ワーホリをした都市について

私はワーホリの滞在先としてビクトリア(バンクーバーアイランド)を選択しました。実はワーホリを考え始めた時、私の頭に「カナダ」という文字は全くなく、憧れだったイギリスに行きたいという気持ちでいっぱいでした。

しかしその当時イギリスでワーホリをするのは25歳迄という年齢制限があり、申請する辺りに25歳だった私のイギリスの夢は絶たれました。

そこでどうしても腑に落ちない私は「イギリスに昔支配されていて、今でもその文化が残る国」について調べ始めたのです。そこでたどり着いたのが、カナダのビクトリアだったのです。 私のこだわりは他にもありました。「英語を習得する為には、日本人の少ない場所に行きたい」という事でした。

しかしながら当時の英語力では英語で調べる事も出来ず、ガイドブックやエージェントが勧めているメジャーな場所の1つを選択するしかなかった、というのが現実です。今カナダの色々な所に旅をした後だから言える事ですが、メジャーな場所=日本人は沢山いるのです。

日本人を避けること

日本人を避けようと本気で思ったら、日本語版のガイドブックに載ってない、エージェンシーの人も勧めない所に行かないとなりません。それにはある程度の英語力、生活に困らない程度の英語力が必要になるのです。ビクトリアはとても綺麗で上品な所です。海に囲まれているので開放的で、運動をする場所も沢山あります。近くのバンクーバーにはフェリーですぐ行けますし、アメリカのシアトルにも数時間で行けるフェリーが出ています。ビクトリアは観光地としてとても有名なので、沢山の人が観光に携わる仕事(お土産屋やホテル、ガイド関係)又は海産物の工場などで働いています。

観光業に関わった経験を生かして仕事を見つけたい人に最適な都市

観光業に関わった経験を生かして仕事を見つけたい人や、飲食業に携わってみたい人にはとってもいい場所だと思います。観光地としての利点は年中通して色々なイベントがあり、飽きる事のない場所だとも言えます。ビクトリア自体が小さい為、都会が苦手な人や、方向音痴の人にもお勧めです。カナダ全体で見ると、ビクトリアは気候が温暖な為、カナダの他の寒い地域の人の多くが退職した後移り住みたい場所として人気があります。

その為年中通して不動産が高く、食料品などの物価が高い所としても有名です。ビクトリアに移り住む高齢者層はとても多く、その多くがカナダの中でも裕福な層にあたります。私にとってビクトリアはカナダで滞在した初めての場所なので、その物価が当たり前と思って過ごしていましたが、他の州(アルバータ州)に住んで分かったのは、ビクトリアの物価はとても高いという事です。

エージェント選びの大切さ

私は20代半ばでワーキングホリデーに行きました。正社員として5年働いた仕事を辞めての決断でした。
もちろん、本気留学のつもりです。
ワーキングホリデーで出会った多くの日本人は、私と同じ様に海外に住むという夢を叶えたいが為に大きな決断をした人達でした。

国を決めて、滞在する場所を決めた後はエージェント選びです。
私の場合、行くと決めた時点で自分で準備が出来る自信が無かったばかりか、 「一人で全部準備するのが面倒くさい」という理由で、お金を払って準備を手伝ってもらおうという横着な手段を使いました。

最大の失敗は何か?

驚くことに、カナダで生活を始め、私の様なタイプの日本人に沢山出会いました。

恥ずかしい話ですが、正社員として一生懸命働き、このワーキングホリデーの為に数年かけて貯蓄した○○万の8割が、たった3ヶ月の語学学校、ホームステイ、そしてエージェンシーの方に回ってしまったのです。

その為、語学学校開始3ヶ月目には、仕事をどうしても見つけなければならない状況になりました。貯めるのに2、3年かかった額のお金が、カナダワーキングホリデー開始3か月目に既に底をついてしまったのです。
皆さんは、最大の失敗は何だと思いますか?

海外生活に夢を膨らまし、周りが見えない状態になっていたのも1つの理由ですが、最大の失敗は、まさしく「エージェント選び」です。
これがあなたにとって、ワーキングホリデーを有意義で楽しい物に出来るかの大きなポイントになってくるのです。

なぜか?それはエージェントは沢山あり、中には無料で色々なサービスを提供してくれる所もあるからです。同じ事を頼んで、有料の所と無料の所があったら、あなたはどちらを選ぶでしょうか?間違いなく無料の所でしょう。

私には「時間がない」「面倒くさい」という理由プラスお金を払えばやってくれるという甘い意識があったのです。海外に長く住んだ事のない人達の多くが準備している際、夢でいっぱいになりお腹いっぱいになってしまい、肝心な所を見逃してしまうケースが多いのです。

あの時のお金があったら海外で何が出来るだろう?

