カナダに留学を考えている人の中には、何か帰国後のために資格を取りたい、英語が使える仕事がしたいと思っている人も多いと思います。
そんな中で、通訳・翻訳になるための勉強をカナダでする人も増えてきました。
通訳・翻訳者の多くは、国際大学出身の人が多いですが大卒の資格や、特別な資格は実は必要なく、英語力、経験があれば通訳・翻訳者にはなれます。
しかし高い英語力が必要なこの仕事には、特別なトレーニングなどが必要であり独学で英語がしゃべれるからという理由ではなれません。
2020年のオリンピック、また日本の企業の国際化に並び、通訳・翻訳の仕事の需要は上がって来ています。
このページでは、カナダ留学中に参加できる通訳・翻訳になるためのプログラムを紹介します。
英語が仕事になったらいいですよね!がんばりましょう。
Arbutus College(バンクーバー)
Arbutus Collegeでは、ビジネス英語とコミュニケーション能力の2つの能力を組み合わせたプログラムを実施しています。
EQA対応の学校になっているので、学生ビザをとれば働くこと、またインターンシップに参加することも可能です。
学校のポリシーは『最高の教育を提供する』で、通訳・翻訳以外にも、ビジネス管理、接客マネージメント、国際貿易、マーケティング、コンピューター サイエンスとフロントエンド Web 開発などがあります。
最低2ヶ月のサティフィケートコースから、20ヶ月のディプロマコースまで多数の選択肢があります。
また企業研修(インターンシップ)もプログラムに付けることができ、勉強のみではなく、経験もしっかり積めるようになっています。
住所: 473 West Hastings Street, Vancouver BC V6B 1L4 Canada
生徒数:100名~200名程度
入学条件: 高校卒業、又はそれに同等な学歴。
IELTS 5.0、TOEIC 780 + エッセイ、TOEFL IBT 64、TOEFL PBT 510 など、同等以上の能力
少人数制でアットホームな雰囲気です。
日本人が全体の25%ほどで後は、アジア人が多いです。
通訳・翻訳コースは専門知識以外にも、英語と日本語力の向上や 状況に応じた通訳・翻訳のテクニックも同時に学びます。
また就職やインターンシップ先で有利に働く、ビジネスコミュニケーションも学ぶことができます。
講師は現役の通訳・翻訳のプロや大学講師まで、質の高い授業が提供されています。
通訳・翻訳コース以外のコースも受講することが可能なので、ビジネス英語や知識を身につけ外資系企業での就職を目指すことも可能になります。
カナダで通訳をするのにあたり、カナダの文化や歴史を知ることは大切で、授業の中には、カナダの歴史や文化を学ぶプログラムもあります。
また英語がいくら理解できても、日本語がうまくないと通訳・翻訳の仕事は務まらないので、日本語で表現する力もしっかり身につけて行くことができます。
日本語でも英語でも自然な文章に訳せる力と、ビジネス文書や、小説の翻訳など幅広い範囲で勉強し、より完成度の高い翻訳力をみにつけます。
希望者はインターンシップも紹介してもらえるので、カナダでしっかり経験を積むことも可能です。
Western Town College(バンクーバー、トロント)
Western Town Collegeはバンクーバーとトロント、二つに語学学校があります。
一般英語だけでなく、就職にも使えるビジネス英語を身につけることができる学校で、大学生や社会人に人気があります。
コースも通訳・翻訳以外にも、発音矯正コース、ビジネスコース、児童英語教師コース、ホスピタリティーコースなど様々です。
通訳・翻訳コースは、通訳・翻訳の基礎を学べる上級者向けのコースです。
また語学学校としても運営されているので、語学力が足りない人は、先にスピーキングコースで語学力を付けてから、通訳・翻訳コースに参加する事が可能です。
プログラムは8習慣のサイクルになっていて、すべてのプログラムを終了すればディプロマがもらえます。
(授業内容)
Week 1: 映画字幕・ナレーション・雑誌・レシピ
Week 2: 医療文書・医療会話・科学書・温暖化スピーチ
Week 3: 日本のニュース・日本文化
Week 4: プレゼンテーション
Week 5: ガイドブック翻訳とツアーガイド実践・展示会パンフレット・美術館
Week 6: ビジネスレターとメール・ビジネス会議・法人ホームページ・商品プロモーション・説明書
Week 7: 小説・漫画・児童文学・歌詞・カナダのニュース・世界のニュース
