あなたは「日本人の殻」と聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか。
一般的には、日本人は内向的、完璧主義、自分の意見をあまり主張せず周りに同調するなどと言われていますね。
もちろんそれらは弱みだけではなく強みにもなりますが、今回は日本人の殻を破り、1年後の自分に胸を張って大きく変われたよと言えるような留学生活を送るためにはどのように過ごしたら良いのかということをまとめてみたいと思います。
特にこの記事では、私もそうであったように自分から積極的に行動していくなんて中々難しいと思われている方にこそ読んでもらえるように、自発的にというよりは自然発生的に変化に繋がっていくようなきっかけを紹介していきます。
- 自分に合ったレベルのクラスで授業を受けることが大事
- 授業中には、できるだけ積極的に話そうとすること
- 授業外または休み時間の過ごし方
- 自分の殻を破るための日常生活の過ごし方
- 必然的に英語を話さなければならなくなる最終奥義
1、 自分に合ったレベルのクラスで授業を受けることが大事
語学学校では、たいていの場合、通う前もしくは初日にレベル分けテストを行います。
語学学校では、どのクラスで勉強するかがとても重要になります。
多くの留学生やワーホリメーカーは、平均通学期間は3~6ヶ月です。
その限られた時間の中でいかに英語力を上げるか。
それは謙虚に地道に低いレベルのクラスからこつこつやっていこうなんて思わないことです。
これは本当に大事なことです。
多くの日本人は謙虚なので、振り分けられたクラスで全力を尽くそうと思う方が多いです。
ただ、私の友人からよく聞くのが、低いレベルのクラスの授業は簡単過ぎるということです。
そのレベルによっては、ABCやI amやShe isなどの超基礎から始まることもあります。
日本人の多くの皆さんは基礎的な文法の知識は十分身についていると思いますので、おススメは少し自分にはレベルが高いなと思うぐらいのクラスを受講することです。
そこで、どうやってクラスを見極めるのかということですが、これはトライアル(クラス体験)を通して行うか、もしくは日本人カウンセラーの方に聞いてみるのが良いでしょう。
クラスの先生にしてもそうですが、もし教え方などの合性が合わないと思ったら、可能であれば違う先生の授業に変更することも大事です。
クラスや先生の変更などは、学校に対してもしくは先生に対して悪いなとか気が引けるなとか思いがちですが、そんなことは全くありません。
学校や先生はそういうことに慣れてますので、どんどん自分を限られら時間の中で成長させる場所を求めていって下さい。
自分にとって最適な場所は誰も運んで来てはくれません。
自分で探し出すしかないのです。
なので、そういうところから日本人の殻を破っていきましょう。
2、授業中には、できるだけ積極的に話そうとすること
クラス内ではどのように行動していくべきなのでしょうか。
やはりこれは私の経験からしてもそうですが、間違いを恐れたり、完璧な文法や英語でなければならないと思い、積極的に話せなかったりしますね。
ただ、授業中に積極的にではないにしろ、話すことはとても重要です。
なぜかというと、授業中に自分が話す英語の文法、発音、単語の全ての箇所を先生が直してくれるという機会は本当に重要だからです。
授業中に話したことを訂正されることで頭だけの理解ではなく、実体験を通して覚えることができますし、他の英語の言い回しなども同時に勉強することができます。
実際に外の生活では文法等がめちゃくちゃでもなんとか伝えることができますが、誰も丁寧に直してくれませんし、自分自身ももやもやしたままずっと同じ表現を使用していくことになることがあるでしょう。
なので、積極的にというのは難しくても、その日の目標発言回数を決めてその日の授業に臨むというのもひとつの手かもしれません。
ただ、そんなことは言っても、積極的にしかも英語でなんて恥ずかしいよという方に一つおススメの方法が、他のクラスメイトの話に乗っかるという手です。
例えば、クラスメイトが週末に日本食レストランで寿司を食べたという話しをしていれば、合間を見計らって、「へぇー、そこって近いの?美味しかった?今後行ってみたい。」
「私も以前行ったことあるよ。あそこのマグロ美味しいよね。」とか、
「寿司を食べるとき、私はわさびをたくさんつけて食べるのが好きなの」などのようにです。
これはやり過ぎると嫌われるかもしれませんが、自然にやれば問題ないでしょう。
積極的に発言するのは気が引けるという方にはぜひこの手法をおススメします。
このときも先生は文法等をチェックしてくれていますのでぜひやってみてください。
実際に私はこの手法を頻繁に使用していましたし、これをすることによって自分の中でだんだん会話エンジンなるものが掛かってきて、自分から話すことも自然とできるようになるという効果もあるし、クラス全体がみんなで会話をしていくという雰囲気にもなってくることが多いです。
3、授業外または休み時間の過ごし方
授業以外の生活ではどう過ごしていくべきかをお伝えします。
まずは、休み時間ですが、やはりクラスメートと授業についてでも個人的な趣味など何でも良いので、英語を使ってつたないながらも英語で話すことに慣れていくことが大事でしょう。
そういうさりげない会話の中から、この表現ってどういう風に言うんだろうと疑問が湧いてきたり、もしくはだいたい皆がよく使う表現などを学ぶこともできます。