私は同じエージェンシーを使った数多くの日本人と、どれだけ私達が多きな損失をしたか話をしたのを覚えています。
下準備は大切です。今になってあの時のお金があったら海外で何が出来るだろうと、ふとした時に思い返します。

そして、今準備中でこの記事を読んでいるあなたはラッキーです。

エージェントを選ぶにあたり、どれだけの事を無料で提供してくれるか、 他の有料の所と何が違うか、綿密に下調べする事をお勧めします。

そして、「自分には自信があり勇敢なタイプだ」という方には、是非、エージェントを使わず、自分1人の力で準備から全てやってみてもいいと思います。

今になって思う事は、 その経験も英語上達への重要な一歩になるからです。

経験したアルバイトについて1準備、仕事が決まるまで

皆さんがワーホリに行くと決めた時、やりたい仕事を色々と想像すると思います。 ただワーホリのビザは1年で切れてしまう為、出来る仕事は比較的限られてきます。仕事としてはカフェの店員、レストランでのウェイトレスやキッチンヘルーパー、ショップ店員、ハウスキーピング、英語力がある人はガイドの仕事やホテルフロントなどの仕事もあります。

学校3ヶ月目に履歴書を作り始めました

私はワーホリ3ヶ月目にして経済的な危機を迎えていました。その為、すぐにでも仕事を見つけなければなりませんでした。 私は学校3ヶ月目に履歴書を作り始めました。

日本の履歴書はうんざりする程書いてきたのですが、英語版となると何から始めていいか全く分からず。そこでまず自分の今までの職歴や特技など、有利になる事を紙に書いていき、それを英語に訳す事から始めました。その紙を元に、現地でお世話になっていたエージェントの方に履歴書作りを手伝ってもらいました。

出来上がったら日本の履歴書に比べて驚く程シンプルでした。写真を付けると印象がいいと聞き、写真も付けてさあ次は履歴書配りです。

何もかも日本と違うやり方に最初は戸惑うばかりでした

日本ではまず会社とメールや電話で連絡を取り、決まった時間に履歴書を持って行く事が多いかと思いますが、こちらではアルバイトの場合直接働きたい場所を訪ね、履歴書を置いて来るというパターンがほとんどです。

日本でしたら、仕事が決まらないケースでも会社側は連絡をくれるパターンが多いですが、カナダの場合、履歴書を置いてもほとんどの場合返事が来ないと思った方がいいと当時仕事を始めたばかりの先輩の方からアドバイスをいただきました。私は日本でずっとサービス業に携って来たので、第一志望はウェイトレスでした。

ウェイトレスは時給が低い代わりにチップを稼げるので、地元の人にも人気の職業の1つです。私はコミュニケーション力を伸ばしたかったので、ウェイトレスを希望していましたが、カナダ生活3ヶ月では話せる英語に限りがあった為、地元のバーなどに履歴書を置きに行く自信はなく、初日は日本食レストランに履歴書を置きに行きました。

頭の中が真っ白な状態でした

その数日後の事です。当時私はホームステイをしていたのですが、家に帰ったらホストマザーから「〇〇レストランから電話がありました。掛け直して欲しいとの事です」と伝言を頂きました。私には何故、そのレストランから電話がかかって来たのか、どうしても分からなかったのです。なぜなら私はそのレストランを知らないばかりか、そのレストランに履歴書を持って行ってもいないのです。

頭の中が真っ白な状態でしたが勇気を持って電話をしました。すると、とてもなまりの強いアクセントの英語で、「明日3時に私のレストランに来なさい。面接をします。」と言われたのです。それすら聞き取るのが大変でした。理由も聞けないまま電話を切り、いざ面接へ。私は?でいっぱいだったので、勇気を出して聞きました。

「なぜ私の履歴書を持っているのですか?」

何とそのレストランの隣は私が履歴書を置いて行った日本食レストランだったのです。オーナーいわく、そこのオーナーと知り合いで、日本食レストランは現在ウェイトレスを募集していないので、そこのオーナーから履歴書をもらった。と言うのです。

