海外へ旅行や留学にいく際に必要となってくる海外保険について、こんな噂を聞いた事がありますか?

『海外保険は3回使うと更新できない。』

実はこの話は噂ではなく、本当の話です。

といっても3回使ったら、絶対に更新できないわけではありません。

このページでは、海外保険の更新、再契約の際、拒否されないような対策について書いていきます。

  1. なぜ拒否されるのか?
  2. 他の保険と一緒に使おう!
  3. 海外保険専門の会社はさけよう!
  4. もしも3回以上使ってしまったら?

海外保険業界も不景気なのです!

ちゃんと考えながら保険は使いましょう。

1、なぜ拒否されるのか?

少年

まず、なぜ更新の拒否をされるのでしょう?

『高い保険料を支払ったのだから、いくら使ってもいいでしょ!』と思われるかもしれませんが、保険会社は会社で、慈善事業ではありません。

ようするに、儲ける必要があります。

海外保険の多くは、病院に行ってもキャッシュレスでお金を支払う必要がありません。

そのため、ちょっとした風邪、筋肉痛、肩こり、健康診断がてら・・・
病院に行く必要がない人が、病院に何度も行ってしまう事もあります。

また病院の方も、こちらがお金を払わない事をいい事に、高めの請求をされる事が多々あります。

それに薬局に行ってお金を払って薬を買うより、病院に行って無料で薬をもらう方がいいですよね。

私も病院に行った時に、湿布やニキビ薬、ビタミン剤など先生に言って、大量にもらった事があります。

カナダの場合医療費が高いので、保険会社が支払う額も大きくなります。

留学生にあまり軽い気持ちで病院に行かれると、保険会社も赤字になってしまいます。

また、大手の会社は医療費のみではなく、生活用動産や携行品、航空機寄託手荷物などの補償もついてきます。

生活用動産の補償は、日本から持ってきたもの、カナダで買ったものなどが壊れた時、盗まれた時に請求できます。

これらの請求も買った時の値段、また領収書などの証明するものがなくても、こちらが壊れた、盗まれたといえば請求できます。

航空機寄託手荷物も本当は航空会社に請求でき、保険で支払う理由はありませんが、大手はこれも補償しています。

飛行機に乗って、スーツケースが壊れる事は珍しい事でもありませんし、荷物が届かないことも、まれにあります。

このように沢山の補償があり、比較的、簡単に請求ができてしまうので、中には必要ない事も請求する人がいます。

そうなってくると保険会社は赤字になるので、沢山使う人の再更新を避ける必要が出てきます。

その『再更新を避ける人』が、保険を3回以上使った人になります。

この他にも、3回ではなくいくら補償金をもらったかも審査基準になるそうです。

高級時計の紛失などでの請求や緊急手術、高額治療など補償額が大きい人も更新しづらくなります。

故意にではなく、保険を使ってしまった場合や、泥棒が入り盗難にあった場合など、請求する額は覚えておきましょう。

そして補償してもらう場合、いくら証明書が必要ないからと言って、何も出さないより、日本に領収書など残っている場合は、ファックスやメールで写メを送って貰うなど、本当に保険が必要な事を証明しましょう。

ちなみに何度も請求をすると詐欺を疑われる事もあります。

2、他の保険と一緒に使おう!

医療のイメージ

みなさん、クレジットカードは持っていますか?

