カナダについてよく『カナダって寒いんでしょ?』と言われますが、本当の気候はどうなのでしょうか。
夏も涼しくて過ごしやすいのか、冬は豪雪で大変なのでしょうか。
そして『カナダが寒い』というのは本当なのでしょうか。
このページではそんなカナダの気候について書いていきます。
- カナダは広い
- カナダの夏の過ごし方
- ウィンタースポーツはいつまでできるのか?
- バンクーバーは冬に梅雨が来る!?
カナダにくる前に天候を知っておかないと、カナダに来てから必要な服をたくさん買わないといけなくなります。
自分の行く街の気候は必ず事前に調べましょうね。
1、カナダは広い
『カナダって寒いのでしょ?』の質問に一言で答えるのは難しいです。
なぜならカナダは広いからです。
カナダの面積は9,985,000km2で日本の26倍の広さがあり、一言でカナダを語ることはできません。
カナダの夏が涼しいとか、冬は雪がいっぱい降るなどの天候も場所によって大きく違います。
また日差しが強いので、本やインターネットで平均気温20度などと書いていても実際には暑く、夏らしい気温を楽しむことができます。
カナダの気候は5つの地帯に分かれていますので、その地帯でも気候は違いますし、地帯自体も広いのでまたそれもひとくくりにして説明するのは難しいです。
寒いからと言って、あったかい服をカナダに持っていけば言い訳でもありません。
バンクーバーなど冬は雨が続くので、西海岸に行く人は防寒より防水機能の高い服が必要になったりします。
夏も寒いと聞いていたので、水着を持っていかないと言う意見も多いですが、トロントなど夏は日本同様、蒸し暑く、泳ぎに行かないと暑すぎて普通に過ごせません。
太平洋沿岸のバンクーバーやビクトリアは、比較的温暖で私たちが思っているようなカナダの寒い気候ではありません。
夏はジメジメしていなくサッパリとした夏が過ごせ、家の中は涼しく、外は暑くなります。
日差しが強いので日焼け止めやサングラスが必要になりますし、日も長く夏場は10時頃まで明るいので、最初のうちは時間がよくわからなくなります。
雨が降ると気温が急激に下がるので夏場も上着が必要ですが、夏は晴れの日が多いので雨の心配はあまりいりません。
9月になると天候が崩れることが増え、雨が多くなりますが夏日もまだまだ続きます。
冬は雨が多いですが、晴れたら暖かくなりビーチで過ごす人も多いです。
バンクーバー周辺にあるスキーリゾートのウィスラーは、その影響からか雪の量が世界的に見ても多く、冬は世界中からスキーヤーが集まります。
山岳地帯のバンフ周辺は、夏が短く冬が長くなります。
4月下旬から春模様になってきて、日中は暑い日も多くなりますが、気温差が激しく、朝の気温がマイナスなのに、昼間は20度以上になることも珍しくありません。
夏も暖かくなり爽やかで過ごしやすくなりますが、やはり朝晩は冷え込むので上着が必要になります。
9月から10月はインディアンサマーとも呼ばれ晴れの日が続き、これが終わると冬がやってきます。
この地域の冬は厳しく、寒波がくるとマイナス30度になる日もあります。
カナダの家は家中暖房がついていますし、外出中も暖房はつけたままにしてありますので、室内に入ればどこも暖かいです。
冬の間、暖かい家で眠るのに慣れてしまうと、日本の冬が辛くなるかもしれません。
中部平野のトロント周辺は、冬は寒く夏は暑いです。
夏は湖の影響でジメジメしているので日本の夏のようですが、日本よりはサッパリしています。
5月頃から暑い日が始まり、夏本番は40度近くなる日もあります。
秋が爽やかな日が続き美しい紅葉を楽しむことができ、メープル街道に多くの観光客が集まります。
冬になると、トロント市内にも雪が積もります。
山岳地帯ではありませんが、寒波がくるとトロント周辺でもマイナス30度を記録することもあります。
大西洋沿岸地方のモントリオール周辺の冬は大変厳しいです。
スキーリゾートも多く、トロントからスキーを楽しむのに多くの人が訪れるリゾート地もあります。
冬が厳しいことから、モントリオールには世界最大級の地下街があり、冬は外に出ることなく、電車に乗り、買い物に行き、郵便局に行き、マンションに帰ることもできます。
夏場は暑くなりますが、トロント周辺同様、湖の影響でジメジメしています。
モントリオール、ケベックは秋の紅葉が美しく、世界中から観光客が集まります。
北極地方のイエローナイフやホワイトホースの夏は短いです。
オーロラは1年中見ることができますが、10月、11月は天候が悪いのでオススメできません。
また夏場は白夜に近く、オーロラを見るなら夜中まで起きていないといけません。
冬にもオーロラは見えますが寒さがキツイので、外で待っているのが大変でしょう。
春先に観に行くのが一番いいと言われていますが、ハイシーズンでホテルや航空券が高くなります。
こんな北部でも夏場の気温は高く30度になる日もあります。
冬はマイナス50度近くになることもあり、しっかりとした防寒具が必要になります。
カナダで使う防寒具や防水の服などは、日本からではなく、カナダで買うのをオススメします。
2、カナダの夏の過ごし方
寒い寒いと言われるカナダですが、夏はどこの街も暑くなります。
『カナダは寒いから水着はいらない。』と言う人もいますが、そんなことはありません。