私は開いた口がふさがらない状態でした。日本だったら、個人情報の問題として騒がれかねません。結局私はカナダ3ヶ月目にして、思いもしない展開から、地元で展開するインド料理店でウェイトレスをする事になったのです。

経験したアルバイトについて2仕事について

私はひょんな事から、履歴書を配っていないレストランで働く事になりました。レストランはビクトリアに訪れる観光客が立ち寄るエリアにあり、平日でもお客様の半数は観光客でした。

ビクトリアには毎日アメリカのシアトルからの直行便フェリーが運行しているので、観光客の多くはアメリカからでした。カナダ生活3ヶ月目にして私の生活は目まぐるしく変化していました。3ヶ月目というとほとんどの日本人は語学学校に通っていますが、私自身も語学学校の最終月でした。

昼間は学校、放課後は勉強、夜はアルバイトでの生活

その最終月に仕事を始める事になった為、昼間は学校、放課後は宿題やテストに向けての勉強、夜はアルバイトでの生活が始まったのです。私の働く事になったレストランはインド料理で家族経営でした。その為私の英語環境は訛りのとても強い英語と、ヒンディー語(インドの一部のエリアが話す言葉)でした。

私はその環境の中で聞き取りが出来ないと仕事が進まない状況だったので、聞き取りにとても苦労しました。日本で英語を勉強していると、オーディオから聞こえてくる英語はイギリスか、アメリカか、オーストラリアで使われる聞き取りやすい英語なので、その英語に耳が慣れている状態で海外生活を始める人も多いかと思います。

しかし実際カナダに暮らしてみると移民の人達が大変多い事から、アクセントのある英語を耳にする事がとても多いと思います。

日本人が学ぶべき事

それと同時に、アクセントがあっても堂々と話す事ができる他国出身の人達から日本人が学ぶべき事も沢山ある様に感じました。さてレストラン生活ですが、私がした最初のステップは「メニューを覚える事」「接客に使う英語を覚える事」でした。

見慣れないメニューに、辞書にも載っていない単語、嫌でも理解するまで聞き続けないとならない環境でした。それだけでもストレスなのに、極め付けにはお客様の注文を間違えて聞き取ったり、上手く説明できなかったりで、最初の数ヶ月は失敗しない日はないといった状況でした。でも何故辞めなかったのでしょうか?アルバイトだし、大変だったらすぐ辞めて他を探せばいいという気持ちもありました。同時に私は自分がどれだけラッキーな環境にいるか考えたのです。

私が語学学校で出会った日本人達の中で日本人の全くいない環境で働いているのは私だけでした

何かに導かれる様に決まった仕事でしたが「英語を話せる様になりたい」という目的でワーホリを決めた私にとって、この仕事は絶好のチャンスだという事に気付いたのです。

結局私はこの仕事を1年続けました。今振り返ると、その1年は今までの人生で一番濃く、辛く、忍耐力が必要な1年でした。この1年の経験なくして今の私はないと断言出来る程、この経験は私にとってかけがいのない物になったのです。

英語力はどう変わったでしょうか?

昔1年海外留学をした友人が「ずっと英語を話していると、いつか英語で考えて英語で話せる瞬間が来るよ」と言っていたのですが、私はその体験をする日を仕事開始後6ヶ月目にして迎えたのです。

感動でした。それまでは英語で注文を聞いた後頭で日本語に訳して、英語にして言葉にしていたのです。その瞬間が訪れた時は、英語を聞いて、頭の中で英語で考えて、英語を話していました。

その感動は今でも忘れられません

私にとって、お金を稼ぐには英語が不可欠だという環境に自分を置いたのが、英会話力の成長に繋がったと思います。ワーホリでの仕事は本当にいい経験になります。英語を使って仕事をする事は英語上達の最短距離かもしれません。

シェアハウスの見つけ方

ここ数年で、日本にもシェアハウスが増えてきていると聞きました。カナダの場合一軒屋やアパートを何人かでシェアしたり、一軒家の地下室を何人かでシェアしたりするケースが多いです。

日本では家族以外の人に1部屋を貸して、一緒の空間に他人が暮らすという事に抵抗がある人も多いのではないでしょうか。カナダでは家に空き室があればすぐに貸しに出して、生活の足しにするというケースが多いです。

ワーホリでカナダに行く日本人の多くは数ヶ月語学学校に通い、その間はホームステイをして、その後はシェアハウスに移動します。

ホームステイを続ける人もいますが、働き始める為自由が効くという点でシェアハウスを好む人が多い様です。経済的に余裕があれば、地下室などを1人で借りる事も可能です。

どうやってシェアハウスを見つけるのが良いでしょうか?