クレジットカードには、海外滞在の最初の3ヶ月間は医療保険や携行品などの補償がついているものもあります。

海外保険に入ったからといって、1つの会社にばかり請求していると、請求額が多くなったり、3回の壁を越えてしまったりするので、更新ができなくなる事もあります。

ですので、他の保険で請求できるものがあるなら、分散させるのも手です。

例えば、最初の3ヶ月の間に使った医療費はクレジット会社に補償してもらえば、その後、海外保険会社が補償する額は減ります。

また飛行機の遅れや、荷物の紛失も航空会社に請求しましょう。

パソコンや高級時計にも、それぞれ保険に入っているはずですので、確認してみましょう。

保険会社は使い放題ではありません。

国民健康保険も加入した状態でカナダに来るなら、持病の補償や帰国後に医療費の請求をする事もできます。

体が少し弱かったり、ストレスに弱かったりする人は2つの保険を使う事も視野に入れましょう。

また大手の会社は通訳などのサービスが付いている事があります。

英語が苦手な人にはありがたいサービスですが、この通訳のサービスが高い事もあります。

お金を払わないし、請求書も英語なのでじっくり請求書を見る事はないかもしれませんが、何を請求され、いくら払ったかを確認するのは大事なことです。

また、いらないサービスは断りましょう。

請求額が大きくなるだけです。

3、海外保険専門の会社はさけた方がいいかもしれません

考える女性

海外保険会社には2種類あります。

海外保険専門の会社と他にもいろいろな保険を提供している会社です。

海外保険専門の保険会社のほうが手厚い補償があったり、保険内容も充実していたりしています。

ですが、海外保険は請求される額も多く、収益率も低く、数字には慎重になっています。

保険会社も、保険には加入してもらいたいので最初に加入するのは簡単ですが、たくさん請求してくる人とは契約更新したくありません。

その点、他にも損害補償や、車の保険、火災保険などの保険もある会社は海外保険のみで収入があるわけではないので、保険の再更新には、専門の会社に比べると甘い傾向にあるようです。

もちろん、3回の壁も、請求額もチェックされますが、比較的更新しやすいのは、他の保険もある会社です。

このような事も、考慮して保険には加入しましょうね。

4、もしも保険を3回以上使ってしまったら?

困る女性

故意にではなく、保険を3回使ってしまったら、更新できるか不安になりますよね。

そんな時の強い味方は保険代理店です。

保険代理店とは、保険会社と契約者の間に入ってプランを探してくれたり、交渉してくれたりする会社です。

最近はインターネットで簡単に契約ができてしまうので、代理店に頼んで保険に加入する人は減りましたが、この代理店はあなたが、あといくらくらい保険を使えるのかを把握しています。

また沢山使ってしまった人でも、加入できる保険を探してくれたり現在の請求額を見てあといくらまで使っても大丈夫なのかを教えてくれたりします。

もしかしたら、保険会社に聞いても教えてくれるかもしれませんが、3回保険を使うと更新しない事実は、保険会社は隠したい事なので『そんな事は御座いません。』と言われるかもしれません。

しかし、1年目の留学で使いすぎて、更新できなかった人は沢山います。

保険はいくらお金を払ったからと言って、使いすぎると本当に更新できないので、気をつけましょう。

また補償額が安い保険に入って、何度も病院に行くのも再更新ができなくなる可能性が高くなります。

保険はもしものための保険で、元を取るためや払った金額を返してもらう為に入るものではありません。

保険の更新を考えている人は、使いすぎには注意しましょう。

カナダの場合、長期留学者はカナダの民間の保険会社に加入もできますし、カナダの公的な健康保険にも加入する事が可能です。

カナダの民間の保険会社でも、日本語が使えるところも多いです。

また値段も日本のものに比べると安くなります。

医療費のみの保険ですが、回数などの心配もする必要がありません。

・BIIS

トロントとバンクーバーに日本人がいるオフィスがあります。

1日の保険料$1.69

http://www.biis.ca/j/

・BC州の公的健康保険MSP (Medical Services Plan)

公的健康保険MSP (Medical Services Plan)は、毎月の保険料が$70程度で日本の保険に比べると、大分安くなります。

申し込んでから3ヶ月ほどかかるので、保険に加入できたら、日本の保険は解約しましょう。

・MSP

http://www2.gov.bc.ca/gov/content/health/health-drug-coverage/msp

3回以上保険を使ってしまった場合は、日本の保険には入りづらくなる可能性はありますが、入れる保険がなくなるわけではありませんので、安心してください。

まとめ

このように保険の更新が厳しいのも、故意に保険の請求をする人がいたり、嘘の請求をする人がいたりするのが原因です。

もし留学中に、むやみに病院に通う人、また壊れていないもの、持っていなかったものを請求する人を見かければ、違法なことだと教えてあげましょう。

そういう人が一人でも減れば、保険の更新が簡単になるかもしれません。

保険は、万が一の時にのみ使うようにして下さい。

また保険に入っても、元を取ろうとはしないで下さい。