英語が好きで英語を仕事にしたい人、またこれから留学やワーキングホリデーで海外に行くので、何か帰国後に就職に有利な資格を取りたい人。
翻訳家を目指そうと思うには、たくさんの理由があると思います。
このページでは留学中に翻訳の勉強をしようと思っている人のために、翻訳という仕事について、またはどうしたら翻訳家になれるのか説明していきます。
- 翻訳家とは
- 翻訳家の給料、1日の過ごし方
- 翻訳家の資格。
- カナダにある学校について
せっかく身につけた英語力が仕事になったら嬉しいですね!
頑張ってください!
1、翻訳家とは
現在翻訳家として活躍している人の多くは、大学の英文科や外国語大学、海外の大学に留学した人たちです。
ですが翻訳家になるには大学卒業の資格は必要ありません。
翻訳を仕事にするのに必要な書類はありませんし通訳の仕事同様、あなたが『私は翻訳家です』といえば、翻訳家になれます。
しかし、雇い主はあなたの学歴などを見ますので、大学を卒業しているのは有利になるでしょう。
翻訳家になるのは英検1級、TOEIC900点台の語学力が必要になります。
資格ではありませんが、社団法人日本翻訳協会が主催するJTA公認翻訳専門職資格試験に合格していると、就職や仕事に有利に働くことがあります。
大学を卒業する他には、専門学校や翻訳スクールに行って翻訳家になる方法もあります。
翻訳会社が経営していたり、卒業してからの仕事も学校で紹介してもらえたりするでしょう。
しかし翻訳は実力、経験者が優遇されます。
学校に行ったからといって仕事がある、就職できるとは限りません。
翻訳専門の会社に入れば、翻訳家として働くこともできますが、求人はおおくありません。
始めは、派遣会社などに登録し、小さな仕事をこなして経験を積まないといけません。
翻訳の仕事が多いIT企業やインターナショナルな会社に就職し、実務経験を積みながら翻訳の仕事をすることもできます。
フリーで働くこともできますが、それは経験を多く積んでからになるでしょう。
給料が少ない間は、英会話教室や塾講師など副業もしながらの生活になります。
翻訳会社に入るの、簡単ではありません。
トライアルがあり、なかなか入社することは難しいようです。
トライアルをクリアできれば登録することができます。
また翻訳家として、映画やDVD製作会社などで、字幕翻訳の仕事を請けもつこともあります。
また貿易関係、産業の翻訳、法律や医療翻訳などで、一般企業、特許事務所の求人があることがあります。
翻訳という仕事はただ英語ができるだけでなく、日本語の文章力、理解力も必要になります。
また大量の翻訳をすることもあるので、高い集中力や忍耐力も必要となってくるでしょう。
翻訳という仕事は大きくわけて3つに分かれます。
①文芸翻訳
海外の書物や雑、歌詞などの文芸作品の翻訳をする仕事です。
現在、日本でもグローバル化が進み、海外の会社と取引する会社も増えていますし、海外ドラマや英語も大量に輸入されていますので、これから翻訳家の仕事は増えて行くでしょう。
文芸作品では、正確な英語ではなく、ユーモアや雰囲気を訳す力も必要となります。
②実務翻訳
ビジネス用の文庫、学術書、マニュアル、契約書や企画書の翻訳の仕事です。
医療関係、IT関係、金融関係などの専門知識が必要になります。
実務翻訳の専門家になると、医学や生物学の論文の英文化や、英文チェック、または海外の学術論文の重要文献を翻訳する仕事も頼まれるようになります。
③映像翻訳
海外の映画やドラマ、ドキュメンタリーなどの翻訳をする仕事です。
人が文字を読むスピードには限りがあるので、限られた文字数でまとめる力が必要になります。
配給会社や製作会社に所属して仕事をすることもあります。
2、翻訳家の給料、1日の過ごし方。
翻訳家の仕事の給料や過ごし方フリーなのか、企業で働いているかでも変わってきます。
しかし翻訳家は実力社会ですので、経験がつくまでは翻訳だけで生活するのは難しいかもしれません。
フリーで働いている人の中には、年収1000万を超える人もいれば、お小遣い程度しか稼げない人もいます。
これは、今までのコネクションや経験、仕事内容やスピードで変わってきます。
翻訳の単価は、英文和訳は基本一文字あたり30円~50円、和文英訳は35円~70円ほどと言われています。
海外の本の出版に関わった場合、本の売れ行きで収入が変わってきます。
翻訳者にも印税が入るので、本がベストセラーになれば、数千万、億単位の収入があることもあります。
このような仕事は、基本ベテランの有名な翻訳家に仕事が行きますが、翻訳家自ら海外に行き面白い本を見つけ出版社に企画を持ち込む人もいます。
そのような調査力、営業力も必要となります。
フリーで働く場合、仕事があるときに働くようになります。
また働く時間も選べるので、主婦が空いた時間に仕事をしていることもあります。
企業で働いている場合は、サラリーマンと同じスタイルになります。
フリーで働いた方が時間も仕事も選べますので、多くの翻訳家はフリーで働いています。