一般的なみつけ方としてはインターネット、エージェントや語学学校などの掲示板、そして地元の新聞になります。もちろん日本人が多い所程日本人を通しての情報も入ってくると思います。

インターネットの中でもワーホリでカナダに滞在する日本人に人気のあるサイトは「JP CANADA 」と「e-Maple カナダ」。地元の人に人気なのは「Kijiji CANADA」や各地域で展開するウェブサイトになります。

日本人に人気のあるサイトは日本語で閲覧可能なので、英語力に自信がない場合これらのサイトでシェアハウスを見つける事がほとんどです。

あなたの滞在場所がワーホリ人気のエリアで日本人の人口が多い場合、この2つのサイトに行けばシェアハウスはほぼ見つかります。しかし自然に日本人が集ってくるのも事実なので、英語環境を作りたい人にとってはお勧め出来ません。

働き始めてほとんど家にいないとしても、家にいる時間にルームメイトと交流する機会は沢山あります。学校選びも職場選びも家選びも、全て自分の意識次第です。

英語上達の為地元の人と暮らしたいという方には「kijiji CANADA」をお勧め

カナダの人は何かを探す時は必ずと言って良い程このサイトを使います。カナダの中でも日本人のあまりいない田舎を選ぶ場合、日本のウェブサイトには情報があまりない可能性が高いので、英語を使っての住まい探しが必要になってきます。

その場合、新聞、またはその地域で展開しているコミュニティサイトが必ずあるので、地元の人と話をしてみましょう。もう1ついい方法は、沢山歩くことです。カナダでは貸しに出している部屋があると窓にサインを貼っている家があります。その場合「For Rent」と書いてあるので、訪ねてみるのもいい機会になるでしょう。

ワーホリでカナダに滞在しシェアハウスを探す時に気をつけるべき事

もしあなたが場所を探していてカナダ人とシェアする事になりそうな場合、女性の場合はなるべく男性が住んでいる所を避ける事です。日本人男性の場合カナダ人の女性とシェアして危険な目に合うという心配はありませんが、女性の場合利用されて危険な目にあうケースもあります。

英語を聞きとれなければ読み取れないない状況があり、話せなければ言い合う事も出来ません。 全て自分の意識次第ですが、不意に訪れた誘惑に負け残りのワーホリ生活を無駄にして日本に帰る事になった女性もいます。

シェアハウスに移動するにあたり、常識を持って行動する事が大切になりますが、間違っていると思った事や不満はしっかり伝える事(コミュニケーションを取る事)が最も大切になってきます。

留学先で気をつける事

カナダはアメリカに比べ治安が良く、世界的に見ても暮らしやすいと言われています。しかし、日本程便利で安心して暮らせる国はありません。日本で暮らす感覚をそのままひきずって海外生活をすると、貴重な1年を無駄にして帰国する事にもなりかねません。

大切な事は、常に外国にいるという緊張感を持って行動する事です。日本人は親切で礼儀正しい民族としてカナダでも知られています。

いい評判なのはとても良い事ですが、逆に言うと「日本人は親切でNoと言うのが苦手なので、利用しやすい」と思われているのも事実です。ホームステイ先で不満があっても言えない。シェアハウスで問題を抱えていても自分だけの中に閉まってしまう。そのうちに周りに利用されていた。というケースはとても多いのです。私自身も経験があります。

状況を把握しながらおかしいなと思った時はNoと言える強さを持って人と関わる様にしましょう。次に暮らしの中で気をつける事がいくつかあります。日本にいると当たり前の事(例えばマスクをして公共の場を使用する事や、夜都会を1人で歩く事など)は、カナダでは通用しません。カナダでマスクをしている人を見たら何かのウイルスに感染している状態の人か、重病を抱えた人とみなされます。

