トロントより東側にある、モントリオールはバイリンガルの街として知られています。
ケベックはフランス語を使う街で、英語はあまり通じませんが、モントリオールは英語もフランス語も使っていて、住民のほとんどがどちらの言葉もしゃべれる事でも知られています。
『北米のパリ』と呼ばれる街並みはヨーロッパ調のものが多く、カナダの歴史の中ではかかせない街です。
そんなバイリンガルの街と知られているモントリオールは語学留学に来る学生が多い街でもあります。
移民も多く、フランスから以外にも、ラテンアメリカやアジアからも多くの学生が来ています。
第一言語はフランス語ですが、どちらの言葉も学べるというが留学生から人気がある理由です。
このページでは、そんなモントリオールについて書いていきます。
- モントリオールってどんな街?
- モントリオールの治安
- モントリオールの学校
- モントリオールの観光地
フランス語も英語もどちらもしゃべれるようになったらすごいですよね!
1、モントリオールってどんな街?
モントリオールはカナダで一番大きい街でしたが、フランス語ができないと仕事ができない事などから、人口がトロントに移って行き、現在はトロントに続く第二の都市です。
フランス文化が色濃く残る街は美しく、今もフランス植民地時代に建てられた旧市街は新しい建物と、古い建物が融合し、独特の美しさがあります。
また教会を中心に建てられている街には多くの教会が残っており、毎年たくさんの観光客が観光に訪れます。
冬の寒さが厳しいモントリオールでは、世界最大級の地下街がある事でも知られ、モントリオールは別名『アンダーグランドシティー』とも呼ばれていますが、夏場は暑く、最高気温が30℃ほどになる事も珍しくありません。
芸術の街とも知られていて、カナダ中から多くのアーティストが集まっています。
アート関連の建物も多く、博物館や美術館、そして町中にはオブジェがたくさんあり、まさにアートの街と呼べるでしょう。
モントリオール国際映画祭では、多くのハリウッドスターがカナダを訪れ、毎年すごい盛り上がりをみせます。
映画祭のボランティアはハリウッドスターを間近に見る事ができるチャンスでもあるので、ボランティアですが多くの若者が毎年応募し、定員オーバーになる程です。
フランス移民が多いモントリオールの街はグルメの街でもあり、レストランやカフェもたくさんありますし、チャイナタウンもあるので日本食材が手に入りやすいのは留学生には嬉しい事です。
街の看板は英語とフランス語で表記されていますし、レストランもほとんど英語とフランス語の両方のメニューが用意されています。
フランス語がわからなくても街の人は英語がわかる人がほとんどですので、最初のうちは挨拶だけはフランス語を使い、あとは英語で話すようになります。
しかし、仕事を探す場合にはフランス語が必要になりますので、語学学校ではフランス語と英語、二ヶ国語学ぶ必要があります。
2、モントリオールの治安
留学する際に気になることといえば、治安ではないでしょうか?
モントリオールは治安も良く過ごしやすいと言われていますが、日本と同じ感覚で夜道を歩いたりしてはいけません。
また治安が落ち着いている場所と、治安が良くないところもやはりあるので、家を探す時は場所を意識して探してください。
バスターミナル付近、チャイナタウン、Berri-UQUAMの北側などは、夜間一人歩きをしないほうがいいでしょう。
また低所得者が住んでいる地域では、暴力事件などが起こりやすいです。
家賃が安いところや、落書きが多いところ、ゴミが多く落ちている場所、トレーラーハウスが多い地区などは低所得者地域になります。
いくら家賃が安いからといってこういう場所を選ぶと、もしかしたら事件に巻き込まれるかもしれません。
なるべく高所得者が住んでいる地域を選ぶようにしましょう。
またバス停の位置や場所(人通りが多い)やバス停からの距離なども気にしながら家はさがしてください。
基本、事件に巻き込まれる事はないと思いますが、夜のバイト、夜道の一人歩き、夜遊び、麻薬などに関わると、危険性は高まります。
留学中は得に自分の行動に責任を持ちましょう。
3、モントリオールの学校
モントリオールの語学学校では、フランス語、英語、どちらでも学ぶ事ができますし、同時にコースをとる事もできます。
しかし、英語が話せないからといっても中学(小学校の方もいるかもしれませんが・・・)から始めている英語と、まったく聴いた事のないフランス語を覚えるのは、全然違います。
まずは、英語がある程度わかるようになってから、フランス語のコースを受けることをお勧めします。
日本語が第一言語で、英語が第二言語だとすると、フランス語が第三言語になります。
第三言語は、第二言語より覚えるのが簡単です。
またルールも英語に似ているので、日本語からフランス語で覚えるよりも、英語からフランス語を勉強したほうが簡単です。
語学学校では、英語の勉強をしている人も多いので、モントリオールにいても英語を使う友達ができて、英語環境に自分を置くこともできます。
日本人の数もトロントやバンクーバーに比べると少ないので穴場です。
モントリオールで使われているフランス語は、実際のフランス語とは少しだけ違います。
ケベックで育った人や言葉を『ケベコア』と呼びます。
