留学を夢みている人の中には母子家庭で育ち、留学費用を親に頼れない人もいると思います。
だからと言って、海外に行って、勉強したいと思う気持ちを諦める必要はありません。
海外留学には、色んな形があります。
高校生が現地の高校に行く交換留学。
大学を休学して海外の大学に行く大学留学、または語学留学。
社会人になってから行く、語学、大学留学。
あなたの年齢、滞在期間、行く国、選ぶ学校によって留学費用は大きく変わってきます。
このページでは、あなたが無理せず、親にも負担をかけない留学の秘訣について書いていきます。
- 学生は奨学金制度を利用しよう!
- 18歳以上ならワーキングホリデープログラムに参加しよう!
- 学生ローンを利用しよう!
夢を見るのは素敵な事ですが、留学はしっかり現実を見て無理がない範囲でする事が大切です。
1、学生は奨学金制度を利用しよう!
奨学金制度をご存知ですか?
奨学金(しょうがくきん)は、能力のある学生に対して、金銭の給付・貸与を行う制度の事です。
金銭的・経済的理由により修学困難とされる学生に修学を促すことを目的とすることも多いですが、金銭的・経済的な必要性を問わず、学生の能力に対して給付されます。
トビタテ!留学ジャパン(平成29年度概要)
トビタテ!留学ジャパンは2014年からスタートした、官民協働で海外留学支援制度です。
2020年までの7年間で約1万人の高校生、大学生を『トビタテ!留学ジャパン』の派遣留学生として送り出す計画です。
このプログラムに参加するには条件があり、またその条件をクリアしても面接があり、簡単には参加することはできませんが、報奨金なので返金する必要はありません。
様々な活動を支援していて、留学前後に研修などもあります。
留学プランも自分で決めることができます。
『派遣留学生の条件』
・日本国籍を有する学生等または日本への永住が許可されている人。
・国内の学校(大学・大学院・短大・高等専門学校・専修学校等)において正規生として在籍すること。
・事前・事後研修及び留学生ネットワークに参加できること。
・原則として(独)日本学生支援機構の第二種奨学金の家計基準を満たすこと。
ただし、第4期募集からは全体の一割程度を上限に基準外の学生を支援。
・家計基準を満たすか満たさないかは在籍大学等に問い合わせてください。
・2017年4月1日現在の年齢が30歳以下であること
『留学計画』
・平成29年4月~平成29年10月までの間に留学が開始される事。
・留学期間28日以上2年以内。
(1年以上の者は全体の1割程度を予定)
・留学先における受入れ機関が存在している事。
・日本の在籍大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校が、教育上有益な学修活動と認める計画
・実践活動(ボランティア活動、インターシップなど)が含まれている計画。
『平成29年度日本代表プログラムのコースと支援人数』
①理系、複合、融合系人材コース(220名)
理系分野、複合・融合系分野の留学で新興国、世界トップレベル大学等も含みます。
②世界トップレベル大学等コース(100名)
世界大学ランキングで100位以内に位置する大学や、同等の教育レベルにある研究機関への留学。
③新興国コース(80名)
今後、経済成長が期待される新興国での留学。
④多様性人材コース(100名)
スポーツやアート、国際協力などの様々な分野や活動において、活躍が期待できる人材の留学。
⑤地域人材コース
地域の発展に貢献する事を希望する学生を対象とする留学。
※2016年7月~2016年10月(予定)
在籍大学ごとに提出期限があります。早めに確認しましょう。
http://www.tobitate.mext.go.jp/
独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)
日本学生支援機構の奨学金貸与事業は、教育の機会均等の理念のもと、意欲と能力のある学生等が、自らの意志と責任において大学等で学ぶことができるよう、国の重要な教育事業として実施されています。
・対象
大学院・大学(学部)・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)で学ぶ学生・生徒。
第一種奨学金(無利息)・第二種奨学金(利息付)を貸与しています。
・申し込み方法
現在通っている学校に問い合わせてください。
http://www.jasso.go.jp/shogakukin/
公益財団法人 平和中島財団
海外留学を希望する学業、人物ともに優秀であり、経済的援助を必要と する者に対し奨学援助を行う財団。
・対象者
高等学校卒業
・奨学金
月額20万円程度
返金の義務なし。
2016年度の申し込みは終了していますが、2017年度の申し込みが9月~10月で始まります。
他にも沢山あるので、自分にあった機関を探してみましょう。
2、18歳以上ならワーキングホリデープログラムに参加しよう!