日本人女性の一人歩き

夜の1人歩きも日本の様に安心してはいけません。一見大丈夫だと思ってしまいがちですが、カナダのダウンタウン(中心部)にはメイン通りと裏通りがあります。メイン通りは人通りが多く車などが通り、裏通りは人通りが少なく、細い道になります。少し歩くとすぐ分かると思いますが、多くの場所はそういった造りになっています。

仕事や友人との付き合いなどで夜遅くなった場合は、必ずメイン通りを通る事をお勧めします。私がカナダで暮らし始めてすぐ、他の語学学校に通っていた女性が夜裏通りを通りホームレスの男性に暴行され、そのまま日本に帰国してしまったという事が実際にありました。

日本の常識はカナダでは通用しないという事を常に頭に入れておいて下さい。それからカナダ全体にある、薬物関係の問題を少しシェアしたいと思います。

カナダのワーホリで気を付けた方がいいこと

ワーホリの滞在先によりますが、都会を選ぶ場合ホームレスや薬物依存症の人が沢山いる可能性があります。

薬物依存の人の場合、見ればすぐに分かると思いますが、街でお金をせがまれても、無視をするか英語が分からないふりをして通り過ぎましょう。ダウンタウンの公園やビーチなど、地元の人が行く所に行く場合、裸足で歩かない様にしましょう。

たまに薬物摂取に使った注射器が落ちている事があります。シェアハウスなどでカナダ人と暮らす事になった人などが必ず直面する問題として、大麻の問題があります。日本では違法の大麻ですが、カナダではタバコを吸う様な感覚で大麻を使う人が多く、嗅ぎ慣れない臭いに戸惑う日本人はとても多いです。私もその1人でした。

そういった問題に直面した場合、必ず1人で悩まずに、エージェントなどの人に相談し、解決策を考えましょう。そしてカナダ人の中にも大麻は使わないという人も沢山いるという事を忘れないで下さい。

タバコを吸う時のマナー

他にもカナダで気をつける事の1つに「タバコを吸う時のマナー」があります。

日本でもだんだん厳しくなってきている様ですが、カナダでは建物内では一切の喫煙は認められていません。外で吸う場合も建物から決められた距離を離れて吸わなければなりません。日本の感覚を引きずってカナダで喫煙する事は不可能だという事を頭に入れておいて下さい。

語学学校の体験談

もう迷わない、語学学校の選び方

語学学校が始まってから「想像と違った」と口にする人が必ずいます。ワーホリ人気都市に滞在を決めた場合、数ある語学学校の中から1つを選ぶのはとても難しい事です。ほとんどの学校は「校内で一切の母国語禁止 、国籍が偏らない様にクラス分けをします、アクティビティが豊富です」などといった同じ様な宣伝をしていますし、授業料もほとんど同じです。

そういった事から語学学校選びには迷いが生じるのはよくある事です。しかしながら、どの学校に行っても日本人はいます。1番多いのは日本人なのが現状です。その為、語学学校を選ぶ際は「日本人を避けるのは無理だ」と腹をくくって、「期待しない事」が大切です。

期待しなければ残念な気持ちにもならない。どこの学校に通っても似たような環境がある事を想定した上で「数ヶ月は英会話上達の為に最善を尽くそう。」という意志を持って過ごしましょう。そして迷わない為の手段の1つとして、語学学校には「トライアル」といって、無料で体験入学が出来る制度もあります。
時間があればトライアルに参加してから語学学校を決めてもいいかもしれません。

入学する前に知っておきたいマメ知識

さあ学校を決めて、学費を払い、あなたの学校生活が始まります。学校が始まる時期はワーホリの人達にとってカナダ生活の最初の月になるケースが多く、ホームステイや気候の変化など新しい環境で心身共に疲れている人がほとんどです。そんな学校初日にあなたを待っているのは英語のテスト。

その英語のテスト結果を元にクラス分けがされます。学校によって違いますが、クラスは全てレベルによって分かれていて、自分のテスト結果にあったクラスに配属されるのです。

カナダに到着した次の日に受けたテスト

私がテストを受けたのは、カナダに到着した次の日でした。何故そんなバタバタして疲れている状態でテストを受けなければならなかったのか、その当時は考える余裕もありませんでした。恥ずかしながら、リスニングのほとんどが聞き取れなかったのを覚えています。出来ればカナダ生活が始まり疲れが取れてきた位に語学学校を始める事をお勧めします。