ただ、個人的におススメなのは、先生と昼ごはんを一緒に食べるまたはカウンタースタッフまたはオフィススタッフと話すことです。
先生と一緒にご飯を食べるというのは、多くの先生は先生たちが集まって食事をする場所に行きますが、中には、そのまま生徒と教室で食べる先生もいますので、そういった際は、ぜひ「私も入れて」と少しの勇気を振り絞ってみましょう。
授業とは違う、もっと自然な会話を経験することで、また新たな英語の見え方や表現も学べると思います。
もう一つ、盲点なのはオフィススタッフと話すことです。
彼らが忙しいときは、あまり長くは話せないかもしれませんが、時間があるときは心良く話を聞いてくれます。
彼らも実際の生徒の声を聞くチャンスを求めているので、クラスの内容や雰囲気についての話題をきっかけに話を展開していくも良いと思います。
もちろん、コピーを取ってほしいや他のクラスはどんな感じなのかとかどこかおススメのお店はあるかなどの話をしてみても良いでしょう。
授業以外では、色々なレベルの生徒などと違うシチュエーションを通して英語に触れていくことも非常に大事です。
それにそういったことをきっかけにコミュニティの輪も広がり、交友関係等もより充実すると思いますし、留学生活も楽しくなり、もっと英語に興味を持てると思います。
4、自分の殻を破るための日常生活の過ごし方
では、私生活ではどうでしょうか。
基本的に私生活ではショッピングやレストランなど人が接客してくれる場所であればどこでも勉強になると思います。
しかし、こういう実際のシチュエーションになると授業では以前より上達している実感があったとしても、途端に話せなくなることがよく起こりますし、それどころか少し早めに話されたり、長めに話されたりすると聞くことさえできなくります。
しかし、もし、聞けないとしてもここでよくあるわかったふりをするのではなく、「私日本から来たばかりだから、もう少しゆっくり話してくれますか」と頼んでみましょう。
おそらくそれでも理解できないという状況が起こることも十分に想定できますが、そのときは言いたくはないですが、周りの状況等を見て理解したふりも必要になるかもしれませんね。
個人的に本当におススメなのは、大きなショッピングモールに行くことです。
大きなショッピングモールにはインフォメーションガイドカウンターがあり、だいたいそういった場所のスタッフは親切で気が長いことが多いので、そこでどうやってこのお店に行ったら良いのかなどの練習等をしても良いでしょう。
または、ショップで笑顔で声を掛け、スタッフにコーディネートの提案をお願いしたり、スタッフが身に着けている物を褒めて会話を広げるのもありでしょう。
トロントでは、誰かが身に着けている物を褒めると喜ばれますし、そういうスモールトークが出来ることは英語の上達にもつながりますし、褒めることで自分も相手も幸せな気持ちになれるので、言う事無しだと思います。
5、必然的に英語を話さなければならなくなる最終奥義
これはもうどうにも自分を変えられないけど変えたいという人にススメる方法です。
これは日本人の気質と環境要因により、必然的に英語を話さなければならなくなる最終奥義です。
それは働くということです。
これに関してビザの関係もあり、ワーキングホリデービザではないと難しくなるとは思いますが、これは良い方法です。
ただ、一つ条件があり、それはカスタマーサービスいわゆる接客業に就くことです。
絶対にお客さんと話す機会があるものにしてください。
日本人のほとんどが気質として働いているときは常に責任感も持つというのが当たり前だと思っている方がほとんどです。
例えば、皆さんも普段はすごい大人しいのに、友達の働いているお店に行ったら、友達が堂々と働いている姿を見て、驚いたというこもとあるでしょう。
なので、その気質を逆手に取り、仕事だからお客さんに間違えても構わないからどんどん話しかけていかないといけないという状況を作って下さい。
これだと英語力も上がり、カナダ人に話すという度胸も付き、さらにはお金まで貰えるという一石三鳥なんです。
よく、日本食レストランでは働いても英語力は上がらないと聞きますが、私の経験からして、そんなことは全くありません。
日本食レストランはとても人気でカナダ人もたくさん来るので、英語力は確実に上がります。
簡単な日本語でも英語にするとわからなかったりすることもたくさんあるので、もし、日本食レストランで完璧に仕事が出来るようになればそのときは相当な英語力が身についてるはずです。
ですので、募集しているお店も多くチャンスがあるという意味と最初の一歩としてぜひおススメします。
ちなみにこれは少し余談になり、日本では考えられないことですが、トロントでは、働いているスタッフがお客が居なく暇な時は他の従業員と話したり携帯を操作したり、または長い行列が出来ても急がないのが普通です。
まとめ
ここまで色々と述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。
一つ、最後に言っておきたいことがあります。
それは皆さんが留学を決意し、日本を飛び出し、海外で挑戦することそれ自体が大きな一歩であり、その決断というのは必ずや日本人の殻を破るきっかけとなることは間違いありません。
あとは、それにプラスでどれだけ現地で一歩ずつの努力を積み重ねるかということに尽きると思います。
最後に一言。
Break out of your shell and move forward.
「自分の殻を破って成長しよう。」