Week 8: 最終プレゼンテーション・商品プロモーション
学校を卒業すれば、通訳や翻訳の分野で活躍する事もできますし、外資系企業の就職も目指せます。
入学資格:TOEIC700 / TOEFL530(iBT71,CBT197) / 校内レベル7以上
このレベルに達してない人は、先に語学力をあげるコースを受講する必要があります。
http://www.westerntowncollege.ca/
Can Pacific College(トロント)
Can Pacific Collegeはトロントにある学校で、小規模、アットホームな学校です。
この学校はもともと通訳・翻訳専門の学校としてスタートし、現在は総合的な英語力を学べる学校になっています。
多くのコースの受講資格が中級クラスになっているため、ある程度語学力を身につけたあと、自分の将来のためにキャリアアップコースに切り替える生徒が多いです。
クラスの最大人数は10名ですが、平均は6名ほどの小さなクラスになります。
一人一人のモチベーションが高いので、勉強しやすい環境で学ぶ事ができます。
学校内はとてもフレンドリーな雰囲気で、みんなで集まってポットラックパーティーなども開催されています。
トロントのダウンタウンにあるため交通の便もよく通いやすい学校です。
通訳・翻訳コースは Bilingual Language Skills Program と言って週24レッスンあります。
このコースに参加する人は、将来通訳・翻訳としての活躍を目標にしている人や、英語力をもっと伸ばしたい人に人気があるプログラムです。
またこの学校はTOEICの公式試験会場にも指定されている事から、8週間の 通訳・翻訳コース、 Bilingual Language Skills Programを受けると、TOEICの試験を無料でプログラム中に受ける事もできます。
毎回違うトピックの授業が受けれ、ビジネス、医療、文化、歴史など様々な内容と共に語学力、表現力、または知識を身につけて行きます。
レッスンではゲストスピーカーを招いたり、街中でインタビューしたりと本番に備えたレッスン内容になっています。
プログラムは4週間コースと8週間コースから選ぶ事ができます。
またコースが終わったら、インターンシップも参加する事ができます。
授業料:4週間$1250 8週間$2500
住所: 477 Richmond St West, Suite 508, Toronto
電話: 1-416-601-0100
日本人率は高く40%が日本人です。
http://www.canpacificcollege.com/
Mainland Medical Clinic(バンクーバー)
Mainland Medical Clinicはバンクーバーにある日本人医師がいるクリニックで、多くの日本人留学生が診察に行く病院です。
このクリニックでは、医療通訳を学んだり、インターンシップを経験したりする事できます。
通訳・翻訳の学校でも医療通訳には触れますが、本格的に医療通訳の道に進みたい場合はこちらの学校をお勧めします。
この医療通訳コースは夜間に開催されているので、語学学校や仕事と併用して通う事が可能になります。
講師はこのクリニックの現役医療通訳が勤めていて、現場で使える医療英語を学ぶ事ができます。
カナダと日本の医療保険などの違いも詳しく知る事ができます。
(プログラム内容)
3週間コース
月曜~木曜日6:30pm~8:30pm
開講日:月1回
入学資格:TOEIC550点程度
授業料:$1568+インターンシップ紹介料$672
クラスは2~4名の少人数制です。
授業内容は、医療、生体構造に関する英語の学習はもちろん、症状の説明や問診の方法、クリニックの受付や診察室を使ってのロールプレイングなどがあります。
実践的な内容に加え、北米の医療現場で実際に働いている先生を迎えた特別授業や経験豊かなカナダ人講師の医療コミュニケーション授業など様々あり、卒業すれば、実際の医療現場に出られる人材を育てて行きます。
まとめ
通訳・翻訳者として活躍するには、経験が一番大切になります。
各学校、インターンシップの参加が可能になっているので、できるだけインターンシップには参加するようにし、帰国後の就職に役立ててください。
最初のうちは仕事がないかもしれませんが、小さい仕事をこなしながら経験を積み、少しずつ大きな仕事ができるようになると思いますので、挫けずがんばってください!
通訳・翻訳の需要は上がってきている状況です。
自分では無理だと諦めずに、チャレンジしてみてください!