もう1つ豆知識としてシェアしたい事があります。語学学校の授業料を払った段階で肩の荷が少し下りますが、実は語学学校に行っている間は、授業料に含まれない出費が沢山あります。学校で頻繁に企画される放課後活動、人気の場所訪問、そして学校で出来た仲間との外食や日帰りの旅行などは学費に含まれていません。語学学校期間は、余分な出費に対応出来る資金が必要となってきます。

ワーホリを選ぶあなたにとってベストな語学学校期間

よく「学校に行けば英語が伸びる」と勘違いしている人がいます。学校では文法やライティング、リーディングなど様々な分野にわたって勉強が出来る為、ためになる事は確かです。しかしほとんどの人にとって英語力が付いたと感じるのは 実際仕事を始めてからです。

語学学校では基礎を学ぶ気持ちで、楽しい事が多く出費も多い事から、3ヶ月フルタイムで通うのがベストと言えるでしょう。
学生でいるのは楽しい事ですが、目的を見失わない様に過ごす事が大切です。

カナダの文化について

陽気で大らかなカナダの国民性

広い空間で自然に囲まれた環境に育つカナダ人はとても陽気で大らかです。たくさんのルールとストレスに直面して生活している日本人と比べ、頑張り過ぎない様に生活している人が多い様に思います。その大らかさはきっと美しい大自然との触れ合いや、美味しい空気を吸っての暮らしから来ると思います。オンとオフの切り替えがとても上手なのもカナダ人の特徴です。仕事はやる。その原動力になるのは週末に予定されたキャンプやサーフィン、山登りなど、自然に関わる事をとても好みます。日本人に比べて、休暇もたくさん取れる為、精神面でのバランスが取りやすい環境にいると思います。

レディーファーストの文化と、魅力的なカナダの男性

カナダ人の男性の多くは女性を敬い親切に扱います。他の国の男性にもある事かもしれませんが、家庭によっては男性がいつも料理をしたり、子供が生まれてからも育児に積極的に参加したりするのも普通の事です。カナダに暮らしてみてとても居心地が良い理由として、カナダでは異性に対し外見の事や年齢の事を言うのはタブーとされる為、褒める事が日常生活の中で当たり前の事として行われている事です。日本人が学ぶべき事だと思います。

カナダにあって日本にはない習慣について

カナダにはチップという習慣があります。してくれたサービスに対して支払うお金になりますが、チップに対して不満を持った国民が多いのも事実です。余分なお金を支払うに値するサービスが行われないケースもあるからです。他にもアルコールの飲酒は公共の機関では一切禁止されています。ビールが大好きなカナダ人にとって残念ですが、飲む量も日本人に比べて桁違いのカナダ人にとっては必要なルールなのかもしれません。

移民に理解のある国

カナダには色々な国から来た沢山の移民の人がいます。移民で成り立っている国と言っても過言ではありません。カナダの地元の人と話をしても、祖先はヨーロッパなどを中心とした外国からの移民です。その為英語を流暢に話している人でも英語が2ヶ国目の言語の場合があります。 カナダに移民してくる人達の中には大変な環境を乗り越えて来る人達も多く、カナダの冬の寒さにも負けない強い忍耐力がある国民性はここから来ていると言っても過言ではありません。

日本愛好家が多い国

カナダの人口は少ないですが、日本愛好家が多い国と言えるでしょう。

カナダの人が大好きなセブンイレブンや漫画、ゲームなど、日本発信の物が大好きなカナダ人がとても多いです。日本製の車や家電製品はもちろん、空手や柔道など伝統的なスポーツも楽しんでいる人が多く、これが日本からとは知らずに使っていたとか、日本語だと知らずに使っていたという言葉もある程です。

ただ、日本語で女の人目当てに話してくる男性には注意です。

ワーキングホリデーで学んだ事

私はワーホリを1年経験し、数え切れない事を学びました。どんなにお金がなくても、お金で買えない物に本当の価値があるのだという事を知りました。

お金で買えない物とは「経験」や、「挫折」、「苦労を乗り越える事」、そして「感動」などもそうです。これらは世界中どこにいても経験出来る事かもしれませんが、1人で決めて、やり抜いた事に意味があると思っています。

日本にいて安定した毎日を送っていると冒険をするのにとても勇気がいります。しかし私がワーホリに行くと決めた決断は、私の中でとても重要なターニングポインとになりましたし、自分の欠点や弱さとも向き合う貴重な時間にもなりました。

