突然ですが認定留学と言う物をご存知でしょうか?

ご存知かもしれませんが留学には英語の勉強を軸とした語学留学や短期の就労を目的としたワーキングホリデー留学などが有名です。

しかしこれらの留学はまとまった時間やお金がない大学生には敷居が高いのです。

そんな学生にわりと人気なのが認定留学や交換留学と言われるもので、日本の大学と提携がある海外の大学で講義を取ってその単位を日本の大学の単位に適用できるというものです。

ただしこの認定留学ですが就職が不利になるという話はよく聞く話です。

海外留学を得て英語を飛躍的に上達させて就職を有利に進めたい、と考える人や海外留学の経験を就職活動にうまくつなげたいと考える人もいますが結論から先に申し上げますと、認定留学は日本での就職に不利と言う結論にいたりました。

下の項目ではその理由を一つずつ解説していきます。

  1. 大学付属の語学学校に認定留学する可能性もある
  2. 単位を取れないケースはざらにあり(移行できない)
  3. 日本での卒業1年遅れてしまう
  4. 学費と在籍費の問題(費用)の問題(認定留学生は働けない)
  5. おすすめはワーキングホリデー
  6. 他の方法は正規留学

1.大学付属の語学学校に認定留学する可能性もある

大学付属の語学学校に認定留学する可能性もある

認定留学や交換留学と言えば海外の短期正規留学と考える人も多いのですが、これは日本の大学と海外の大学の協定によります。

そして驚く事かもしれませんが認定留学などでは単位を取る留学ではなく単純な語学留学を目的とした認定留学も実際の話よくある事なのです。

この場合は認定の正規のプログラムの単位ではなく語学留学と何ら変わりはありません、そもそも海外の大学の正式なプログラムに編入するには英語力が足りない場合も数多くあり日本の学生が想像しているような認定留学の成功はだいぶ難しいという現実があるのです。

実際には認定留学として一部の期間を語学学校で過ごし、さらに残りの期間を正規のプログラムで勉強をするという事も多いようです。

語学学校だけに通ったからと言って就職が有利になるとは考えずらいです。

2.単位を取れないケースはざらにあり(移行できない)

単位を取れないケースはざらにあり(移行できない)

カナダでも有名なブリティッシュコロンビア州にあるブリティッシュコロンビア大学やケベック州にあるマギール大学などは日本の有名な大学と提携があります。

そのため毎年一定数の学生が訪れますがそれら学校での結果を残せる学生は多くないと言います。

例えば、オンタリオ州にあるトロント大学は東京大学と提携があるため毎年、日本とカナダでは一定の学生が認定留学を行っています。

しかしながら優秀と言われる東京大学の学生でも1年間の認定留学のなかですべての単位を無事に取って帰国する人は稀で、中には一つの単位もとれぬままに帰国される方もいるようです。

もちろんカナダと日本では環境が違いすぎますので簡単に比べる事はできません。

カナダでの主要言語は英語ですし、入試が難しいと言われている日本と違いカナダの大学は入試は簡単で卒業する事が難しいと考えられています。

そのために授業の難易度も結果的にあがります。

さらになれない外国の場所で自分自身で生活をしないといけません、そのような環境で快適に勉強ができる人も少ないのでしょう。

そして最大の短所として大学によっては認定留学できるものの海外の大学で終わらせたすべてのクラスが日本の大学に単位として移行できるという事ではないのです。

大学によっては認定留学にもかかわらず海外で取得した単位はすべて認定できないケースもあるようです。

このような事実を就職活動中に聞かれればマイナスイメージは避けられません

3.日本での卒業1年遅れてしまう

日本での卒業1年遅れてしまう

海外の大学に行くという事は当然ですが日本の大学をその期間だけ休む事になります。

ですので、他の生徒と比べその分だけ卒業が遅れてしまうという短所があります。

他の生徒が卒業して就職活動を行っている最中にあなたは大学で勉強をすることになります。

そのため就職には多少のマイナス感が出る事は避けられません、さらにこの結果として社会人のキャリアの形成が遅れてしまうという事も短所になります。

また大学で留年をしたと聞くといまだにマイナスイメージが強い事はここで書いておかなければいけない事です。

留年=単位が足りなかったためと考える人もたくさんいるために、大学生活では面倒な日々を送る事にもなりかねません。

4.学費と在籍費の問題(費用)の問題(認定留学生は働けない)

学費と在籍費の問題(費用)の問題(認定留学生は働けない)

認定留学での最大の問題はやはり留学費用の問題だと思います。

認定留学という事で提携の大学の学生同士でお互いに学費が安くなるという事もあるようですが、もし学費が安くならないようだと学費だけで1年間に200万という事はざらで学部によっては300万以上掛かるという所もめずらしくありません。

