カナダの公用語が、英語とフランス語なのをご存じですか?
ケベック州にあるケベックシティーは、モントリオールから車で3時間ほどの場所にあります。
モントリオールが『バイリンガルシティー』と呼ばれているのも、カナダの公用語が英語とフランス語なのも、このケベックシティーがあるからです。
モントリオールの人は、ケベックとトロントに挟まれているため、どちらの言葉も話すことができますが、ケベックの人はフランス語を話します。
そんなケベックシティーでは、フランス語留学が可能です。
このページでは、そんなケベックについて書いていきます。
- ケベックシティーってどんな街?
- ケベックシティーの治安
- ケベックシティーの語学学校
- ケベックシティーの観光地
北米では、唯一の城下町。
歴史と文化、そしてフランス語をまるまる学ぶことができます。
1、ケベックシティーってどんな街?
近代社会の中で、ケベックシティーは、昔からの伝統、フランス文化、フランス語を話すということを守ってきた街でもあります。
もともとカナダはイギリス、フランス、オランダなどの国の植民地でした。
17世紀にフランスによって開拓されたこの街には、北米唯一のお城がある城下町です。
城塞都市として世界遺産にも登録されています。
中世ヨーロッパの文化を色濃く残しているケベックシティーは、まるでタイムスリップしたような気分を味わうことができます。
街に住む若者は英語も使えますが、お年寄り、また田舎の人などはフランス語しか喋れない人も多いです。
フランスの食文化も残っていいて、ケベック独自のフランス料理もあり、中でも有名なのは、プティーンです。
今ではカナダのどこでも食べられるようになったカナダの名物ですが、実はケベック発祥の食べものです。
そのほかにも、メープルタトゥーやトゥルティエールなど、ケベックに行ったら是非食べたい一品ばかりです。
城塞都市として、旧市街は城壁に囲まれていて、城壁の中はアッパータウン、ロウアータウン、新市街の3つのエリアがあります。
また芸術や文化の中心でもあるケベック州は、あのシルクドソレイユなどの革命的アーティストも多く生み出しています。
世界最古と言われる商店街などもあり、歴史のある美しい街です。
街の人々はフレンドリーで、自由奔放です。
カフェやレストランで過ごす休日は、まるでパリで過ごしているようです。
気候も夏場は暖かく快適に過ごせ、秋には日本同様美しい紅葉を見ることができます。
冬場は、城下町に雪が積もり幻想的な世界を見ることができます。
ウィンタースポーツも楽しむことができる街でもあります。
2、ケベックシティーの治安
ケベックの治安は落ち着いていて、夜一人で歩けるとも言われています。
しかし、危険、または気をつけないといけない場所もあるので、いくつか紹介します。
①Limoilou
旧市街からは少し離れている地域ですが、低所得者が多く住んでいることから、あまり治安がよくありません。
夜道の一人歩きは避け、スリや物乞いにも気をつけましょう。
②城下町&新市街
8月~9月の観光シーズンは観光客をターゲットにしたスリや置き引きの事件が多発します。
荷物の管理には気を配りましょう。
基本的にケベックは治安がいいので、どこに住んでも大丈夫でしょう。
しかし気をつけないといけないことは、日本同様あります。
夜道の一人歩きや、戸締り、カバンを開けっ放しにしたり、レストランなどで荷物を置いて席を立ったりすると、いくら安全なケベックでも事件に巻き込まれます。
自己管理はちゃんとしてくださいね!