確かに海の水は夏も冷たいので、日本のように海で海水浴はカナダではできませんが、カナダでは湖で皆泳ぎます。
川の水や海の水は冷たいので泳いだりできませんが、湖の水は比較的、暖かく泳ぐには丁度いい温度です。
冬が長く、厳しいところも多いカナダでは、夏の日差しは取り合いで、どこのレストランにも外のテラスがあり、レストランの中に座っているのはアジア人くらいでしょう。
みな外で過ごし、日差しを浴び、夏の気候を楽しみます。
あまり知られていませんが、カナダでサーフィンも楽しむことができます。
バンクーバーアイランドにあるトフィーノ(Tofino)はサーフスポットとして有名で、夏になるとサーファーが集まるサマータウンです。
トフィーノの街は小さいですが、カフェやショップが立ちならぶ可愛い街です。
サーフレッスンなども多く開催されていますので、ぜひ夏のカナダでサーフィンを楽しんでみましょう。
夏場になると山の雪も溶けるので、高山への登山も可能になります。
またジェスパーやレイクルイーズなども雪解け後の美しい湖を目にすることもできるようになり、登山者も増えてきます。
日本でも気をつけなければいけませんが、カナダで登山やキャンプをする場合、熊に対する知識が必要になります。
キャンプの時に、食べ物を片付けないで寝てしまったり、ゴミを近くに置いたままにしてしまったりすると、熊がテントにやってきます。
テントで寝ているところを熊に襲われる人もいて、毎年被害が出ています。
テントと調理場、食料確保場所などをトライアングルにして500メーロルほど離すことが大切だと言われています。
そういうことを知らずに山に入り、食料の近くで寝ていると大変なことになってしまいます。
夏場はアウトドアを楽しむ季節ですが、日本でのキャンプや登山と違い危険があることを覚えておいてください。
3、ウィンタースポーツはいつまでできるのか?
ウィンタースポーツはウィスラー、バンフともに11月下旬から3月末までがシーズンで楽しむことができます。
雪自体は、4月になっても降ることがありますが、3月上旬にはお客さんも減ってきます。
2015年はエルニーニョ現象で雪がカナダも少なかったのですが、去年は雪も多くパウダースノーを毎日楽しむことができました。
今年は夏も涼しかったので、冬は暖かくなるかもしれないという声も聞きますが、こればかりは冬になってみないとわかりません。
日本のリフト券は安いですが、カナダはスキー場の規模が大きい分、リフト券も高いです。
基本1日券で$100以上はします。
スキー場内で働けばシーズンパスが安く変えたり、無料でもらえたりするので、スキーやスノーボード目当てに留学する人はスキー場で仕事を探してみるといいでしょう。
日本人観光客も多いので、日本語を使う仕事も多いです。
日本食レストランやショップも多いので、仕事は簡単に見つかります。
シーズンパスには早割があるので、秋口には購入するとかなりお得な費用で手に入れることができます。
雪が少なかった2015年は、ウィスラーのシーズンパスを購入した人に、ウィスラーでスキーが出来なかったので、ワシントンにあるスキー場のシーズンパスが配られたそうです。
温暖化の影響もあるのか、ウィスラーに雪が降らないという自体も起こっています。
雪山ファンも真剣に地球温暖化について考えなければいけません。
4、バンクーバーは冬に梅雨が来る!?
世界一のスキーリゾートのウィスラーが世界一である理由は、コースの多さや広さのみではなく、雪の多さも一つの魅力だからです。
でも、ウィスラーから2時間のところにあるバンクーバーには雪が降ならい代わりに雨が降ります。
冬の間は基本、毎日雨が降るので、レインブーツは必須になります。
スニーカーで雨の中、冬場に歩いていると、足が冷たくなり凍傷になりかねません。
またジャケットも防水のものを購入しなしと、冷たい冬の雨のせいで風邪を引いてしまうかもしれません。
そんなバンクーバーも晴れれば暖かくなり、公園やビーチで短い日差しを皆楽しみます。
晴れさえすれば、気温も20度近くになるので過ごしやすいです。
日本はあまり冬に雨が降らないので、冬の雨に慣れていませんが、本当に冷たく、寒く、どんよりした雰囲気になるのでバンクーバーの冬は辛いです。
気温はマイナスにはならず10度ほどでも雨のせいで、寒く感じてしまします。
こんな天気なら、いっそ雪が降ってくれたほうがましだ!と思われるかもしれません。
カナダの冬は寒いと言いますが、バンクーバーの冬は雪も降らない気温です。
でも、雨のせいで寒いことには代わりないかもしれません。
バンクーバーの冬を過ごせば、なぜカナダ人が春になって浮かれるのかが、よくわかるはずです。
もし冬にカナダに行く予定なら、寒いですが、トロントやモントリールやバンフに行ってみるとカナダならではの冬を楽しめるでしょう。
まとめ
カナダの気候について書きましたが、最初にお伝えした通り、広いカナダの気候をひとくくりにはできません。
同じバンクーバーでも、バンクーバーとウィスラーでは気温にも気候にも差があります。
そして寒い寒いと言われるカナダでも暑い夏が待っています。
水着は忘れず持って行きましょう!
特に女性は自分に合った水着をカナダで見つけるのは大変です。
日本の水着を持っていくことをオススメします。