3、翻訳家の資格
翻訳家になるには、英語が話せるだけではなれません。
学校や専門学校に行き、専門知識を身につけるのも大切なことです。
学校に行くのは勉強をすることでもありますが、その学校がどのくらい認知されているのか、歴史があるのか、卒業後のサポートなどがあるのかも大切なポイントになります。
新しく、安い学校などは、認知度が低かったり、卒業後のサポートがなかったりする場合もあります。
値段が高くても、翻訳家になるには学校の知名度も大切になりますので、料金だけで決めず、質の高い学校を選びましょう。
また雇い主が翻訳家を選ぶ場合、学校やあなたの英語力も見られます。
英検やTOEICなどの検定の結果は重視されるので、積極的に受験しましょう。
多くの資格を持つことが仕事につながって行きますので、資格はたくさん取ることをお勧めします。
英語の資格としては、国家試験の通訳案内士、実用英語技能検定、日商ビジネス英語検定、工業英語能力検定試験などあります。
通訳案内士とは、通訳案内士法の規定により報酬を受けて外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内をする人は、通訳案内士の試験に合格する必要があります。
英語だけでなく、日本の歴史や地理について詳しくないといけません。
通訳ガイドの仕事は、民間外交官とも言える国際親善の一つでもある、やりがいのある仕事です。
http://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/
日商ビジネス英語検定は1級~3級まであり、商社や海外取引で必要になる英語力に対しての必須スキルとなります。
ネット試験もあるので海外にいても受験できます。
TOEICや英語検定は、英語力のみの検定ですが、日商ビジネス英語検定は、ビジネス英語専門の検定になるので、インターナショナルな会社などでは、優遇される資格となります。
https://www.kentei.ne.jp/english
翻訳検定(JTF)や翻訳実務検定(TQE)も翻訳家の実力を証明する資格のうちの一つになります。
翻訳検定(JTF)は日本翻訳連盟が運営しているもので、民間の検定になりますが、翻訳家として掲示できる資格です。
オンラインで受験も可能です。
http://www.jtf.jp/jp/license_exam/license.html
翻訳実務検定(TQE)は、限られた期間内に商品として訳文が作成できる能力を認定する検定で、こちらも資格として掲示することができます。
オンラインでの受験可能です。
4、カナダにある学校について。
ワーキングホリデーや語学留学中に翻訳の勉強ができる学校は沢山あります。
入学にはある程度の語学力が必要ですので、TOEICなどは日本で受けてから留学しましょう。
・DEVELOP
トロントにある学校で、翻訳を学ぶことができる学校です。
ネイティヴ講師ではなく、日本人講師が教えてくれるのが特徴です。
語学学校でもないので、英語力を伸ばしたい、スキルが必要な人が通う学校です。
少人数制でインターンシップもコースに含まれています。
コースは翻訳家育成コース、CELPIPコース、プライベートレッスン、文法レッスンにIESTSコースがあります。
トロントで翻訳会社へのインターンシップがあるのはここだけです!
・Arbutus College
Arbutus Collegeはバンクーバーにある学校で、数少ないEQAの対象校の1つでもあります。
最短2ヶ月のコースから20ヶ月までのディプロマコースまであります。
インターンシップも紹介してもらえます。
入学条件があり、高校卒業、又はそれに同等な学歴とTOEFL508点、IELTS5.0又はTOEIC700点以上(TOEICの場合エッセイ、インタビュー要)が必要になります。
翻訳コースは英文和訳翻訳、和文英訳翻訳、通訳の3つのコースを必須科目とし、学ぶことができます。
専門的な学校に入学するには、高い英語力が必要になります。
語学力に自信がない場合は、先に語学学校に行きましょう。
お金も時間もかかるので、できたら日本で出発前に英検やTOEICなどの必要な資格は受け、カナダについてからは、翻訳の勉強に集中することをお勧めします。
まとめ
せっかくカナダに来るなら目標や夢を持って来る方が、勉強のやりがいもありますし、がんばれると思います。
翻訳家や通訳という仕事はやる気があればできる仕事です。
語学力アップのために、帰国後の就職のためにも、翻訳の勉強頑張ってくださいね!
語学力が全然足りない人はワーキングホリデー中に語学力を上げ、学生ビザに切り替えて長期留学することもできます。
またその反対で、学生ビザで翻訳の学校に行ってから、ワーキングホリデーに切り替え、インターンシップを1年間することもできます。
語学力や経験値をあげるためにも、なるべく長期留学ができるなら長期で勉強するのをお勧めします。