さらにこの他にも教科書代や保険などの学校に勉強するのに必要な物から賃貸や食費やなどの費用も払う必要があります。

どんなに節約しても学費以外にも200万程度はかかってしまうのです。

さらに他の問題としてカナダでは勉強する期間やプログラムに限らず認定留学生は働くことができないという事です。

一般的な留学生とは違いこの場合は学生ビザに付いてくるはずの就労時間制限付きの就労ビザが下りません。

(2017年現在では、1年間の認定留学の生徒にも大学のキャンパス内に限って就労を認めるように改正する動きがありますが今のところまだはっきりしてません)

そのため留学の資金は自分自身で工面しなくてはいけないのです。

結果的に認定留学できる留学生は少なくなってしまいます。

この結果大学卒業後に自立しようにも借金があった場合などには(自宅から遠い職場に通う必要があるなど)就職活動にも影響が出てきてしまうのではないでしょうか?

5.おすすめはワーキングホリデー

おすすめはワーキングホリデー

どうしても海外に留学してみたいという事であればおすすめのビザがあります。

そうです、近年では非常に有名になったワーキングホリデー留学ですね。

ご存知だと思いますが認定留学は交換留学と違いほとんどのケースは自費留学です。

そのため学生ローンなどを使って留学する学生もよくいますが1年間の留学でもかなりの額を自費で出す必要があるのです。

それに比べてワーキングホリデー留学では学生自体がカナダで働くことが可能です。

さらにカナダでは18歳からワーキングホリデー留学をすることが可能ですので大学生であればワーキングホリデービザが取得できないという事はありません。

語学留学とワーキングホリデー留学では大きく違う所があります。

語学留学はアカデミックな英語を勉強するのに対してワーキングホリデー留学では実用な英語を英語圏の職場で学習する事が可能なのです。

世界的にグローバル化が進むにつれて海外の就労経験がある人材を日本の企業は高く評価する傾向にあります。

とあるアンケートでは海外勤務経験のある70%以上の人材が就職活動を有利に進められたと回答しています。

今の日本にはグローバル人材が圧倒的に足りてない現実があるのです。

6.他の方法は正規留学

他の方法は正規留学

また他のオプションとして正規留学で海外に出る方法もあります。

正規の海外留学だと出費はかなりの額になる思う方もたくさんいると思いますが、この場合は留学する場所によって正規大学でも学費が大きく異なります。

基本的に学費が高いブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州を避けて学費が安いノバスコッシア州の大学に留学すれ海外留学生でも学費は半分にいかになる事がわかっています、さらにそれらの州は物価も安いので出費は大きく抑えられるのです。

さらに4年制の大学に留学するのではなく2年制の大学に進学する事をお勧めします。

こちらの大学は学費が安く済む事、また入学必要な英語力が比較的低くていいことも利点です。

カナダの4年制の大学ではネイティブのカナダ人でさえ授業は難しく単位を落とすことはめずらしい事ではありません。

結果的に海外から留学生は計画した期間より長くなる事はよくあります

(例えば5年で4年制の大学を卒業)。

その点、2年制の大学なら難易度はある程度緩和されます。

さらに2年制の大学から4年制の大学へのクレジットの移行も可能ですので、どうしても有名な大学をカナダで出たいという人は2年制の大学を卒業後に改めて進学をすればいいだけの事です。

まとめ

認定留学は就職活動が不利になるという事を前提で書いてきましたが、学生によっては認定留学だけで英語を飛躍的に伸ばして就職活動を有利に進める学生もいる事は事実です。

しかしながら一般的な学生の目線で考えた場合にはどうしても短所が目立ってしまうという結果になりました。

その理由として、認定留学にも関わらず、海外の語学学校に通う可能性がある事や実際に正規のプログラムに編入しても単位を無事に取得できるかわからない事、さらに無事に取得できても日本大学がその単位をすべて認めると言う大学ばかりではありません。

留学をすれば長くて1年間程度は海外にいるために日本の大学は休学扱になります。

結果的に卒業が1年遅れます。

この影響が就職活動にある可能性は否定できないのです。

また留学にかかる費用も難点の一つです、認定留学の場合は基本的にすべての学費を自己負担する必要があります。

卒業した時にかなりの額の借金をする可能性も否定はできないのです。

お勧めは働きながら語学学校にも通て、さらに実務経験が詰めるワーキングホリデー留学やレベルの高い英語を習得できる正規留学です。

認定留学には色々な意見があると思いますが、この記事が参考になればと思います。