3、ケベックシティーの語学学校
ケベックシティーには、英語を学ぶ語学学校もありますが、フランス語ができないと仕事も見つからないので、フランス語の勉強をすることをお勧めします。
ケベックシティーは語学学校の数が他の街に比べると少ないですが、アットホームな学校が多いことや、現地のカナダ人も英語を習いに学校に通っているので、カナダ人の友達も作りやすいです。
もし必要なら、英語も併用して習うことは可能ですが、二ヶ国語を同時に勉強するのは、少し難しいですので、どちらか選びましょう。
①BLI
住所:#104, 763 rue St-Josepth Est, Quebec, QC G1K 3C6
電話:418-692-1370
日本人率:1%
BLIは1976年に設立した歴史の長い学校です。
国際色の豊かな学校ですが、日本人は少なくフランス語を頑張りたい人にお勧めです。
講師は全員ネイティヴスピーカーで、現地の生きている言葉を学ぶことができます。
英語、フランス語どちらも学ぶことができます。
② Ecole Quebec Monde
住所: #600, 335 rue Saint-Joseph Est, Quebec, QC G1K 3B4
電話:418-977-0505
日本人率:1%
サイト:http://www.ecolequebecmonde.ca/en/
Ecole Quebec Mondeはフランス語の語学学校です。
小規模な学校ですが、経験豊富な講師が揃っていて、レベルの高い授業を受けることができます。
ケベックはケベックの訛りのあるフランス語を喋りますが、この学校ではフランス語を話す国々の標準となるフランス語を学ぶことができます。
またそれだけではなく、『ケベックでならこんな言い回しをする。』というような、現地で使えるフランス語も教えてもらえます。
ホストファミリーの紹介なども学校でしてくれます。
③ Edu-inter
住所:755 Grande-Allee Ouest, Quebec, QC G1S 1C1
電話:418-573-5956
日本人率:1%
サイト:http://learningfrenchinquebec.com
Edu-inter は、ケベックシティーのダウンタウンの中心に位置するコミュニティカレッジ、Merici College 校内に位置する、大学付設のフランス語専門の語学学校です。
25国から集まる留学生の中に日本人はほぼいません。
夏休みなどは、世界中から学生が集まるので、世界中に友達が作れるでしょう。
アクティビティーや設備も整っているので、勉強だけではない充実した学生生活を送ることができます。
フランス語を学びたいと思っている人が少ないせいか、ケベックは日本人が少ないです。
しかしアフリカやスイス、ベルギーなど、フランス語を使用する国は多く、カナダのようにもともとフランスの植民地だったハイチやニューカレドニアなどもフランス語を使います。
これからアフリカにボランティア活動に行くことを考えている人や料理か、芸術家にはフランス語は欠かせないスキルとなるでしょう。
またフランス語ができる日本人も少ないので、英語とフランス語が話せれば、通訳などの仕事も有利になるでしょう。
4、ケベックシティーの観光地
城塞都市として世界遺産に登録されたケベックシティーは、カナダの中でも人気がある観光名所です。
食文化、歴史的建造物、またショッピングも楽しめるケベックの魅力をお伝えします。
①旧市街
旧市街にある、プチ・シャンプラン(Petit Champlain)には、小さなショップやギャラリーが立ち並んでいる場所で、ウィンドーショッピングが楽しめます。
アーティストが作る、手作りの小物が手に入る場所です。
ロワイヤル広場(Place Royale )は初めて植民地住居を建てた、ケベックシティー発症の地です。
勝利のノートルダム教会(Eglise Notre-Dame-des-Victoires)は北米最古の石造りの教会です。
②フェアモン・シャトーフロントナック(Fairmon Hotels and Resorts)
城塞都市と聞いたら、このホテルのことをお城だと思う人がほとんどではないでしょうか。
アッパータウンにいると目に入る、ケベックシティーの象徴ともいえるフェアモンホテルは、1893年に創業した最大規模のホテルで、歴史的なたたずまいは、まさにお城です。
http://www.fairmont.com/frontenac-quebec/
安いホテルではありませんが、ロビーでアフタヌーンティーをする贅沢は、きっとできるはず・・・?
③サン・ルイ門
旧市街を囲む城壁にある門です。
馬の馬車が一日中行き交い、中世のヨーロッパにいる気分を味わえます。
④オルレアン島
セントローレンス川に浮かぶ島で、橋が一つしかありません。
17世紀の雰囲気を残している風景を楽しむことができます。
⑤モンモラシー滝 (Parc la Chute-Montmorency)
ケベックシティーから車で20分のところに
83mの落差がある滝があります。
オルレアン島に行く途中にあります。
⑥グルメ街道
ケベックシティーを中心に広がるグルメ街道です。
チーズやワイン、メープルシロップなど現地の食文化を楽しむことができます。
http://www.parcoursgourmand.com/eng/
ケベックは、モントリオールも近いですし、電車でトロントにも行けます。
日本人が少ないのは、寂しいかもしれませんが、カナダ人との交流は他の街に比べると多い地域だと思います。
まとめ
2ヶ国語留学はワーキングホリデーなどの短い期間では難しいと思いますが、カナダに来る前に、オーストラリアなどにワーキングホリデーに行った人が、次にカナダに来る目的として、英語以外の言葉、フランス語を学ぶ選択をする人も多いです。
また3カ国語目は、二ヶ国語目に比べると、覚えるのが簡単だといいます。
実際、英語とフランス語は単語が似ていることもあり、英語が話せる人がフランス語を勉強するのと、喋れない人がフランス語を勉強するのには、大きな違いがあります。
これからオリンピックもありますし、フランス語の必要性も高まっていくでしょう。