留学の中には語学留学があります。
今紹介した、奨学金制度はこの語学留学には適応していません。
語学留学の場合は、自分でお金を貯める必要があります。
母子家庭で、バイトをしていても家にお金を入れていて自分で貯金ができない。
そう言ったケースもあると思います。
しかしお金がないと留学はできません。
そこで強い見方になってくれるのが、ワーキングホリデープログラムです。
18歳から30歳まで参加する事ができ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、アイルランド、台湾、香港、フランス、ドイツ、デンマーク、ポーランド、ポルトガル、イギリスに1年間滞在する事ができます。
ワーキングホリデー中が留学中の生活費を助ける為に仕事をする事ができ、観光、修学、就労の全てが許可されています。
カナダなどの物価が高い国でも、最低1ヶ月分の生活費などで30万程度ほどあれば、ワーキングホリデーに参加する事もできます。
目安とされているのは100万円から150万円ほどですが、着いてすぐ働けば、そこまでお金は必要ありません。
30万円では語学学校に行くのは難しいですが、ルームメイトを外国人にしたり、日本人がいない職場を探したりするなど、工夫をすれば、語学力をあげる事もできます。
ワーキングホリデーの場合、学校に行くのは6ヶ月までと決まっていますが、バイトして貯めたお金で学校に通う事もできます。
カナダは人件費が高いので給料もよく、またチップが貰えるホテルやレストランで働けば、チップだけで生活もできるほどです。
仕送りを続けないといけない場合でも、職によってはしっかりカナダから仕送りするほどお金を稼ぐ事も可能です。
家も贅沢せず、田舎に住んだり、ルームシェアを選んだりすれば、生活費を抑える事もできます。
レストランは食事も出ますし、食費も浮かせられます。
大学などで勉強する場合は、ワーキングホリデーは使えず、学生ビザを取る必要がありますが、語学留学を希望するなら、18歳になってから募集に応募しましょう。
申請さえすれば、審査もなく誰でも参加する事ができます。
3、学生ローンを利用しよう!
先ほども言いましたが、ワーキングホリデーでは大学、専門学校などには通う事ができません。
だからと言って、奨学金が貰えるほどの成績ではない場合、使えるのは学生ローンです。
この場合は返金をする必要がありますが、無利息だったり、返金期間が20年だったり、長いスパンで借り入れをする事ができます。
国の教育ローン(JFC)
高校、大学、専修学校などに入学又は在学される方の保護者に対して、入学金、学校納付金などの入学費用や、授業料、通学費などの在学費用をご融資する国の政策金融機関。
・対象
対象となる学校に入学・在学される方の保護者で、世帯年収が規定以内の人。
・最高借り入れ
350万円、条件付きで450万円。
・金利
1.9%(固定金利)
・返金
最長15年
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/ippan.html
公益財団法人 山口育英奨学金
公益財団法人山口育英奨学会は優秀な学生で、経済的な理由のため修学困難な人に学資を貸与または給与して、英才の育成と教育の機会を与え、学術研究を奨励助成し、教育、学術の振興に寄与することを目的としています。
・対象高等学校、大学、大学院に2年以上留学する。
・奨学金 月額5万円(無利息)
・申し込み4月初旬~5月初旬
三菱東京UFJ銀行 教育ローン
大学留学ではなく、専門学校や塾、語学学校などの支払いにも使えます。
・対象
就学者の保護者または本人(社会人に限ります)。
年齢が申込時に満20歳以上、完済時に満70歳の誕生日までで、保証会社(㈱ジャックス)の保証を受けられる人。
前年度の税込年収(事業所得の方は申告所得)が200万円以上の人。
※年金収入のみの人は対象外です。
勤続(営業)年数が1年以上の人。
パソコンのEメールアドレスがある人。
・貸し入れ
30万円~500万円まで。
・返金
6ヶ月から10年間
手数料あり、利息ありです。
http://www.bk.mufg.jp/kariru/kyouiku/index.html
みずほ銀行 教育ローン
オンラインでの申し込みができます。
・対象
借入時の年齢が満20歳以上満、66歳未満で、最終返済時年齢が満71歳未満の方
・貸し入れ
最大300万円
・申し込み期限
年間を通して申込可能
利息あり
返還期間はみずほ銀行へ問い合わせをしてください。
http://www.mizuhobank.co.jp/loan/education/index.html
奨学金とは違い、献金をする義務があります。
奨学金制度がある機関には、無金利の学生ローンがあるところもあります。
学生ローンは比較的利息が安く、返金期間が長い事が魅力です。
奨学金に申し込んでみて、審査に通らなければ、学生ローンを活用しましょう。
また都道府県で運営している留学支援団体も沢山あります。
市役所などでも問い合わせをしてみましょう。
まとめ
お金がないからと言って、留学を諦めるのは本当に難しいですよね。
海外に行きたい!そんな希望が持てる事だけでもすごい事です。
きっとあなたを助けてくれる、夢を支援してくれる機関、団体はあるはずです。
諦めないで、探してみましょう!