日本で医療関係の仕事をしている方で、カナダ留学を考えているなら、『医療現場を見学してみたい。』そう思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、ただの興味本位で医療現場に行く事はできません。
カナダで、医療現場の見学などに行きたい場合、医療系のプログラムに参加する必要があります。
看護師の学校などもありますが、短期留学としてインターンシップやボランティアなどでプログラムに参加すれば、医療現場を見学できるでしょう。
このページでは、北米の医療、または医療関係に興味がある人に向けて、医療現場を見学する方法を書いていきます。
- 医療研修プログラム
- 医療通訳プログラム
- インターンシップ
- ボランティア
ある程度の英語力はどのプログラムに参加するにも必要になります。
英語力が足りない場合は、事前に語学学校に通いましょう。
1、医療研修プログラム
このプログラムは、現在医療関係の仕事についている人、そして将来医療関係の仕事につきたい学生専用に作られた海外の医療現場を体験できるプログラムになっています。
カナダの医療現場への見学、訪問し北米の医療現場を体験する事が可能です。
また計8時間の基礎医療英語のコースもあります。
実際に医療現場で活躍している医療通訳士を講師に迎え、様々な医療英語に関する知識を学ぶ事ができ、帰国後外国人患者にも対応できるスキルを身につけていきます。
このプログラムは、医療体験プログラムなので、修了書や資格は取る事はできません。
・プログラム主催
ネスシスジャパン
・期間
1週間
・参加対象者
19歳以上
・プログラム参加費
¥332,000
※参加費に含まれるもの・・・
病院見学(4回)、医療期間訪問(2回)、北米医療検査体験(1回)、診察見学(2回)、基礎医療英語コース費用(8時間)
空港往復送迎(日本人スタッフがお迎え、お見送りを致します)
滞在期間中の24時間緊急連絡サポート、滞在先手配費用、ネクシス手続手数料
※参加費以外で必要な費用
滞在費、航空券代
・プログラムの内容
薬局見学、私立病院の見学と総合病院の見学で病院施設の説明、検診や検査期間の見学、血液検査などの見学、医療英語研修
・申し込み
http://www.nexsis.jp/program/medical-canada/
※2016年度は6月が最後ですが、また予定されるかもしれません。
2、医療通訳プログラム
短期留学なら、医療通訳のプログラムに参加する事ができます。
現在日本では、外国人の滞在者が多く、病院でも英語が話せない患者が増えている事から医療通訳の必要性が高まっています。
バンクーバーにあるメインランドクリニックでは、医療通訳のプログラムが毎月開催されています。
希望者には、インターンシップも紹介してもらえるので、4週間医療現場で経験を積む事ができます。
短期プログラムですが、サティフィケート(修了書)をもらう事ができるので、勉強した事を履歴書に書いたり、証明したりする事もできます。
参加する人の多くは、現在医療現場で活躍している人や、通訳、翻訳士を目指している人たちです。
3週間のプログラムでは、生体構造に関する英語や症状の説明、診断の方法などを学びます。
医療通訳のプログラムですが、医療用語などの専門的な英語を学べ、インターンシップで医療現場の体験ができるので、オススメのプログラムです。
・プログラム主催
TRANS MED
・期間
3週間
・参加対象者
TOEIC550点程度の英語力
・参加費(授業料のみ)
$1,568
インターンシップ紹介料$672で4週間のインターンシップ可能
サイト:http://program.transmedcanada.com/program_1
3、インターンシップ
医療英語プログラムに参加する事で、インターンシップを紹介してくれる学校は多いです。
北米の医療現場を体験したいなら、医療英語を学校で学ぶのが一番簡単でしょう
トロントにある、English School of Canadaで開講している医療英語プログラム (English for Health Care)では、医療の分野で使われる英語、コミュニケーションスキルを身につける事ができます。
このコースでは、患者とのコミュニケーションの取り方、そして同僚との話し合いなど様々なトピックを、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングを通して学びます。
ヘルスケア・技術的なスキル・医学用語も身につき、流暢な会話 のやりとりや仕事のスキルの向上にも大きく役立っています。
コース終了後は16週間までインターンシップが可能ですので、十分北米の医療現場を見て、経験、知識を上げる事ができます。
16週間のコースでディプロマ(卒業証書)
4週間のコースでサティフィケート(修了書)がもらえます。
カリキュラム内容も幅広く、心臓血管の解剖生理学、脳血管発作、心筋梗塞、乳がんと前立腺がん、免疫システムと感染、喉頭炎、大腸菌、水疱瘡、呼吸佐用の解剖生理学、風邪、気管支炎、消化器の解剖生理学、便秘、下痢、消化性潰瘍、内分泌、甲状腺機能低下症、糖尿病、生殖システムの解剖生理学、月経前症候群、泌尿器の解剖生理学、膀胱炎、腎結石、神経系、多発生硬化症、骨格システム、骨粗鬆症、筋肉システム、皮膚がん、結膜炎、中耳炎、食生活、様々な治療法、精神衛生そして栄養学、代替医療を本格的に学べます。
16週間のコースをとれば、16週間の病院研修が無料で手配可能です。
(プログラム参加費)
16週間$5,615 4週間$1,555
4、ボランティア
医療関係のボランティア、仕事は多そうに聞こえますが、実際に自分で手配してみつけるのは大変です。
Study English in Canada (SEC)はトロントとバンクーバーにある学校で、医療関係にも力を入れている学校です。
医療・リハビリコースでは、福祉関係の英語を学べ、その後16週間以上のボランティアにも参加できます。
また学校に寮があったり、ホームステイ先も紹介してもらえたりするので、安心して留学できます。
カナダは福祉先進国の一つでもあるので、日本で習わないような事も学べるでしょう。
またボランティアも盛んですので、カナダ留学中に経験するボランティア活動は、帰国後きっと役に立つとおもいます。
この学校では、英語研修後のボランティアなので、英語力にも自信をもってボランティア活動に専念する事ができます。
最初の英語研修では、4週間医療に関する英語を学びます。
ボランティアの心得や、レジメの書き方、面接練習、また日本人によるカウンセリングなどもあります。
ボランティア活動は、老人ホームなどの福祉施設にてのお手伝いになります。
基本的には、医療関係の仕事ではなく、イベントなどのお手伝いや、片付け、話し相手などをする事が多いです。
このほかには、CEC海外ボランティアで、赤十字でのインターンシップや、介護施設でのボランティアに参加するプログラムがあります。
このプログラムは、ホームステイとボランティア参加費で1ヶ月30万ほど必要になりますが、国際的に認められている団体でのプログラム参加は、帰国後のスキルにもつながります。
実際に多くの大学生がこのプログラムに休みを利用して参加しています。
サイトを確認し、申し込みをしてみてください。
サイト:http://www.cecj.net/wp/canada/index.html
まとめ
医療現場の見学をするには、専門知識と英語力が必要になります。
特に必要な英語力など記載していない学校や機関が多いですが、指示を理解する力やコミュニケーションをする英語力は最低限必要です。
短期以外にも長期のボランティア、または学校で資格を取る事はできます。
医療関係は、移民がしやすいのが特徴で人気もあります。
また年収も日本に比べていい事や、仕事のやりやすさなど考えると、カナダの方が働きやすいです。
興味がある方は、ぜひ短期留学、研修に参加してみてください。