ワーホリを自分の中での「成功」という形で終了出来た理由は、行く前に「英会話が出来るようになりたい」という目標を立て過ごした事。そしていつもどんな時も、自分を持ち周りに流されずに過ごせたからだと思います。もう1度20代に戻れるなら、色んな国をワーホリして旅してみたかったです。

ワーキングホリデー後の生活

私のワーホリは英語力アップの為に全力の日々でしたので、仕事を始めてから毎日が試練で、毎日が英語力アップへの最高の機会でした。その為私は1年を通して旅行するという事が出来ず、ほぼ仕事で終わってしまいました。せっかくカナダに来て旅行もしないでというのも悲しいなと思い、ワーホリのビザが切れた後半年間有効な観光ビザを取得し、旅行を楽しんで日本に帰国しました。

帰国してから私の頭には「まだ足りない。もっとちゃんと英語を学びたい。」という思いがより強くなった為、その数年後に留学をするという目標を立てた上で、日本で2年間の間ホテルで住み込みサーバーとして働くことになりました。観光地にある大型ホテルという事から、英語で接客が必要な機会も多々あった為、そこまで英語から離れたという感覚はなく、忙しい日々を過ごす事になりました。

ワーホリでの海外生活の感覚から、また日本の忙しい社会生活の中に飛び込むのは意外と大変な事だと思います。慣れている様で、違う感覚にまた戻るからです。ただ私の経験したホテルでの住み込みの仕事には海外生活を経験して来た人や、これからワーホリに行く人など、共通の話題を持つ人達の集まりだったのでとても楽しく過ごせました

これからワーキングホリデーをする方へ

あなたがワーホリを決めた瞬間からあなたの冒険は始まっています。どうか、あなたがワーホリでカナダに行くと決めたら、まず初めに目標を立てて下さい。「ただ行ってみて何となく決める」という意識では上手くいきません。途中で目的を見失って帰国する人や、日本にいたくないからカナダに何となく行ってみるという人達の多くは充実した海外生活を送れずに1年を無駄にしてしまうからです。

日本でずっと暮らしてきた人にとって、全てがカルチャーショックでしょうし、環境に慣れた頃に帰国というのも事実です。しかし、観光をしながら働けるという制度を存分に利用できるのはワーホリの特典です。

沢山の人と関わって会話をし、働きながらもたまには小旅行にも行ってみて下さい。カナダは広いです。広すぎます。とてもとても全てを回る事は出来ませんが、幾つかの地域を回り、違いを学ぶのもいい経験になると思います。日本の各都道府県の様に、各州の中でも地域ごとに本当に色んな違いがあるのがカナダです。自分なりに沢山カナダを味わってみて下さい。

ワーキングホリデーを考えている女性の方へ

女性の方でワーホリを決める際には色々な事情があるかと思いますが、私のワーホリ時代には、カナダの男性とお付合いしてみたいという人が沢山いました。英語が話せない状態で現地の方とお付合いが始まり、妊娠をしてしまいシングルマザーとして日本に帰ったという人もいました。

ワーホリの目的を決めずにカナダに行ってしまうと、こういう悲しい結果を招く事にもなりかねません。女性の方で少しでもこうした憧れを持ちワーホリに行く場合、自分のする事全てに責任を持つ事です。「自分を持って行動する」これがとても大切になります。

外国の男の人は優しくレディーファーストですが、ちゃんとした男性はちゃんとしたアプローチをするという事を忘れないで下さい。英語の分からないあなたを振り回し傷付けるような男の人に出会った場合は誘惑に負けず、自分を持ち行動する事です。バンクーバー、ビクトリア、トロントなど都会に住む場合はアジアの人なら何でもいいという様な軽い男の人が近づいてくる可能性があります。アジアの人ならいいという様な人達=遊び半分で女の人を探しているケースがほとんどなので、それなりの対応をする事をお勧めします。

1人の女性として男性と対等に認めてもらえるチャンスが高いのもカナダで働くメリットでもあります。あなたがやろうと決めた事の道がカナダで開く可能性もあります。カナダで生活をするにあたって、女性として自信を持ち、堂々として行動する様に心がけましょう。そういう態度がいい環境を作り、仕事でも色々なチャンスを与えてくれます。あなたの1年が感動の1年になります様に。