキングホリデービザの場合は、別に必要な審査があります。
条件は、6ヶ月以上 ブリティッシュコロンビア州に滞在し、申請には労働条件などが記載された契約書、労働開始終了時期、労働時間などを記載した手紙などが必要となります。
BCメディカルのサイトから申し込み用紙がダウンロードできます。
http://www2.gov.bc.ca/gov/content/health/health-drug-coverage/msp
ここで気をつけないといけないのが、この申請が通ってカードが届くまでに3ヶ月ほどかかるので、3ヶ月間は、他の海外保険に加入するか、クレジットカードの保険を活用しましょう。
保険料は安く、1ヶ月$70ですので、年間保険料は$840になります。
カナダで仕事が決まったら、自分の条件で申請できるのか調べてみましょう。
まとめ
値段だけで見ると、日本の保険よりカナダで入る保険の方が安いですが、日本の保険は日本人が留学中に必要な補償が沢山含まれています。
今まで留学生が遭った事故などを参考にして作られているものです。
お金に余裕があるなら、しっかりとした補償が付いているものを選びましょう。