この地域のフランス語は、昔から残るフランス語をそのまま使っています。
アメリカ英語とイギリス英語が違うのと同じ感じです。
なので、ケベックでしか使えないフランス語ではありませんので安心してください。
そんなモントリオールにある語学学校をいくつか紹介します。
①ALI
モントリオールの語学学校の中では、最大級の規模の学校です。
国際色豊かな学校で、英語を学ぶため多くの『ケベコア』も教室に通っています。
フランス語、英語どちらにも力を入れている学校です。
コースも様々で、一般英語、ビジネス、TOEICなどの試験コースも受講できたり、午後からは無料のワークショップや放課後や週末のアクティビティーがあったりします。
住所:1425, Rene-Levesque West, #163, Montreal
電話: 514-270-3886
日本人率4%
サイト:http://www.studymontreal.com/
②ALSC
ALSCは1991年に創立された歴史の長い学校です。
世界40カ国以上から集まる、国際色豊かな学校です。
生徒一人一人の興味に合わせることができる、柔軟性のある授業は、個人の学習能力をアップさせることができるカリキュラムを提供しています。
トロント、バンクーバーにも学校があります。
カナダの中でも放課後と週末のアクティビティーの数はトップクラスになっており、充実した留学生活を送ることができます。
住所: 410 Rue St-Nicolas, Suite 300
電話: 514-876-4572
日本人率:7%
サイト: http://www.ilsc.com/
③ College Canada
College Canadaは語学学校でもあり、専門学校でもあります。
専門的なコースも多く、語学プログラムを中心に、ビジネス、経理、医療英語、育児教育、ウェーブデザイン、簿記、試験対策コースがあります。
通学時間も選べ、フルタイム、夜、週末、クラスなど、働きながらでも通うことができるようになっています。
また授業料もリーズナブルで1レッスン$8ほどで受けることができます。
住所: 1118 Ste-Catherine West, Suite 403
電話: 514-868-6262
日本人率:2%
サイト: http://www.collegecanada.com/
④ College Platon
College Platonはモントリオールの中で最も歴史の長い学校になります。
1957年に設立されました。
この学校では、なんと10カ国の言葉を学ぶことができ、カナダ人が日本語を習いに来ていたりもします。
校長先生はなんと5ヶ国語もしゃべれるようです。
無料で参加できるクラスや滞在先の手配などもしてくれるエージェント代わりにもなってくれます。
住所: 4521 Avenue du Parc, Montreal, QC H2V 4E4
電話: 514-281-1016
日本人率:10%
他にもたくさん語学学校や専門学校があり、選択肢も多いです。
どの学校でも英語、フランス語が学べるようになっていますので、2ヶ国語制覇目指してがんばってください!
4、モントリオールの観光地
留学、ワーキングホリデーでカナダに滞在している間は、勉強も大事ですが、目一杯遊ぶことも大事です。
休みの日に行って見たいところなど、決めておくだけでも留学が楽しみになりますよね。
モントリオールは歴史的な街で、多く歴史的建造物も残っています。
そこで、遊びに行きたくなる、モントリオールの観光スポットを紹介します。
①ノートルダム大聖堂(Basilique Notre-Dane)
青を基調とした美しい教会は、見る物を魅了します。
セリーヌディオンが結婚式をした場所としても有名です。
外見は少し地味ですが、内側は青のステンドグラスに囲まれ、時間をたつのを忘れてしまうほどです。
110, rue Notre-Dame Ouest Montreal, QC
②旧市街
オールドモントリオールは歩いているだけで楽しめる街です。
昔からの建物が残っていて、タイムスリップしたようです。
カナダとは思えない、ヨーロッパ調の街並みを楽しんでください。
③モン・ロワイヤル公園
モントリオールの街を見渡せる公園で、週末は多くの人で賑わっています。
④地下街
全長30キロになる巨大地下街は、モントリオールに行ったらぜひ行って欲しい場所です。
駅や役所、スーパーやホテルなどとも連結しているため、外の天候関係なく、ショッピングを楽しむことができます。
モントリオールからはケベックシティーも近く日帰りでもいける距離です。
トロントにも週末で遊びにいける距離です。
見所もたくさんあるモントリオール、ぜひ留学場所に選んでみてください!
まとめ
バイリンガルシティー、モントリオール住みたくなりましたか?
毎年の映画祭やジャズフェスティバルなど、イベントも多くあり、カナダの中でもホットな街です。
いきなりフランス語も英語も話せるようになるのは難しいと思いますが、1年過ごせば、気づいた時にはバイリンガルになっているかもしれませんね。
モントリオールでは、アートも食も観光も、ショッピングも楽しめる素敵な街です。
日本人もまだ少ないです!
行ってみる価値、ありそうですね。